しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

たくらみのさわり

2010-04-09 10:47:48 | かんしがかり


 

先日、船に乗って測量のお仕事に行ったことをお伝えしましたが(3.31参照)何のための測量かを発表できることになりましたのでお知らせしましょう。

そのプロジェクトは「宮古島海中公園(仮称)」整備事業

狩俣地区にコンクリート製のトンネル(高さ3m、幅4m、長さ20m)を設置、その窓から海中生物が観察できる他、沖合のモニターカメラからの画像を見られるという施設(有料)を中心に、シーカヤック体験や磯遊びができる施設を整備するもの。管理運営は地元3漁協を中心に観光関連業者が出資する株式会社が担当することになっています。

さてこの施設、総事業費は9億700万円程ですがどこから出てくるかというと

1.「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業」による国庫補助が6億200万円
2.政府の09年度補正予算「地域活性化・公共投資臨時交付金」で約2億7,431万円
3.市負担分約3,000万円(半分は地方交付税)
4.以上から市の実質負担1,500万円

供用は2011年4月を予定。

ヤマトの皆様お世話になっております。

ダイビングやシュノーケリングで水中を楽しめない人たちにも水中景観を楽しめるという趣旨では賛同できる施設ではあります。

が、ここの水中は一度潜ったことがありますがサンゴも少なく、ということはそれに守られている魚も少なく、現在の状況では宮古島の海を代表するには力不足なのです。

今あるサンゴや生息域を守りながら施設配置や工事ができるのか、これを機会にこの海にサンゴを中心とした海中生物を育てるという発想が生まれるのか、監視を続ける必要を感じておりまする。

          

今、宮古島を含めたサンゴ海域ではオニヒトデ駆除が進められておりますが行政の補助だけでは限界があり、ボランティアによる活動が必須とされています。

行政の補助による駆除で興味深い話があります。

かいつまんでいうと、行政の補助は駆除一匹当たりいくらで予算に達したら終わり。

見えているオニヒトデだけを取りまくって数量をあげても、サンゴの間にずる賢く生きて、駆除に手間のかかるオニヒトデにとっては競争相手がいなくなり余計成長してしまう、いわゆる間引き状態になるわけです。

また、オニヒトデは移動しますからブロックで駆除しても終わりではなく、その空き家を狙って遡上してくる奴らを根気よく駆除することが必要になるということです。

これ以上、皆様のご支援をいただくのはバチがあたりそうですがいずれ何らかの形でお願いすることになりそうです。それまでお元気で。