

透明「・・・・・・
」

珈琲を飲み干し、我に返る

目の前には、何か言いたそうな
女子大生集団が・・・

わ、忘れてた



そう言えば、顧問の話がまだ

恵那「先生
」

透明「は、はひっ
」


千香「・・・・・・。」
泉美「・・・・・・。」
真奈「・・・・・・。」
んっ
な、なんだ
なんだ






恵那「先生、ごめんね

顧問の話し、もうお願いするの
止めにする・・・。」
止めにする・・・。」
透明「へっ
」


千香「うん
私達で何とかしなくちゃ
」


泉美「私達、気づいちゃったんです
」

真奈「私達が先生にお願いすること自体、
助けてもらおうとしていること・・・。
助けてもらおうとしていること・・・。
人助けをするために、先生に助けて
もらおうとすること自体、本末転倒だって
」


へぇ~
ちゃんと考えられたんだね


恵那「それに、正直・・・
」

千香「ショックだった~っ 
」


透明「
」

真奈「私達、何もできなかった・・・
」

泉美「それどころか、怒らせちゃったもんね
」


恵那「やっぱり、敵わないや
」

透明「くすくす
そうでもないよ
」


泉美「
」

透明「最初に、井土さんが倒れた時

正直、君たちは条件反射で動いていたよね

あれって、本当の意味で人を救いたいと
思っていなくちゃできない動きだよ

本当に、感心したよ
」

千香「でも・・・。」
透明「大丈夫
その後のことは、経験を積むしか

ないんだ
色々なことを体験し、感じ、学べば、

いつかは、私なんかよりももっとスマートに
人を助けることができるようになる
人を助けることができるようになる

君たちならできる
それは、私が保証するよ
」


恵那「うん
頑張る
」


千香「はい
」

泉美「頑張ります
」

真奈「はい
でも、最後に私達まで救っちゃう先生って

本当に素敵です

恵那が憧れるのわかるなぁ~
」

恵那「ま、真奈
だから
」



all「キャピキャピ
ワイワイ
」


はぁ~
最後までこのノリにはついて行けそうにない


この後、私はお会計を済ませ、お店を後にする

(あれ
また、何かおかしいような・・・
)



外は真っ暗で、綺麗な満月が私達を照らしている

私は、女子大生と分かれ、帰宅の途に・・・。
「タッタッタッタッ 
」


透明「
」

何故か、恵那が走ってくる・・・。
透明「恵那ちゃん
どうしたの
」


恵那「はぁはぁ
言い忘れてた
」



透明「
」

恵那「わ、私、春から良清園(りょうせいえん)で
働くことになったから

働くことになったから


私も、これで社会人だから

今まで、沢山守ってくれて、育ててくれて
ありがとう~~~~っ

ありがとう~~~~っ


それじゃ~、先生



また、良清園で待ってるからねぇ~
」

恵那は、照れくさそうにしながら元来た道を
走って行く



私は、月を見上げる

透明「まったく
・・・そうか、恵那も卒業か・・・。

しかし、良清園で働くことにしたとはなぁ~

これからは、大人として対応しなくちゃ

・・・本当・・・生意気なこと言って・・・・
」

月は照らし、涙をこぼさないように、
私を優しく包み込んでくれていた・・・。
私を優しく包み込んでくれていた・・・。
完







https://guardian-jewelry.com/
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓
にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所
ポチッとよろしくお願いします

