ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

『キャバレー』のレビュー掲載!

2008年04月30日 | 音楽
webマガジン、jazztokyoに、ちぃ姐こと三橋千鶴さんのCD、『キャバレー』の評が掲載されました!

「New Disc」> cabaret →jazztokyo(←455のCDをクリック!)

悠雅彦先生の評です!大絶賛!

なにやら「キャバレーを聞くことになったなれそめ」から書いてあります(笑)
そんなこと書くんなら、聞いてくれればいいのに。ダックワースは初来日ではありませんでした(笑)。2003年にヤザワが企画したAbsolute-MIXのコンサートで招聘して初来日、2007年のAbsolute-MIXへの参加で来日は2回目です。(補注)ま、たいした問題ではありません。

カバレット(文学寄席)の音楽について:「わが国の音楽界や音楽ジャーナリズムから冷淡に取り扱われることが多い」と説明されていますが、やはりこれは日本に「カバレット(キャバレー)」という音楽ジャンルが確立していないため、おネエさんが席についてお酒を作って、しなも作ってくれるお店と勘違いされているんでしょうね。

2003年にリリースした『cabaret』ですが、レビューで取り上げられたのは初めてです。サウンド的にはジャズなので、取り上げられるならジャズ雑誌がふさわしいとは思ってましたが、ちぃ姐はオペラ歌手、ヤザワは現代音楽を弾くクラシックのピアニストということで、「クラシック」に分類されていたのがそもそもの間違いだった(笑)

トルコ風呂→ ソープ・ランド
キャバレー(キャバクラ)→「キャバレーと言わないで」と薄化粧で運動しないと(笑)

実は以前、某!有名音楽学者に:「キャバレー!?そんな下品で音楽的にくだらないものをやってるようじゃダメです!なんだってあなた(ヤザワ)がそんなモノをするんですか!」と説教されたことがあるんですよ。

いちおー:「あのー別に私はホステスをしたり、そういうお店にピアノを弾きに行ってるワケではなくて、クルト・ワイルをやってるだけなんですけど?」とは言ってみたんですが、思い込みは解けないようでした。

いっそのこと:「あらぁセ~ンセ、『キャバレー』サイコーですわよ?今度是非、遊びにいらしてネ?背徳の芸術を分ち合いましょう」とかゆった方が素直にフラフラと来て「なかなかイイ。芸術的だ」とかいうことになったのかもしれない。(笑)

と呼び出されたと思われないように、「なりそめ」を書いたんだろうか。悠センセ(笑)

NYに行くとキオスクとかでも売ってるTime OutというNY版ぴあ、のような情報誌がありますが、Time OutのMusicの情報欄には、Classical, Rock, Jazz, Experimental(即興とか音響系), Cabaret, というカテゴリーがあって、アメリカではキャバレー(カバレットの英語発音。発祥の地はドイツ)というジャンルが確立されています。毎晩どこかでキャバレー・ソングのライヴが聞けるわけです。それでアメリカではキャバレー・ソングの歌手のために、ダックワースのような作曲家もキャバレー・ソングを作っているというわけです。

キャバレー歌手の特徴としては、ジャズ歌手のようにスキャットとかするわけではないけれど、ジャズの影響を受けた楽曲(!)と風刺、世相を反映した歌詞で、エンターテインメント性を持たせた演出をする、ということでしょうか。

「洗練されたオトナ文化」な香りです。このジャンルをレーベルの第1弾にしたことで、ゲイシャ・ファームのコンセプトが明瞭になりました。

是非、聞いてみてください!


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ショパンde異文化交流

2008年04月26日 | 音楽
花粉もどうやら峠を越したようです。

先週くらいからバニラの調子が良くなってきたので「もう花粉も終わったかな?」と思いつつもずっとマスクをしてました。吸い込むと次の日は目が土偶のように腫れたりするので昨日まで装着してました。

犬でも花粉症ってあるんですよ。

マスクは出来ないし薬はないしでもう大変。毎日、目やにで蓋された目を塩水で洗って、目薬をさして、霊芝とかウコンとかサプリメント飲ませて、乳酸菌とか黒酢とかフードにかけて・・・

長生きしてよね

花見もパスしたヤザワとバニラですが、ようやく散歩も楽しい季節になりました。

花粉症の薬も昨日で止めたし、ここ1週間ぐらい薬を飲んでもそんなに眠くもならなくて、快調な感じになってきました。9月に負傷した怪我も治ったし。

集中力も続くので、リゲティのまだ弾いたことのなかったエチュードも譜読みしたくなったりして、8番と14番を始めてみたら・・・2日でものすごく肩が凝ったという。エチュードの2巻は縦に長い楽譜なので、首を前気味であごを上、という姿勢で2時間やって3段弾けた!という曲なので肩もこるんだった。忘れてた(笑)

しばらくボーッと暮らしていたという脳ストレスから、超!難しいことに取り組んで達成したい!という脳からの指令によって、レパートリー拡大中です!

ショパンのバラードも猛練習中です。1~4番のどれを弾くか思案中。1番にしようかな~

ショパンを弾くのは久しぶりです。それも自発的に(笑)。怪我してピアノをあまり弾かなかった期間(←手と指じゃないんだけど。体力的にね)、本を読んだりCDを聞いたりコンサートに行ったり人に会ったりしてるうちに、突然ショパンが分かったというか。どうして今まであまり興味がなかったのか、ということも含めて。そして今は「分かった」ことを実践してみたくて、弾いてみたくてたまらなくなったという。

きっかけは:ジャズ・ジャーナリストの横井一江さんとお話してしてるうちに感化されて閃いたという。

横井さんと話すと、どういうわけかショパンを弾きたくなるという現象が去年の11月頃から起こって。2人ともショパンの話なんて全然してないし、別にショパンが好きというわけでも全然ないのに、どうしてなんだろう?と不思議に思いつつ、説明出来なくてもどかすぃ~・・という状態が2月頃まで続いて。2月頃にぼんやりと考えがまとまってきて、3月中旬くらいのある日!突然、頭がスッキリとして、レクチャー出来るほどに分かったわけです。

楽譜にアイデアをメモしたり、弾き方をメモしたりしながら:「私は一体、何がしたいんだろうなんで今頃ショパンなのかしら」とは思いつつ、何か脳からの指令?のような感じで熱心に勉強してました。そういう時というのは、不思議と「解決する何か」を呼び寄せるようなことが起こるのよね。

1月にNYのTZATIKの杉山さんが帰国して東京で2、3日空いてる日があるというので、新年会をしたのでした。渋谷が便利という杉山さんのリクエストだったので、ナディッフの五十嵐さんにも声をかけたのでした。「どんなメンツなんですか?」と聞かれて、「横井さんと悠雅彦さんと、ジャパン・タイムスの川畑さんと・・」とか言ったら、五十嵐さんは悠先生とお会いするのは初めてだけど、著書は読んでいたようで、当日『モダン・ジャズ群像/悠雅彦著』(現在は絶版。音楽之友社)を持参したのでした。

その本を開きながら悠先生と談笑している五十嵐さんに:「ちょっとその本見せてもらえますか?」と見せてもらったら、なんだか面白そうなので「1週間貸してもらえませんか?来週お店に返しに行くから」とお借りして持ち帰ってきて読んだのでした。

その本が!ヒントの山だったわけです。これは枕元に置いておくしかない。でも絶版本。

「あの本、もう読んじゃって読まないんなら譲ってくれませんか?」と五十嵐さんに聞いてみたら:「あ、いいですよ」と言ってくれたので、1000円札を渡して「お釣りと領収書はいいです!」と言ったら:「コレで儲けてどうする。ウチ(ナディッフ)で売ってるんじゃないんだから」と笑いながら200円くれたのでした。以前に古本屋で買ったらしくて¥800のシールが貼ってあったのよね。

「いいなぁ~・・私はもっと高く買った・・」と横井さんに呟かれました。「すっごく面白かったよ!横井さんも買ったら?私も自分で買おうと思ってるの!」と読んだ直後(←借りてる期間中)に興奮して言ったら、すぐにネットで見つけたらしくて購入してらしたという。

この本を読んで悠先生に聞いてみたいこともあるし、それならいっそ、コンサートにしてトークにしたら面白いかも、と思いついたのでした。

そこでショパンを弾くわけです。5月29日(木)に赤坂のカーサ・クラシカというところで。お店の方針で3ステージ、というのも今回のアイデアに合ってるし。

もう1人、ジャズ・ピアニストの大澤香織さんとトークの悠先生とヤザワと3人でお話もしながらのライヴをやることに。「誰かジャズのピアノで、私(ヤザワ)と合いそうな人、いない?」と横井さんに聞いて大澤さんは紹介していただいたのでした。去年の秋、イギリスのレーベルからリリースしたソロのアルバム、Alminiumを拝聴。カッコいい!ヤザワのタイプです!ご一緒するのが楽しみです。

ヤザワ的なテーマは:『実用音楽を鑑賞音楽にした曲』(としてのショパン+α)『演奏することで完成するモチーフとしての曲』(としてのショパン)『即興を記譜して固定楽譜とする行為』(としてのショパン)『即興性を捨てた以降のクラシック音楽』(リゲティとか。思案中)

です!このテーマのプログラムから大澤さんもプログラムを考えてくれるそうです!2人が入れ替わりながら3ステージとなります。3ステージの間が悠先生とのトークです。あーなんか楽しみ


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コワいもの見たさ

2008年04月17日 | 美容、健康
だいぶ前に流行った本:「話を聞かない男、地図が読めない女」で、女性は色んなことを同時に出来る、男性は1つのことしか出来ない、などと書いてありましたが。

女性は:テレビを見ながら料理をして、ついでにかかってきた電話と話しながら料理も仕上げてテレビの話題もしたりする。

らしい。

そういう友人も確かに身近に3人はいる。あとはヤザワも含めて・・

テレビを見ながら料理なんかしたら、指を切ったり真っ黒に焦がしたり、挙げ句の果ては火事でも起こしかねないという感じなんだけど。テレビを見ながらの電話も無理。本当に見たいテレビだったら「後でかけ直すね」と言って切るし。もしくは「・・・・・・」(←watching TV!)「もしもしっ聞いてるの」ということになるんだけど。

2月頃からぼんやりと考えていたことがあって、3月頃に輪郭が見えてきて、日々なんとなくそのことを頭のどこかで考えていました。
その間、3月上旬に申し込んだ粗大ゴミを29日に出しそびれ、再度申し込んで本日4月16日にまた出しそびれ、玄関に1ヶ月以上粗大ゴミのシールを貼った除湿器がおります。申し込み番号も赤で書き直しております。とっても邪魔です。どうして私は気がつかないんでしょう

今日も夕方になって「あっ」と気がついて:「あの・・今日(も)、出すの忘れて・・」と清掃局に電話をしました。さすがに嫌がらせだと思われてるんじゃないかと、憂鬱ながらもまた予約をしたい旨を伝えると、すごく優しくて、一人暮らしのボケはじめのおばあさんだと思ってるような応対でした。「4月から値上がりしたんですけど、そのシールでいいですよ。今から言う番号を書き直してくださいね」って。 ありがとうございます。日付のタトゥーでも入れたいくらいです。猛省。

タトゥーで思い出した。最近、すごくためになるブログを読みました。お医者さんのブログです。

最近、タトゥー雑誌も刊行されて、ちょっとしたワンポイントに入れたりとファッション感覚で「刺青」が流行ってます。元カレの名前とか彫ったのをレーザーで消したいとか、そういう記事も見るし。もうヤ系のボディアートというわけではなさそう。ヤザワもちょっとカワイめのワンポイントとか痛くないんなら入れてみたいナーと思って、「どれくらい痛いのかしら?」といろいろ検索をしてみました。

そしてこちらのブログを見て:すっぱりとあきらめたのでした。↓

TatooとMRI (貼らしていただきました。ご迷惑でしたらコメントよりご連絡ください)

もうちょっとヤザワが若い時に流行ってほしかった。 もともとタトゥー・シールは愛用してたし。ポイントになるのよ。それこそ。コンサートでヤザワの腕とか肩とか背中とか腹(笑)を見て「タトゥー」とか聞かれたことがあったんだけど、「シール」と言うとみんな笑うのよね。シールはダサイんだろうか?

と思うこともあって、ちょっと入れてみたいとも思ったんだけど。胃がん検診やら大腸がん検診やら子宮がん検診を受けるような歳になって、入れるもんじゃないのね。もうそれこそ「若気の至りで入れたんだけど、レーザーで取りたい」くらいでないと。この歳でタトゥー・デビューは遅すぎた。無念。現代医療を絶対に受けない、という宗教の人とか(そういう宗教が刺青を許すのか?というのは分かりませんが)、模様にメスは入れない!気合いのヤ系とかでないとダメだこりゃ。

刺青だけではなく、歯の金属の詰め物も当然ダメなわけよね?そっちのが断然、危険よね??今度、外れたらセラミックにしよう。頭部だって、脳血栓とか交通事故とかで頭を強打、とかでいつMRI撮るか分からないもんね?

ちぇーっ つまんないのー いいこと知ったけど。

なんでも刺青にはコレクターというのがいるらしい。どうやって手に入れるのかは謎だけど。確かにアートなので、死んだら無くなっちゃうというのは惜しいかも。1点ものだしね。世界に2つ同じ刺青はないと言われてるし。なんでも「革細工」のようにアメ色らしい。ヴィトンバッグのなめし革の部分がイ~感じになった色らしい。まあヤザワは欲しくはないけど・・・ちょっとそのアート見てみたいかナー

と思ってまた検索してみると・・(←かなーり見たい。「人体の不思議展」は2回とも行きました!)

文身歴史資料館というのがあるそうです。「どこにあるのですか?」という質問のコメントも削除されてたりして、ますます見たくなります!絶対につきとめてみせるわ!

そして突き止めたのでした!電話したらちゃんと出るし!HPがないんですよ!(←大コーフン!)休館日と開館時間を聞きました。展示内容は・・聞くのを忘れましたが、そんなに遠くないので、とりあえず行ってみます!

一緒に人体展に行った仲良しの友人(女性)に同伴を断られました。

そうだ!人体展と寄生虫館に一緒に行ってエンジョイした(と思われる)ヨトくん(←刺青入れ頃の年頃のカタギのリーマン)とタカちゃん(←刺青入れ頃の女子。カタギ)だったら喜ぶに違いない!日頃の仕事の疲れを癒しましょう?資料館で 誘ってみよ。

断られたら・・・

ひとりで行くもん。

しばらく太腿の内側に油性マジックで:『粗大ゴミ4/29火』と書いて、資料館を訪れるのを楽しみにしつつ、ゴミ出しを忘れないように気をつけます。でもそれじゃヤザワがゴミに出されるみたいかな?手首にしとくかな(笑)


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音楽は理数系

2008年04月10日 | 音楽

夕べ一気に読んだ本→ブランド帝国LVMH(ルイヴィトン、モエ、ヘネシー)を創った男 ベルナール・アルノー、語る/日経BP社

『神話に溺れない。常に挑戦と創造を心がける。それがブランドビジネスです』

昔、まだ留学中に、パリのSalle Playelというパリ管弦楽団の本拠地のホールのコンサートの幕間のロビーで、ご家族でいる所をお見かけしたことがあります。特に経済に明るい訳でもないヤザワが「あっ」と認識したわけだから、すでに相当な有名人であらせられたわけです。夫人はコンセルバトワール卒業のピアニストで、アルノー氏もピアノを弾かれることは有名です。

ヤザワの敬愛してやまなかった恩師、クロード・エルフェ先生、指揮者のピエール・ブーレーズ、そしてアルノー氏もエコール・ポリテクニックというエリート大学の出身者です。

エルフェ先生の後輩でヴィトン・グループの総帥で趣味・ピアノ、の人が語った本です。これは読むしかない。

難しい問題や価値基準といったものを、分かりやすく語っているところに頭脳明晰さを感じます。アメリカに住んでいたこともあり、グループは世界的な企業に発展したこともあって、フランス人特有の気取ったインテリ臭というものを感じさせません。ただアメリカ人とは決定的に違う「美意識」というもののバックグラウンドに、歴史があるという自負を感じさせられます。

そういえば98年にNYに住んで、初めてカーネギー・ホールとかリンカーン・センターのコンサートに行った時、観客にスニーカーとジーンズの人というのがけっこういて、「さすがアメリカ」とびっくりした覚えがある。ヨーロッパではドレス・コードがかなりはっきりしているので、オペラ座でスニーカーなんてまず見ないし。そんな人が近くにいたら「スリ?」とかバッグとか押さえて用心されちゃう。向こうのスリもドレスアップしてるけど(笑)

「アメリカのファッションはスポーツ・ウエアです」と言い切ってました。アルノーさん。(笑)でもダナ・キャランはヴィトン・グループじゃなかったっけ?と巻末を見たら:「忙しい女性のためのファッション感覚あふれる日常着」と紹介されてました。ハイ・ファッションとは思ってないわけか。かつてのマダム・グレみたいなエレガントでステキなドレスもあるのに。

グローバル化とはいえ、何でもアメリカン・ナイズされることをグローバリズムにはしない、という気骨はやはりフレンチ気質?という点は日本人も見習うべきかも。

いろいろ考えさせられることもあって、読んで良かったです。

一番、気に入ったアルノー氏の言葉は:「絵画と音楽のどちらが大切ですか?」と聞かれて、「才能ある音楽家の方をより尊敬しています。音楽は並外れた資質を要求します。大した才能がなくても絵は描けますが、ピアノでベートヴェンのソナタを弾いたり、ましてや交響曲を作曲するには長期に及ぶ修練が必要です」って!
これがアメリカだと間違いなく「ヴィジュアル・アーティスト!(だって値上がりするもん)」とか言うわけよ。音楽は著作権が切れたら公共の財産になるから、カネの亡者は絵を買うという。

アルノー氏は音楽家は数学者に近い、と仰ってます。その通りです!クラシック音楽は「情操教育」に使われるので、文系と勘違いされている方が多いと思いますが、「ドレミファソラシド」は、音のデジタル化の最たるもので、楽譜はデータ、設計図というように専門教育では教え込まれています。音像設計図を音響化するという考え方なので、音楽を抽象的とは捉えていないのです。まあこれは1オクターヴを12で分割した平均律を、グローバリズム(世界標準)とした音楽の特徴ともいえますが。

音楽ソフトをいじってみると分かることですが、本当に数字の世界です。ただ、アナリーゼ(楽曲分析)を学ぶまでは「もっとそこは歌うように弾いて」とか「そこの音は温かい音で弾いて」というようなレッスンを、まともに言葉の意味に自分の出す音を近づけようという努力をしていたので、それまでは文系の頭だったと言えるんです。精神論者だったんですね。たとえ曲のタイトルが詩的で、文学的な補注があったとしても、それは曲作りとはあまり関係ない、というのが本当のところではないでしょうか。ただ、曲のイメージに合う言葉を選ぶことは大事なことです。聞くのは専門家だけじゃないから。それを「プレゼン」というのかも。

『神話に溺れない。常に挑戦と創造を心がける。それが音楽(ブランドビジネス)です』

というように重ね合わせて考えて読めたりもして、一気に読めたのでした!


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邸宅で会席

2008年04月05日 | グルメ

サイド・テーブルの上。NYで以前もらったインドネシア土産のバティックを敷いて、NYのフリマで$5で買ったクールベをギャグった「横たわるネコ」のカラー・コピー(笑)に飾り扇子とひな人形のお道具を小物入れに。和物は好きだけど、和室がないので、こういうことになるんだけど。ガイジンのインテリアみたいで気に入ってるの(笑)

先輩のピアニスト、松永加也子さんが、リサイタルのお手伝いをしたヤザワを慰労して、北浦和の二木屋にご招待して下さいました。



有形文化財の素晴らしい元政治家の邸宅で、そのご家族のコレクションだった数々のひな人形を飾ったお部屋で食す会席料理。素晴らしいひと時でした。

器も演出もステキ


邸宅というのは、このように門を入ったらお庭があって、池があって鯉が泳いでいて、お部屋には代々受け継ぐ季節の人形、掛け軸なんかがあるような家のことを言うのだなと思う。この家は文化財に認定されて本当に良かったと思う。相続税は一番の環境破壊である、という旧家の理論も、このように世の中に還元されるという方向でもっと生かされないだろうか。この家(二木屋)には池はなかったような気がするけど、秋には庭で能の会というのも開催されるみたい。昔の武家屋敷で鑑賞する能なんて、粋の極み


廊下の両側に和室と洋室もあって・・

こんな個室も!まだ予約のお客さんが来る前に拝見させていただきました。テーブルから何から本当にステキです。外国から来た友人も連れてきてあげたいです。

都心は一部の不動産バブルで外資系高級ホテルが増えましたが、どこの国に行ってもある似たような高級ホテルは「高級マクドナルド」のような気がするんです。それぞれにレストランに一流シェフを呼んだりと工夫は見られるものの、旅に不可欠な「異空間に来た」感が世界的に消滅して、グローバル化が進みすぎていて不気味です。こんなに長時間、飛行機に乗って来たというのに、ハイアット・リージェンシー?という気分。併設のショッピング・アーケードは相も変わらずヴィトンやグッチやプラダやエルメスやら。ここはトーキョーか!?シンガポールから来た人は「ここはシンガポールか?」と思うだろうし。

京都まで行かないと、こんなレストランはないと思っていたので、感激しました!素晴らしいひと時をありがとうございました。

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