ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

那覇でパステル・ゴシック展

2017年01月28日 | 文化・芸術

        台湾の続き:台湾の友人、ウェンに連れて行ってもらった整体マスター

 

痛かったです ウェンが寛いで施術中、ヤザワの「いた〜いいた〜い」という悲鳴が響いてました。

やはり中国鍼とか整体はハードコアです だいぶラクになりましたけど。ここで出してもらったピーナッツのお菓子が激ウマだったので、そのお菓子欲しさにまた行くかもです。どんだけ食い意地張ってんだか

 

台湾では身体に良いモノを食べ、整体をし、観光でよく歩いたので心も身体もデトックスされたんでしょうね。極め付き:ローフードを食べて、友人に:「アイツ氏ね〜っって夢を見てた」というノワールな告白も済ませて、すっきりとしてます

友人は人当たりが良い「巻き込まれ型」の典型のため、愚痴も多いから、今回は聞いてもらいました

 

お茶も自然栽培を買ってきました。烏龍茶は:小茶栽堂と興華名茶「緑茶」も本当に美味しくて、これは白金録音室(Platinum Studio)で常備しているものを取り寄せてもらって、受け取りに一瞬、スタジオにも顔を出しました。今回は担当してくれたエンジニアに会ってる時間はなかったんだけど、「よろしくね」と。


小茶栽堂のカタログで:「無化学肥料、無農薬の自然栽培で、成長ホルモンを使わず、ゆっくりと成長した茶の香りとうま味をお楽しみ下さい云々」というのを読んで、「お茶まで成長ホルモン使って普通は栽培してるのか」とコワかったです。台湾は農薬規制も厳しいので、日本はどんなことになってるんだと心配。

 

カルチャー面は:台北では現代美術館と華山1914に行きました。

「前衛」舞踏ダンスのビデオ作品

を開催中で、まぁまぁ面白かった。基本、嫌いじゃないから。ここはまた行くと思う。

華山1914ではソニー70周年記念展示をしていました。

歴代の名機種

日本の家庭での電化製品を再現したらしい

まあ・・・いいよ。目が点にはなったけど。

こんなコンクールまで

 

そういえば台湾のアーティストの友人もいるので今度は連絡してみよう。もっと面白い展示が見れるかも。ウェンとも共通の友人なので、みんなで会えば懐かしいはず

 

一昨日行った、那覇の泊にあるギャラリーtomariでの個展。「パステル・ゴシック」というジャンルらしい。画材は色鉛筆だけど。

鉛筆だけのもヨイね

三島由紀夫の肖像入り好きだわぁ〜

「エロ・ゴシック・ロリータで面白いですよぉ」と・このギャラリーの共同経営者で作曲家の鶴見幸代さんに教えてもらって、早速エロでゴス大好きなので観に行きました。コレ欲しいなぁと思ってるうちに、他にも欲しいのがあって、選べなくて結局、ドローイング集と絵はがきを買ってきました。

 

月曜日30日まで

住所は、那覇市泊3-4-13 PM3:00〜8:00

Facebookページはこちら:
https://m.facebook.com/tomari.okinawa/

企画の月曜画廊の方は怪しいバーも経営されているようで、面白そ〜う

さっさと確定申告を済ませて遊びに行くわ!

 

コレも欲しい〜

作品全部に「プロビデンスの目」のような目と、「666」とか蛇、Mが入っているので、「フリーメーソンなんですか?」と明るく作家に聞いてみたら:「バレたか」と・やはり明るく・固まっておられました。鶴見さんは硬直しておられました。これから世界的に大活躍されるかもしれませんね。買い占めておくべきかもしれません。もう全然・「秘密」じゃない結社。

4枚ほど欲しい絵がありました。まだ買える値段なので検討中。名刺をいただいてきました。

「ハイ、チ〜ズ 

右端のちょんまげの方が作家。あれれ「チーズ」がサタンじゃなくてフツーのV2だけど

サタンのサインは使えるフリメの階層が決まっているのかな。握手とか挨拶とか色々とフリメは階層によって決まりがあるんだったよね?それともなんちゃってフリメなのか

 

ちなみに作家の隣の男子も画家で、作品が那覇の都ホテルのロビーに展示中だそう。近々、行くので観てきます。スマホで見せてくれたけど、油で写実的ながらシュールで、すごいテクニックでした 

沖縄県芸の学生だそうだけど、レベル高いなぁ

 

今週末は中城城で金粉ショー舞踏CRAZY CAMEL 


晴れてね〜 

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台湾で解脱

2017年01月24日 | グルメ

夜の仇分。今年初の台湾旅行〜 そういえば去年は行ってなかったんだっけ

3回目にしてようやくかの有名な茶屋に辿り着きました

映画は観たことないんだけどね

提灯に灯りが灯る夕方頃からは狭い路地が大行列で、牛歩で辿り着きました。1回目は夏に来て、牛歩の間中・蚊に刺されまくってイヤになって逃げ帰ったんです。両側が商店街の狭い道は風通しも悪くて暑くて辛かった。来るなら11〜3月がベスト。4月はもう蚊に刺されまくるとは思うけど、まだ熱中症にはならないかな。

 

沖縄だって12月はまだ蚊取り線香を炊いてますからね

 

2回目は友人のウェンと金瓜石で待ち合わせして仇分は素通りしてしまったんです。仇分は何回でも行きたいけど、金瓜石は誘われない限り行こうと思いつかないだろうから、まあ良かったのかも。

着いた!

観光地でも良心的プライス

「ツアーですか?じゃない??じゃ・ゆっくりして下さいね」と対応は観光ズレしてますが、名所なのにお茶もお菓子も美味しかった。さすが美食の国

また来るよん。並んで:笑

 

去年も正月開けに台湾旅行する予定だったのが、当日にドタキャンをして全額キャンセル料を支払って以来、行ってなかったんです。ドタキャンの日がノエルの余命1ヶ月宣告を受けた日でした。去年は1年が速かったなぁ

 

そんなわけで、2年分ほど買い込んであった台湾茶も切れて久しく、お茶やら食品を仕込みに出かけました。例によって行きは空のスーツケースで、帰りは食品をみっちみちに詰めて帰ってきました

 

今回は仕事じゃなくて旅行だったので、あっちこっち食べ歩いて、観光も出来て、満足したどころか、またすぐ行きたいという中毒のような台湾ラヴになってます。確定申告を早く済ませて春休みピーク前にまた行くのだ(←あくまで希望です。でも口にすると願いは叶うらしいから

 

あー美味しかったなぁ 楽しかった〜

 

仇分でのB級グルメ

漢字文化同士、なんとなく分かるし筆談で通じるんです。6個も要らないと思ったら「半分。?」とか書けば、100元とか書いてくれます。果物も「今日。食」とか書けば、食べごろを見繕ってくれますよ

このオイシソーな肉まんとかツミレ入り麺のヴェジ版があるのが台湾の素晴らしさ

 

「素」がヴェジ仕様の意味。出汁も全てヴィーガン。すっごく美味しかった

このなんちゃってヴェジ肉まん45元と、なんちゃってツミレ入り瓜粉麺70元を食べました。×4で日本円レートなので460円ほど。台北のカフェのコーヒーが平均で200元(コーヒーだけは激高価)なので、屋台とかのB級グルメは激安。肉のほうがヴェジ仕様より安いというのがコワいよね

一緒に食べた友人はヴェジじゃないんだけど、「美味しい美味しいこれ美味しい 」と感激してました。

10人に2人がヴェジタリアンの台湾では、ほとんどのレストランにヴェジタリアン・メニューがあるんです。なので肉食の人と同じレストランで食べられるの。1本の通りには少なくとも必ず1軒は素食の店があるし。

 

朝に那覇を出て、お昼はガイドブックに載ってた台北の永康街にある薬膳レストランでランチをして、夜は東京から来た友人と待ち合わせて火鍋。

天香回味の鍋

東京にはあっちこっちにあるようでビックリですが、台北は2店だけ。週末だったせいもあって30分並びました。美味しかったー  季節のキノコ類をいっぱい頼んで食べました。台湾は1年中、色んな種類のタケノコとキノコが豊富なんです。沖縄でも作ってほしいけど土壌が違うのかな

 

私はだいたい食べ終わってから:「あ写真撮るの忘れた」と我に返ったり、「もうお腹空いてて写真どこじゃないわ」とガツガツ食べてしまう性質なので、あんまり写真を撮ってないんです。私よりはガッついてない友人がスマホで撮ってましたが、東京に帰って落として 要修理らしい。データが無事だといいなぁ〜

 

こちらも表参道にあるアイスモンスター

毎日・食べたい

那覇にも出店してほしい 天香回味と豆花とか愛玉とか台湾スイーツのお店も那覇にあればいいのに。

ないから 食べる事に注力しすぎて観光があまり出来ないんです。台北市内は博物館も他の名所も行ったことないんです。食べて食品を買って終わっちゃう。朝から朝市で試食しながら買い歩いてるんだからね。

 

試食するモノ全てが美味しすぎて、いっぱい買ってもすぐ食べてなくなっちゃう。1ヶ月に1回は行きたいくらい。友人はピータンをいっぱい買って、割れないように抱えて手荷物にしてました。

まるで温めてるようでしたよ

薬膳ローフードを食べたり

2日前に要予約の50°以下で48時間かけて調理するお料理。中には餅米やら栗など入っておこわみたい。器のカボチャも美味しい

ヴェジ料理最先端の台湾。話題のNKDFOODにも行ってきました!

オシャレな店内

ヴィーガンぽいよね

ロー・グラノラ

 

ロー・ピザ

酵素ワイルドライスのサラダ

デザート

シェフはインド人の女性で、デザートの梨がスパイシーで、食べた事のない素晴らしい味でした。ピザも美味しい。ここも毎日行きたいけど水〜日が営業日。

 

ロー・フードは栄養価が高く、見た目よりずっと腹持ちが良く精がつくので、食後、ものすごく元気になってしまって、友人に昔の友人の悪口というか絶縁の経緯をぶわーっと話してしまった。せっかく美味しいもの食べたのに反省

 

私の悪口を、わざわざ私の友人で連絡先が分かる人に・彼女が吹聴してまわっているというのは、彼女から連絡があった友人から教えてもらって知っていたけど、特に反論も弁解も10年以上しなかったんです。忙しかったし、そんな糞女はロクな将来じゃないと思って自滅待ち。ということで放っておいたんです。

 

そうは言っても 仏でも神でもないのでそのクソ女の髪を掴んで・「氏ねっ氏ねっ」と・コンクリの壁に打ちつけて・「脳梁が飛び散る夢 というのを何回も見ました。夢の中で飛び散る脳みそを見てスッキリした気分になってるんです。目が覚めて:「なんだ。夢か。アイツ、今日も生きてるのか・・」と思うと、どんよりとした気分になったもの。

 

と、この素晴らしく美しい美味しいブランチを食べ終わって、10年以上、胸に秘めていた思いを友人に打ち明けて、その夢からは卒業できたような気がしました。人に話す気にもなれないほどの殺意を抱いていたんですね。話した友人だって、そのクソから滅茶苦茶な話を聞かされてたはず。

 

ヤツが私の友人関係を破壊しようとしたのみならず、私を踏み台にしてまで出世していないということは、私の予測どおりで(恋愛のもつれ。じゃないところが現代女性ですね:笑)、気にする価値もないクソなのは確かなんですが、それでも「許し難い」という気持ちが自分を苦しめていたんです。

アイツが死んだら祝電を打って、ドンペリを抜く。と10年以上思ってました。

 

友人は:「アナタ(←ヤザワのこと)の言うことはよく分かる。もっともだと思う」と言ってくれました。

 

なんか一歩づつ、荷物を捨てて身軽になって、成仏というか往生に向かえるといいなー

「アタシね、道に落ちてるゴミとか拾うのよ。性格の悪さを行動の良さでカバーしてるの」と友人に威張ったら、驚いてました。「ヤザワって性格、明るいよね」と。意地悪だけど明るいらしい

 

旧正月前に1つ、昔年の恨みが昇華されました。友人には感謝。それとこうして書く事で、本当に昇華させるの。

 

台湾から帰ってきてから読み終わった本。「人はなぜ人を殺すのか」がテーマの大絶賛本。

 
 
 

ワタシ的には:「人材活用の難しさ」について考えさせられました。田舎で第一次産業だけの地域で、はみ出してしまうことの生きづらさ。これが都会なら、もう少し適材適所的な仕事もあったと思うんだけど。これ以上書くとネタバレになっちゃうか。

東京でもニュータウンのような住宅地で、朝・サラリーマンのお父さんたちが通勤して、奥さんたちがゴミ出しをして家の前を掃く。というような風景を連想してしまった。こういうマイホーム・ローンを抱えたお父さんが、リストラされたのを家族に言えなくて、出勤のフリをしてホームから身を投げるのだよ

 

今年も頑張っていくかなという気分になった感じ。「告白」の読者レビューは「重くてしばらく何も手につかないほどの名作」「泣きました」というのが多かったけど。ヤザワ的にはなんかスッキリしたというか。後味は悪くないゾ。特に感動もしなかったけど。ナゼかしら?「人として軸がブレている」のか

 

 
 
 

 

遅まきながら:今年もよろしくお願いします 

 

 

 

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グルテンフリー・パンケーキ

2017年01月11日 | グルメ

          最近のマイ・ブームのアレンジは葉っぱナシのフレンチ

 

以前は葉っぱがいっぱいのナチュラル志向だったのに、ここのとこしばらく葉っぱがなくて人工的な感じが気分。なぜだろう。なぜかしら。

 

ところでライトは:マルチーズとプードルMIXではなく、ウエスティとプードルMIXだと思う。頭蓋骨と顔はウエスティそのものだし、骨格もがっちりしていてテリア系。気質も:頑固で自分で考えて行動するし、子ども嫌いなテリア気質。耳と毛質と賢いところはプードル。そう思うと胴長のアンバランスな体型も理解できる。テリア飼ってたヒトでないと手に負えない。ということを確信した経緯はまた別の日に書くとして・・

葉牡丹という名の紫キャベツ

年末から新年にかけて片付けたり料理してたら疲れてしまって

新年直後

お雑煮とか作ったんですが、すっかり疲れてしまって甘いモノが食べたくなってしまって、今年最初に食べたものは:カボチャのココナッツクリームのクレーム・ブリュレ。コレは超有名パティシエより美味しいと言われるヤザワ作

それでもまだ甘系がよくてホットケーキを作ることに。疲れてるのにデザートは作る気力があるという。

これです!

小麦粉じゃなくてホワイト・ソルガム(改良種のキビ)がメインの手頃なパンケーキ・ミックス。そうは言っても:袋に書いてある通りに作れば「お好み焼き」のようにムチムチとした餅のような食感。そして手頃なだけあって安っぽい甘さが口に広がるので、水分を吸収するココナッツ粉を入れたりライスミルクで溶いたりします。ミックス粉以外はオーガニックというよく分からない状態。自分で「あわ粉」でブレンドしたほうが美味しいけど、疲れてる時用の粉。

ねばねば。分量どおり

このままホットケーキミックスのように焼き上がると思うと茫然とする結果になる。味もホテル・ニューオータニのホットケーキミックスには遠く及ばず。ここからが勝負なのよ (ホテル・ニューオータニのホットケーキミックス)

ココナッツ粉投入

水分を吸って生地が立つくらいに。ミックス粉にベーキングパウダーは入っているので、ここにアップルサイダー・ビネガーを小さじ1/4とか少量入れます。クエン酸でも量を工夫すればオッケー。これでベーキングパウダーのアルカリと酸を反応させて膨らませるの。写真は酢も投入後。

 

案外、知らないプロのヒトもいるので、教えて回ってます。普段、小麦しか扱わないと関係ない苦労だけど、グルテンに繋ぎになったり膨らませる役割があるので、他の米粉とかグルテンの入っていない粉は「餅」のようになってしまうのだよ。

ヴェジ・カフェで売ってるグルテンフリーのスコーンとかでも、生焼けのピザ生地みたいなものがある。買う方も売る方も「グルテンフリーだから」と諦めてる。ダメだよそんなんじゃ

高価なオーガニックのバニラ・エクストラクト(エッセンス)とココナッツオイルも入れて・・

焼きます

蓋をするのがポイント

この間にホイップクリームを作ります

有機豆乳。とはいえトランス脂肪酸なので、ごく・たまーにしか食べません。味は生クリームよりはバター・クリームに近い。こういうものだと思えば、それなりに美味しい。小川軒のレーズンウィッチ・サンドのクリームに近い感じ。とはいえ六花亭のマルセユ・バターには遠く及ばず

 

冷やしながら泡立てる

途中、冷凍庫で冷やして続行。さして美味しくもなく身体にも悪いのに手間がかかる。だから滅多に食べない。1年ぶり

 

   

 

ホイップに熱中しすぎて焦がしてしまいました  それでも

膨らんでます

このふんわり感。Geisha Farmでミックス粉として販売したいくらいだよ

する気がないから公開してるんだけどネ

まいうー

このジャムが美味杉て

コレでアップルバイのようになる逸品

同じメーカーのチョコ・スプレッドで、明日はチョコ・バナナ・ホイップクリームでパンケーキにしようかな

 

ということで元旦はクレーム・ブリュレとパンケーキで始まったのでした

 

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音楽家の映画、小説、料理など

2017年01月10日 | 文化・芸術

音楽家・半野喜弘氏の映画『雨にゆれる女』

 

『雨にゆれる女』予告編

 

日本ぽさ。を意識すると、湿度とか雨とか貧困というものになるのというのは、邦画を観るといつも思う。TVでは貧困が日常のドラマというのはそうやらないと思うんだけど。

鈴木清順の映画は、昔の日本でも貧困な感じはしなかったし、湿度もさほどなかった。日本はやはり衰退してるのだね?

 

ストーリーは「あっ」と驚かない、ありがちな話をブラッシュアップしたものだけれど、タルい展開でもなく、退屈でもなく、安っぽくもなかった。嫌味じゃなく・この手の不条理モノの中では最高の出来じゃないだろうか

 

曲を作る感覚で構成を考えていくだろうから、バランスが見事 。半野さん自体はポップス系の音楽家なのかもしれないけど、ジャンルというのは分かりやすい出来でない限り、その人のバックグラウンドで決められてしまうので、音大出身でなければ、どんなに現代音楽ぽい曲を作ったとしても「ポップスのヒト」ということになるんですよ。映画での半野さんの曲はアコースティックでクラシック系だったりもしたんですけどね。音楽も映像も品があって正統的な感じがしました。

 

音大出身だけど:葉加瀬太郎氏や高嶋ちさ子氏はクラシックのヴァイオリニストなのかという疑問のためにJ-Classicというジャンルが出来たのでしょう。

 

いつもはポップスしか聴かないヒト(でも反知性主義ではない)がヤザワのCDを聴いて:「これはクラシックなんですか現代音楽というイメージとも全然・違うんですが。ジャズとかのコーナーのほうがいい(売れる)んじゃないですか?」と言ってくれるんですが、ジャズはジャズでまたい〜か〜に〜も〜なピアノ・トリオとか、コード進行でないとダメなわけですよ。それで「フリー・ジャズ」という、クラシックの現代音楽に匹敵するようなジャンルがあるんです。

 

典型的なジャズやエイベックス系とかパヒュームを聴いてるヒトよりはフリー・ジャズや半野氏のようなエレクトロニカを聴くようなヒトに現代音楽も楽しんでもらいたいとは10年以上模索していたことですが、沖縄に引っ越したことで、すっかり忘れてました。というより諦めたのかも。田舎でそんな会話は成り立たないのだよ。都市部限定話題。日本であっても英語以上に通じない。でも壁に向かって呟いてみるか。芸術家ぽいよね

 

オーケン(大槻ケンヂ)のエッセイで:オーケンがアニソン(アニメソング)のイヴェントに参加して、その盛り上がりぶりに驚いて、アニソンのリスナーとロックのリスナーが重なれば音楽界はもっと活性化するはず。なんとかならないものか。と何度も書いてるんだが、その後それはうまくいったのかな

人として軸がブレている (角川文庫)
角川書店
 

 

キューティー・ハニーをカバーしてヒットとなったこともあっただろうけど、それはクラシックでポップスをクラシック調にカバーするのとさほど変わらない。別にそれで活性化されたとも思えない。政治家になるわけじゃなし、世の中の幅広い層の支持を集めなくてもいいや。と思ったわけです。三宅洋平氏は頑張れ選挙演説ラップ

 

「世界一のレストラン、noma」の東京メニューが7万円で、それを食べたいヒトが世界中で6万2000人。半額の3万円ほどにしたら12万人が食べたいと申し込むと思う?という話で:ならないと思う。サッカーのフリーガンなんて世界中どこでも出没するでしょう?6畳一間に住んでるOLがエルメスのバッグ集めてたりルブタンの靴履いてたりするし。値切られたら売っちゃいけない。値切るヒトの生活にも人生にも関係ないモノだから。自分に言い聞かせてマス

 

話がズレたけど

 

創作の核となるものを変えて支持層を広げるというのは無理があるけれど、核は変えないで表現の媒体を変えるというのはアリだなーと思えた『雨にゆれる女』だったわけです。

 

やはり正月中に読んだ町田康の『パンク侍、斬られて候』で偶然にも同じ事を思ったんですね。パンク小説。パンク時代劇小説。パンクなんだけど小説。

この人のエッセイはヤザワ的にはバラエティ番組よりずっと笑えてしまうので、家以外で読むのが大変なんですよ

コレ のテーマは「アセンション」なのかも。時代劇でアセンション。いいなぁ。正にパンクだよなぁ

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)
 
 

「茶山が誘導するまでもなかった。河原に参集しているのは木偶同様の付和雷同分子である。行列があればなんの行列かわからなくてもとりあえず並ぶし、売れていると聞けば買わなきゃと思う。芝居を真実だと思い込み、著名人を敬慕しつつ憎悪する。絶対に自分の脳でものを考えないが自分はユニークな人間だと信じている。そんな人間がこのリズムのうねりの中で腹を振らないわけがない」〜『パンク侍、斬られて候』より〜

 

こうバッサリとした表現で満ちていて、これを『ポップス』で表現(パンクはクラシックでもジャズでもないですから)するというのは、やはりジョン・レノンのイマジン。のようなワケにはいかないですよね。内容的には遠からずとも思うんですが。

 

そうだ

辺野古とか高江で、イマジンをスピーカーで流してみたらどうでしょね工事も警備も日本人だから通じないですかね?

 

マーチダ氏はお料理もかなり上手なんでしょうね。エッセイでも小説でも随所で感じられます。

 

辻仁成氏のお料理コラム子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>

これも楽しみなコラムの1つ ヴェジ食に応用できないかチェックしてますよ

 

パリのムスコめし 世界一小さな家族のための
辻仁成 著 / 光文社
 

 

ロッカーのほうがクラシックの演奏家より芸術家気質だと思います。美食好きでオシャレのセンスもいい。部屋のインテリアも洒落てる。政治的発言も出来るし。神経質で友人も厳選されていて自分も友人もデブじゃない。ハゲでもスティーヴ・ジョブス系

それに比べてクラシックの音楽家は一般的に:ファッション・センスはダサく、美食は贅沢と敬遠しがち。部屋のインテリアも膨大な資料を収拾することで手一杯な学者の部屋に近い。友人は基本、組合員:笑。気が合わなくても酔っぱらっちゃえばカンケーねーし楽しーし。だいたい友情なんて幻影さ。政治?エクササイズ?そんなこたーヒマなヤツがやってりゃイんだよ。的な感覚が多数派かな〜

 

その点、故・中村紘子さまはエラかった

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)
中央公論新社
 

政治家のようでもあり、文筆家でもあり、料理本こそ出さなかったけど腕前は評判だった。ヅラに違いないと囁かれつつも・生涯同じキマった髪型で:「家ではジャージですわよ。おほほ」と仰りつつアシダとかキミジマをお召しになっていらした。取材で紹介されたご自宅も、天井の低い日本の建築で、ロココとモダーンが入り交じった、友人を招いて恥ずかしくないリビングだった。ちなみにご友人はTV文化人と政治家と音楽プロモーターとメディア関係者。

 

 やっぱダサい っちゃーダサいのかな

 

ご著書は拝読していたファンでしたけど

 

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『ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た』観たゾ

2017年01月09日 | 文化・芸術

まだ正月休み気分で読書三昧、映画三昧、美食三昧(といってもヴェジだけど

 

年末に食材を買い込んだので、今年に入ってからまだ1円も!食費は使ってないんですが、元旦から沖縄近辺で1番・予約の取れないレストラン、台北のRAWのオンライン予約に格闘して、20秒で敗退した腹いせに桜坂劇場で上映中の「ノーマ東京」を観たりしてます:笑

 

今回のノーマのドキュメンタリーは素晴らしかった!去年の7月に観た最初の映画より、経営面より創作面がフューチャーされていたせいでしょうか。

もう肉も魚も虫←も食べませんが、映画として楽しかった

これで7万円(ランチ、ディナー)というのは全然・高くないと思って観てました。星付きのレストランなのにグルテンフリー対応もしてくれるようだし。さすが最先端 。21世紀の料理はグルテンフリーにシフトするのはこれで明白。他の超・高級レストランも続くことでしょう。

 

ただ、自分的には「虫」はやはりダメなので、ひと皿目にして残すなーと。ア・ラ・カルトで頼めないから。

 

昆虫食は近未来の料理なので、そういう意味でも最先端とは思いますが、改めてヴェジになって良かったとは思います。


遠目に7万円(ワインと税・サービス料を入れたら9から10万)の客が映りましたが、30代が多い雰囲気。
若くないと食べれないですよネー 消化できなーい

ジョエル・ロブションが30代で引退したのも分かる気がする。当時は「まだこれからというのにナゼ!?」と思ったものだけど。

ノーマのレネ・レゼピがホテルでビーサンで寛いでいた時、ちらっと映った足が紫色で、もしかして糖尿なのかな?と思いました。他のスタッフは全員・若く、ジムでトレーニングして体調を整えたりしていてまるで音楽家:笑


ノーマのチームと同行した山本益博氏の顔色が茶色いのも一瞬でしたが映りました。すごいなーこの歳でまだ美食やってるんだーと驚きましたです。。

 

東京でも恵比寿ガーデンシネマと有楽町のヒューマントラストシネマで上映中ですよ!

 

12/10公開『ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た』予告編

 

この映画のチラシの文章が本当に失礼で笑えるんです。曰く:「北欧に『美食』という概念をもたらし、世界一と賞賛され、多くの美食家たちから注目を集めているレトラン「ノーマ」云々。

 

北欧に美味いモンなんかあるわけない。どーせアザラシの肉とかクジラの肉のステーキとか薫製食ってんだろと言わんばかり。こんなこと書かれるのも、映画の中で、レネが「日本を単純に皆で楽しみたいと思った。どうせ注目されるとも思わなかったし」とか、「日本の食文化は北欧以上だ」とか、ヨーロッパの田舎者丸出し発言があったせいではないかと思うんだけど。あたりまえだ。ヨーロッパの田舎とTOKIOを一緒にするな。

まあ、そういうヤザワもドイツや北欧は美食不毛の地。というイメージなので、「マイセンとかロイヤル・コペンハーゲンとか名窯があっても輸出用でしょ?だってあんな皿に載せる料理なんてないじゃん?」とは思っていたし、まだ・思ってはいる。こういう映画が公開されて、文化交流となるのは素晴らしいことですね

 

ノーマ以外のフツーの北欧のレストランのことはひとまず置いて:ノーマのスタッフ(シェフ)のストイックな暮らしぶりは音楽家に通じるものがあり、とても親近感を覚えました。

創作とはこれだけストイックなものである。ということを前作より世に知らしめてくれています。

 

音大や音楽学部を卒業すると、そこそこの専門知識と技術は身に付くので、それで世の中でも通用する(稼げる)と勘違いしてるヒトが多いんですが、調理師免許とさほど変わらないんです。たとえ大学院まで行ってもです。感動させられなかったら、料理のような物体がないわけだから、どんなに練習しても1円の価値もない。時給に換算出来ない世界。

 

それで同業者同士でチケットの売り買いをして組合化するのよね。味噌糞一緒。ほとんどは糞だけど。沖縄では「モアイ」というヤツだ。お互いの「時給」を払い合う訳さ。内容はともかく。この組合を抜ける覚悟を持った人だけが真のアーティストになるのだよ。ノーマのようにね。ってなんか大槻ケンヂのエッセイぽいこと書いてますね、アタシ。

 

ワンコインで食事が出来る世の中で、7万円の食事を提供するという意味。それを食べる人というのを想定できないと、音楽を職業にするということは料理人より遥かに不可能。料理より修行時期は長く(習って10年でピアニストになんか成れないですよ。3歳からやってるんですよ)、アイコン的な期待も科せられるから、ストレスで音楽家は料理人よりずっと性格が悪くなるのはしょうがない。職業病。

なーんて思いながら観てました。いーよねー「作品」としての料理に没頭できて。そんなことは録音の時だけさ。コンサート直前までバタバタしてても、着替えて、キレイにしなきゃというのがあるからねー。しかも・普段だってそうあるべきと思われてるんだから。

 

 去年観たドキュメントの感想はコチラ nomaを観て考えル

 

映画『ノーマ、世界を変える料理』予告篇

 

 

けっこう映画を観て、本も読んで、料理も作っているので順次感想やら写真もアップしていきますよん

 

 

オオカミを愛する女性…映画『ワイルド わたしの中の獣』予告編

 

 館内は男性客がほとんどで、ポルノ映画なのかと錯覚するし。映画の宣伝に男性に訴えるものが詰まってたんでしょうなーどこに

という期待どおりの映画でありました。ドイツ的エロス。暗いぞー

ジャーマン・テクノも暗くて『ポップ』スとは言い難い。それでエレクトロニカというジャンル名が出来たのかな?

 

ヤザワにとって北欧もこんなイメージ。以前、川崎のIKEAで買い物をしてレストランで食事をした時に、「こんな国でこんな食事してたら発狂するな」とは薄っと思ったんです。ともかく全てが合理的デザインで男仕様。ドイツも家電製品のデザインとかインテリアもシンプルで使い勝手が良さげであるとは分かっても、女の感性に訴えるものじゃないんだよなーこんな国で暮らしてたらこうなるよなー

と・「ワイルド わたしの中の獣」を観てました。だいたいパンティーが・・若い女子がこんなパンツじゃ・・

でも・そこが:男心をくすぐったのでしょうなー

 

勝負服。とか勝負下着。というのも、案外・こんなんがイイのかもしれませんネ。

参考にはしませんけど

 

 

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