んだそうですー
一口に腱鞘炎と言っても、人間の手は他の動物と違って色んなことが出来るため、その症状もかなり個人差があるようです。
ヤザワの場合、発症して1ヶ月ほど経った頃:手のひらが紫に内出血をしたようになりました。
その後も指と指の間が内出血を起こしたり、手の甲側が指先から緑にアザのようになったり。
「ひぇ~・・アタシの手は一体どうなるの~」
さすがに楽天的なヤザワもコワくなりましたが、1週間ほどすると消えて、その度に指が楽になり動くようになっていきました。
「それは寝ている間に痛くて苦しんで床とかを叩いたりしてるんじゃないの打撲してるのよ、寝てる間に!アザになる腱鞘炎とか外上果炎なんて聞いたことないんだけど」と友人たちは口を揃えて言うし。
でもね、次に治る所がアザになるのよね。まるで予告みたいに。人体の不思議。
ブロック注射の治療は1ヶ月で見切りをつけ、キウレイコンを2日塗っては1日休み(火炎地獄なので・・)、整体に3日1度のペースで通いだしました。
キウレイコンを寝不足でふらふらになりながらも貼り続けているうちに、整体もできるように腫れが(炎症ね)引いていったのでした。本当に辛かったです。治すのも地獄のようでした。。
「いやー・・ピアノってすごい楽器ですねー・・ボクサーだってこうはなりませんよ」と整体の先生に感心(?)されるし。
腕全体の腫れが引いてみれば:肘が問題だった!肘の中に何か潜んでる!というようなコリが石のようにあるのが分かるのでした。
「うわーこりゃひどい。一体、何の曲を弾いたの?」と音楽家が多数来る名先生に聞かれて、「リゲティです!」とか答えてたわけです。
ヤザワに少し気持ち的な余裕が出来て、先生とも無駄話をしながら指圧とかしてもらえるようになった頃:「さすがに背筋も上腕もすごい筋肉だよねー。もともと筋肉質なんだろうけど、それだからこれまで事故も故障もなかったんだろうねー。もともと弾き方もいいけどねー。やっぱりピアニストはタフだよね」と言われて、
「まあ筋肉質ではあるけれど鍛えてもいるから」と答えたら「へえ?何?水泳?(←ピアニストの筋力アップに最適な運動とされている)」と聞かれたので「有酸素運動を取り入れた筋トレ。ダンベルでボクササイズしたり、腹筋とかもね」と答えた瞬間、
「それだ!」と先生が叫んだのでした。
「?」「ダンベルはどれくらいの重さ?」「2キロ」「両方で?」「いや1つが」
「・・・それは重すぎるよ・・この肘はダンベルだね」「ええだって17歳からずーっとやってるんですよ」「だってもう17歳じゃないでしょう?」「・・・・・」
ヤザワがしていた筋トレは、「表層筋肉」を使う、スピードや瞬間的な力技のための筋肉で、スポーツ選手が使う筋肉なんだそうだ。
記録を競うスポーツ選手ならもう引退している年になっていたヤザワ。ピアニストの現役寿命が長いのは、同じ運動でも「深層筋肉」を使う運動なので、スポーツとはやはり別物らしい。
しかも!表層筋肉をあまりに酷使すると、内蔵に負担がかかりすぎて病気になるらしい。引退したスポーツ選手に内臓疾患が多いというのも、ひとえに時差でくる職業病ということらしい。
という話を整体の先生に聞きました。ヤザワの内蔵はどうなるの
「まー選手ってわけじゃないから、まだそこまでの心配はないでしょう」という言葉にホッとしたヤザワ。「でも」と先生が話し続けます。「こうやって自己流でトレーニングして体を壊してる人ってけっこーいるんですよ。スポーツクラブとかでも、プールの監視員みたいなことしかしてないでしょう?道具だけ貸してくれて」
ああ恥ずかしい。自分が「習い事」とはどういうものか、きちんと習ったことがあるのか自己流なのか、というのは一番分かってたはずなのに。しかも何年も続けばどんな状態かをチェックする必要もあるということも(ピアノで)知っているのに。ピアノ以外で応用が利かなかったなんて。
「ともかく炎症が収まるまで(痛み、疼きがなくなるまで)は腹筋もしてはだめ。腕に力が入るからね。体力作りはウォーキングにしてください。ランニングはだめですよ!」とのお達し。
表層筋肉が整体で少しほぐれてきた(←悶絶的に痛い)あたりで、肘に潜む巨大なしこり、肘関節周りの筋肉が炎症と疲労で硬直している状態をほぐすために、鍼に通いだしました。これがまた!痛いのなんのって!
「これだけ悪いと痛いでしょうねー」とまさに人ごとで鍼を打つ先生。「うふふ~・・ちょっと痛いですよー?」
ぎょえーっ!いたーいっ!
「ねー痛いでしょうー?でも治りますよー」と背骨からずーっと鍼を打って、痛みでヘンに硬直していた全身のバランスも整えてくれたのでした。ずっと「ウチの布団は硬い。もう換えるかいっそテンピュールにしようか?」と思っていた布団がその晩、ふかふかに感じて1ヶ月半ぶりに熟睡したのでした!布団ではなくて背骨とその周りが問題だったわけだ。
先生にそう報告したら:「我慢強いですねー。そこまで悪くなるまで我慢してたんですよー」と半分呆れられました。
そして炎症が収まって表層筋肉が取れたら(なくなったら)、改めて「深窓筋肉トレーニング」を開始して完全に体質改善をはかるんだそうだ。
「同じ事をしたら次回のダメージは今回の比ではありませんよ」と口を揃えて整体も鍼の先生も仰ります。分かってますヤザワだって生徒にはそんなようなこと言ってます(注:ダンベル指導はしておりません)
くそーバカヤロー、アタシ!あームカつく!アタシ!
もうしばらく鍼とお灸(←バカにしてたけどものすごい効き目!)、整体のお世話になります。そういえば鍼灸治療は感受性が鋭いほど効くそうです。エコライフが役立ちました!
さー17歳ではないこの年で!(笑)体を作り変える!
一体、どんなカラダにヤザワは生まれ変わるのでしょう
つづく
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