先月。那覇との気温差20℃の箱根を20年ぶり以上で訪問
この時期は寒いし花粉は飛んでるしで本土(沖縄県民は本州をそう呼ぶ)には近づかないようにしてたんですが、諸々所用で13年ぶりにコートを取り出して行ってまいりました
コートなんて沖縄で着てる人なんていないしで13年買ったこともないから、実際には20年近く前の物。いやー懐かしい染み渡る寒さでした
90歳の誕生日の前日に1人でいた箱根のマンションで飲酒後に倒れ、そのまま2日ほど経過後に発見され緊急搬送された愚父を見舞ってきました。
CTやらMRIやらレントゲンやら採血やらで検査され、骨折もしてないのに突如・要介護となった愚父は搬送先の病院で面会もコロナ禍で禁止され、心身ともにすっかり弱り果てたので、急いで近辺の箱根の老人ホームに移送入居することに。これの契約やら確定申告やらで2月、3月は吹っ飛んでいきました
リモートで契約が出来る時代で大変ありがたいものの、全ての契約は口頭で説明の上、了承しなければならず、ホームの契約に3時間、他諸々の契約書類(訪問診療、ホームの日常品の立て替え、オムツ業者、薬局、etc..)の全ての契約への署名ラッシュ
倒れる日まで酒を飲み、ジープを運転して林道を走り、好きな物を食べて部屋は散らかし放題(ゴミ屋敷ではなかった)で90歳まで生きたので、ここで発見されなければ孤独死ながらも大往生だったわけだけど、やはりカルマというか人生の精算というかテメエのケツはテメエで拭け的な本人にしてみれば蛇足のようなエンディングが付いたのでした。
弟夫婦は大激怒 で、「(病院で)死んだら引き取りに行く。葬式も身内だけで火葬する。姉さんも来ても来なくてもいいよ」と・まだ本人が生きて騒いでるというのに冷血な突き放しぶり。
聞いてみれば:「いくらダメだって言っても酒を飲んで山道を運転するし、注意すると杖を振り回して暴れるし、管理人さんにあれこれ頼んで迷惑ばかりかけてるし、自分のことしか考えてない。お前ら(弟一家)なんか大嫌いだっとも言われてるし」ということで、孫(弟夫婦の子どもね)の教育費の負担とか経済的支援を差し引いても許せないほどの亀裂を生んでいたのでした。
うひゃー 老害がそこまで進行してたか
入院以来、1度も見舞いにも来ない弟一家からは援助している教育費?の振り込みに関しての催促の電話しかないらしく、確定申告明けとホームへの移送と契約に終われ、ヘロヘロに疲れてるとこ「(嫁を)焼き殺してやりたい」とか、悪口を散々聞かされ、大変・消耗しました
「カネがないならオレの車を売れっ」「あれはお父さんがプレゼントしてくれた車で私たちの車です」「オレの名義でプレゼントしてくれって言ってオレが車両税払ってんだろっお前も(人にたかってばかりいないで)働けっ」という会話を報告されるのは大変な苦痛で。
しょうがないので、要介護の父に代わって振り込みに行ってきましたよ。。
「孫も;おじーちゃん、お金ちょーだいばかりだよ」
これは昔の人間アルアルで、教育費を援助するなら信託口座を開設して、そこに振り込んでおけばこんな問題にはならなかったのに、「おじいちゃん、ありがとう」と言わせたい気持ちと「誰のおかげでその生活が成り立ってると思ってんだ」という明治〜昭和男のモラハラが入り混じって、毎月・振り込んだりしてるから感謝されるどころか憎悪を煽ってしまうんだなー。せめて信託口座にしておけば滞ることもなかったのに。毎月もらうことが当然の権利と勘違いもしてしまうし、その危うい経済基盤での生活設計で被害を被るのは子どもたちになってしまう
何か頼んでも「アタシは忙しいんですっ」とナニもしてくれないという弟のお嫁さんにしても、何か言い分があるには違いない。
「甘やかしすぎたオレに責任がある」と酒が抜けた頭で呟いた父だけど、この結果は典型的なアル中の家庭アルアルな気がする。気が大きくなってプレゼントしたりするので、理に適ってないことも融通利かせろよ的なモラハラも発生しがち。垂れ流したり幻覚を見て騒いだり朝から飲んでなくても立派なアル中なのだよ。問題を発生させても解決出来ずに関係が崩壊してるわけだから。
まず最大の問題は;愚父は軽度ではあるもののアルコール依存症であることを、周りも本人も自覚していなかったことだろうか。
アル中の人間に「酒を飲んだら運転するな」と注意をすることは、砂漠に水を撒く行為に等しい。
まあこれで奇跡的に人身事故も起こさず免許も返納せずに車には乗らなくなったけど
そして病院に搬送→ホームに移送(入居)となってからは断酒なわけで、90歳にして人生初めて思考がクリアになったのが傍目でも分かる。性格が変わるんですよ。まともになる。
私の周りでも50歳を越えたあたりから、たいていの酒飲みは問題を起こすようになってるんです。アル中なのが明らかに分かるようになるというか。自分もちょっと危ないと思ったことがあるのでよく分かる。妙なポジティヴさと面倒臭さがり屋が入り混じった性格を形成するんだな。そして良心と羞恥心の欠落。それを「飲んでたから」ということにしてるけど違う。たいていの50歳過ぎた酒飲み特有の特徴だということが分かるようになったけど、自分が飲まない人には分からないと思う。「そーかーお酒のせいで忘れたり気が大きくなってたのかー」と思うだろうけど、それは疾患なのだよ。
中毒性のある症状を抱えたどの依存症でも同じで、例えばギャンブル、買い物、スマホ中毒、ジャンクフード中毒、肉(も依存性が高い)でも性格がおかしくなる。ゴミ屋敷、汚部屋は言うに及ばず正常な精神状態じゃない。
現代は複雑な世界なので、昔のようにアルコールとタバコだけが中毒症状を起こすわけではなく、食品からも深刻な中毒症状を起こすのはアメリカを始めとした貧困層の肥満問題や、自傷行為に等しい醜形恐怖症による美容整形手術中毒、破産するまで買い物やギャンブルをする人間は、本来は周りのサポートで治療やセラピーが必要なんです。SOSをそういう形で発信してるのに、みんな忙しいし自分も(ヘンなもん食ってて)ダルいしで放っておかれる。
良かれと思って助言したり諭しても怒るか聞き流すし、助けようとしても(汚部屋に踏み込んで掃除したり生活の立て直しの手伝い)拒否するしで、罠にかかった野生動物のレスキューほど抵抗されるわけです。そして人間だから言葉で騙したり(「今日は無理。また今度お願いするからその時はよろしく」とか)去勢を張ったり、しかも人権もあるしで面倒くさいことこの上ない。
頼まれた物を取りに父のマンションに20年ぶり以上で入った時、「ああ、ここまで(生活が)壊れてたのか」と憐れに思いました
布団で2年以上寝ず、ソファーベッドのようなビジネスクラスのような寝返りも打てない椅子の上で寝起きしてたんですね。布団の上げ下げがもう出来なくて。それを周りに悟られたくなくて。
ホームで;「あのソファーベッド見たろ?」と父に聞かれるまで、何も言わなかったんですが、「掃除して布団敷いたりするのが面倒だったからだろ?」と言ったら、「そ。バカだよな。こういう布団とかベッドで寝てればこんなことにはならなかった」と言って、それだけでも:ずいぶんまともになってるなあ断酒ってスゴイいなあと思いました。
掃除はもうどのみち無理だったろうから、ダスキンとかの家事代行サービスを頼めば良かったのが、やはり昔の人間は「掃除ごときに金を払うのはもったいない」と思うのか、そういうことは女がやるものだで妻が死んで20年でどーすんだですよ。
嫁も昔の嫁じゃないから、いくらお金あげても「あれはプレゼントで清掃業務委託された覚えはありません」と言われると思うなー。ちゃんと契約するなら嫁でも別だけど。しかしそんなモメることを作り出すよりは、専門の業者に依頼すれば良かったんだけどね。
この掃除問題は根深くて、女でも家事代行を頼むのは「女なのに掃除を頼むなんて」と思い、汚部屋にしてしまう人がけっこういるんですよ
昔と違って女も働いてたり忙しいから無理なのにさ
まあそれで色々と考えたりすることもあったわけですが、自分ごととして
断酒後1年で花粉症が治ってました
あの酷かった花粉症が本州に行ってもなんでもなかったんですよ
「もしかして卒業したんじゃなーい?」と言う悪友もいるにはいるんですが
それならそれで加齢も悪くないと思うほど酷い花粉症だったのでね
マスクやらツルツル素材の服やらで行ったんですが、花粉症がないなら、箱根に見舞いに行ってもいいなー観光も楽しいし
と思えるようになりました。
(寒いけど観光客で大賑わいの箱根)
いっ時は肺炎でもうダメかとも思ったけど、まともな思考の父親というのも自分の人生において初めて遭遇する人格なので、思い出の上書きを少ししようと思います。ずっとキチガイの家庭に生まれたと思ってましかたらね。母親もキチガイだったし。それが戦争と戦前の軍隊教育のトラウマだっということが今は分かる。
ヴィーガン12年目は;見た目に反映されていると思います