

透明「私に聞きたいこと
」

谷津根「お前は、吉備の弁護を請け負った

その点では、お前にも落としどころは
あるのだろう
あるのだろう

お前は吉備への罰はどうするべきか
考えてあるのではないのかな
」

透明「はい
もし、私の意見が通るのであれば
ですが
」



谷津根「言ってみろ
」

透明「はい

盗み出した錫杖の返却はもちろんですが、
最初は、一年間
毎日御山のトイレ掃除~






なんてのも考えました
」

谷津根「ぷっ
あははははっ


お前は小学生か
」

透明「あははっ
ちょっと、真剣に考えたのですが




まあ、こんな罰では、ねじ曲がった吉備さんの
性根はなおらないだろう思ったので
」
性根はなおらないだろう思ったので

吉備「うっ
」


透明「善・悪の教えに沿い、常に自分と向き合える
環境に身を置くことが望ましいのでは
と考え
環境に身を置くことが望ましいのでは

ました

そこで、今回ご迷惑をおかけしてしまった
御山に、迷惑ついでに吉備さんをこき使って
もらうというのはどうでしょう
ちらっ
」
もらうというのはどうでしょう


私は、影をチラリと見る

「
・・・・・。」

当然、この中には、座主様もいるんでしょうしね

谷津根「ふ~む・・・
」

透明「もちろん
お給料は一切いただきません


食事も死なない程度に与えていただければ
助かりますが



あっ
それと、広いお堂とトイレ掃除は
毎日、確実にこなすということでどうしょう
」

毎日、確実にこなすということでどうしょう

谷津根「
・・・・・・いいだろう


吉備もそれで良いな
」

吉備「うっ
・・・透明さんが決めたなら・・・

従います・・・
」

くすっ
取り敢えず座主様も納得してくれたみたいだね
やれやれ、これでお役ご免かな


やれやれ、これでお役ご免かな

あっ
忘れてた


透明「あの~っ
」

谷津根「なんだ
まだ、何かあるのか
」


透明「ついでと言っては、なんですが

その女の子も面倒見ていただけると・・・

それと、もし、できればで良いのですが

刑期を終えたお父さんの方も・・・
」

吉備「と、透明さん
」

谷津根「透明
それは、欲張りすぎだ


吉備に情状酌量をつけただけでも、
こちらはかなりジョウホしているのだぞ

えっ
ざ・・・それは・・・はい・・・。

喜べ
それも考えてくださるそうだ
」


じいさま、やるじゃん

透明「よかったね
吉備さん
」


吉備「透明さん・・・本当にありがとう・・・ぐすっ

父親やあの娘のことまで・・・本当に・・・
ありがとう・・・ぐすっ
」

透明「御礼はいいですよ
その代わり、ちゃんと御山で
お務めしてくださいね

お務めしてくださいね

もし、逃げ出したりしたら、私が責任取らなくちゃ
いけなくなりますから
」


吉備「うん
わかってる


透明さんに迷惑はかけないように頑張るから
」

谷津根「そろそろ、いいか

それでは、吉備の審問会議を閉会する

続いて、透明の審問をはじめる

吉備は退場せよ
すぐに迎えをやる


娘と共に、用意しておけ
」

吉備「ちょ、ちょっと、待ってくれ



透明さんの弁護は、俺にやらせてくれ
」

透明「大丈夫ですよ
吉備さん


今まで見ていたように、私も上手くやりますから
」

吉備「透明さん
絶対
次も会いましょうね 



俺は、御山にいるから
」

透明「わかりました
待っていてください
」


「カン
カン
」


大きな音と共に、吉備さんと影の姿は消える

吉備さん、今頃目を覚ましているんだろうな~



谷津根「透明
ごくろうだったな


どうだ
このまま第二ラウンドと行くか
」


透明「いえいえ
ご冗談を
もう結構です






しかし、谷津根ちゃんも、手加減無しだね~

内心は、吉備さんを助けたかったんじゃないの
」

谷津根「フッ
お見通しか・・・。

アイツは、できが悪くてな~



いつも父にどやされていたんだよ

でも、心は正義感で一杯だった・・・。
しかし、誤解しないでくれ

アイツは破門されたワケではない
」

透明「どういうこと
」

谷津根「アイツは、父の期待が大きかったせいで、
誤解をして飛び出してしまったんだ

私の父も・・・そして私も・・・。
あまり、優しい言葉を持ち合わせていない
のでな・・・。」
珍しいなぁ~
・・・谷津根ちゃんは谷津根ちゃんなりに

色々と後悔があるのだろうな・・・。
透明「さてと、これで私はお役ご免でいいんでしょ
」

谷津根「ああ
すまなかったな


今回の報酬は後でもって行く
」

透明「そんなのいらないよ

夢の中で色々と勉強になったし、ちょっとした
収穫もあったから
」
収穫もあったから

谷津根「収穫
」

透明「うん
友達ができたからね
」


谷津根「くくくっ
・・・お前にはかなわないな
」


透明「あっ
最後に1つだけ教えてくれる
」


谷津根「
」

私は吉備さんが言っていた、夢の解き方を
教えてもらう
教えてもらう

次に吉備さんと会ったときは、谷津根ちゃんのこと
ちゃんと話して誤解を解かなくちゃね

そう心に決めながら、やっと夢から覚める透明・・・。
透明「はあ~~~っ
何だか変な感じ~




・・・・・・ああ~~~~~っ 
」


目の前には、変わり果てたスイーツ達が・・・。
透明「ぎえ~~~~っ
夢の中にいる間に、

寝返りうってたのか~~~~っ



床も服もベトベト・・・トホホ・・・
」

なんだか、ワケのわからんオフの日の夢の
お話でした・・・
お話でした・・・

透明「もう一回、コンビニいってこよう 

」



完
お待たせしました~
次回は、いよいよ
簡単な夢の操り方伝授いたしま~~~す

簡単な夢の操り方伝授いたしま~~~す

続く ・・・。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~







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