これも98年頃、書いた文章みたいです。007の音楽はこの作品をきっかけにデビッド・アーノルドがジョン・バリーのり後釜に座ったような形で継続して担当にするようになる訳ですけど、やはりこの作品の音楽が良かったからでしょう。作品仕上がりもそうでしたけど、いかにも007な雰囲気が濃厚で、この作品でピアース・ブロスナンのちょいと悪ガキ風なジェームス・ボンドも一気にハマったという感じでした。もうすぐ公開されるであろう、第21作「カジノ・ロワイヤル」でジェームス・ボンドを演じるダニエル・クレイグはどんな感じなんだろう?。
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007シリーズの最新作のサントラ、最近、米版「ゴジラ」などを担当して売り出し中のデビッド・アーノルドがこのシリーズの音楽を手がけるのは初めてだが、かなり若いロック世代らしく、明らかにニュー・ウェイブ以降の感覚が横溢している点がおもしろい。大分前にバリー・アダムソンというマガジンの元キーボード奏者がやけにドロドロしたアシッドな仮想サントラを作ったことがあったけれど、割とそれに近い雰囲気もあるし、ハウスっぽいテクノ・サウンドも007のお馴染みのテーマも今風なカッコ良さ満開で楽しめる。
ともあれ、例の007のテーマをやたらとアシッド・テクノな感覚で現代に蘇生させているがおもしろいし、近年いろいろなところでパクられはじめた007風な金管の咆哮をこれでもかと使うサマも、ジョン・バリー以上にジョン・バリーらしいって感じで痛快。007の音楽はバリー以外の人材はあくまでも変化を出すための薬味みたいな感じで、正直なところあまり記憶に残らないことが多いのだが、この人の場合、ご本尊ジョン・バリーが引退同然のためなのか、正統派007を継承するということがコンセプトになっているのかもしれない。とにかくツボを突きまくったという007サウンドで、これは間違いなく近年の傑作。主題歌はシェリル・クロウ(むろん、プロデュースはミッチェル・フレーム!)で、この人に起用が意外なんだか、順当な線なのかよくわからないところはあるけれど、なかなか感じは出ている。
ちなみにほぼ同時期に発売され、イギー・ポップ、エイミー・マン、マーティン・フライなどを起用した007シリーズのカバー集 "Shaken And Strred" のプロデュースもデビッド・アーノルドでバックのサウンドはオリジナルの解釈ではなく、ほとんど「ゴージャズな再現」になっているあたりに彼の「好き者」振りを伺わせるに十分。「サンダーボール作戦」なんざ、ヴォーカルがマーティン・フライ(ABC)だもんなぁ。うー、たまんない(トム・ジョーンズが歌ったらもっといいに決ってるけれど-笑)。
というワケで、007は現代にも生きてます。
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007シリーズの最新作のサントラ、最近、米版「ゴジラ」などを担当して売り出し中のデビッド・アーノルドがこのシリーズの音楽を手がけるのは初めてだが、かなり若いロック世代らしく、明らかにニュー・ウェイブ以降の感覚が横溢している点がおもしろい。大分前にバリー・アダムソンというマガジンの元キーボード奏者がやけにドロドロしたアシッドな仮想サントラを作ったことがあったけれど、割とそれに近い雰囲気もあるし、ハウスっぽいテクノ・サウンドも007のお馴染みのテーマも今風なカッコ良さ満開で楽しめる。
ともあれ、例の007のテーマをやたらとアシッド・テクノな感覚で現代に蘇生させているがおもしろいし、近年いろいろなところでパクられはじめた007風な金管の咆哮をこれでもかと使うサマも、ジョン・バリー以上にジョン・バリーらしいって感じで痛快。007の音楽はバリー以外の人材はあくまでも変化を出すための薬味みたいな感じで、正直なところあまり記憶に残らないことが多いのだが、この人の場合、ご本尊ジョン・バリーが引退同然のためなのか、正統派007を継承するということがコンセプトになっているのかもしれない。とにかくツボを突きまくったという007サウンドで、これは間違いなく近年の傑作。主題歌はシェリル・クロウ(むろん、プロデュースはミッチェル・フレーム!)で、この人に起用が意外なんだか、順当な線なのかよくわからないところはあるけれど、なかなか感じは出ている。
ちなみにほぼ同時期に発売され、イギー・ポップ、エイミー・マン、マーティン・フライなどを起用した007シリーズのカバー集 "Shaken And Strred" のプロデュースもデビッド・アーノルドでバックのサウンドはオリジナルの解釈ではなく、ほとんど「ゴージャズな再現」になっているあたりに彼の「好き者」振りを伺わせるに十分。「サンダーボール作戦」なんざ、ヴォーカルがマーティン・フライ(ABC)だもんなぁ。うー、たまんない(トム・ジョーンズが歌ったらもっといいに決ってるけれど-笑)。
というワケで、007は現代にも生きてます。
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