良い悪いの思いは実在しないから矛盾する

人は良い悪い（善悪・優劣・損得）で判断する分離意識を持っています。

私が時々お手伝いをしていることからお礼にと１万円頂きました。ありがいことです。
しかしそれが多い金額だと思えば、お手伝いをして「得」をしたように思います。
少ないと思えば、お手伝いをして「損」をしたように思います。
同じ１万円なのに損になった得になったりする矛盾があります。
しかし良い悪いで判断しなければ、ただ１万円をありがたく頂いて手にしている事実だけになります。

毎月の年金５万円が多いと思えば幸せに思えます。
年金５万円を不足に思えば不幸に思います。
同じ５万円の年金で幸せ・天国に思う場合と不幸・地獄に思う場合があれば矛盾します。
私は５万円の年金がありがいことであっても、多いとも少ないとも思いません。だから幸せ天国とも不幸地獄とも思いません。
毎月いただける年金にありがたいと感謝している事実だけになります。事実には矛盾がありません。
その年金でパチンコに行って大勝ちすることも大負けすることもありますが、でも損得を思わなければ、暇で退屈していたからパチンコに行って遊んだという事実だけになります。
その事実だけを見る意識には良い悪いで分離判断する矛盾はありません。　しかし私も人間ですから良い悪いで判断することにもなりますが、あまり執着しないから忘れるのも早く、いつまでも思い悩み混乱葛藤することもないから、すぐに穏やかな心を取り戻して心安らかな生活に戻る事が出来ます。

今日もお手伝いをして帰ってきたという快い気持ちと、使い道の定まっていない１万円のお金がポケットにあるという事実と、また明日もお手伝いに行くという予定が記憶にあるだけです。