ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

腱鞘炎:9 完治への道のり(完結)

2020年04月22日 | 美容、健康

  習っといて良かったな〜と思う。買うより自分で作ればずっと安いし楽しいし

 

10年以上苦しんだ腕の故障でしたが、ほぼ治りました。まだ気圧が低い日、湿度が高い日は痛むけど、それは古傷という感覚。動きは元に戻りました。

まあその10年の間に経年劣化もいたるとこしてますけどね。故障で弾けないのか老化なのかはもう分かりません

それでも「治った」と思ったらコロナ禍。なんだかなー

あまり弾けなかった10年以上の間に、色々と身につけておいて良かったなと思う今日この頃。

手作りコーンブレッド

毎日おうちゴハンなので、かなり飽きてます。せめて可愛いテーブルウェアで目先を変えようと思って買ったマットとティーコゼ。ローゼンタールのカップとアラビアのお皿もだいぶ前にヤフオク!で落としたもの。オークションも即決でなければフツーに買うより楽しいよね

 

コロナの予防には手洗いうがいの他、緑茶だ、梅干しだ、重曹水だと、わりと簡単に出来ることが多い。ついでに目も洗って鼻うがいもすれば完璧。

 

それに比べると腱鞘炎は本当に大変でしたね。治ったから分かるけど、予防も難しいし、命に関わる病気でもないから研究している医者もいないから治療法も見つからない。

 

まず、「腱鞘炎」という言葉も症状を言い当ててないし、違うということが今年、分かりました。ほとんどのピアニストの腱鞘炎もヤザワと同じだと思う。

 

一昨年の年末から2月まで隔週で通った「筋膜リリース注射」で、注射で食塩水(私は重炭酸リンゲル水)を注入する際、エコー画像で筋肉を見て、集積している(網の目のように詰まって白くなっている)箇所に注射して、詰まってる場所を開く(リリースだな)んですが、そのリリースされて白くなっていた所が水で広がって消えていく際、剥がされるような激痛で、毎回、叫んで泣いて鼻水も垂らしてました。

 

最初の頃は先生もあまりに私が痛がるので「やめますかー?」と困っておられましたが、治っていく過程を診てるうちに、リリースされていく画像を見て「引き剥がされるバリバリという音が聞こえる・・」と、共感してくれるようになりました。

「これは腱の炎症ではなく、筋肉が炎症を起こして集積してしまった状態で、腱鞘炎とは違います」と言われました。

 

指を10本、別々に動かすので、掌から肘(に神経が集まっているので1番痛い)、肩、首、背中までの広範囲な筋肉が痛むので腱とか筋だと思うわけですが、それにくっついてる筋肉全部が炎症を起こした状態。そして炎症が治まって網の目のように集積して腱に癒着してしまっているから指も腕も動かないのです。

 

だから、どことは言わないけど笑、「手の専門医」の病院でしてるブロック注射とか、全く・おかど違いだったわけです。というか、ほとんどの整形外科での治療は無意味ということですね。

 

炎症自体は3年以上、炎症状態で、今思えば、その時だけステロイドを使っても良かったのかもしれない。分からない。効かなくて内臓だけステロイドのダメージを受けたのかもしれない。ともかく、

3年間、毎日冷やし続けて、筋膜リリース注射がその当時にあれば、5年くらいで治ったのかもしれません。

 

筋肉に生理食塩水を注入して筋膜リリースを行う。という、一見・昔からあっても良さげな治療法が実は最新の治療法なわけです。筋膜リリースという言葉も、ここ2、3年でよく聞くようになりましたよね。

輸血も良くないっていいますしね。自分の血でなければ、半分以上血を失っても生理食塩水を入れてもらったほうが良い、とも言われています。それほど食塩水治療は最先端なわけです。

 

筋膜リリース注射治療の後は、あまりの痛さに腕も上がらず、車も運転出来ないので、病院で10〜5分ほど休むんですが、治っていくにつれ、会計後にすぐに帰れるようになってきました。帰りは痛くて荷物は持てないので、食料品などは治療前に買って運んでおかないとなりません。調理も無理なので前日に作ったものを温める程度。

 

翌日は「グラストン(金属のスパナみたいなもの)」で行う筋膜リリースで、剥がしてもらった筋肉を伸ばして柔らかくする治療を行います。これは痛くなくて血が流れていく感じがする。施術後はまだ大事を取って重いものは持たない、調理はしない、を実践(というのか?)。

 

2日めは「揉み返し」が来ます。注射とグラストンとの相乗効果で、寝込みます。この寝てる間にリリースされた筋肉が安定してくるので、寝るのも治療のうちなのです

 

というわけで、週に3日は治療でたいしたことは出来ないし体力も消耗するので隔週なのです。毎週このスケジュールだと鬱になってしまいます。急いで治したいけど無理なんですよ。。

 

翌週は:整形外科に低出力レーザー治療と整体か鍼に行きます。鍼の先生が去年の2月に県外に引っ越してしまったので、しばらくレーザー治療と整体だけでした。

整体といっても色んなスタイルがあるんですが、アスリートとかスポーツ選手御用達のハード系整体(整骨院も)でないと効きません。固まった筋肉を力技でほぐしてもらうのです。激痛です 。治る治療はやはり激痛なのです

 

そのへんの整体とか整骨院だと、まず来るのは老人とか主婦なので治療法が全然違います。柔らかく痛くないヒーリング系の治療。そんなんじゃアスリート現役には蚊が止まったほど分からないし効かない。ソフト整体に行くような無駄金使うなら、鍼が断然・オススメです。痛くないし。ただ、当たり外れの幅が広くて名人はなかなか予約が取れないのが難点。ヤザワの先生もたいてい3週間先で最短予約でした。。

 

その名人先生が県外に引っ越してしまって困ってたんですが、なんと年末にまた沖縄に戻って来て喜んでたんです。でもこのコロナ禍で2月中旬から行ってません。風邪を引いて、自分で「もしやコロナ」とワナワナしてた時期でもあったのでね。今は風邪は治ったけど。。

 

グラストンも11月にアトピーになり、「オイルを塗って擦る」ということが出来なくなり、11月からはグラストンの代わりにハード系整体。レーザー治療は1番酷い状態の5月〜は週に3〜5回、通い、整体もお休みしました。レーザーは保険治療なので1回10分なので毎日行かないと足りないんですよ。。保険外で30分とかで出来ればなぁ〜と思いましたが、ここも混んでてみんな待ってるからね。。

 

そうそう、低出力レーザー治療は東京でもしてた治療で、本当に激痛で動かすのは全然・無理という時はコレしかないです。ものすごく効きます。これをすれば睡眠薬ナシで眠れる

 

ただし、鍼もそうだけど、レーザーは身体が慣れてしまって毎日だと3ヶ月ほどで効かなくなるので、時々休んでリセットしないとならないんです。それで色んな治療を組み合わせることになる。アトピーとか敏感肌でなければグラストンはオススメではあります。

 

激痛のハード整体は:もちろん「揉み返し」もあるので、2日は潰れます。これも寝るのも治療のうちなので、次の日は休める日に予約して、潰れて寝てるしかないのです。鍼は施術直後が眠ーくなるので昼寝が必要。これも無理して起きてると治療効果が減ってしまうので、眠るんです。怠けてるわけじゃないから。

 

整体か鍼の週も注射の週も、効いてる限りレーザー治療には通います。治療時間より待ち時間が長いので、途中で待てなくて帰ってしまったこともあるけど。那覇マラソンの前とかは激混みなんです。1時間以上待って10分だとね。。

 

どっちの治療の週も、揉み返しが取れたら、自分でも筋膜リリースとかストレッチをします。これは今や毎日やってるけど。どこにも行けてないから

しばらくどこにも行けないから、痛めないように気をつけてます。そこで以下は予防法。

 

腱鞘炎というか、筋肉を痛めないための予防法というのは

 

脱力とか、腕の使い方とかは:「ピアニストなら誰でも知っておきたい「からだ」のこと」が分かりやすくて良いと思う。他の宗教みたいなカマボコ板にバネが付いてるようなのはダメだよ

その「ピアニストなら・・」にも書いてあるけど、

 

どんなに脱力しても、腕の使い方が良くても、ある程度の年齢になると故障してしまうのは、やはり加齢なんです。こればかりはしょうがない。小さい手を広げてオクターブの連打とかも加齢と共に筋肉がね。

 

これまで楽に弾けてた曲なのに、練習が終わって、腕がダルいというのは、筋肉が炎症を起こしてるわけです。弾き方が悪いだけじゃなくて、これはもう加齢。もうその曲は弾く歳ではないんですよ。どうしても弾かなくちゃならない時は、楽譜をよく見て、練習時間を極力短くする。もう長時間の練習には筋肉が耐えられないんです。

これが1番、難しい ピアニストって負けん気強いから頑張っちゃうし。老化なんて認めたくないし。

 

でも衰えるのは筋肉だけじゃなくてオツムも。だから方向性を変えて、今度はオツムに鞭打って、新しいレパートリーを開拓するのだよ。

 

ということで、ヤザワも2010年からスクリャービンとかドビュッシーに着手したわけです。「そんなの弾けるなら全然・腱鞘炎じゃないじゃーん」と思うかもしれないけど、痛いんだって。炎症起こしてるままだから

それまでリゲティとか超絶技巧系だったから、これでも「もうトシだからおとなしめで行くか・・」なわけですが、英雄ポロネーズとか弾いてた人なら、連打の少ないバラードとか舟歌とかにシフトするわけですよ。

 

でも 治ったので、やっぱり・ちょっと・リゲティとか弾いてみたいわけです

 

このコロナ禍なので病院通いもそう出来ないから、気をつけて、恐る恐る弾いてみます

 

という今日も・すでに気圧低くて腕が痺れるように痛ダルいので、無理は禁物。

 

ということで、とりあえず「腱鞘炎」のテーマはこれで完結しました

長きに渡り、辛い日々でした。人間的にも成長しました。

これでもね  

 

 

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