しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

スケッチ・オブ・ミャークを見てね

2013-09-02 17:57:35 | その他

スケッチ・オブ・ミャークと名づけられたドキュメンタリー映画があります。

宮古島「ミャーク」の神歌と古謡をうたう人達の記録です。
 
これまで全国各地の劇場で公開され、今は公民館やイベントホールなど全国を巡回中です。
 
8月30日にDVDが発売されました。映画の内容や公開情報は下の公式ウェブサイトへどーぞ。
 
 
映画製作の意図は、これらの神歌と古謡を後世に残す為とありますが、島では残すことに意欲があるわけではありません。残念ながら。
 

宮古島では、共同体の祈願行事の司祭を努める「司(ツカサ)」という神職(その他いろいろな呼ばれ方されています)と、個人や家庭のいろいろなことを言い当てる「神懸り(カンカカリャ)」という(通称ユタ)私的呪術信仰のシンボルがこれらの神歌と古謡を伝えてきたのですが、今や家族から足を突っ込むのを止められている事情があります。

背景には、壮絶な体験を経なければ神の言葉を伝えられないということがあります。
 
これらを研究していたのが谷川健一さんという民俗学者でしたが、「神に追われて」という著書に記述されています。
 
そして、この谷川健一さんが8月24日に亡くなっています。ご冥福をお祈りします。
 
とにかく、宮古を知る一端にはなりますので、全国キャラバンで出会うか、DVDで是非ご覧ください。民族音楽の悲しい末路ではあります。