市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

どんとこい、貧困!

2010-10-12 | イベント
政策発表&立候補予定者発表の会、基調講演がこれまた良かった!

タイトルは『どんとこい、貧困!』。
講師は、一昨年の年末に大きな話題を呼んだ、日比谷の年越し派遣村の村長、
湯浅誠さんです。

印象に残った言葉がいくつもありました。

まず、「貧困=貧乏+孤立」。
貧乏でも孤立していなければ、孤立していても貧乏でなければ、何とかなるかもしれない。
けれど今は両方が重なる世帯が増えている。

そして、従来の日本の福祉の捉え方の根底にある、「自己責任論」。
これまでの日本の福祉は、企業頼み・家庭や地域頼み。
企業は手厚い福利厚生と賃金で働く人たちを獲得し、
子育て・教育・住居などは「稼いだ金で」調達するのが当たり前、
働けない人は、家族や親族が面倒を見るのが当たり前
とされてきた。

でも、これではたとえ経済が成長したとしても、
超少子高齢化社会に突入しようとしている日本においては、貧困と格差は解消されない。

皆がそれぞれワーク(仕事)・ライフ(家庭)・ウェルフェア(福祉)の三つのバランスをとって、
女性・高齢者・失業者・障害者、誰もが能力を生かせる全員参加型社会へとの
発想の転換が必要・・・

湯浅さんは、このように
現在の日本の貧困・格差問題の本質やこれからの福祉の方向性を、
理念だけに頼ることなく、様々な資料を提示しながら、
実に理論的に明快に解説して下さいました。

大学院在学中からホームレス支援に関わり、
「自立生活サポートセンター・もやい」を設立。
ホームレス状態の方の入居の際の保証人、生活保護の申請のサポート、生活支援物資の支給など、
まさに「現場で起こっている事件」に豊富に携わった経験と知識に裏打ちされた言葉には、
非常に説得力がありました。

実は、
この後に控えていた立候補予定者発表会での自分の挨拶、
この講演の時間を使って考えようと画策していた私でしたが、
湯浅さんのお話にすっかり惹きこまれてしまい、それどころではなかったのでした^^;

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