ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

Bird Watching @ Manko

2018年09月26日 | 沖縄

東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種クロツラヘラサギ。IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(Endangered)、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類に指定されているクロツラヘラサギの群れ

 

Manko・・はラムサール条約湿地で、世界に千数百羽しかいないクロツラヘラサギのうちの十数羽が訪れる希少な飛来地です(←ここ3週間ほどで得た知識を御披露ちう

 

近所の散歩コースの1つ 7年目にして知ったバード・ウォッチングの聖地でありました

7年目にして訪れる聖地

マングローブの間の通路を通って干潟に行きますよ〜

あるのは知ってたけど:「田舎の博物館なんて・どーせ鳥の剥製とか飾ってあるくらいでしょ」と深層心理で思ってたのかも。看板は見えても興味がないと”象形文字”とか”模様”にしか見えない。

という感性は「いかに無駄を省くか」という教育制度が悪いと思う

 

実際、観察に行った時も、フツーに手ぶらで来た親子連れが・つまんなそーに見渡して帰って行ってたし。野鳥は人間にわざわざ芸を見せてくれたり近寄ってくれたりしませんからね。

最初は全然探せない

 

装備がないと干潟を見るだけ

 

スコープもカメラも高額機材

先生のスコープは20倍率で、カメラも素晴らしいもの。まずは双眼鏡で鳥がいるか探して、見つけたらスコープで焦点を合わせてアップで観るわけです。天体観察のよりは安いのかもしれないけど、本格的にやるならスコープは必須のよう。

デジカメだとここまで

先生のカメラ

当然・干潟は・いつも干潟なワケじゃなく、引き潮時だけなので、潮位を調べて満潮の2〜1時間前に行くんです。引き潮だと鳥が海のほうにいて遠すぎて見えないので、潮が満ちて来て徐々に海から陸のほう、「干潟」に移動してきたところを観るわけです(← 先生に言われたことの復習のために書いてます)

 

デジカメで鳥のアップは無理なので、干潟の生物を撮ってみました

ハゼ

水の嫌いな魚

満潮になると木に登ります

「カエルみたいな両生類になるんですか?」と、ナニも調べずに先生に聞いてみたら:「頬が膨れてますでしょう?頬に水を溜めて、その水の酸素で呼吸してるんですよ」と教えてくれました。

 

へえぇーーーーー ヘンな魚〜〜 変わってるなー

 

小さい稚魚のようなのから10センチくらいまで、いっぱい干潟にいましたが、鳥の「ごちそう」なんですね。小さいカニもいっぱいいましたが、こちらも鳥のごちそうで、しかも水を浄化しているんだそう。カニ、貝類は干潟で有機物の除去をして海水を浄化する生物だそうです。

 

そこにマングローブ群があるのは波浪の軽減になっているわけで、人間は生態系サービスの恩恵に感謝しないといけないと本当に思いました。

 

ちょっと移動して

 「ゴミや空き缶を捨てないで」と書かれているこちらはファミマの裏なんです。

ひどい

ファミマからの購入品なんでしょうか。ファミマに「ゴミを捨てないで」ポスターを貼ったほうがいいのではないだろうか。希少な鳥の飛来地に・・・ごめんね。と鳥に思う。

クロツラヘラサギ 

くちばしが撮れた

シロサギと

色んな鳥が仲良くしてますが、くちばしの長さや形が違うので、食べ物が競合しないからだそう。まさに生物多様性なんですね。

 

面白いでしょう?鳥観察を通して色んなことを知るんです

 

人間は食いしん坊すぎて色々食べ過ぎるから自然破壊やらゴミ問題になるのよね。鳥とか動物と違って裸だから服もクツも買わなくちゃで買い過ぎちゃうし。とか反省もしたり。

 

何か閃きのように申し込んだ講座でしたが、色んなことを知れてすごく面白い。毎回驚いたり、感心したりと楽しみなんです。

 

日本で観察される野鳥が663種いるそうで、そのうちの500種以上、8割が沖縄で記録されている種数だそうです。本州の面積の0.4%の総面積の沖縄に、植物に至っては本州の45倍の種数だそう。スゴイよね。

陸鳥は35種(本州は71種)、そしてヤンバルクイナを含む固有種も。

 

生きた化石『ヤンバルクイナ』は、1970年に発見された港川人骨と同じ場所で化石が発見された鳥で、2万年近く同じ姿なのだそう。1981年に生きた化石として新種記載された希少種。

 

ハブ退治のために入れたマングースによって絶滅に追い込まれて、今では沖縄本島の北部にしか棲息していないんですが、本来は本島全域にいた鳥なんです。

 

県がマングース退治にやっきになってますが、人間がハブ退治を怠けるからいけない。それにハブだってネズミ食べたりするんじゃないの?と思うんだけど。

 

マングースにハブ退治を任せて・・というなら、マングースを猟犬のように躾けないとダメだろうし、だいたい躾られるのか「鳥は食べちゃダメ。ヘビとネズミだけ食べてよろしい」なんて人間だって無理だよね

 

そんなカブトガニにようなヤンバルクイナにも是非・会ってみたいと楽しみにしているんです。

 

もう一羽、是非・観てみたい鳥が

 

メシアンの「鳥のカタログ」7巻の3曲目、『ダイシャクシギ』も沖縄に飛来する希少種。

Le Courlis cendre(ダイシャクシギ)。思わず初見してしまいましたよ

 

なんか・こー色々と繋がるとは思ってもいなかったし、鳥類譜(鳥のカタログ)をまた弾いてみようと思うことになるとは想像もしていなかった。

 

「20のまなざし」の10番の前に、「鳥」を弾いたら?腕もリハビリになるわよ。という天の思し召しなのかもしれないと思って。

そうします 

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猛烈な残暑の中でも秋の気配

2018年09月17日 | 文化・芸術

        シャンペトル・リース。久しぶりにフルールで習ってきました


関西、四国方面の台風被害、北海道の地震と9月に入って国難とも言うべき災害にみまわれて、内省してます。仕事も溜まってるし。ふさぎ込んで考えてるというより、読書して映画観て勉強してと、ソロ活動が活発で、一見アクティヴなんですけどね。

読書熱に火がついた記事

森美術館館長 南條史生「20代のときは、とにかく書を読み旅に出よ」

Forbesの記事なので無料会員登録しないと読めないけど、私はけっこー面白くて読んでるんです。

 

南條氏が影響を受けたという「火宅の人」と「どくろ杯」は読んだこともないけど「まるで火宅の人状態だね」というように比喩されるほど有名小説だったなーそういえば。読んでみるか

 

と「火宅の人」を読んでみたら、ものすごく面白くて、「どくろ杯」も読んで、今は「ねむれ巴里」を図書館で借りてきたところ。金子光晴は日本語もキレイなので、やっぱり買って手元に持っていたい気もする。

 

Forbesの記事を読まなかったら、絶対に読まなかった本。たまには人の推薦する自分のテイストとは違う本を読むのも面白いなーと思いました。

 

売れっ子作家の壇一雄の右から左へと浪費する実生活と、売れない詩人の金子光晴の綱渡りのような放浪記というのが対照的でありながら、作家の性質と「突き上げて来る男性性に翻弄される様子」がそれぞれに描かれていて感動しました。いやマジで

 

金子光晴の「うんこが太そうな女だ」とか、「接吻をしたら黒糖の味がしそうな唇」だから自分のタイプの女ではない。とか、男同士の会話を聞いてるようで面白かったです

 

壇一雄の「知性と教養のある村西とおる」的な太い生き様も感心しました。本人も自分の元気さを持て余した故の行状の数々と自覚して私小説に昇華させたわけだけど、24時間アルコールが抜けない日々、何本もの連載を書いて、得意の料理を日々作り女にふるまい、愛し合い、子どもとも(たまには)遊びに行くという超人ぶり。アル中でなかったらビッグ・ダディのように子どもが沢山いて、100歳でもシャキシャキと生きてたような気はする。

 

興味深いのは:2人とも「女は分からない」とか「女は気まぐれ」とか、男性が言いがちなことを一切言わず書かず、実に女の気持ちをよく分かっていること。作家だから 洞察力が鋭いのかなー。フェミニズム的にも文句ないんじゃないでしょうか。でも壇一雄に:痔核を目にした時の新鮮な驚き、だったかな?みたいなことまで書かれた女優さんは真っ青になって怒ったんじゃないかとは思うんだけど?細かく観察してても、こんなに細部まで書き込んじゃダメだよね。

いや実に面白い すっかりハマったわ

 

映画は桜坂劇場で公開中のフランソワ・オゾンの最新作

『2重螺旋の恋人』予告編(8/4公開)

 

うーん。「婚約者の友人」もそうだったけど、「危険なプロット」(←今のところヤザワ的に最高傑作)のようなフレンチ・ユーモアが欲しいなー。でも次の新作も楽しみだし絶対観てしまうの

 

そして買ったまま埋もれていたLDも観ましたよ。観てないLDが何枚かあったのでLD機材も持ってるんです。全部DVD化して身軽になります

George Gershwin Remembered

[Import italien]

 
 

DVDではこれだけ。LDでは「想いでのガーシュイン」と日本語字幕のものがあったんです。貴重だわ〜

 

モーツァルトより3年ほど長生きした早逝の音楽家。やはり父親が教育パパゴンでありました。

 

ガーシュイン家は音楽家の家系ではないんですが、父親の教育センスというのが素晴らしく、息子の音楽の才能を目にしてピアノ教師を探してくるんですが、「この人は今ひとつだ」と思うと数ヶ月で首にして、違うタイプの教師を見つけてくるんです。素人とは思えない鼻の効き具合

 

ガーシュインは10歳前後で、オペラ曲ばかりをピアノで弾かせる教師に習い、ヘンだと思った父親(まともな判断ではあるけど、ものすごい英才教育ともいえる)が3ヶ月とかで首にして、今度はスケールとハノンばかり弾かせる教師に何ヶ月か習い、それも父親が首にした後、古典(バッハやらモーツァルトやら)からドビュッシー、シェーンベルク(ガーシュインの時代では現代音楽)まで弾かせる教師に巡り会って15歳まで学んだ後、

 

ここが大事なんだけど:出版社でポピュラー音楽のプロモーション・ピアニストとして働き出し、その出版社のために曲を書くようになってそれがヒットして売れっ子作曲家となって、ミュージカルを作曲し、オペラ(ポーギーとベス)を作曲し、ピアノ・コンチェルト(ラプソディ・イン・ブルー)でアメリカ音楽の巨星となったのでした

 

父親が「無駄。ヘン」と思った、オペラをピアノで弾かせた教師も、ガーシュインのキャリアにとっては重要な要素になっているんですね。そして10歳やそこらでドビュッシーやシェーンベルクなど当時の最先端の現代音楽を弾き、ポピュラー・ミュージック業界でヒットのコツを掴み、それをクラシック音楽に反映させたわけです。実に素晴らしい。

 

このDVDに若かりし頃のマイケル・ティルソン・トーマスが出ていて、ピアノを弾きながらガーシュインについて語ってるんですが、そのピアノがメチャクチャ上手で、こんなにピアノの上手な指揮者が沼尻竜助氏以外にいたのかと驚いた次第。これまで指揮者で買うオケ作品CDは、ほぼブーレーズだけだったんですが、T.トーマスの振ったものも聞いてみたくなりました。T.トーマスのパパもすごい教育パパだったんじゃないかなー・・

 

日本の音大に男子学生が少ないのは、「音楽で将来食っていけると思っているのか」と(父)親が大反対するからなんですが、「食っていく」以上に成功している音楽家のほとんどは教育パパゴンに押されて音楽家になっているんです。ママゴンだと、どうしても小さくキレイにまとまる傾向で「食うに困らない」レベルでストップしてしまうんです。女の子もだけど。日本の天才タイプが成功しない土壌に、父親の教育の不在を感じます。

 

ちなみにヤザワは自分のことを「天才。すべて」と思ってることが明らかになりました

なんでバレてんだ

 むかーし流行った「脳内メーカー」の結果がブックマークに保存されていて、「ん?」とポチッとしたら、色々あって、またしばらく遊んでしまったのでした

 

実際のところは:ヤザワが天才なら世の中は大天才とか超天才だらけだし、ストーカーのようなママゴンに育てられたので、天才の芽は摘まれてます。せめてヤザワが20歳の時に亡くなっていたら大成してたような気もするなぁ。作曲をしようとすれば「ピアノは中途半端になるじゃない」とか、コンピュータをいじってれば「また遊んでる」と邪魔したり。自分が出来ないことを子ども、特に同性の娘がやることが許せないという複雑な心理。自分の築いたコロニー(家庭)から独立させまいとする毒親の典型でした。いくら便利に下女として使えても、やはり成人式後に親と一緒に住むのは良くないと思います。

成仏してるようなので言いたいホーダイ まだ(あの世でも)会いたくないので長生きしたいんです。

 

まあここまで思われたら、それはそれで子育てとしては大成功なのかもですけどね。独立独歩する子どもに仕上げたということで。そもそも20歳も過ぎたヤザワと暮らして、まだ躾をしようと試みてる時点で、そんな猛獣使いのようなことは無理だと周りは思っていたようです

猛獣時代。この時代はレギンスとは言わずスパッツと言ってたんです。ウエスト・ポーチが懐かすぃ〜 全然流行ってない着方だったんですが、お気に入りで「スパッツ」をミニスカートの下に履いたり、ショートパンツに合わせたりしてました。何十年先取ってんだか。。巴里の水で泳ぎだした頃。これから洗練されていくんです

 

話はガーシュインに戻って・・

ガーシュインはゲイでもなさそうなのに、結婚もせずに亡くなりました。大成功した音楽家だったので、女性出入りは多く、選び切れなかったのかもしれないけど。ただDVDで観る限り、コロニーの絆が強すぎて赤の他人が入り込む余地はなかったような感じ。早世したので、無駄な(結婚生活)時間を費やさず、充実した人生だったのかもしれないけど。

 

なんか音楽家(歌手と管楽器以外)の自伝とか記録は身につまされたり切なくなるものが多いですね。。。

美術や小説とか作家と違って、唯一・英才教育が必要なジャンルなせいなのかもしれません。

あ。バレエもそうか。

 

他、内省的かつ行動的な活動で、バード・ウォッチング(沖縄の野鳥観察@桜坂市民大学)の講座に参加しています。

 

札幌から大阪に帰省中に台風21号に遭い、その後に札幌に戻ってワナワナと電話で災害報告をしていた松永加也子さんに・「アタシ、バード・ウォッチングの講座申し込んだの」と・自分の近況も報告したら、「えぇ〜」と震災級に驚かれたのでした

 

まあヤザワはヴェジになったわけだし畑もやってたし、野鳥観察しても別に不思議じゃないか。とは思い直した様子でしたが、長らく猛獣時代を知ってる人は:「それはヤザワではない」と、背乗りされたかクローン矢沢なのではとも思うようです

 

やってみたいと思ってたワケでもなく、送られて来た映画の予定表と市民大学のパンフを見ていて、この講座を見つけた途端に電話をしてたのでした。突発的。だいたいそうなんだけど。

 

座学も含めて既に2回行ってるんですが、これが思ってたより面白く、しかも「呼ばれて」参加したのではないかとすら思えて。

 

メシアンの「鳥のカタログ」第1巻の3曲目:Le Merle Blue(イソヒヨドリ)が、実は家の周りでさえずっていたというのを知りました。引っ越して来た当初から:「なんてキレイな声の鳥なんだろう。しかも”幸せの青い鳥”みたいで。まるでメシアンの鳥類譜だわ」とは思ってたんですが、特に鳥に興味も無く調べもしなかったんです。

 

へえぇーーーーーLe Merle Blueがウチのベランダに止まって鳴いてたのか

 

ということを知って、楽譜を広げてCDを聞いてみたり。と・松永さんに言ったら、「それは面白そうね」とやはり興味を持ったようなのでした。

 

沖縄にねえ。Le Merle Blueがねえ。しかもウチの周りにねえ。

「さえずりは柔らかな澄んだ声で、かなり美声」ーサントリー愛鳥活動より抜粋

 

弾いてみたくなりましたよ。聞こえたら一緒にさえずるかな?

 

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取り組み知って:さくら猫〜命を考える〜

2018年09月01日 | ペット

      亜硫酸塩(酸化防止剤)不添加のオーガニック・スパークリング

 

じわ〜っと滲みるような肩甲骨と肩の痛みはどんどん広がって、ついには寝返りも打てない、後ろに手も回せないほどの激痛となり、酒に走りました

初めて肋間神経通になった30代の時は:息をしても痛いので:「心臓病に違いない」と検査に行ったものでしたが、さんざん検査をした挙げ句に「問題ありません。だいたい心臓は痛みを感じません。心療内科を紹介しましょうか。とりあえず安定剤を処方しましょう」と言われたのでした

 

肋間神経通ということも言われず、「アタマとココロの問題」扱いされ、以後ヤザワの医者不審が始まったのでした。

 

久しぶりに予約の取れた鍼では:「ヤザワさ〜ん。肋間神経通なんて60代のお婆さんがなるものですよ〜。痛いでしょう。重い物持ったり無理しないでね〜 」と言われたのでした。

アタシ、サバ読んでっからさ

 

スポーツトレーナーの整骨院では:「お風呂に入ってよく温まるんです」とか、やはり無理なことを言われて馬耳東風。この酷暑にそんなことしたら汗が引くまでクーラーをガンガンにかけるハメになって意味ないし。

 

あっ。でも沖縄の人って冬にクーラーつけて鍋してるので、クーラーを常時20度くらいに設定してるのかもですね。ヤザワんちは東京標準の28度。だいたい南国はどこもクーラー効きすぎで寒〜いの

 

神経痛のほか顔も口の両側に湿疹が出来て、カサカサして痒い 熱中症にこそなってないけど体力も免疫力も落ちまくり

早く秋になあれ

 

具合の悪いのはヤザワの他に老齢のオスカルと保護のチビ・ソックスの3名。チビはそれでもゴハンをもりもり食べてオモチャでジャラして遊ぶまでには回復。オスカルには介護用のおむつを履かせました。

 

「無理しちゃダメですよ〜 重い物持っちゃダメですよ〜」と言われながら・・

旧盆中の成果

多頭飼育崩壊現場より猫を6匹捕獲して避妊・去勢手術をしました

チビのママ

と思われる同じ柄のメスは妊娠していて、子宮ごと掻爬したわけですが、既に胎児5匹は死産でママも危ない状態だったそう。おへそまで切開されたので2日はこの姿勢のまま、飲まず食わずだったので、点滴に連れて行こうかと思った3日目に、ようやく少し食べて水も飲んだのでした。

 

パンパンだったお腹も1週間ほどでシワシワになってスッキリとして動きも俊敏になってきたところでリリース

 

こちらはチビのママとおばあちゃん?グランマのようです

ママのお腹シワシワ

ぽんぽんのグランマ

もう産んじゃうじゃないかとヒヤヒヤしながら捕獲に行きました。ウチで産まれても困るので、ケージに入れて明かりは消さないで、ケージの前にライト(犬)を繋いで安心させないで、という出産に不向きな環境で2晩過ごしてから手術。病院が旧盆でお休みだったんです。

「あっ!ボス(グランマ)だ!」

産まないでよ〜

グランマは保護されて2日は緊張して飲まず食わずで手術となり、術後も2日は食べなかったので4日も絶食したことになります。

     

グランマは妊娠していませんでした。子宮内膜炎だったそうで、破裂するほど子宮が腫れてたんだそうです。先生曰く「すごく痛くて苦しかったと思うよ。手術してよかったよ」と。

グランマの術後

あまりに辛そうだったので、マタタビを差し入れたらウチの猫までケージの周りに集まって来て、みんなでゴロゴロとくつろいだのでした。

 

今回はこのグランマとチビのママの手術が目的だったんですが、捕獲機に別の食い意地の張った猫がかかるので、ママとグランマが捕まるまで何回もセットしてるうちに6匹になったんですぅ

 

一度・捕獲機にかかった猫は2度とかからないので、もうこうなったら手術するしかないんですよ。

 

他に妊娠していなかったメス3匹は手術した日にリリースしました。もうウチが混んでたのでね

 

捕獲機とキャリーをボランティア仲間の人から借りて、4匹は手伝ってもらってママも含めて捕獲。ヤザワんちにキャリーに移した猫を運ぶ時、再び捕獲機をセットしてグランマを狙ったんですが、夜に戻ってみたらオスがかかっていたのでした

 

ちぇー・・しょーがないなーもう今日はここまでだ。と諦めて、そのオスを捕獲機に入れたまま連れて帰ってケージに移す瞬間、逃げられました

 

捕獲機の中で恐怖のあまり脱糞したようで、ウンコを踏んだ足で家の中を走り回られて

CD棚の上、テーブルの上、と走ってる間に他の部屋のドアを閉め、物音のする台所に戻ってみれば、私と目が合った瞬間にトースターの上でオシッコをしたのでした 

上等だ受けてたつぞ                 

ウチの3猫sが全員・「どうするの」と怯えたようにヤザワの顔を見上げるんです。

 

他の部屋のドアは閉めたので、ペットシートを持ってきてとりあえずトースターにしたシッコを吸収させて、それから気勢上げたり奇声を発しながら(←ヤザワ)風呂場に追い込んで、洗濯機に後ろに逃げ込んだところをシャワーで放水して追い出して、洗濯ネットでようやく捕獲したのでした

 

ああ〜・・捕まえられてよかった〜・・

とネットに入れたままケージに戻しました。もう手術だからこのまま飲まず食わずでいいわけだしね。

 

と・「無理したり重い物持たないで下さいね〜。それと瞬発的な動きはダメですよ」と言われたヤザワは、素早い動きで猫を捕獲し、ケージに入れて何往復も運び、棚の上やら机の上、床の上のウンコの拭き掃除をし、トースターも入念に拭いたのでした。こういう時は神経痛の痛みも忘れてるんだな。

 

いやー・・久々にストレッチ以外の・ものすごい運動したわー(←禁止ちう)

大汗もかいたしねー これで風呂に浸かりゃ完璧なんだろうけどさー

やっぱ飲んじゃうよね

 

「オレの負けだ」とネットに入った黒オスは確かに言いました。その後は静かに一晩ケージで過ごし、翌朝キャリーにネットごと放り込む時にも文句も言わずに病院に行って手術されたのでした。

夕方に病院に迎えに行って、そのまま元の場所にリリース。

さあ。次は誰かな?

 

部屋(ケージ)を掃除してる隙にライトが自分の部屋を取り戻そうとしてるところ

今はグランマとチビの2匹がヤザワんちで療養中

 

みやざわ先生に:「餌をあげてる人(多頭飼育崩壊現場)とその近所の人も協力するように説得しないと、その家の人の問題になってしまって、地域の問題として近所の人が捉えなくなる。(ヤザワ個人の)持ち出しの限界だってあるんだから。ちゃんと説明したほうがいい」と言われているので、パンフレットを渡して説明してまわってます。

 

「私は猫が殺されるのがイヤだから、個人でこうして手術の費用を出しましたが、もう子どもは産めないので増えないしオシッコの臭いも減ったので、あとは近所の人たちでゴハンをあげて、空腹でゴミを漁ってちらかしたりしないようにしてあげて下さい。那覇市でも無料手術をしているので、今後はそういうのも利用して下さい」

 

と説明してます。

 

こちら、みやざわ先生も取材されていたので貼りますよ〜 観てネ

琉球朝日放送:

Qプラスリポート 取り組み知って さくら猫〜命を考える〜

 

 

ちなみに、ヤザワんち近くの猫コロニーにはゴハンをあげてくれる人が3人ほどいて、それでヤザワは次の猫コロニー活動が出来てるんです。

 

ゴハンをあげる1人は独り暮らしのお爺さんで、4年前に愛犬を亡くし、その後は自分も老齢で犬を飼うのはもう無理だけど猫くらい飼いたいと思ってるお爺さんでした。それでも里親募集では高齢者には基本・譲渡はしないことにしてるんですよ。猫の寿命を考えてね。

コロニーのみんながお爺さんに懐いて、お爺さんも嬉しそうでした

 

もともとのコロニー現場の独り暮らしのお婆さんも2匹くらいならゴハンをあげてる様子。

 

もう1家族は沖縄料理の居酒屋さんのオーナーなので、差し入れはとても豪華なようです。とてもオイシソーな魚の切り落としを食べてるところを目撃しました。良かったネ〜

 

猫ボランティアは場所を決めて(公園とか)活動してるんですが、ヤザワは住宅地を散歩して、崩壊現場を見つけたらレスキュー活動することにしました。

せっかくテレビでも取り上げてるんだから、他人事にしないで自分の地域の問題として捉えるようになるといいなと思って。

 

猫が近所からいなくなれば、それで本当に平和なのかと言えば、全くその逆で、今度は「どこから湧いたの」というほどのネズミに遭遇することになりますよ。東京だってオフィス街でもネズミがいっぱいいる。猫がいないから。

 

人類の歴史はネズミとの闘いですからね。猫をネズミ対策で家畜化したのはそもそも人間なんですよ。それを忘れちゃいけない。

 

猫には親切に。目が合ったら声をかけてあげてね

 

 

 

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