


透明「・・・最臥
ひとつ聞いていいか
」


最臥「何だ
」

透明「お前・・・さっきの言葉・・・。」
最臥「
」

透明「人間にも、そういう人種がいるとはな
って


お前、人間じゃない口ぶりだったが
」


最臥「
・・・くくくっ
・・・語るに落ちるとは、
このことか・・・
」


このことか・・・

透明「
」

最臥「マスター
完敗です 


私にはこれ以上無理なようです
」






透明「
」

突然、私の後ろからとてつもない質量の気をもった存在が現れる

私は、その場を飛び退き、身構える

透明「
」

目の前には、白髪交じりの初老の男性が・・・。




透明「あ、あなたは
」

穏やかな気質にのまれ、一瞬気が緩む

最臥「はっはっはっ
私が本物の最臥と申す者です
」


透明「
・・・ど、どうなっているんですか



それじゃぁ~、あの最臥は
」

何がどうなっているんだ

最臥「あれは、私の可愛い式神・留鬼です
」

透明「し、式神
で、でも、人間とほとんど見分けが
」



最臥「すまなかったね
私の観似手は、傀儡(くぐつ)


式神を自由に操ることができ、式神の質量も人間と遜色ない
ほど高めることができるんだよ
」
ほど高めることができるんだよ

透明「そ、そんな馬鹿な
」


式神を、人間と同じ質量の気で構成するとなれば、
人一人分の気質量を、断続的に供給しなければ
ならないということだぞ

・・・・・し、しかし、それが観似手としての能力であれば、
可能なことなのか



透明「し、しかし・・・。」
最臥「君の言いたいことは、分かっている

私の能力は全て、包み隠さず後でお話しよう

その前に
」

突然、目の前にものすごい質量の気が凝縮して行く・・・

狩理「・・・・・ふ~っ
・・・もうダメかと思いました




まったく、あの透明が、これほどの能力を持っているとは
」

透明「狩理
」

狩理「透明
すまなかったな
」


透明「どういうこと
何が何だかわからないよ




・・・狩理・・・もしかして、私の事、覚えているのか
」

狩理「コクンッ
」

透明「そ、それじゃぁ~、なんで
」

私の目から涙があふれ出す
・・・嬉しさと悲しさと、

どういったら表現できるのかわからない感情が溢れ出てくる・・・

狩理「マスター・・・これを
」

透明「そ、それは
」

最臥「これが、君の式神たちの媒体だね

よし・・・・・・。」
透明「
」

また、空間に気が凝縮する

透明「あ、あ、ああ、あああっ
」

揚羽「・・・・あれっ
・・・どうして
」



六羽「むっ
・・・む~っ
」


透明「揚羽
六羽 
」



私は、目の前の奇跡に、ただただ縋り付いていた

透明「揚羽
六羽
」


揚羽「ご、ご主人
い、痛いです
」



六羽「む~~~~っ
」

透明「あはははははっ
痛いか
そうか



生きている
生きているんだよ
」



揚羽「い、いや
な、何を言っているんですか




く、苦しいです~~~っ
」


六羽「むぎゅ~~~~~~っ
」


次回、最臥さんの正体が ・・・。
続く ・・・。







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