


しばらくの沈黙・・・

透明「
・・・ま、まさか
」


円「な、何か判ったの
」


透明「お前、一昨日の仕事の時、鬼を帰したって
言ってたよなぁ~
」

円「そ、そうよ
」


透明「まさか、その鬼を使役するようなこと
してないよなぁ~
」

円「えっ
そ、そんなこと、
するわけ無いじゃなぁ~い
」


するわけ無いじゃなぁ~い


コイツも大概、嘘はつけないなぁ~



透明「したんだな
」


円「し、してないわよ~

しようとしたけど、デキなかったんだから、
したことにはならないでしょ~
」


透明「使役しようとは、したんじゃないか
」


円「うっ
」

使役を断った・・・もしくは、使役できるキャパが
無かったということか
・・・となると・・・。

透明「お前が祓った鬼は、確実に鬼界に帰したんだな
」

円「私の腕を疑う気

ちゃんと、帰したわよ~
」


透明「どうやって
」

円「さっきも、言ったでしょ

鬼界の門を開いて、叩き込んだわよ~
」

透明「どっちの門だ
」

円「えっ
」


透明「開いたのは、どっちだ
」


円「えっ
どっちって・・・どっちもよ



それじゃないと、流れができないじゃない
」


完全な、生兵法だなぁ~

透明「鬼門も裏鬼門も、同時に開いたんだな
」

円「そ、そうだけど
」

透明「はぁ~
・・・鬼を鬼界に帰すだけなら、

裏鬼門を開くだけで良いんだよ
」

円「えっ
そうなの
」


透明「でっ
そのとき、使役の呪法は解いていたのか
」



円「う~ん
・・・鬼界に帰される前に、気が変わるかと


思って解いてなかったかも
・・・あっ
」




透明「気がついたか

お前は、その鬼を鬼界へ帰すと同時に、
他の鬼を鬼門から呼び込んでいる可能性が
あるんだよ
」
あるんだよ

円「で、でも、そんなこと、気が付かないはずは
」

透明「お前、その鬼のことで意識集中してただろ
」

円「うっ・・・
」

透明「よくあることだよ

自分の力に過信した術者が、ポカしたことに
気が付かない
・・・まったく


典型的なポカミスだぞ
」


円「ううっ
・・・言い訳ができない・・・
」


透明「とにかく、お前の使役した者の中に、
新しい鬼がいないか、直ぐに探れ
」

円「う、うん
」

まったく



次回、円のミスがとんでもないことに ・・・

続く ・・・。







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