沖縄には9つの世界遺産があるとですよ。
などとほざきましたが、正確には9ヶ所からなる「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」が登録名です。
そのうちのひとつ、南城市にある「斎場御嶽」(セーファーウタキ)に行ってきました。
詳しくは勝手に調べてほしいのですが、訪れる気になったのはBS1のテンペストに出てきた聞得大君(きこえのおおきみ)がきっかけです。
聞得大君とは「広く世に知られた高貴な方」なんていう意味らしいですが、私には常人には聞こえないことを聞いて人心を惑わす怪物としか思えません。
それというのも高岡早紀演じる聞得大君があまりにも怪演で、最後は魂(まぶい)をぬかれてしまうという役柄がおおはまり。私の中では最高に受けた登場人物でした。
この聞得大君とは、琉球王朝の安定を図るためピラミッド型神女組織を構築し、そのトップに位置する琉球王朝最高神官なのですね。
その聞得大君の就任式「お新下り」が行われたのがこのうたきというわけです。
これは寄満(ゆいんち=台所)と呼ばれている祭壇ですが、世界中の交易品が集まる「豊穣の満ちた場所」と解釈されているそうです。
三庫理(さんぐーい)と呼ばれる拝所。このうたきのシンボルでもあり、パワースポットといわれるウタキの中でもエネルギーに満ち満ちているらしいのですが......
てなわけで、宮古島にある御嶽とはずいぶん違った感じのところ。
次回は一足先にいっちまったニライカナイの巻。