しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

知らずに過ごしてきた沖縄

2013-09-13 17:42:37 | その他

島で唯一の映画館「シネマパニック宮古島」

ここで上映されている映画があります。

琉球朝日放送制作の「標的の村」

東京、大阪、名古屋等でも上映されていますから検索してみてください。

思想や団体を超えた基地とオスプレイ導入に対する戦いの記録です。

といっても、実際に争っているのはウチナンチュどうし。うそつき日本政府と治外法権米軍は高みの見物。

あろうことか、国が住民を訴えるという信じられないことが起きています。

ストーリーは面倒なので、HPや実際に見て知って欲しいのですが、印象に残った点を二つほど。

オスプレイ用ヘリパッド建設に反対する住民の活動を長く続けるための工夫は........

どこかで肩の力を抜く必要があり、そこはかとない沖縄のユーモアと島の歌が必須なこと。

11歳の女の子に、「両親が戦いに疲れたら私が代わりに戦う」と言わせるニッポン。ここはアラブか。

ほとんど報道されていない、普天間基地22時間封鎖や東村高江区にあった米軍演習場内のベトナム村でベトナム人を演じる村民など沖縄県に住んでいても知らない県内の事実。

沖縄を知るために見ておいて損はありません。

上映期間中(約今月いっぱい)、上陸する人たちには首に縄を付けて引っ張っていこうと思う。


宮古島天然ガスプロジェクト

2013-09-09 17:30:33 | news

2年前の5月、起震車によって予備調査が行われた、この島にあるかもしれないとされる水溶性天然ガス。

お忘れの方はこちらでご確認を

http://blog.goo.ne.jp/umiyako/e/923076947dd3ae2850954a2d72daab9e

いよいよ、8月31日から島の東南部「保良(ぼら)」地区の市有地でで掘削調査が始まりました。

期間は来年1月末まで。

それまで寝かされていた掘削のためのタワー。

高さはわからなかったのでですが、建ててみると意外な高さ。

これで2,500mまで掘り進み、ガスの成分や埋蔵量の詳細な調査を行うとのこと。

沖縄県ではこのほか、那覇市と南城市で調査が行われ、事業費の合計は9億9500万円。

温泉は確実に出るでしょうから、宮古島3ヶ所目の温泉保養地となるか。

どのくらいの量が眠っているか楽しみですなぁ

それにつけてもやっぱり心配な某国の動き。

自分の物だと言い出すんじゃないかな


県庁舎

2013-09-06 18:05:53 | しらべもの

お仕事で沖縄県庁を20数年ぶりに訪問してきました。

県庁舎は、1990年に黒川紀章氏の設計で完成したものですから、最初の訪問は完成間もなかったのですね。

その時の印象は、「でかい!!」でした。

当時は、都庁も大阪府庁も、今も変わっていない愛知県庁も古い庁舎で、廊下は暗く迷路、机の下には書類箱が積み上げられ机の端がお腹から遠く離れている状況でしたから、なんて庁舎だと深く嘆息したものでした。

それから20数年、やはりでかい。今度ばかりは嘆息してもいられないので軽く調べましたよ。

2010年沖縄県人口(なんで最新じゃないんだという突っ込みは無視します)は、139万人。

これと近い人口を抱える県は、奈良県140万人、滋賀県141万人、青森県137万人、岩手県133万人。

このうち県庁舎データが得られたのは奈良県と岩手県。

それぞれの県庁舎の大きさは?!

沖縄県庁  敷地面積 44,800平方メートル    延べ床面積  78,200平方メートル

奈良県庁  敷地面積 17,500平方メートル    延べ床面積  30,700平方メートル

岩手県庁  敷地面積 12,300平方メートル    延べ床面積  37,600平方メートル

やはりでかかった。

特に1階のホールの天井高と広さは、大したものだって。それにつけても思い出すのは、愛知県本庁舎正面玄関横の刑務所面会室と揶揄していたあの小部屋。

部屋で待ち合わせていると、中に入っていいる自分か面会に来た自分かが分らなくなったものなぁ。

それはさておき、沖縄県庁の各セクションの机配置密度とその周囲の積み上げ状況は、私が知っていた都庁、府庁、愛知県庁と同じでしたけどね。

離島と基地ばかり抱える県は、それだけの規模が必要ということでしょうかねぇ。


スケッチ・オブ・ミャークを見てね

2013-09-02 17:57:35 | その他

スケッチ・オブ・ミャークと名づけられたドキュメンタリー映画があります。

宮古島「ミャーク」の神歌と古謡をうたう人達の記録です。
 
これまで全国各地の劇場で公開され、今は公民館やイベントホールなど全国を巡回中です。
 
8月30日にDVDが発売されました。映画の内容や公開情報は下の公式ウェブサイトへどーぞ。
 
 
映画製作の意図は、これらの神歌と古謡を後世に残す為とありますが、島では残すことに意欲があるわけではありません。残念ながら。
 

宮古島では、共同体の祈願行事の司祭を努める「司(ツカサ)」という神職(その他いろいろな呼ばれ方されています)と、個人や家庭のいろいろなことを言い当てる「神懸り(カンカカリャ)」という(通称ユタ)私的呪術信仰のシンボルがこれらの神歌と古謡を伝えてきたのですが、今や家族から足を突っ込むのを止められている事情があります。

背景には、壮絶な体験を経なければ神の言葉を伝えられないということがあります。
 
これらを研究していたのが谷川健一さんという民俗学者でしたが、「神に追われて」という著書に記述されています。
 
そして、この谷川健一さんが8月24日に亡くなっています。ご冥福をお祈りします。
 
とにかく、宮古を知る一端にはなりますので、全国キャラバンで出会うか、DVDで是非ご覧ください。民族音楽の悲しい末路ではあります。