市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

幸せの見つけ方

2010-12-04 | 障がい者
先日何気なくつけていたテレビを見て、大泣きしてしまいました。
その番組は、三人の息子全員が障害児という一家のドキュメントでした。

長男は、脳の発育不全のため年ごとにからだが弱まり、いつ命が尽きるのかわからない。
次男と三男は、人と交わることが出来ない、自閉症児。
息子たちが、仲良く遊ぶ姿も、喧嘩をする姿も、見ることのない生活。
母親は、壮絶な子育てをしながら、
健常児を産めず、誰もが手にする幸せを家族に与えられない自分をずっと責め続けていました。

ところがある日、
施設から戻った長男の布団に、いつの間にか次男と三男がもぐり込んで川の字になって眠る姿を見たとき、心が震えるほどの幸せを感じ、それから考えが変わりました。
幸せは他人の物差しではかるものではない。自分の心の中にいつでもあるのだ、と。

「もしこの子たちを産んでいなかったら、また別の出逢いがあって、幸せな人生があったと思います。
でもそれはきっと、この子たちがいる今の幸せほどではないと思います。」

静かに微笑んで語る母親の表情はとても穏やかで、何の気負いも感じられませんでした。

一方、
昨年話題になった、超難関コンクールで見事優勝した盲目のピアニスト。
彼の母親はマスコミにこんな事を語っていました。
「『この子にはピアノの才能がある!』そうわかったときに、目の前にパッと光が差してきたように感じました。それまでの私達は、将来になんの希望もない深い暗闇の中にいました。」

二人の母親の幸せの見つけ方は実に対照的です。


私の長男が三歳のころ、知能検査をした施設の職員に、
「将来、この子が私を『お母さん』と呼んでくれる日は来るのでしょうか?」
と泣きながら質問したことを今でもはっきりと覚えています。
あれから14年、長男からはまだ一度も「お母さん」と呼びかけられることはないのですが、
今の私は、そんなことはもうどうでもいいと思っています。

ピアノが弾けなくても、生涯「お母さん」と呼べなくても、
決して暗闇の人生なんかではない。
それなりの幸せは、きっとどんな人の周りにもゴロゴロ転がっているのでしょうから。

*****

さて、写真は、
うちの玄関先で実ったフェイジョアです。二つに割ると、こんな感じ。
生で食べると、少しキーウィに似た感じの酸味があります。
ちょっと珍しいでしょう?



フェイジョアは6月ごろに咲く花もとてもかわいらしく、私の大好きな木です。
これから、この収穫した実を使って三男がジャムを作るそうです。
楽しみだな~♪

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