しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

人口27人の島へ

2010-04-20 12:02:54 | 宮古史
宮古島の北西3㌔の沖合にある周囲2キロほどの島「大神島」

昔から信仰厚いことで知られ、よそ者を受け入れないことから、ほとんどの宮古んちゅが危ない危ないと寄り付かない島である。

今回も島内での刃傷沙汰の責任を要求しないという念書を入れての上陸となった。(ウソウソ)

3月に完成就航した「スマヌかりゆし号」にて15分の船旅。

             

見えてきた奇岩の島。人口27人、そのうち20人が70歳以上というまさに限界集落。

 


上陸後はそのうちのひとり「島尻おじい」のガイドで急階段を上りつつ島の最高点、標高74mの山頂へ。

               

山頂で周囲の景色をながめるうちにおじいが語りだした島伝説。

17~18世紀ごろ実在した海賊キャプテンキッドの宝がこの島に埋められているという。

確かに帰宅後調べたら1937年(S12)の読売新聞にあった。

             

いわく「海賊キャプテンキッドが1700年に書き残した地図には、日本の南西諸島のどこかに1億ドル以上の金貨、宝石類が隠されていることを示している」と。

島では、実際にキャプテンキッドが現れ、島人を皆殺しにして去ったが、島で村八分にあっていた一家が一緒に避難できなかったことから生き残り、その後の島人の先祖となったという言い伝えがあり、その家がこの展望台直下の緑の屋根の家だという。

             

以来、すべての祀りごとはこの家をスタートするのだそうだ。

さらに、この宝をめぐり島外から多くの発掘者が上陸し、ワヤクチャして帰ったことから閉鎖的な島になったとも。

狭い島ながら誰も立ち入ったことのない土地がまだあり、宝の存在を疑っている様子はない。

キッドの影と皆殺しにされた島人の霊を感じながら帰りの船の中、その後のスケジュールをひっくり返すような出来事が我々を襲ったのである。(つづく)