12月議会が近づいてきました。開会日は11月30日。
その前に、通告(質問項目を書いた書類を提出すること)や行政からのヒアリング(どんな質問をするのかを聞かれること)が押し寄せてくるので、
準備をしなくちゃと気も焦るばかりです。
今日は少し時間があったので、自宅で少し落ち着いてああでもないこうでもないと考えました。
質問項目が決まってしまえばまだスッキリするのですが、まだはっきり決めきれないこんなモヤモヤした時期が一番苦しい・・・。
ところで、先日ブログにも書いた、千葉県医師会による県民公開プログラムについて。
在宅医療をテーマとしたシンポジウムだったのですが、パネリストのおひとり、(医)社団修生会さくさべ坂通り診療所院長の大岩孝司先生のお話です。
さくさべ坂通り診療所は、「がんのホームドクター」として、24時間・365日の体制で在宅治療・ケアを行っています。
実際に多くのがん患者さんを在宅で看取ってきた大岩医師は、「主治医は患者自身です」と強調されていました。
統計では、がん患者の60~80%以上が自宅での治療を希望しているが、実際その願いがかなえられるのは10%ほど。
理由は、在宅緩和医療の体制がまだまだ不十分、ということももちろんあるのですが、
やはり私たち自身が在宅医療に対して不安を持っているとうことも、大きな要因としてあるようです。
つまり、
「介護が家族の負担にならないか」
「緊急時に入院先は保障されるのか」
「がんの痛みに自宅で耐えられるのか」
といった不安ですね。
しかし、大岩医師によれば、上の二つについては全く大した問題ではない、そして、がんの痛みについても、恐れることは全くない、ということでした。
痛みというものは「感覚」と「情動」の二つから成り立っているので、治療はその両方に対して行わなければならない。
「感覚」に対しては、モルヒネなどの鎮痛剤。
そして「情動」に対しては、患者さんの不安を取り除いてあげる。
緩和ケアとは、患者が自分の状態や症状を理解し自分で決められるようにすることで不安を取り除くことが目的であり、医療従事者は患者の自律をサポートすることが本来の役目なのだそうです。
原因不明の強い痛みを訴えていた方が、検査によって癌によるものだったと分かった途端、うそのように痛みが消えた、というエピソードも実際にあったそうです。
痛みは心と非常に密接な関係があるのですね。
さくさべ坂通り診療所による統計では、約半数のがん患者さんがモルヒネを使わず、使っていた患者さんでも、死が近づくにつれて使用量がどんどん増えるということはありませんでした。
約3割の方が死の二日前まで歩行し、トイレに行くことができ、約85%の方が前日まで意思の疎通ができたのだそうです。
がんであっても、住み慣れた家で落ち着いて最期まで過ごすことは十分可能なんですね。
しかし、現状では、高齢化社会が進むなかで病院のベッドが不足し、入院もできず自宅にもいられないという「がん終末期難民」が増える可能性は高いのです。
在宅緩和医療を提供できる医療機関の充実が急がれます。
会場は、医師をはじめ医療関係者が多くを占めていたようなのですが、
「最後は病院ではなく自宅で死を迎えたいと思う方、手を挙げて下さい」との呼びかけに対し、
ほとんど全員が手を挙げていたのが実に印象的でした。
その前に、通告(質問項目を書いた書類を提出すること)や行政からのヒアリング(どんな質問をするのかを聞かれること)が押し寄せてくるので、
準備をしなくちゃと気も焦るばかりです。
今日は少し時間があったので、自宅で少し落ち着いてああでもないこうでもないと考えました。
質問項目が決まってしまえばまだスッキリするのですが、まだはっきり決めきれないこんなモヤモヤした時期が一番苦しい・・・。
ところで、先日ブログにも書いた、千葉県医師会による県民公開プログラムについて。
在宅医療をテーマとしたシンポジウムだったのですが、パネリストのおひとり、(医)社団修生会さくさべ坂通り診療所院長の大岩孝司先生のお話です。
さくさべ坂通り診療所は、「がんのホームドクター」として、24時間・365日の体制で在宅治療・ケアを行っています。
実際に多くのがん患者さんを在宅で看取ってきた大岩医師は、「主治医は患者自身です」と強調されていました。
統計では、がん患者の60~80%以上が自宅での治療を希望しているが、実際その願いがかなえられるのは10%ほど。
理由は、在宅緩和医療の体制がまだまだ不十分、ということももちろんあるのですが、
やはり私たち自身が在宅医療に対して不安を持っているとうことも、大きな要因としてあるようです。
つまり、
「介護が家族の負担にならないか」
「緊急時に入院先は保障されるのか」
「がんの痛みに自宅で耐えられるのか」
といった不安ですね。
しかし、大岩医師によれば、上の二つについては全く大した問題ではない、そして、がんの痛みについても、恐れることは全くない、ということでした。
痛みというものは「感覚」と「情動」の二つから成り立っているので、治療はその両方に対して行わなければならない。
「感覚」に対しては、モルヒネなどの鎮痛剤。
そして「情動」に対しては、患者さんの不安を取り除いてあげる。
緩和ケアとは、患者が自分の状態や症状を理解し自分で決められるようにすることで不安を取り除くことが目的であり、医療従事者は患者の自律をサポートすることが本来の役目なのだそうです。
原因不明の強い痛みを訴えていた方が、検査によって癌によるものだったと分かった途端、うそのように痛みが消えた、というエピソードも実際にあったそうです。
痛みは心と非常に密接な関係があるのですね。
さくさべ坂通り診療所による統計では、約半数のがん患者さんがモルヒネを使わず、使っていた患者さんでも、死が近づくにつれて使用量がどんどん増えるということはありませんでした。
約3割の方が死の二日前まで歩行し、トイレに行くことができ、約85%の方が前日まで意思の疎通ができたのだそうです。
がんであっても、住み慣れた家で落ち着いて最期まで過ごすことは十分可能なんですね。
しかし、現状では、高齢化社会が進むなかで病院のベッドが不足し、入院もできず自宅にもいられないという「がん終末期難民」が増える可能性は高いのです。
在宅緩和医療を提供できる医療機関の充実が急がれます。
会場は、医師をはじめ医療関係者が多くを占めていたようなのですが、
「最後は病院ではなく自宅で死を迎えたいと思う方、手を挙げて下さい」との呼びかけに対し、
ほとんど全員が手を挙げていたのが実に印象的でした。