風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

パーパス

2021年09月29日 | 出版
まだ9月というのに、年末までの資金繰りの目処がたってしまった。数年ぶりの快挙かもしれない。おかげで気が抜けた。朝から眠くて走ろうなんて意欲はわかない。歩いて本郷へと向かうことにする。ところが、会社に着いても眠い。ソファにひっくり返って目を閉じながら、金額計算が間違ってないか暗算で確認してみる。おそらくは、なんとかなることだろう。最悪、年末の払いを年明けまで引っ張れば、年内の倒産はない、ということに . . . 本文を読む

福岡に行きたくない

2021年09月27日 | 出版
本年6月、福岡まで行かねばならない用事があった。それが終わったので、しばらくは福岡に行かなくてすみそうだと考えていた。最低でも向こう10年くらいは、行かなければならない必要性もないだろうということだ。そこで、もしかしたら、これが最後の福岡行きになるやもしれぬという気分で、福岡行をこのブログ上に記していた。ところが、それが完結する前に、来年もまた福岡に行かないといけないかもしれない、という状況に陥っ . . . 本文を読む

母への手紙

2021年09月21日 | 出版
某日、嫂から電話が入る。曰く、小生の実母が数えで米寿とのこと、ついては敬老の日にお祝いの手紙を施設の人が代読してくれることになっている、「それであなたにも書いてほしい」げな。コロナ下、母の入っている介護施設の職員も大変だ。「兄貴はなにか書いたの?」とたずねたら「お母さんの性格分析みたいなことを書いてたよ」。レビー小体型認知症のバアサンの性格をいまさら分析してなんの意味があるのだろうと一瞬思ったが、 . . . 本文を読む

追悼Oさん

2021年09月09日 | 出版
Oさんという方が、先月の中旬に亡くなられていたそうだ。「そうだ」というのは、Oさんからの連絡がなかったので心配した某悪逆集団の某氏が自宅まで行ってみたところ、亡くなっていたとわかった、ということである。その悪逆集団には小生も関わっていて、Oさんが関わるようになったのは90年代初頭だろうか。小生の方が先の関わりじゃないかと思うものの、そこの記憶は定かではない。 Oさんは1948年、北海道某市のご出身 . . . 本文を読む

脱・器用貧乏

2021年09月07日 | 出版
8月半ばに『同性愛と新約聖書』を刊行してから、9月初旬にかけ、雑誌を1冊、書籍を1冊、ミニコミ1部、「救援」という機関紙を1部、制作終了。我ながら、よく働いたものだ。ミニコミは制作費の請求が発生するわけではないので、正確にはマルクスのいう賃労働には当てはまらない。ボランティアというか遊びのようなものに該当するわけであるものの、しかし、決して手を抜いているわけでもない。 お次の仕事も控えているし、風 . . . 本文を読む

目白へ

2021年08月30日 | 出版
日曜日、半分ウツラウツラしながら囲碁トーナメントを見る。ようやくにして、クソ五輪だ、クソ高校野球だのが終わってくれて、放送時間が通常にもどったのはうれしい。何週間前だったか、明け方の3:00ころ、囲碁トーナメントの放送がされたことがあった。視聴者はどうせ録画ですますのだろうというのが放送する側の考えなのかもしれない。しかし、新聞のテレビ欄をたまたま眺めていて、さすがに哀しい気分にさせられた。そのう . . . 本文を読む

『同性愛と新約聖書』販売の裏側

2021年08月24日 | 出版
昨日も記したことであるが、しばらく新刊を出せられなかった。その間にコロナ騒動が勃発し、書店営業の仕方や新刊見本の出し方が変わることになった。要するに、対面は避けてくれということだ。コロナ前の場合、新刊ができるとその見本を抱えて取引している各取次(問屋)に出かけていく。これを見本出しなどと称していた。大手出版社の場合は取次の方から来るらしいが、大多数の出版社は出向くことになり、風塵社も出向く側である . . . 本文を読む

『同性愛と新約聖書』

2021年08月23日 | 出版
ある日突然、このブログを更新する意欲を失ってしまった。失ったからといってなにがどうなるというわけでもないけど、以前は、更新していないと風塵社が倒産しちゃったと思われるのかなと不安に感じていた面はあった。しかし、それも余計な心配だと気がついたためなのか、駄文を記す意欲が湧いてこなかった。意欲が湧きでない理由を分析しようが、考察しようが、それもまたどうでもいい話だ。記すべきは、久しぶりに新刊を発行した . . . 本文を読む

福岡へ2021(16)

2021年07月10日 | 出版
福岡大仏胎内めぐり、地獄コーナーが終わって、いよいよ暗闇コーナーへ。その入り口には、左の手すりに沿って暗闇を進んでいけば右側に錠前があり、それをにぎれば霊験あらたかなりというようなことが書かれている。そのへんは、善光寺と同じだ。というか、善光寺を模しているのだろう。とにかく、暗闇のなかへと入っていき、手すりに沿って歩いていく。小生の後ろに妻が着いていく。どの程度歩いたのか定かではないが、2、3分も . . . 本文を読む

福岡へ2021(15)

2021年07月07日 | 出版
東長寺の福岡大仏も見ていこうとなり、拝観料一人50円(ふたりで100円)を払い大仏殿のなかへ。その建物を大仏殿と呼ぶのかどうかは知らない。そこには、木造坐像では日本一の大きさという大仏が鎮座ましましている。確かに大きい。見上げると、口が自然にポカ~ンと開いてしまう。しかし、博多のもぐりは、こんな大仏があったなんて知らなかった。もしくは、話を聞いたことがあったかもしれないが、忘却の彼方へとなっていた . . . 本文を読む

福岡へ2021(14)

2021年07月03日 | 出版
それまで座禅などしたことがなかったので知らなかったが、曹洞宗では壁に向かって足を組み、臨済宗では本堂の中心を参加者が囲むように禅をする。したがって、薄目を明ければ対面に座っている寮友の姿が見える。C寺で座禅をしていたある日、鼻水が垂れてきやがった。なるべく音を立てないよう、必死になって鼻水をすすりこもうとするが、鼻水は万有引力の法則に従い下へ下へと伸びていく。花粉症の季節が終わったころじゃなかった . . . 本文を読む

福岡へ2021(13)

2021年07月01日 | 出版
ついでなので、別の妄想も記しておこう。中国では明の時代、倭寇なるものが猖獗を極めることになる。倭とはあっても、その実態は日本、朝鮮、中国の荒くれどもの集まりであったことは、定説化されている(と思う)。おそらくは、博多の街でのあぶれモノにも、倭寇となったのが多かったはずだ。そこで以前から疑問に感じていることがあるのだけれども、彼らはいったい何語をしゃべっていたのだろうか?ピジョン・チャイニーズだった . . . 本文を読む

福岡へ2021(12)

2021年06月29日 | 出版
聖福寺にはある重要な文書が伝わっているらしい。それがなんだったのかを失念してしまったが、小生が学生のとき、そこの坊さんが「あの文書はどうして重要文化財に指定されないんですかね?」と語っている場に居合わせることがあった。そんな話を聞いても小生にしてみれば「なんのこっちゃ?」なんだけど、学界では偽書とされているらしいと、中世史を専攻していた先輩に教えてもらったものである。 それはともかく、まずは聖福寺 . . . 本文を読む

福岡へ2021(11)

2021年06月28日 | 出版
夕飯を食べながら弟に「朝日新聞の土曜日の別刷りを見ていたら、吃音治療の専門家ということで馬出(まえだし)病院の医師が紹介されていたんだよ。それはいいんだけど、写真の撮り方がホントに上手くてさあ、緑豊かな一角をその医師が慎ましく歩いているような感じの演出で、馬出にそんなとこ、ねーよって思っちゃった」と述べた。すると義弟曰く「いやあ、あのヘンもものすごく変わりましたよ。建物なんてみんな近代的になっちゃ . . . 本文を読む

福岡へ2021(10)

2021年06月25日 | 出版
妻と義理の弟とドッキングする時間が近づいてきたので、駅ビルを降りていった。ミスドの前で小生を待っている姿がある。ところで、くそハンバーガー屋のマクドナルドのことを、東京ではマックと略称し、大阪はマクドと呼ぶという話は有名だろう。福岡はマックではないかと思う。エスカレーターでは、東京で歩かない人は左側によって右側を空ける。大阪ではその逆で、歩かない人は右側に寄る。福岡は、小生の覚えているかぎりでは東 . . . 本文を読む