市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

やればできる

2021-05-31 | 防災
一昨年、千葉県を襲った台風・豪雨災害。
未だに被害に苦しんでいる方も市内に大勢いらっしゃって、まだ記憶に新しい所ですね。

県は、この災害を教訓に「土砂災害警戒区域」の指定をどんどん進めていて、
昨日、目標としていた11006カ所の指定を全てクリアしたと熊谷知事が発表しました。

一昨年の時点では、わずか36%しか指定できていなくて全国最下位だったんですよ。
それから2年間で100%達成・・・「やればできる」という感じですが。

「土砂災害警戒区域」に指定されるとどうなるかというと、
まず区域内の土砂災害の危険性を行政や住民が認識して、がけ崩れ対策が行われたり、適切な防災活動や避難行動につなげる取り組みをスムーズに行える仕組みになっています。
そのうち特に危険な区域(特別警戒区域)に指定されると、一定の開発行為の制限や建築物の構造が規制される場合もあります。

市内の土砂災害警戒区域の例


これまで指定が進まなかった主な理由は、
指定されると土地の資産価値が下がるので、持ち主がなかなか承諾しなかったから。
ところがコロナの影響で、これまで県職員が現地に赴いて開いていた住民説明会や承諾を得ることなどを、書面等で行うように変更したところ、指定のスピードがアップしたとのこと。
もちろん、大災害の経験も後押しになった事でしょう。

さて、市原市内に「土砂災害警戒区域」は幾つあるかというと、809カ所です。
県内では、いすみ市、南房総市についで、3番目に多いんですよ。

一昨年10月の豪雨では、市原市内で土砂崩れにより1名の尊い命が犠牲となりました。
この場所は、まさに指定予定の区域だったのです。
もっと迅速に指定されていたら、こんな悲劇が起こることはなかったかもしれません。

「土砂災害警戒区域」の場所を確認したい方は、ぜひ防災マップをめくってみてください。
昨年、市内全戸に配布された、B4版の赤い表紙のマップですよ。
(もちろんネットにもアップされています)



市原市防災マップには、県の指定を待たずに予定の段階でいち早く落とし込まれていますのでご安心を!
こんな風に↓↓赤や黄色で囲んである区域です。


ただ、これで安心することなかれ。
県は今後第2段として、最新式のデジタル調査を行って新たな危険区域を抽出(1万744カ所)。
(なんと今までは地図による確認で抽出していたそうです。まさかのアナログ方式にビックリ!)
これにより、市原市は760カ所(県内最多)の区域が新たに指定される予定です。

市の担当部署も県といっそう連携を密にしていくとのことです。
対象地域の住民の皆さんには指定に向けたご協力をお願いいたします。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング