最近は「宮古スタイル」のカテゴリーばっかだなぁ。
そろそろ「怪談ばなす」や「しらべもの」で知識の一端をお見せしなきゃ~
と思いつつ、今日もこれこれ。まちで拾った小ネタ。
公共工事は大体4月から翌年3月までの年度に区切られていて、この1年の間に契約した仕事はその年の年度末までに終わらなくちゃいけないわけね。
工事は予算化されていて長くかかるものについては、今年はここまで、来年はそこまで、と区切られてしまうことになる。
そこで例の天空の墓のある都市計画道路。そのわきに立つ民家。建てたときの高さと道路の高さが異なるために、これも天空のおうちになってしまったわけ。
そこで、ヤマトではありえない放置。
土地の境界をまっすぐに切って、土留めもしないまま3月末からこのまんま。
ほれ、向こうに天空の墓が見えているでしょう。
さて、そろそろ、舗装や照明やら残された部分の工事発注が始まり、この鉛直切りもそのままにしておくことはないのでしょうが。
これまでの時間60ミリ近い豪雨にも泰然自若として崩れることがないのは立派です。
この島の建物は概してこんな岩(琉球石灰岩)の塊の上に乗っかっているのですが、この岩は厄介な性質を持っているのです。
琉球石灰岩は、固まっていない岩からがっつり固まっている岩があり、強さが一定していないのと地下水が岩の中の石灰質を溶かして空洞が多いのです。
ですから堅そうに見えても、重要な構造物には琉球石灰岩の下の泥岩層まで杭を伸ばし、その上に建造物を載せて支えなければならないわけですね。
ちなみに「たーけーの橋になるなと願う伊良部大橋(略称:たーけーの橋)」は、最長40m近い、最大直径1.2mの杭を使っているということです。
普通の民家でも最近は、地下にコンクリートの塊の基礎を置いて建てている家が多いようです。
爺のおうちはといえば、1階が柱のみですから柱の下に重い靴を履かせて支えているのですね。
何にしても足元を固めて立ち位置をはっきりしないと倒れてしまうっちゅうことです。