



諸田さんは、過去にあったことの全ては
話すことはしなかったが、木人図で視た
大体の内容を打ち明けてくれた

諸田「だから私は、人よりも幸せになれる
権利を持っているの

そうじゃないとおかしいでしょ

う~ん、最後のだけ余計なんだよな~


諸田「私は、幸せを人から奪われたんだから、
人にしてもらえる権利だってあるでしょ


だから~


まったく

透明「なるほどね

要するに諸田さんは、もう一度、
心の底から人を信用したいんだね

諸田「

透明「だって

信じられるんだからね

諸田「そ、そ、そんなこと

透明「あれ




諸田「違うよ~


なんで



諸田さんの中で何かが生まれている

自然と涙がこぼれて行く・・・

透明「諸田さんの幸せって、人とのつながりから来る
温かさや安心感なんじゃないのかな

事件を境に人への不信感をもって頑なになりながら
生きてきたみたいだけど、苦労もいっぱいしたよね

それでも、一生懸命気持ちを奮い立たせて、
やっと自分の為に幸せになろうって決意できた

でも、自分が本当に求める幸せは人が持つ絆の温かさ

信じられない心と信じたい気持ちの狭間に立って
かなり苦しんでいたんじゃない

もうそれ以上、自分で自分を傷つけなくていいんだよ

諸田「な、なに勝手に・・・くさいこと言わないでよ


先生に、私の苦しさなんて・・・わかんないよ~


透明「・・・そうだね



でも、諸田さんが望んでいる幸せを手に入れる方法は
わかるつもりだよ

諸田「ぐすっ


先生たすけてよ~~~~っ


うん



やっと、心を開いてくれたかな


諸田さんは、しばらく泣くだけ泣いて憑きものが落ちたように
スッキリとした顔をしている。
諸田「先生・・・ごめんなさい・・・ぐっ・・・ぐすっ

透明「お~っとっと


ここからは、幸せになるための話だから、
笑顔で話そうね

諸田「グスッ・・・はい

さ~て


上手く諸田さんを幸せに導かねば

続く・・・。
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