原作はかの「源氏物語」の中からの末摘花姫のエピソード。舞台はなかなかステキなモダン・テイストのジャポネスク。さすがに日本人による演出、舞台装置、衣装、照明なので「SAYURI」のようなエキゾチック・オリエンタルという無国籍な感じではありません。ちなみに作曲は寺嶋陸也さん。ヴァイオリンをピチカートでお琴のように使っていたのはナイスでした!和物のお題でオーケストラという編成なのに、そういった工夫で自然に「和」なムードに持っていかれたのは脱帽。だから、「着物におすべらかしでベルカント歌唱法(←オペラの発声法)」というのも、全く違和感なかったのね。Good Job
衣装も舞台に映えてキレイちぃ姐はおすべらかし(長~い髪のカツラ)も似合うね。着物も自分で着れるというだけあって、立ち居振る舞いもホントにエレガントこれでまたちぃ姐ファンを増やしたことでしょう
スカラ座とかの引っ越し公演もいいけれど、オペラ鑑賞初心者には、まずはこういった日本語でのオペラが絶対オススメ 今日26日も5時から公演だから、オペラに興味ある人は是非お出かけくださ~い♪有名なモーツァルトの「フィガロの結婚」とかを日本語で歌ってるオペラよりは、こういうもともと日本語で作られたオペラのほうが、オペラの醍醐味が分かりやすいと思う。それからスカラとかメトロポリタンを観ると、言葉が分からなくても楽しめるようになるよ?そうでないと、字幕を追って終わっちゃうから~~
歌でストーリーを語ってる訳なので、ストーリー展開はゆっくりだし、そもそも「歌声」を楽しむものなわけよ。
クラシック音楽のコンサートに行って、きっとびっくりすると思うのは:CDとかテレビ、ラジオなんかで聞くより生のほうが何倍も素晴らしいこと。ここがロック系とかポップス系とは全然違うところかなー
なんといってもマイクで楽器や音を増幅していないので、ホントーに感動するよ?「人間がこんな声を出せるのかー」って。ヤザワもよく「どうしてあんなに指が動くの?」とか「ピアノの音がキレイ・・」とかコンサートを聞いた人が言ってくれるの。
生の声、アコースティック楽器というのは、やはり人間の生理に訴えるものがあるね。マイクを通すということは、その時点ですでに「ナマ」ではないわけだ。デジタル処理された音、というのに変わってるわけで。デジタル信号を聞いてるようなもの。
すごい可愛いモデルとかタレントのコでも、実際に会うと「おや~?以外とジミ・・」とか思うことってあるでしょ?そういう人達というのは「フォトジェニック」と形容されるように、ファインダーを通して見たり、写真になったりすると、ものすごい美しさを発揮する人種。逆にすごい美人でも「カメラ写りが今イチなんだよなー・・」という人もいるし。
「マイク乗りのいい声」というのが、まず芸能人とかポップス系歌手の条件なわけだ。だから作り込まれたCDとかは最高の出来で、コンサートとかだと「ナマで見れてシアワセ」というファン以外は「CDのがいいねー・・」ということになるワケだ。なんたってマイクとかスピーカーとかがハウリング起こしたり、バランスが悪かったりなんてことは機械にとっちゃ茶飯事なんで、CDのようにはどうしてもいかないわけさー
CDの話しになったところで、ちぃ姐のCD、『キャバレー』の紹介
Cabaret:chizuru mitsuhashi / Geisha Farm
タイトルの『キャバレー』は、ジャズとクラシックが融合したスタイルの「キャバレー・ソング集」。20世紀初頭に流行ったキャバレー・ソングを中心に、「キャバレー歌手の1日」をコンセプトとしたアルバム。CDの出だしは:ステージに上がって歌うところから始まるの。客席のざわめきとか、ステージを終えた女性の歌手が朝、ベッドで目覚めて歌う感じ・・とかをマイクの微妙な位置、リバーブのかけ方なんかで表現したシアター・CDというものだろうか。セリフはないけど、そういったものを「音」で全て表現してるの。
CDとコンサートというのは全く別のものというのがヤザワとちぃ姐の考えで、CDならCDでしか出来ないことをやろう!それで、コンサートに来てくれたら、コンサートでしか聞けない、見れないものをやろう!という意気込みで、アレンジから歌い方から何からホントーに考えに考えて練習に練習を重ねて、エンジニアさまにもいっぱいワガママ言って仕上げたもの。
新譜じゃないからだんだんお店にも少なくなってきてるんだけど、是非聞いて?感想とかくれると嬉しいし、励みになるし新宿のタワーと文化村のナディッフの担当の人はすご~く気に入ってくれてて、新譜じゃないのに面出しで置いてくれてるという ありがとうございます!
この春にはヤザワの新譜も並ばせて?