ヤザワとしたことが!
7月下旬に発売になっていた先輩のピアニスト、松永加也子さんのCDのことをすっかり忘れていました。
札幌にいたり腕が痛かったり帰って来て慌ただしかったりバニラが・・ということで家にいる時間が増えたここ何日かで部屋の整理をしていて・・・
見つけた!→松永家音楽系譜
ヤザワも協力しているCD。聞き応え十分なうえアートワークもなかなか。是非、お手に取ってみてください。(さー協力開始だ!巻き返すゾ:笑)
3 Generatitonと書いてありますが、実はなんと松永さんのおじいさまも作曲家であらせられたそうです。お嬢さんの平野花子さんは4代目の音楽家。
すごーいすごいよーそれしかも3世代は現役の音楽家なんて見たことないよそれでコンサートしたら
と花子ちゃんがUSA国際ハープ・コンペティションで日本人初の最年少銀メダリストに輝いた時のお祝いかなんかの食事会(飲み会?)で騒いだ(提案した)ら、「それもそうね!」とあっという間にコンサートの企画が進んだのでした。こうしてすんなり決まってどんどん進行していく企画というのはさい先がいいのよね。
当日のコンサートも素晴らしい演奏で、録音も最高。
ほぼ編集ナシ!(曲間の拍手とかをカットする程度)で仕上がったCDがコチラ。
「CDのタイトルとかデザインをどうするか?ミーティング」をみんなでワインを飲みながらわいわいと会議したのも楽しい思い出です(笑)
「やっぱりさー『3代続いて、しかも全員現役』なんだから、そこ強調したいよねー。よくある現代音楽のCDみたく『松永通温作品集』とかさ、松永加也子 Plays 松永通温、とかやめよーよ!」
とか飲みながらなので話も弾む弾む。アイデアも湧き出る湧き出る。まるで知識の泉状態よ(笑)
「じゃ、タイトルどうするんですか」と会社の代表と営業の方と松永さんに聞かれて:
「そりゃもー『松永家の一族』っきゃないでしょー」
「わはは!って横溝正史じゃないんだから」「そんなのイヤー」
(聞いちゃねー)「それでね、CDのデザインは『鯉のぼり』にするのよ」「なんで」「ん?そりゃ鯉のぼりは家族の象徴だから。上から通温ま鯉、加也子ま鯉、花子ま鯉になるのよ」「なるほど・・」(←おーみんな追いついてきたネ。飲み:笑)
とアウトラインが決まり(笑)、微調整を重ね:→「『アダムス・ファミリー』みたいな感じで英語で行きましょーよ!えー語で!」「アナタ(ヤザワ)、遊んでますね」
「トンでもない!裏テーマは『ジャポニカ』ですから」「」「日本語でタイトル決めたら、ジャケがそれこそB級ホラー邦画のチラシみたくなるか、○○○ー○でリリースしてる邦人作曲家シリーズみたく『位牌』なデザインに落ち着くと思いますよ?ま、アレはアレで思わず手を合わせたくなるような風情で悪くないですがね。実際、亡くなっている演奏家や作曲家もいらっしゃいますし」
「・・・・(それもイヤだわ)」と松永さんが思われたのは、『松永家音楽系譜』のタイトルで上がって来たデザイン第一弾を目にされた時のようでした。
どこかの旧家の家の蔵のある庭に桜が咲いている、キレイながらもコワい写真。3人の写真を合成で庭に立たせたら・・完璧と言えば完璧。
「なんだか・・まさに『犬神家』みたいな感じなんだけど・・」「ネー。フツーのデザイナーなんてそんなもんなんですぅー。試しに英語にして鯉のぼりモチーフで頼んでみてはどうでしょー?鯉のぼりの顔に写真使うようなセンス(観光地の記念撮影。ものすごく見てみたかった気もする:笑)でしたら思い切ってお断りしてもいいかもしれませんネー:笑」「それはないでしょ:笑」
という発注で再度同じデザイナーさんに頼んでみたら、どれも使える!どれもいい!でもコレはポップすぎて音楽のイメージとちょっと違うかな?というものも含めていい感じのデザインが3枚上がってきたのでした。
芸術とは「遊び」なんです。
どんなに厳しい鍛錬があっても、やっぱり作品にはユーモアと遊び心がなくっちゃ。(「協力」の全貌。笑)
音楽のスタイルとCDのデザインもマッチして、演奏は言うまでもなく、でもやっぱり言う(笑):素晴らしいです!通温ま鯉も孫ま鯉(花子ちゃん)のために書かれたハープ曲で、すっかりアンチ・エイジングぅ~。
まだまだ少ないハープ曲のレパートリー拡大にも貢献されています。
4世代が日本の音楽界に貢献しているエッセンスが凝縮された1枚です!
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