ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

暑いとさ・・

2006年07月27日 | 日常
ニューヨークで4日間、停電があったというニュースを一昨日、友人から聞く。

あわててボスのノラにメール。

あーどうか進行中のプロジェクトとかのデータが消えたり保存してなかったりしませんよーに

そしてどうかノラもビルもご無事でいてくださーい

返信はすぐ来ました。曰く:停電があったのはクイーンズ地域で、現在も1000人以上が電気ナシの状態のままだそうだ。「高温と熱風に送電網がやられたみたい。今日なんて26度で、それでもまだ涼しくなったの。信じられる!?」と。

えーと・・・アメリカの26度というのは何度だったっけな?30度くらい??

んーとにグローバル化を押し進めてるアメリカのくせして、いまだに長さはインチだフィートだ、重さはパウンド、温度まで違う単位なんだからTVの天気予報見てても一体何度なんだか全然分かんないし

・・とここまで書いて気がついた。ノラは:「トモコはアメリカの単位はさらさら覚える気がないので、えーと・・日本はヨーロッパと同じだから・・26度ね」と変換して書いてきたね。

26度だったそうです

もうニューヨークの友人はヤザワがアメリカの単位を覚えることはあきらめてくれたの。

冬のさむ~い日に薄着で出かけてすっかり具合の悪くなってるヤザワを見て:「なんでコート着ないの」「だって45度とかテレビで言ってたし・・」「・・・・」←みたいなことを何度かしてるうちに、周りが変換して通訳してくれるようになったという。

こうやって真のグローバルな社会に向けて地道な市民活動を重ねているヤザワ。やはり単位はセンチメートル、メートル、重さはキロ、グラム、距離もキロ、メートル、温度、湿度表示も日本に合わせてください京都議定書にも調印してください

とかまー深い思惑があるわけよ


フランス語の数の数え方もイケませんフランス人ですら「ヘンだよねー・・」と言ってるんだから

60まではフツーなのに、70からいきなりおかしくなるの。70は「60+10」って言うの。「70」って発音がないんだからー
80は「4×20」、81は「4×20+1」90は「4×20、10」(+がビミョ~になかったりする)、91は「4×20、11」とかゆうんだよー

こんなことを早口(で言わざるをえない。数字なんだから)で言ってるから、フランス人は分析好きだったりするのかも。合理的な気質なのに非合理極まりないシステム。だからフランス人は不条理モノ好きなのかも。不倫、略奪、ケ・セラ・セラ(←なるようになる)

↑そんな不条理な数字を10代から20代にかけて覚え込んだせいで、もーメモリあんまり残ってないんス。

ついでに:音大、音高では音符の読み方はドイツ語での発音が基本ですが、これは英語発音にした方がよいと思います

外国人アーティストと共演する時は、相手がドイツ人でも中国人でも、だいたい英語で話すというのに、音符の読み方だけがドイツ語読みというのはかなりヘンだって。しかもドイツ語が出来る訳でもないのに、音符だけドイツ語読みなんて。

チューニングする時にはだいたいピアノが「ラ」(←コレはフランス語でもある)の音を出すんだけど、その時に「Aの音ください」と世界中で言うの。この読み方がドイツ語だと「アー」で英語だと「エイ」。

音高、音大でドイツ語読みが慣れているヤザワは「エイ(A)」と言われて、とっさに「ミ」(←E=エー)を弾いて、共演者を固まらせたことが何回かあるという。「ええどうしたんだピアニストはチューニングが・・」って

グローバル化は大変だわな。まーそんな世の中ですが、みんなで声をかけあって生きていきましょう

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倍音温泉クラブvol.5

2006年07月25日 | 現代音楽
なるシタール30台によるアンサンブルを、アサヒビール本社4Fのアサヒ・スクエアで聞いてきましたー♪(アサヒ・カフェナイト

シタールの演奏はニューヨークのインド料理レストランとかでよくライヴをしてるけど、日本人30人でシタールやらインドの楽器でのアンサンブルとは・・・

今までのインド音楽とのイメージとは違ったことをしてくれそう

という期待で、日曜日またまたタカちゃんとお出かけです

会場では隅田川なんちゃら、という爽やかな白ビール系のナマが飲めたり、キーマ・カレーと夏野菜カレーが食べれたり、インドの民族楽器が売ってたり、エスニック系スカート、ブラウスなんかも売ってて、なんだか楽しい雰囲気

ステージに演奏者がインド座り(というの?)してシタールの調弦してるのかな?と思ってるうちに「なんとなく」演奏が始まった模様。うーん。このへんは昨日の雅楽と似てるかも。

早速、カレーを食べます

500円でキーマか夏野菜、とかゆわれたんだけど:「半分づつ、2種類入れて?」とか頼むヤザワ。ゴハンを真ん中にして、両脇にキーマと夏野菜のカレーを入れてもらいました「あっ!いいなー」とタカちゃんも言うので「ソレを2コね?」とタカちゃんの分も作ってもらって。

美味しい!歌舞伎町にお店(クリシュナ:5287-2561)があるんだって。今度、遊びに行くわねっ


なんとなく始まった演奏は、だんだん盛り上がってきてほぼトランス状態。「倍音楽器」というだけあって、昨日の雅楽の楽器の笙に似たような、たちのぼるようなサウンドを幾重にも重ねた不思議ながらも迫力のある音楽。30人がシタールを弾いている、というのも圧巻です。
スティーヴ・ライヒの「デイファレント・トレイン」とか「テヒリウム」のルーツを聞くような、ソレのポップスを聞くような。

気に入りました

早速、休憩中に楽器売ってる所に行って、あれこれ口琴を試してみるし。

唇に当てて、はじくだけでテクノのような音が出る口琴。生楽器だから、さらに不思議な感じがします。はじくだけ、とは言っても舌の位置、息の吐き具合で音が変わるから練習も必要。初心者にはコレ、とお勧めされた800円のベトナム製の口琴を購入しましたコレで口琴に慣れたら、5000円から2万円級の口琴に挑戦すると楽しいらしい

休憩後はホーミー(アジア中央部に伝わる超絶歌唱法)の歌を交えたアンサンブル。

これがまた

盛り上がりました!ホーミーを歌っていた山川冬樹さんは、遠目に見ると男性なのか女性なのか判別つかなくて。「あの歌ってるヒト、女なのかなー?」(←ヤザワ)「声は男ですよ?」(タカちゃん)「”超絶歌唱法”だそうだから、オンナってこともない?」「それは・・(笑)そうだったら、ビックリですねー」とかずーっと疑問に思いつつ、盛り上がるし。だってー髪の毛が腰まであってーサラサラでースカート履いてるしー、腕とかもムキムキしてないしー顔もちょっとエビちゃんみたいなんだもーん。ずっと以前のIZAMみたいな感じ?マッチョになる前の。

終わってチラシをよく見て名前を確認したら男性でした。な~んか魔性っぽくていいゾー映像も作ってるみたいで、8月の展覧会のチラシが。行っちゃお

終演後はお隣のフィリップ・スタルクが設計したレストランへ。

チーズ・フォンデュとスズキのグリル、冷えた白ワインで乾杯。ワインもなかなかでした

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秋庭歌一具

2006年07月22日 | 現代音楽
明治神宮で開催されている『杜の中の伝統文化祭』へ雅楽を聴きに行く。(主催:日本藝術財団:http://www.jpartsfdn.org)

ブライアン・イーノとのカップリングCD「陰陽師」も出している雅楽団、伶楽舎による武満徹作曲の50分の雅楽組曲『秋庭歌一具』の演奏。

月曜日からずーっと涼しくて雨がちだったので、野外特設会場で聴けるのかちょっと心配だったけど、なんとか雨は降らず、芝生の上で雅楽を聞くという体験ができました

日本藝術財団のHPにも書いてあるように:『秋庭歌一具』という曲は、従来の雅楽の楽器の配置ではなく、武満さんの工夫を凝らした楽器配置のアイデアから生まれるサウンドが「元祖:サラウンド」効果をもたらす、という仕掛けのあるもの。

楽しみに、虫除けスプレー持参でGo!

特設会場の入り口でも、腕とか足に虫除けスプレーをふりかけてくれるサービス。ビニールシートも受け取って、かき氷も買って、芝生の上へ。それにしても6時半だというのに明るいねー・・こんなに涼しくてもやっぱまだ夏なんだー・・と連れのタカちゃんとさらに入念に虫除けスプレーを塗りつつ開演を待つ。

開演前に、伶楽舎の音楽監督の芝さんが、簡単に雅楽の歴史を説明してくれる。唐の国(中国)から伝わった音楽が、日本独自の雅楽となってからの歴史というのは1250年とからしい。(だったよね?タカちゃん?)

楽団員の演奏家が5カ所に設置されたステージに雅楽の装束を着て、アタマにも黒い高いヤツ(←)を乗っけて、勢揃い。

ゴージャス 涼しくてよかった。それでも照明が入れば、ステージはさぞかし暑いことでしょう。

天候のせいなのか、近くを走る高速のせいなのか、虫の鳴き声なんかはほとんど聞こえません。飛行機も飛んでるし。ここ(明治神宮)が大都会のオアシスなんだということを感じさせる都庁のネオン、車の音を遠くに聞きながらの雅楽鑑賞の始まりです


それぞれの楽器のナマの音が聞こえてきて、「なんとなく」曲は始まりました。このへんの出だしは他のアジア音楽にも共通する始まり。


それにしても3曲目になっても音量がいっこうに上がってこなくて、ボリュームが手元にあったら右に回したいんだけど。なんだか薄い紙に小さい文字がいっぱい印刷されている本を読むような感じがするんだけど。

うーん。「自然と一体となって、耳を澄ます」というコンセプトにしても、ちょっとボリュームが低くて聞きづらい感じ。これは、リハーサル後に森の湿度が上がって音が伸びないのか、もともとPA(マイクで音を増幅すること)を極力かけないでナマ音を聞かせるということにこだわっているのか・・・

あまりにPAをしすぎると、電子音みたくなってしまって何の楽器だか分からなくなってしまうということはあるんだけど、野音なんだからさー・・

と思ったヤザワの耳は、すでに都会の雑音にまみれてるのかも。4曲目で隣のタカちゃんは寝てるし。飛行機はサラウンド効果抜群だし。(←迷惑)

集中して耳を澄ましているうちに考えついたことも。

それは:いろんな所からいろんな音が聞こえて、自分がその真ん中にいたら楽しい、というような発想から音楽を作ったんじゃないかなーって。そしてタイミングをずらして、いろんな所からの音が回っているようにならないかなー・・という、すごくアナログな感覚だったんじゃないかと。もちろん武満さんは映画のお仕事なんかも沢山してらしたから、音楽のスタジオ・ワークというものにも詳しかったとは思うんだけど。

ただ音楽でも科学でも、基礎を積み重ねるのは大事なんだけど、積み重ねた基礎の延長にその分野の未来があるとは限らない、というようなことなんではないかと。

どの分野でも専門の人に何か新しいアイデアがあって:「こんなことは可能ですか?」と聞くと、「そんなことは出来ないですねー。してる人もいないですねー。面白いこと考えますねー」という返事が返ってくることがほとんどだと思う。「それは面白そうですね!」とノってくれた人とのコラボレーションによって、新しい歴史が作られるんで。

『秋庭歌一具』も、雅楽を聴いた武満さんが:「まさに音がたちのぼるという印象を受けた」と著書で書かれたように、その体験がこの曲の楽器配置のアイデアとなったんだろうし。1000年以上の歴史を持つ雅楽の演奏家がそんなアイデアを取り入れた、というのも本当に革新的。それで弾みがついてイーノとのコンピレーション・アルバムも作ったんだろうか。「陰陽師」はヤザワも持ってるし、気に入ってるから人にもプレゼントしたし。ほんとにオシャレ。

とかまー、いろんな新しい試みはさまざまな経験を経て、未来の財産となる。とか思いつつ芝生の上にいたわけだ。

来年はもうすこ~し、PA多めにかけてください 聞きに行きます


終演後は「肉が食べたい」というタカちゃんと新大久保のコリアン・タウンへ。

ここまで来ると、ぶあつ~い牛タンとか、おいし~いカルビとかハラミがあるの

米国産牛肉の輸入規制で、なかなか牛タンを置いてるお店も少ない中、久々に「美味しいお肉、いっぱい食べた」感が。満腹はシアワセの源。

あまりにお腹が減っていて、写真を撮るのも忘れて食べてしまいました!土曜日の新大久保は、ニホンゴが聞こえてこないほど賑わってました。コスモポリタン・トーキョー、えーあ!
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ヴァイオリン三昧

2006年07月17日 | 文化・芸術
暑中お見舞い申し上げます

ヤザワんちに滞在していたつー子は札幌に移動しました。

先週は「この程度の暑さ、ニューヨークのが暑いわよ」とかフカしてたつー子。今週水曜日あたりから「これはすごい。ヒドい」とか「まるでお湯の中で泳いでいるようだ・・」とだいぶ東京を堪能した様子。

つー子は実家とヤザワんちを往復して泊まりつつ東京に2週間近く滞在。なかなか楽しい日々でした

ヤザワんちに滞在してる付き合い上、ヤザワ家の法事にも出席したり、ヤザワもつー子の行く音楽会に行ったり。たまには人の趣味に付き合うとまた面白いね。


法事の帰り、浅草で日本人形を探したりしてるうちに、あまりの暑さに扇子を買うことに。

専門店でいろいろ商品のことを聞きながら買い物するのは楽しいね

扇子は竹の部分が長くて紙を貼ってある部分が短い(少ない)方が、竹がよくしなって涼しいんだそうだ。一般的に、紙が貼ってある部分が多い扇子の方が涼しいと思われているのは全く逆なんだって。おじさんが手にしてる紙の貼ってある長さが5cmとかのが涼しい扇子。後ろの2段目に飾ってある紙が10cm以上ありそうな扇子は、絵を楽しむものらしい。聞いてみるものね。

戻りのいい、すべらかでよくしなる1000円の涼しい扇子を選んでもらってなんか得した気分

扇子自体は500円から9万5000円のまであるの。隣に置いてある柿の渋を紙に塗ってあるという3万円の扇子とあんまり見た目、変わらないので「この9万5千円のは、何が違うの?」と聞いてみたら、「あーコレはね、ホストの人が女性に買ってもらうの」だって。

「それでこっちの3万とナニが違うの?」と聞いたら無言。野暮なこと聞いちゃった。3万のは扇子の最高峰で、9万5千円のはそれの酔っぱらい用なんだな。酔っぱらって気が大きくなって「いっちゃん高い扇子、買ってあげる!」時用なわけだ。

うーん。なんだか文化を感じるわ。

仲店通りで日本人形もどきも3900円でゲット つー子とチェックしてたオークションの市松人形は、昭和初期の有名な人形師の作品だったらしく、落札価格は26万5000円でした。文化国家。音楽にも予算まわして?

と言ってるソバからカザルスホールで隔月の第3土曜日に開催されているランチタイム・コンサート(入場料500円)へ。涼しいホールでオルガンとバロック・ヴァイオリンのアンサンブルを聞く。終演後、ホール近辺で:サバ揚げ甘酢あんかけ+小ナスの煮浸し、インゲンのゴマ和え+ゴハンとお味噌汁とお新香で700円のランチ。漬け物はしば漬けで、テーブルに入れ物が置いてあっていくらでも食べられるの。気に入ったわ今度、この近辺で用事の時には寄ろうっと♪

その後は落雷で木が線路に倒れて撤去作業で大幅にダイヤが乱れている中央線で国立へ。5時からの一橋大学での東京クワルテットの演奏会に行く。ホームには溢れるばかりの人。あまりの暑さに自販機でお水を買えば、お釣りは出て来ないし。機械までヤラれた模様。

土曜日はほんとにすごい暑さ。その猛暑の中、ラッシュアワーのようにすし詰めの電車へ。汗だくの腕とか、汗で絞れそうなシャツとかと密着しながら国立へ。

這々の体でたどり着いた一橋の講堂。開演も急遽20分遅れになりました。

1曲目のモーツァルトは3楽章で気を失った感じ。2曲目は武満徹が東京クワルテットのために書いた曲。演奏する前に武満さんの思い出話とか、クワルテットのメンバー4人(のうち2人はアメリカ人とイギリス人)の奥様は全員日本人だとか、ヴィオラの磯村さんの甥が一橋なので、今日は親戚がいっぱい聞きにきてくれている、とか和むMCですっかり眼が覚めてタケミツを聞く。ヤザワ的には1曲目はドビュッシーとかにして欲しかったな。せっかくタケミツが入ってるプログラムなんだもん。でも今年はモーツァルト没後250年だったか?でモーツァルトを弾くの。モーツァルトからタケミツは・・けっこうな距離。ロマンチックなタケミツが、モーツァルトの後だと「ザ・現代音楽」に聞こえてしまうのよね。

休憩後のドボルザークは、ピアノ曲がないので滅多に聞かない作曲家だけど、こうやってたまに聞くのは楽しい音楽。タケミツだとピアノ曲でいい曲もいっぱいあるから、クワルテットを聞いていても「なるほどー・・こうやってピアノのアノ曲のアソコも弾くといいのかもー」とかつい勉強モードになってしまうし。ドボルザークはその点、ホントーに気楽に聞けるね。「2楽章がちょっとラヴェルっぽくていい」みたく。

すごくいい演奏会でした!ベトベトになっても行ってよかったデス


日曜日は古澤巌さんのアイリッシュ・ミュージックのコンサートへ。この古澤バンドのキーボードを担当しているのが、ヤザワと同級生のヨシ子ちゃん。つー子と古澤さんは同門だったし。

古澤さんは相変わらずカッコよかったっス

もータップダンスしながらヴァイオリン弾いちゃうし。昔、学園祭で古澤さんがパラシュート背負って沢田研二の「TOKIO」を熱唱してたのを思い出して。ヨシ子ちゃんもいるし。なんだか懐かしくて胸がいっぱい。ヤザワとヨッちゃんが高校に入学した時は、すでに古澤さんは毎コンも制覇したスターだったんだよね。当時からオシャレでひと際目立つ存在。

終演後、「なんだか桐朋祭思い出しちゃった。楽しかったー♪」とヨシ子ちゃんに言ったら、早速その場で古澤さんに:「桐朋祭みたい、とかゆってますよ?」とか言いつけられるし。おい!こら!ゆーなよっ

古澤さんの次回のアイリッシュ・コンサートは9月21日(木)、代々木八幡の白寿ホールです♪

2日で3つ、ヴァイオリンのコンサートを聞きました!

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お人形WANTED!!

2006年07月11日 | 文化・芸術
           Anatomic Doll Ryoichi Yoshida / A Treville Bookより

ヤザワんちに滞在しているニューヨーク在住のヴァイオリニストのつー子。そろそろお土産を買わなくてはならないようで、ヤザワも一緒にお買い物へGo!

コーヒーをいっぱいお土産に持って来てくれたつー子。東京にありそうでなかなか見つけられない深煎りのフレンチ・ヘーゼルナッツ・コーヒー。ヤザワの大好物。

ここはやはりヤザワ大好物の雑穀米を是非!つー子に持たせてあげたいもの。

お米2、3合に1袋入れて混ぜて炊くだけの手軽な雑穀米にハマってるヤザワ。小豆とかゴマ、麦、ヒエ、アワ、キビ、クコなんかが入ったのと、五穀米を買いに生協へ。つー子んちの近くでも玄米は買えるらしいけど。

つー子はお友達に「日本人形の抱き人形が欲しい」と頼まれてるとかで、生協の後は人形が売ってそうな和物系のお店を覗くことに。

日本人形の抱き人形というのは:大きさが50cmくらいで着替えができるのがいいらしい。いわゆる「市松人形」というヤツか。

1軒目:人形はありました。何でも「お安い」そうで、12万とか。

思わず2人で動揺しつつも「あの、もうちょっと手軽なモノが売ってるような所はご存知でしょうか?」と聞いてみたら、「浅草橋とかですかねー・・型押しの大量生産のモノであれば、安いものがあるかもしれませんよ?ともかくお人形は1体作るのに1ヶ月とかでは出来ないので、手作りのものはどうしても高いんです。有名な人形師の先生のお人形だと何十万もナン百万もしますしね」「・・・・・」

予算はいくらなのとつー子に聞いたら「・・1万円くらいは・・と思ってたんだけど・・」って。

結局、つー子はそのお店では古代布がパッチワーク用に何種類か入っている840円のパッチワーク・セットを購入。お勉強させていただきました。パッチワークの布もキレイで、喜ばれることでしょう

「あのさ、日本人の顔して髪が黒くてキモノ着てれば、別にバービーとかリカちゃん人形でもいいわけでしょう?オモチャ屋行こーよ、オモチャ屋」とかゆっても「そういうアニメのキャラ系じゃなくて、日本人形がいいらしいの」「今どき日本人形で着せ替えして遊ぶコドモなんて日本にいないよ?横溝正史じゃあるまいし」「そうなんだよねー。そう言ったんだけどさー・・見るだけ見て来てって言われてるのー」「うむー・・」

ということで、家に戻ってネットで検索をしてみることに。

「市松人形」で検索をすると・・・人形工房とかがヒットしますが・・

『9月完成予定。50万円から。ご予約受付中』だそうです。他にも「これが手作りでない型押しの人形というヤツか?」と思われる、超!ブサイクな人形で「公司君子」とか名前が付いてる人形が¥16,800。他にもう気持ちブサイクじゃないかも?角度によっては、というのが3万とか4万でありました。

「・・・しかしヒデーな、コレ。『きみこちゃん』て・・誰をモデルにしてんだろうねこんな可愛くない女子、滅多にお目にかかれないくらいだぞー・・仮にも人形だよ?一体、誰が買うんだろうね

ふー・・とか2人でため息つきながら画面見るし。いやー・・人間でよかった。年は取るけど手に職もあるし。。。

それからオークションにも行ってみると・・・いる!古いのやらコワいのやら!!5000円くらいからでスタートしてるし。

「いや~~ こんなの、落札しても一緒の飛行機なんかに連れて乗れない~~航空便で直に送ってしまうわ~」とか怯えるつー子。

確かに。「人形供養」というのがあるくらいだから。人形を粗末に扱ったりすると祟られる、とかゆうよね。

あんでそんなコワいモノ、作ったり買ったり欲しがったりするんだよ


そういうヤザワも実はお人形の写真集なんかは持ってたりするの。本なら最後は古本屋とかに持ち込んでも祟られることもないだろうし。高価なお人形はやっぱりキレイ。不健康で退廃美あふれるアナザー・ワールド。四谷シモン作のお人形とかをコレクションしてる人というのは:澁澤龍彦の本とか読んで、ガレの花器に白い花を生けて、ピンクハウス系のインゲかカネコを着て、ジョルジュ・ボワイエのティー・セットでミルクティーを飲んでるのよ、きっと。


ああ・・・おねえさま・・(←意味不明)



10年くらい前に、見とれて思わず買ってしまった吉田良一氏の人形作品集『Anatomic Doll』

吉田さんの書かれたあとがきに、人形の持つ魅力が凝縮されているように思えます。曰く:「人形は可愛く、美しく、そしてこわいものです。それは彼らが、愛らしく繊細な体の内に生と死を同時に内包しているからです。人形が生々しく、本当の人間のように生命感に満ちていればいるほど、人はそこに「死」を感じます。人形師とは、神に背いた愚かな錬金術師かもしれません・・」~Anatomic Doll Ryoichi Yoshida / A Treville Bookより抜粋~

↑コワいんだけど、こういう感覚にヨワいの。。。ステキ

ああ~・・コレが人形の魔力か・・

お人形は大事にしましょう。

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カンタービレ♪

2006年07月09日 | 音楽
暑くなると頻繁に作るラーム・プー。この夏、最初のタイ・クッキング♪
Very Good!

水曜日(5日)からニューヨーク在住で音高時代からの友人、つー子がヤザワんちに滞在中デス

一緒にタイ料理作ったり、岩盤浴に行ったり、楽しい楽しい

現在はニューヨークに住んでるつー子。お姉さんもお兄さんも兄弟全員アメリカ暮らしの国際結婚なので、実家の日本にいるのは老境のお父さんオンリー。兄弟交代で帰国してはお父さんの様子を見に行くというここ何年からしい。

高校からの仲良しとはいっても、つー子に会うのも3年ぶり。日本で会うのは実に16年ぶり。その16年の間に、つー子はロンドンに住み、サンフランシスコに住み、それからニューヨークに引っ越してきたという。

いくらニューヨークで和食、日本の雑誌、新聞、本に不自由しないと言っても、長い外国生活なので通じない話題もいっぱい。

せっかくヤザワんちにいるので、『のだめカンタービレ♪』と『ヘヴン』、名香知子の『純愛はジゴロの楽しみ』シリーズを勧めてみたところ、3日で完読。Oh!ニホンゴはダイジョーブ、忘れてナイね~




つー子に頼んでいっぱい買ってきてもらった深煎りで香り高いフレンチ・ヘーゼルナッツとフレンチ・バニラのコーヒーで毎日朝食。つー子の家が東京ならヤザワのカスピ海ヨーグルトの菌もあげるのに。まあ食べてってよ?

『のだめカンタービレ♪』を読んでるうちに、つー子もすっかり学生気分に戻って「なんか合わせてみようよ?」ということになり、ヤザワんちにある楽譜をあれこれ広げて2人で練習。つー子のガダニーニ(ヴァイオリン)聞くのも久しぶり。16年くらい前に一緒に弾いたプロコフィエフとかの楽譜とか見て懐かしかったり、嬉しかったり

ドビュッシーのヴァイオリンとピアノのためのソナタ、プーランクのヴァイオリンとピアノのためのソナタ、ラヴェルのソナタ、ダリウス・ミヨーのソナタとオール・フレンチ・コンポーザーの曲をピックアップ
つー子は大学卒業後はバロック・ヴァイオリンを専門にしたので、アーリー・ミュージックと呼ばれるバッハ以前の音楽が主要なレパートリーだったりするから、フランス近代の音楽を弾くのも久しぶり。

フランス近代のクラシック音楽は、軽快で透明感があって洒脱。このへんからクラシックを聞くと「モーツァルトは胎教によい」とか「クラシック音楽は構成がしっかりしているので、聞いてるだけで頭が良くなる」なんて能書きがなくても単純に「ステキ」と楽しめると思う。プーランクは大人が聞いて、高級感があって洒落た音楽。こういう曲をもっとCDショップは「オススメ品」とか宣伝して欲しいな。クラシック音楽の未来のためにも。モーツァルトの有名な曲はガキ向けだって。

と思ってるヤザワとつー子も、ギャグで「タイスの瞑想」も弾いてみたり。コレもバイト感覚で学生時代にずいぶん弾いたよねー、とか笑って。パーティーとかで。フリフリのドレス着て。

「ナニしてんでしょーねー、アタシたち。仕事でもないのにさー」とか笑いながらもけっこう真剣に練習。お腹が空いたらお料理。学生時代に戻ったようなカンタービレ♪な1週間。

今度はプーランクのソナタ全楽章、テンポで合わせるわよっ

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