ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

シーモアさんと、大人のための人生入門

2016年11月28日 | 音楽

                                  今年のバケツで育てた自然栽培米。大豊作

 

去年収穫のこの一房から増やしました

ノエルが亡くなる2日前ほど

ノエルが亡くなって1週間

辛くて何かしてないと状況

 

そういえば、コンサートでヨハンの映画の話をトークでして、泣いてしまいましたね、私

聞いていた皆さんは:「映画も音楽も良くてヨハンの成功を喜んで涙ぐんでいるヤザワ」に見えたに違いない。と、ふと先ほど気がついたんですが、実は:ノエルと重なってフラッシュバックしてしまって号泣直前でした。

 

獣医に余命宣告をされて、看病して(ホーキング博士の看病ほど大変でも長期でもないけど)、というのがハマりすぎてしまった。

忘れてたつもりだったけど、まだ全然「喪中」です。まだまだ泣きそう

 

前のワンコのバニラの時も、亡くなって半年ほどでのコンサートのトークで「亡き王女のためのパヴァーヌ」で、やはりフラッシュバックして泣いたんです。

自分ではアガっていないつもりでも、やはりテンションが高く、感情移入しやすい状態になっているので、ああいうことになるんですね。感情バロメータが振り切れるような感覚でないと演奏モードにならないので、トークで妙に落ち着いてトーンダウンすると演奏はノレなくなってしまうんです。演奏モードのまま話すと、高ぶってああいうことになるし。

 

みっともないなーアタシ。。鼻水たらしてたよなー と1週間も経って思い出した。

 

そういえば9月の「マジカルミステリツアー」でも泣きかけたから。あの時は(話を)振られて泣いたのに、今回は自分で話してるうちに泣いたという。

 

やれやれ。。。。 

すっかり1人で気恥ずかしくなって、気分転換に映画を観ることに

 

観たい映画だらけの中、やはり奥深いピアノ教師の映画を観てきましたよ、桜坂劇場 グッ・ジョブ!

 

 映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』予告編

 

 

けっこー人気あってビックリしました。レッスンの風景とかが多いのに、みんなピアノ・レスナーなのかな?と思ったくらい。

イーサン・ホークが映画の中で語っているように:「同業者でもこれほど悩みを救ってもらうことはできなかった」というのはよく分かる。同業者同士の気安さはあってもライバル心もあるから、同じ悩みを持つ畑違いの人がいい。

 

ピアノの映画なので「そんなことは当たり前だ」と思うことだらけではありましたが、場所がNYなので、ちょっとした散歩の時に映るイエロー・キャブとかセントラル・パークとか、建物が懐かしくて嬉しかった

 

「どうして成功したピアニストや才能あるピアニストほど性格が悪いのでしょうか?」という質問に:「それは高みを目指す芸術家本来の気質と聴衆の求めるものとのギャップがありすぎて、ピアニストはノイローゼになっているのです」という答えは身に滲みました。。

 

大多数の人間に好かれようと努力することが商業主義なので、それで成功して金持ちになったら「金持ちケンカせず」になっても良さそうなのにね?ところがこれが違うんだなー成功すればするほど荒れるんだなー(精神的に)ヘルタースケルターの「りりこ」みたくなりがちなんだなー

 

沖縄に来て、ロハスな暮らしをするようになって、自分でもようやくバランスが取れたような気がします。

クラシック音楽のコンサートやオペラやバレエなんか生涯、行くこともないであろう人々とも知り合いになって、世の中には色々な人がいるということが分かったので、「ギャップ」と思わなくなったんです。

 

それと「暗譜」のこと。

 

2009年のブログで書いてました スタンダード:暗譜?

 

けっこー踏み込んだ内容のドキュメンタリーで、フツーの人には面白いのかと思いましたが、イーサン・ホークが制作するくらいだから面白いんでしょうね。

 

ツイッターでこういうの見て

 

11月24日

今日のこれからのタスクを公開します。 ・台詞を覚える ・ワルツ踊ってる動画観る ・カホンのリズムパターンの動画観る ・レ・ミゼラブルを観る ・マクロス7を観る 信じられないかも知れませんが、すべて1つの公演のための作業です

 

*** ほう面白いな 色々やってるなー

 

と思うから。

ちなみにヤザワのコンサートの準備も:

*テーピングをする *ピアノを練習する *腕のアイシングと灸をする *自分の練習の録音を聞きつつ楽譜に気がついたことを書き込む *他の人の演奏があれば聞く *曲と同年代の絵画や小説を見たり読んだりする *その時代の背景を調べる *筋肉をほぐすミオンパシーをしてホメオパシーを飲んで寝る

 

というようなもの。これ+日常雑務になります。自分では「こんなのつまらないでしょ?」とか思うけど、練習風景とか面白いのかもね。ドレスを着たコンサート姿しかフツーは見ないだろうから。ジャージで(笑)メトロノームをかけてジリジリとテンポアップして練習してる姿とか見たら「ピアニストってアスリートだなぁ」とビックリするのかも

 

   

 

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大いなる力

2016年11月27日 | 日常

 「また恐竜描いてる・・・」と似顔絵教室仲間に呆れられながらも描いたT-Rex  

恐竜は難しいっす。こればっかりはまだ「好きこそモノの上手なれ・・」とはいきませんっ

 

 

先週のコンサートにはお越しいただきありがとうございました

 

初めての那覇での初めての「(ひとり)Absolute-MIX」でしたが、自分的に:またやってもいいなと思えました。

沖縄に来てから、東京では出会う事もなかったであろう音楽家とも出会いがあり、楽しいことが出来るかもしれません

 

******************

 

毎回、本番の1ヶ月前くらいに思うことで、これは私の知る限りの演奏家は全員・言うんですが、「まーだ全然・弾けてないけど、本番では弾けるはず」というようなこと。

「火事場の馬鹿力ってやつよねー」「ほんとほんと。いつも弾けなくても本番には間に合って弾けるものなのよねー」

 

もちろん、本番でボロボロになってしまう(止まる、つっかえる、泣く 、ふてくされながら弾き続ける、etc.)ヒトというのもプロの演奏家でなければいるとは思いますが、こういうヒトと演奏家の違いというのは、実力とか技量というよりは、「不思議と本番では弾ける」という点にあると思います。普段はすごく上手でも、本番ではダメという。普段はそこそこでもナゼか本番では人が変わったように上手に弾く(←演奏家)。

 

私も20代のキャリアの始め頃は、舞台のピアノの前で、緊張のあまり失神寸前(東京でデカい箱だったというのもある。400〜2000人キャパ)で弾いていたものでしたが、ナゼか素晴らしく弾いていました。

 

「アレは何だっただろう ナニかが私に取り憑いて弾いていたか、音楽の神様が助けてくれたんだな」としか思えない状況が何年か続き、そのうちに「なーに。本番では弾けるものさ」という安心感というか自信というか、舞台への恐怖感がいつしか消えていたんです。

 

 

今回も:実は1ヶ月前まで、尾高尚忠「ソナチネ」の1楽章がまとまらず、「うはー・・思ってたより弾きにくいし、まとめにくいなー」と嫌気がさしてしまって、2週間ほど寝かせて(放って)置いたら、ある日「今日はまとまるな」という閃きがあって、弾いてみたら仕上がっていたのでした。いつものパターン。

 

「このままではマズい。この(ヒドい演奏の)まま弾かせるワケにはいかない」と、尾高さんがピアノ部屋に居たような日が、2週間前に閃いた日だった気がします。

 

ソナチネを放置していた2週間:「これで本番になったら、過去最低の出来の曲ね 」などと思っていたんですが、心のどこかで:「それでも尾高さんはいいのか」というような、助けを乞うているのか脅しているのか自分でも分からない気持ちではいたんです。呼んだんだと思う。それしかありえない。なんか気配もあったような感じだったし。尾高さんなのか、他の誰か演奏家とかなのか・・・

 

じゃあ現存の作曲家の曲はどういうことなのよと思うに、まず作曲家本人が「(ヤザワが)上手くいきますように」と強力に祈っているし、本人の知らない所でヤザワが弾く事になっていても、「んなんか自分の曲が弾かれるような気がする上手くいきますように」と、やっぱり第六感で察知して祈ってるような気がするんです。

 

ワタシには特定の宗教もなく、占いも興味がないタイプなんですが、こういう風にずーっと弾いてきたので、誰に祈って感謝をしたらいいのか分からないながらも、「大いなる力」によって生かされているという自覚はあります。

 

********

目の前の人が、ヤザワの悪口とかヤな噂話をしていたというのも、画像として浮かびます

ここまでいくと不幸な能力の一歩手前だけど、これも演奏家同士だと「分かるよー当たり前だよーそんなの気配に出てるじゃん」とやはり言うんだよね。

本番でボロボロになるような人というのは:悪口や敵意、悪意は伝わらないと思い込んでいて、素知らぬ顔で接してくる。「厚顔のくせしてアガるんだよなー不思議なヒトだなー」と思う。

 

「大いなる力」に導かれて沖縄にも来たし、自分では特に性格が激良い。とも思えないんですが、「大いなる力」はどうやって人を選ぶのかということに、最近・縁があって読んだ本で興味を持ちました。

 

神さまがくれたひとすじの道
いんやく りお
サンマーク出版

 

三線少年(You Tubeでも観れる)は哲学家。でも子どもの世界観じゃないので、やはり「大いなる力」を感じるんです。

 

このヒトは人望はあるのに「大いなる力」はやってこなかったのか  

予告編だけ観ると:「ピアニストのステージでの重圧と不安」からピアノ教師になったことになってるけど。50歳も過ぎてまだ重圧とかあったのかデビューからずっとそれは地獄だ

まるで「大いなる力」に見放されているとしか思えない。。

 

 映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』予告編

 

 

気のせいか顔つきが意地悪そうな気はします

どういうことなのか観てこなくちゃ

感想は後日また!

 

 

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リゲティ〜 G.Ligeti〜

2016年11月19日 | 現代音楽

                     明日(コンサート)の準備ちう。まだやることがあるんですぅ〜

 

こうなると「ロハスなライフスタイルはどこに」という状態に見えますが、とてーもロハスなこともしてますよ

 

ワタクシは「パーマカルチャー」なる団体(家庭菜園)の会員でもあるので、持続可能なライフスタイルを目指すのであります。

出来ることは自分でやる 今回はPA的なこともやります。それの準備。

自分で出来ないことは・・・これまでは他人にやってもらってましたが、人生の方針が変わったので、出来ない事はやらないことにしました。

 

リゲティが60歳をちょい超えたあたりで受けたインタビューで:「もう私は高齢なので、コンピュータ音楽には世代的に遅すぎるから手を出さない」と答えていました。生きていれば93歳なので、確かに遅い。そんな爺さんがエレクトロ・アコースティックとかやってたら腰を抜かして感動するぞ!

 

当時のコンピュータは確かに、PCというノリではなかった。プログラマーとかエンジニアとか、その筋の人でないと使いこなすことが出来なかった。

でも今や:60歳で「コンピュータ音楽は出来ない」とかゆってたら、「認知症も目前だな・・」と思われる時代になってしまった。パーソナル・コンピュータが使えないパースンはパーかボケなのだ。

 

毎回・「頑張れ!アタシ!」と自分を励ましつつ亀のように進歩してますよ

 

それにしても、「コンピュータ音楽はもう世代的にムリ」と言ったリゲティの音楽自体は、緻密で完璧で・しかもポップで、この先・人工知能が作曲をしたとしても、この曲に追いつくことがあるのだろうかという人類の誇りとなる手工芸品のような音楽です。

リゲティのエチュードから2曲弾きますが、弾く度に「発見」があるという、クラシックの名曲のような奥深さもある。

 

今回はエチュードの2番と5番、CDのAbsolute-MIXに収録したものを弾きますが、レコ芸の批評で「ともかく指のまわる人で、快速感のリゲティのエチュード云々」とか、褒められてるんですが、実はこの2曲はエチュードの中でも特にテンポの速い曲ではなく、どちらかというと落ち着いた曲想なんです。

「そんなに速く弾いたかしら」と・ちょっと(だいぶ)テンポを落として弾いてみれば、また違う音風景が広がったのでした。

「弾く度に新しい発見がある」と演奏家が言うのは・こういうことなのかな 

速くても、ゆったりとしててもステキな曲です。そんな曲はそうありません。やはり名曲を超えた人類の遺産なのだ。

 

これまで、リゲティを弾く度に「エッシャーの版画を音にしたようだ」と感じていたんですが、今回は違う風景を描くように弾いてみたいもの。

リゲティは「共感覚」と言われる感性(感覚)の持ち主で、音を聞いて色がイメージ出来るんですが、ヤザワもそうなので、共感覚というものが世間で知られるようになる以前は、「ヘンな人」と思われていたふしがある。

 

90年代からずっと、私のコンサートでは照明を入れてましたが、これを「コンサートをショー・アップして、芸術をエンタテイメント化(芸能化)してる」と、からかわれたりしました。

自分的には:色が見えてしまうので、それを照明で表現してたんです。なので、照明プラン(この曲の〜分あたりで赤とか)はヤザワが考えていました。音に色がついて、ようやく自分の表現となったんです。色が白い時は、スポットとかで「舞台左から光が差す感じ」とかね。

ドレスも前半と後半でよく着替えて、それもバカな評論家に「オシャレですよね〜」と言わせ、その評論家の底の浅さを露呈させてましたが、これも音にあった色に着替えて照明と合わせてたんです。

 

ほんとは匂いとか味も浮かぶんです。それでスクリャービンとか共感して好きなんだと思う。

コンサートではスクリャービンのように香を焚いたりはしませんが、音楽に合う飲み物やツマミを準備します。こういうことも全て私の表現の一部。

 

こだわりなのか、そうせざるを得ないのか、自分でもよく分からないけど、楽しい

 

いよいよ明日!

まだ当日券もありますので、是非いらしてくださいね そして飲んで 味わって聞いて下さい。

ヌーボーはオーガニック。コーヒーもこだわり焙煎。他はスパークリングのお水か大宜味村の湧き水で、ロー・チーズとロー・ケーキ。

こんな準備をしているので、せっかくお誘いいただいたラジオ番組もお断りして、営業そっちのけ

気分としては、新譜のお祝いに集まっていただいて、楽しい時間をご一緒したいんです

 

では明日ね〜    

 

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ヨハン・ヨハンソン Johann Johannsson

2016年11月14日 | 現代音楽

FMレキオ(80.6Mhz)毎週月曜日15:00~「プロジェクト21」

電波帯のヒトでお時間合ったら聞いてみて?3曲フルで流していただきました〜

「半生」を語るというこの番組

 

「半生」とは、音大(桐朋学園大学とか東京芸大)に入る人種はどのような幼少期や青春期を過ごしてきたのか

という「秘密の花園」のヴェールを剥ぐ。ような感じでした。自分では当たり前過ぎてつまらないと思うことが、どうも世間的には尋常ではないようなので、「フーン。コレがアタシの半生なのかもな」と思いながら話してるうちに、気を抜いて大失言をしてしまいましたよ。生番組

今日の再放送で終わり。ストリーミングで保存されないのが何よりです 

 

さて 過去は忘れて

コンサートの詳細ブログ Talk Concert 矢沢朋子 Piano+plus

チケットペイ http://bit.ly/2e17PDNでもコンサートの詳細

 

コンサートで弾く作曲家とか曲を軽くご紹介しますよ。直前まで。

今日は:ヨハン・ヨハンソン です。この映画のサウンドトラックの作曲家

こんな売れっ子になる直前に、ヤザワに書いてくれた曲がUntitledです。

 

映画『博士と彼女のセオリー』予告編

 

 映画も音楽もすごく良かったです

この音楽なくして成り立たない映画だと思う。

博士と彼女のセオリー [DVD]
 
 

サウンドトラックだけでもステキ

The Theory of Everything
 
 

 

そんなヨハンが手がけたアクションもの。こんな「いかにも」ハリウッドな映画に、どちらかというと:アンビエント系のヨハンが・いったい・どんな音楽を作ったんだと興味シンシンで観ました。

やっぱり・アンビエントでしたが、逆に、コワさが増しましたよ

 

4/9公開 映画『ボーダーライン』本編映像 -強制捜査-  

 

アカデミー賞の作曲賞にもノミネートされた超!話題作ではありますが、やはりアクションなので、音楽はあまり目立たない。ゆえにサウンドトラック盤もない。後日、出来るかもしれないけど。アンビエントでホラーとかアクションというのもコワくてピッタリです。。

 

ちょっと自分の話になるけど:

クラシックのピアニストとか演奏家は、ラジオでも話したけど、小さい頃からずーっと練習をして、音大に行って、コンクールを受けて、というオリンピック選手のような暮らしをしてきています。

なので:「すっげー 人間の指ってこんなに動くのか」というような超絶技巧な曲をバリバリと弾きたいものなんですが、

世の中で「売れている」クラシックの曲というのは、それとは真逆の・音数の少ないボワ〜ンとした曲が多い。サティとかね。音大で勉強しないような曲。素人でもすぐ弾けるから。

現代音楽でもそう。ペルトとか。

世の中の大多数の人が、クラシック音楽に求めているものというのは、ヴィルトゥオーゾ的な超絶技巧を堪能することではなく、誰でも弾ける簡単な曲を味わい深く弾いてるのを聞きたいのかもしれないですね。かつて腕を壊して箸も使えなかった時に、ふと思ったんです。

 

ヨハンの音楽とはそんな時期に出会いました。

もうこれまでの自分の得意だったプログラムは弾けないと思い、痛みにのたうちまわっていた私の前に現れた天上の音楽。

「コレだ。この人に曲を作ってもらおう」と思ったんです

 

腕を故障しなかったら出会わなかった。本当に一筋の光が差して、道が見えたんです。今まで目を向けなかった方向でした。そこは、谷も山もなく、草原のような・冬は雪が積もるような、でも平和で穏やかな風景でした。初めて、サティをちゃんと勉強したのもその頃。

 

病気とか怪我というのは、自分を見つめ直すきっかけになります。本当に利口な人は、そんな事態になる前に考えたりするんでしょうね。ワタシのようなバカには、これほどのお灸が必要だったんだなーと思いました。

 

「そういつまでもウルサい曲ばかり弾いてないで、世の中を見渡して、音楽とは何か?と深く考えなさい。もういい歳なんだから」ということだったと思ってます。

 

もし、故障してなかったら:リゲティのエチュードとか、メシアンとかそんなのばっかり弾いてたと思う。今回も弾くけどね、リゲティ。もう2度と弾けないと思ってた時期が何年も続いたんです。今でもまだメシアンは躊躇してます。腕が悪化するかも・・とまだ怖い。6年かかってリゲティまでに復活したので、焦らず治して、いずれまたメシアンもバリバリと弾きたいもの。メシアンで録音したかった曲は録音してあるのが幸いでした。やっぱりバリバリ系は好きは好き

 

両方(アンビエント系とバリバリ系)入ったアルバムがコレ

矢沢朋子ピアノ・ソロ Absolute-MIX
 
 

 

私にとっては転機となった思い出深い、感謝でいっぱいのヨハンのUntitledが入ってます。

ラジオでもCDでもコンサートでも、聞いてね

   
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明日(木曜日)FM21「プロジェクトI」18:00〜出ます〜

2016年11月09日 | 日常

 

FM21(76.8Mhz)毎週木曜日18:00~「プロジェクト21」パーソナリティは嘉味田朝子さん。

 

出演者はこれまでの自分の半生を1時間ほどかけて話しつつ今後の展開:プロジェクトについて語るという生番組。

今回は3、4曲ほど紹介してくれるそうなので、旧譜からもかけてもらおうかなーと思ってます。

電波帯のあたりの人は聞いてみてね〜

 

そしてこの番組の再放送が:次の月曜日14日の15:00~ FMレキオ(80.6Mhz)です。こちらは那覇市内でも入るので、お時間合う人は聞いてみて?曲もそのまま流れますよ〜

 

再放送:FMレキオ(80.6Mhz)毎週月曜日15:00~「プロジェクト21」

 

半生かぁ

懺悔(反省)番組になったりして。。

 

ま・ヤザワの性格からして、「反省すれど後悔せず」みたいなところが強いので、今後の展開について、過去を振り切る(忘れる?)ようにアツく語ることでしょう。

 

欠点は多々なんですが、美点を増やして欠点は目立たないようにしてます。

これは肌のシミとかもそうで、調子が良くてツヤツヤしてればシミなんか気にならない からネ

 

「後悔したくない」あまり、ケンカになると仲直りが出来ない。「ゴメンね」なんて言うくらいなら絶交したままでいいという性格なんです。自分は悪くないと思ったら、もう絶対に引かないし折れない。

ということで・去年、かつての大親友と15年ぶり以上で和解しました。

5年前には高校からの仲良しと8年ぶりに和解したし。近所だったので色んな所で会う度に「ウ〜ッ ガウガウッ」と(ヤザワが)吠えててとりつくしまがなかった。(相手の詫びを)受け入れるのに8年もかかった。それほどヒドいことをアンタはしたし、言ったのよと威張り散らしながら仲直りしました。確かにヤザワの言う通りなんだけど、よく・ここまで言われてまで仲直りしようと思うなーと、ある種・感心したけど。それがソイツの美点ということなのかな?

 

他にもいっぱいそんな「かつての友達」がいます。

別に懐かしくもないです。今、シアワセだから 

 

こんな話にならないといいなー

 

こんな性格なので、「若い頃に戻りたい」なんて思ったこともないです。

過去は恥ずかしいけど美しい

今が「過去」になるので、出来る事はベストを尽くしたい。せめてベターでも。

と思って日々暮らしています

明日ね

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沈める寺- La cathédrale engloutie

2016年11月08日 | 音楽

連休中に読んだ本。ワタシの幅広い読書傾向が分かるでしょ?

 

仲道センパイのむかーしのエッセイを今・読みました。

そして細木数子の生い立ち(暴露本)も

ジャポニズムは:フランス的な視点とウィーン・モダニズム的な視点と、もう1度おさらいしたくて読みました。すでにリピート3回目。何回読んでも「そういえばアレは・・」的に忘れてるからネ

 

なんでこんなセレクトなのかと・思うかもしれないけど、細木数子本以外は仕事上・必要で読みました。「魔女の履歴書」は、なんだかAmazonで「これも読みなされ」と表示されたので、思わずポチっとしたんですが、感想は特にないです。「そうだったのかー」という感じ。

 

ここんとこラジオに立て続けに出演してますが、自分が弾く曲や音楽の話を振られると、どうも難しい表現になりがち。NHKのクラシック番組ではないし教育番組ではないので、もっと分かりやすい話し方をしなくてはいけないと思って仲道センパイの本を読みました。明後日のラジオ番組に活かせるといんだけど。。

 

私の仕事の傾向が:「0歳児からのコンサート」とか「胎教コンサート」とか「親子で楽しむ名曲」では全くないので、大人でクラシック音楽が好きな、ある程度の教養がある人に語りかけるような表現をしないと。難しいんだ、コレが 。「専門的な話を、ある普遍的な事象を導入として(説明ほどくどくなく)ポイントを押さえて語る」わけだから。

 

20日のリサイタルでは、何曲かドビュッシーも弾きます。やっぱりワインにはフランス音楽

ショパンにはウォッカのほうが合うと思う。

まあそれで・プログラムの中のプレリュードからの「沈める寺」についてポイントを押さえて語る練習としてブログに書いてみましたよ。

 

***************

この曲は、ドビュッシーが「シオン修道会」の総長と「薔薇十字会」をかけもちしていた晩年に作曲されたので、秘密結社の秘技を習得、もしくは「世界のヒミツ」を知った・アーティスト特有の・神秘主義に満ちあふれています。

「沈める寺」という曲は、海底に沈んだ古代都市の寺から聞こえてくる鐘(完全5度)を表現していると思われます。ダイビングで訪れた海底都市の鐘を聞いてるような感覚を表現したいもの。

*****************

どうよ。 分かりやすい? 

かなーりマニアックですが、ドビュッシー自体がそういう人生だったし、そういう曲を作ったんだから。だから好きなの。ショパンやリストみたいなタラシじゃないのん

この他、『亜麻色の髪の乙女』- La fille aux cheveux de lin も弾きます。

 

「亜麻」ってナニもしかして話題のヘンプ

と思ってウィキを見てみれば:「ヘンプと間違われるが、全く別の植物で、ヘンプより高級」なんだそうだ。ヘンプはコーヒー豆の袋(麻袋)や紐になるのに対して、亜麻はリネンなのかな?

大変・勉強になりました。

******************

その他、ドビュッシーのエチュードも1曲、弾きます。「アルペジョのための」

 

いまだにクラシックのピアノ音楽といえば、ショパンやリスト、モーツァルトやバッハしか聞いたことがないしイメージ湧かない人も多いらしいけど

フランス音楽(ドビュッシー、ラヴェル)からが本当の意味でのピアノ音楽です。

ピアノの機能をフルに使っています。印象派といわれる、絵画でいえばターナーのような色彩感覚を音で表現するために、ペダルの使い方が多様になって、滲んだような・色が交差するような・光が空から差すような風景を音にしたのです。こんなことができる楽器はピアノだけ。あとはコンピュータしか無理。他の楽器は「メロディ」を奏でるもので、風景を表現したりするのには向かない。

「メロディ」だけではない音世界を表現できる楽器というのがピアノの醍醐味

 だからピアノは楽器の王様なの

王者にふさわしい図体のデカさ。ひと目で「楽器の王様」と分かります。

****************

 

どうでしょか

ちなみに「亜麻色の髪の乙女」は、ローランサンとかドガのような雰囲気であります。

 

やっぱり「音」を説明するってホントに難しいですー

 

ところで昨日、思わずレンタルで観てしまった「ボヴァリー夫人」

観たかったのに観そびれていたんです。

 

映画『ボヴァリー夫人』予告編

 

可哀想でした 

ガッツがあれば「細木数子」に。なければボヴァリー夫人という事でした。

やはり医者とピアニストのカップルというのがベスト。実際・多いし、無理がない。

 

 

こっちはコメディでサイコー

 

『ボヴァリー夫人とパン屋』劇場予告編

 

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阿佐ヶ谷スターロード山路の「よしこ」逝く

2016年11月06日 | 文化・芸術

ふと見たツイッターで、阿佐ヶ谷のスターロードにある『山路』のよしこさんが亡くなったことを知りました。

 

元・地元だったので、目が冴えちゃって眠れない夜とか、食べはぐって腹ぺこの深夜とか、山路のドアをくぐったのでした。「なんか食べさせて〜」と言うと、焼きそばとかお好み焼きを作ってくれました。

 

週末はよしこDJの懐メロ歌謡曲で、ガイジンでいっぱいの小さい店でしたが、ウィークデーの営業はクラシックをかけてたんです。

元カレがチェリストで、「ものすごく貢いだのに捨てられた」という話を、客が私1人のウィークデーの時によく聞かされた。貢いだ金額が徐々に増えてくのよね。

「別れても、そのカネには利子がついてて増えてるの」と・からかったら、ニヤニヤとバツが悪そうな顔をしながら:

 

「アンタ達クラシックの演奏家ってゆーのは『心』がないのよ 技術だけで弾いてて人間の気持ちとか全然分かってない人種なのよそんなんじゃヒトを感動させたりするなんて無理よ」とか、急に説教しだしたり。

「(ぷぷ。振られた腹いせだ)でも技術のないクラシックなんて聞けたもんじゃないわよー」とかうだうだしながら飲んでると、クラシックとか現代音楽をかけてくれるの。ライヒとかナイマンかけてくれるオカマのママなんて他にいないよね。

 

山路には藤枝守氏に連れて行ってもらったのが最初。ウチからすぐだったので、それからはちょくちょく1人で行くようになって。オカマの店だから安心だし、気を遣うヒトだったから、私が1人で食べて飲んでうだうだしてる時に、一見の男性客が来ると:「ウチは会員制だから」とゆって入れなかったり。

「アタシ帰るから、ご新規さん入れたら?」とか言うと・「紹介じゃないのは危ないのよ」とも言ってたな〜

説教が祟って、藤枝っちは寄り付かなくなっちゃったけど、私には時々、「藤枝さんどうしてんのよ?」とか聞いてたなー

 

そういう私も何も言わずに引っ越してしまった。

5月に寄るんだったな。。。思いつかなかったけど 


芸術の秋。台風よ去れ

2013年のブログ よしこさんのこと思い出してたのね。

 

昔は音楽家じゃないヒトと音楽の話をすることが出来なかった。自分が専門職すぎて。今なら、もっと話せて、ひょっとすると参考になったこともあったのかもしれない。

 

山路みたいな店が桜坂近辺にもないかなーとぶらぶらしてみても、やっぱりない。

「よしこ」はオンリーワンだったんだよね

 

合掌。

おつかれさまでした。

ゆっくり休んでください

 

Comments (2)
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Vegan Food Festival : 明日!

2016年11月04日 | 沖縄

詳細はコチラ〜   沖縄ヴィーガンフードフェス公式サイト

 

今週は風邪を引いてしまって養生してました

 

お灸の煙で喉をやられてたところに、急に気温が30°あたりから21°とかに落ちたので、風邪になってしまいました。

 

前回のヴィーガンフードフェスには私も参加してたんですが、今回は遊びに行くだけにします。何か身体にイイ栄養のある滋養のあるモノを食べて買ってきますよ〜

ライトも連れて行きます!

 

犬猫里親譲渡会も開催されますが、ライトが1年近くお世話になったワン’sパートナーの会が参加するんです。

 

「群れることを苦手な保護イヌも居た」

で、ライトの近況報告を書いてくれてます。ヤザワとテレビ出てる写真が

 

明日は他のワンたちに「ガウガウ」するとマズいので、念のため口輪持参で行きますか。。

性格はだいぶ丸くなったんですけどね。ソルフェジオ音律を浴びせてますから

ワン'sのメンバーにライトが会うのも久しぶり。喜ぶかな〜

 

ちなみにライトの口輪はコレ

OPPO quack closed クァック クローズド Mサイズ オレンジ
 
 

 

蒸れるようだけど、短時間ならカワイイので、ちょっと大きめのワンがコワい子どもにも好評

 

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Web Magagine あれこれ

2016年11月01日 | 沖縄

The Japan Times の続き

 

 

コンサートの詳細は数日前のブログ Talk Concert 矢沢朋子 Piano+plus

チケットペイ http://bit.ly/2e17PDN でもコンサートの詳細がアップされています



沖縄に来て5年。

那覇でコンサートをするのは初めてです。

これまで5回ほどPiano+plusを企画しましたが、全て北部の宜野座村のがらまんホールでした。

辺野古近辺のキャンプ・シュワブや他の訓練施設もあるため、宜野座には全天候型ドームとか、名器スタンウェイを持つマルチ・システム装備のがらまんホールがあります。

ホールには・これまた・マルチ人間のオゴシ氏という管理責任者が1人いて、企画から制作(チラシ作り、宣伝、ステマネ、PA、ツアーコーディネートetc..よーするに全部だ!)までを担っています。沖縄に来て5年になりますが、こんなに仕事の出来る人は沖縄では他に知りませんー


オゴシ氏の出身がクラシックなのとマネジメントを学んだこともあって、話が早く、どんな曲でも宜野座でなら弾ける(ノーノとかPA使う曲)ということもあって、これまでずっと、がらまんホールでの開催となって大変お世話になったのでした。


ですが

やはりここの首都は那覇なので、タワレコ那覇でもヤザワのCDを取り扱ってほしいとか、ビジネス面の点では那覇を外すと動かないところがある。


パレット久茂地7Fタワーレコード

並んでます快挙

那覇店のクラシックのセレクト

小菅優さんは先月、このパレット内のホールでリサイタルをしたんですよ。

こういうセレクトを見ては絶望してたんだけど・・なんと!

「現代音楽」のコーナーが

ブーレーズを入れた痕跡があります 誰が買ったんだろう知り合いに違いない

伊福部昭がほとんどではありますが:笑、ここに、ライヒとかミニマル・ミュージックやらリゲティとかケージとか色々並べて欲しい。このコーナーを拡張していくのがヤザワの使命だと・鼻の穴が膨らみました


昨日行ったら、上段はほぼ・全て・ヤザワになっていました

色々弾いているので、気に入った作曲家のアルバムとかもお店にリクエストして欲しい。アダムスとかリゲティとか、ベタなクラシック・ファンでも好きになること請け合い

「ぶらあぼ見ましたよ。沖縄にみんな集結するのですか?」と桐朋時代の先生からハガキを頂きました

沖縄では手に取ることが出来ない、この著名なフリーマガジン「ぶらあぼ」も普及させたい。沖縄のクラシック・シーンは札幌より小規模ながらも、オペラも制作してるし、若手演奏家がここ何年か普及活動に熱心なんです。それが地方の行事でなく、全国規模で発信するためには、やはり全国紙で取り上げられるようにならないと。それで本土から人が聞きにくるようにしていきたいよね。


eぶらあぼ2016.11月号 掲載


そうは言っても・・

「沖縄でオゴシ氏ほど頼れる制作の人がいない」ため、今回はPAも自分でやることになりそうで、てんてこまいです オゴシ氏は出張なんです。

ヤザワの新しいMacProのデビュー このために買ったのか

やっぱりワタシ、予知能力あるのね。。


そうそう、チーズもワインも1週間前には発注しますので(ヤザワが仕切ってます:笑。マルチでしょ?)、チケットはお早めに。直前だと、チーズとかスイーツが足りなくて、半分こづつとかになっちゃうよ?

 

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