



20分後



車から降りて来たのは、白髪の夫婦と
その息子さんらしき人

その男性が力一杯抑えながら
連れ出しているのが、今回の問題を抱える
この男性の息子さんってとこかな・・・。
青山「根津さん


根津さんと呼ばれる檀家さんは、
私達のいる離れの一部屋に通される

透明「昴・・・これって・・・。」
昴「ああ


私達は、彼の状況を一目見たときから
確信となる原因が理解出来ていた・・・。
青山「透明くん



透明「はい

昴「はい

青山「根津さん


彼らは、こういうことのエキスパート
だから、力になってくれると想います

少し、お話を聞かせてあげてください。」
根津「は、はい


彼は、根津 明(ねづ あきら)さん
今回、様子がおかしくなった息子さん、
連夜(れんや)くんのお父様で、この地域の
大地主さんらしい

根津さんの話では、先月の中頃から
連夜くんの様子がおかしくなり、
ワケのわからない言葉というか奇声をあげる
ようになり、次第に人とかかわることを避け
部屋にこもるようになってしまったということだ

根津「最初は、何かの病気なのでは

病院にも連れていったのですが、
どんな検査をしても異常は無く、
医者からは、精神分裂症ではないか

と言われ、精神病棟に入るように
進められました・・・。」
透明「なるほど・・・

根津「しかし、連夜は人に危害を加えることも
無いですし・・・。」
昴「・・・・・・。」
なるほどね

それを認めたら・・・周りの目が気になるって
ところかな

確かに、今後の連夜くんの人生にもかかわって
くる問題だし、ある意味英断かもしれないな

根津「そんな中、私の母がこちらのご住職に相談を
してくれ、ご住職の推薦でお二人を紹介して
いただいたワケなのです

透明「なるほど


ところで、連夜くんは普段
食事はどうしています

根津「はい、一応部屋に置いておくんですが・・・。
箸を使わず手で

透明「そうですか・・・。」
根津「お二方は・・・。
息子を



昴「根津さん


こいつこう見えて、その手のプロですから

おいおい



根津「ほ、本当ですか

昴「ええ



根津「ただし

昴「今のままじゃ、やれませんね

根津「えっ

お~い


根津「ど、どうしてですか

昴の暴走

その理由は・・・・。
続く・・・。
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