ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

Remix : Walk Man

2024年07月25日 | 現代音楽

アップされてますー

 

ポップスターでもないと、なかなか「配信アルバムのリリース」は記事としては取り上げてくれないので、ひっそりと上がってますが、すごく嬉しい 是非是非聞いて

弾いたのもミックスしたのも自分だからでしょう。海外では高音質、ハイレゾ配信になってるらしい。というのは、日本では16bitはたとえ48/16でも高音質では扱わず、24bitでないとハイレゾとしては流通してくれないから。

Flash Point_2はハイレゾなんですが、1にはライヴ録音の48/16のDAT録音を使ってます。東京文化会館の小ホールなのでとても良い音なんですが、日本ではハイレゾにはならないんだなー

2005年の録音データから取り出して編集し直したのは、元データは48/24だったから。マスタリングでCD用に44.1/16に落としてたので、録音の断片から編集し直したという。そうでなくても編集したProToolsのヴァージョンが古くて読み込めなかったし。

DAT録音の48/16をどうにかしてハイレゾにしたいと色々、試してみましたが・やはり元データで出すことにした経緯は以前ブログにも書いたはず。悩ましかったけど、過ぎてみればなんてことはない。いずれまた組み直したアルバムを出せばいいしね

CDもまだ在庫があります。解説付き。デザインも美し

ただ、もう作らないので終了次第でCDは終わりです。

自分的にはCDの音質、44.1/16は悪くないと思います。元データはハイレゾなんだから。

mp3のYouTubeでもそう悪くないと思う 是非是非〜

 

Walk Man

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秘密の花園 by カイヤ・サーリアホ

2024年06月19日 | 現代音楽

自分でも変態だと思うボリューム調整。グレン・グールドはミキサー室に向かって指揮をしたらしいけど、現代ではこういう作業。

 

ヤザワのCD2枚組アルバム、Flash Pointに「秘密の花園( Jardin Secret )という悩ましいタイトルの悩ましい音楽、エロクトリック・アコースティックの曲が入ってます(エレクトリック当然)

元はチェンバロとエレクトリック・サウンドの曲を、作曲者と打ち合わせ了承の上、プリペアド・ピアノでチェンバロのような音色にして録音しました。2005年の話。その録音をリミックスどころか部分録音から立ち上げて再編集したという。

 

去年の11月には出る出る〜と告知していた配信アルバムは、今のところ2枚目のFlash Point_1だけが配信されている状態で、2枚目はこれからマスタリングのやり直しをして仕上げるところです。

父の死とその前後の雑用と訪問、ついでに自分の肋骨ヒビと打撲による体調不良で延び延びになってましたが、本腰入れ始めましたよ

肋骨は全快しました。完治2ヶ月でした

ピアノも練習したいとこだけど、まずはPoint_1を仕上げないとです。さすがに半年以上の延期で担当さんからの連絡も途絶えました 

 

しかし「半年延期」だけではないような手土産が要るよなあと考えて、また高ハードルなことを思いついたという

ただただ苦痛を耐え忍んでた(のが8割とは思う)だけではなく、この時期に閃いたこともあるわけです。巻き返します

身体は順調に年輪を刻んでるんでしょうが、なんか自分は進歩というか進化してるんですよ。死ぬまで成長しつづけるというマンボウ体質なのかね

 

ピアノはしばらく弾いてなくても弾き方を忘れるということはないけど、オーディオ編集作業は「えーと・・どうやるんだっけな」の連続で、相変わらずマニュアルを読み返しながらやってる泥縄式なんですが、進歩するとマニュアルの隅々まで読んで理解出来るようになるので「これは今はいいや」と思ってたことを試したり、初心者の域を遥かに脱した域に到達した感がある。

センスがあれば5年ほどやれば仕事になると思う。そう思うとピアノはどんなに才能あっても5年でプロにはなれないから大変だよなと改めて思ったり。

ピアノで磨かれた反射神経とか聴覚が遺憾無く発揮されてるし、そういう能力が必要だと思う。

「こう弾きたい」ということをピアノ以外のデバイスで作り込んでいくんです。

結局、ピアノを弾くということも、その逆で、編集作業のように弾きたい。

「ここはリバーブで遠くで響いてるように聴かせたい」と編集することをピアノで表現するわけだから。

あまりに夢中でやると編集作業も腱鞘炎になるので、そろそろ『フリンジ』でも観るかな

シーズン2の17話まできたんですが、17話「白いチューリップ」が難解で、この先ついてけるのかと初めて思いましたー

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スコット・ジョンソンの憶い出〜Memories of Scott Johnson

2023年05月12日 | 現代音楽

JazzTokyo301号に寄稿しました スコット・ジョンソンの憶い出〜Memories of Scott Johnson

 

JazzTokyo301号は「お悔やみ大特集」となってます。坂本龍一さんも特集です

冒頭の「301号に寄せて」by 横井一江お姉様の記事で、「えっ悠雅彦センセまで亡くなったのか」と早とちりしかけました

まぎらわしーじゃんよー死んだかと思ったぞーと書いた本人に言ったら:

「キャハハ 本来は300号で稲岡氏が当然、労いの文を書くだろうなーと思い込んでたのに何も書いてなかったし、今号も色々あって忘れそうだと思ったから書いといたのー」

とのことでした。老齢でもう更新とかはキツイそうですが生存確認済み

ヤザワもこうして書いて思い出して写真も取り込んで Jazztokyoに使えそうな写真があまりないと思ったのですが、登山の写真が採用されました

 

以下はボツになった写真の数々。

踊りまくるヤザワのFarwell Party @ NYの開発好明の(かつての)アパート

スコット右端。手前はマリンバ奏者?のはず。光ってるスニーカーは女優の矢代朝子。みんな面識ないのに、なぜヤザワのFarwell Partyで踊ってるのかというようなことが起こるのがNY。「どっかでパーティーやってないかなあ?」「なんか知り合いの〜のアパートでパーティーがあるらしいよ」「へーなんの?」「知らないけど行ってみようか」みたいな

左からスコット、ヤザワ、ネッド・ローゼンバーグ、コー・ボイ・ニュエン。

ヤザワは6月生まれではありません。なぜか開発とチェンジしてるのよね。

ほら。スコットはセクシー・ダンス中。選曲はヤザワ(DJてかCDデッキで流した)

みんな踊ってたよーアース・ウィンド・ファイアーとかで  

 

おまけ

平石さん。もちろん生存中。新曲の譜読みもしております

 

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スコット・ジョンソン逝く

2023年03月29日 | 現代音楽

先ほどの投稿と同じ日にもうひとつ。

FBのPeter Gordonの投稿で知りました。

今月13日にギターのソロ曲をRD2000で弾く話とピアノ版のアレンジについて長いメールをもらって話していたところでした。

また気持ちが落ち着いたらスコットに関しては書こうと思います。

 

 

Peter Gordon

RIP Scott Johnson
 
I remember first noticing Scott Johnson when he began showing up at concerts at The Kitchen on Wooster Street. He was quite striking: long flowing hair, handsome and well dressed. We were first introduced to each other by Scott Billingsly, visual artist, mutual friend also from Wisconsin. (Scott Billingsly later became known as Scott B, filmmaking partner of Beth B.) The two Scott’s were doing manual labor together at the time, demolishing and renovating lofts. It sometimes took Scott days to be able to use his fingers for guitar, after sanding floors all day. And like many composers of my generation (Peter Zummo, Rhys Chatham, myself) he was employed by Charlie Morrow as a tape editor for his audio production business.
Scott played with me in various pre-LOLO ensembles (at Sobosseks, Phill Niblock) and in the first incarnation of LOLO. We also performed together in the #laurieanderson Fast Food Band, along with Arthur Russell (sometimes on drums), bassist Jack Majewski and myself.
And I remember his early tape loop performances, in which case he’d have long tape loops wrapped around mic stands, and live musicians behind a screen, playing musical transliterations of the spoken loops.
I last saw Scott at an Issue Project concert (of David Behrman, Alvin?). He had just hiked the Sangre de Cristo mountains in NM. We shared recollections of the Santa Fe ski basin, which is glorious for hunting chanterelles in the Fall.
But my main memory of Scott is his introducing me to Steely Dan. The Aja album had just come out and he’d mouth the chorus of Deacon Blues, point at me, and giggle. “Learn to work the saxophone, I’ll play just just what I feel…” indeed.
 
RIP Scott」

 

 

11月のAbsolute-MIXのコンサートもオンラインで観てくれてました。

ありがとう。お世話になりました。安らかに。闘病お疲れさまでした。

またね、スコット

 

 

 

Johnson: Convertible Debts - Volume 1 - Listen

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スコット・ジョンソン(作曲家)のピアノ/シンセ・パート

2022年11月06日 | 現代音楽

超高速!変拍子の嵐!超絶スリル!そうは聞こえない楽しさに溢れた曲

 

Scott Johnsonで検索すると、AppleでもSpotifyでも沢山のミュージシャンがヒットします。「山田太郎」みたいなポピュラーな名前なのでしょう。カントリーからエレクトロニカまで沢山のスコットがおりますな〜

 

クリックの1拍目にアクセントがついたことで、「あの肝が冷えるような日々はなんだったのか」という喉元過ぎれば状態で、練習も楽しくなってきました。てかようやく練習できるというか

 

FREUDEに掲載していただいたインタビュー記事

ピアニスト矢沢朋子が追求するエレクトロ・アコースティック・カルテット

 

この時はまだ1拍目が分かるクリックが出来てなくて、「高速で変拍子で超絶難しいロック」みたいなことを答えてるんです。一難は去った

 

と思ったら:プログラムのRockで

 

左から譜めくり用ペダル、サステイン・ペダル、右がエクスプレッション・ペダルという3つのペダルの練習をしてるという。特に!大変なのが右のエクスプレッション・ペダル。pからffまでクレッシェンド、ディミネンド、sf(スフォルサンド)も含めてダイナミクスを右足で作るという。ということはサステインは左足。サステインを左足で踏む日が来るとはな。。左利きでもないのに左手で箸を使うようなもんですよ。。

 

そしてこれが!

右足につられて踏みっぱなしになったり、逆に右足が左につられて上げてしまって急に音が小さくなってしまったり

 

その合間を縫って左足はさらにAir Turnを踏むのだよ。なんだかオルガンを練習してるような感じ。足の感覚を左右で分離させる脳の回路が新たに必要なので、毎日・ものすごーく眠いです。新たな神経というか血管に血を通す作業。成長期ばりに眠い

 

最初は全然・出来なくて「ひゃー・・こりゃ大変だ せっかくテンポで間違えずに弾けるようになったと思ったのに」とまたワナワナしたけれど、とりあえず・またゆっくりから練習してペダルのタイミングを確認しつつ(知恵熱を)発熱するまで練習して、一晩寝て起きたら、「全く足が言うことを聞かない」を脱していたのでした

 

睡眠て大事。なんでも寝てる間に脳のなんちゃらという液が脳を洗う?そうで、記憶や思考なんかが整理されるらしい。とりあえず出来なくても練習して、眠れば進歩するのだなと安心したので、気長にやってます。と言っても迫ってきたけど

 

このようにエクスプレッション・ペダルをクラシック音楽のように使うというのも、「ロックとクラシックの融合」なのだなーと分かった次第。ロックとかポップスではクラシックのようなダイナミクス・レンジはないからね。インタビューの時に分かってれば答えるんだった。プログラムノートに書かないかな?というのも、プログラムはスコット自身が「書く」と仰ってくれてるので 当てにして今回は準備しておりません

 

とはいえ英訳の時間はある。ソフトで翻訳して、おかしいところは直さないと。

 

JazzTokyo でも紹介していただきました

11/22 矢沢朋子 Absolute-MIX presents Electro-Acoustic Quartet

 

「配信付きチケット」はFREUDEもJazzTokyoも書いてくれてるんですが:

配信だけのチケットもあるんですよ

Streaming は e+ (イープラス)

 

5カメだそうです

 

 

 

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Absolute-MIX 2022 Electro-Acoustic Quartet

2022年10月25日 | 現代音楽

今年も開催する運びとなりました

 

去年は「平石博一の音楽を中心に」、今年は前半が平石さんで後半がスコット・ジョンソン

最先端のエレクトロ・アコースティック・ミュージックとなるべく スコットの90年代の曲はA-DAT(VHSビデオテープにかつてはマルチトラックで録音した)から立ち上げ、編集していただきましたよ Scott Johnson

 

疲れてるのはスコットだけではございませんて

 

プログラムのConvertible Debtは2001年にアンサンブル・ノマドが弾いてるはずなんですが、一体どうやって弾いたんだと思うほど早いテンポで変拍子の連続で、しかも1拍目にアクセントのないクリック 。紀雄さん(ノマドのリーダー佐藤紀雄さん)は「面白かった」と言ってて、スコットを紹介して良かったな〜と思ってたはずなんだけど?

 

それが

「私は今どこを弾いてるのてか曲はどのあたりなわけ」と(曲が)過ぎ去るという練習状況。

四分音符が156とか180で変拍子の連続で・・・

他のメンバーからは何も言ってこないというのがまた。。弾けないのオレだけ?

いや。きっとまだ忙しくて楽譜を見てないのかもしれない。1ヶ月前くらいに見て弾いて泡を吹いて気絶という事態も念頭に置かないと(プロデューサーの使命)

 

ついに作曲家本人に

「あのー1拍目にアクセントがないので、どこなんだか全然・分からないんですが。他の演奏家の皆さんは本当にこれで弾いたのでしょうか クリックのmidiデータを送っていただければ、私が楽譜を見ながら1拍目にアクセントを足しますんで

とお伝えしたところ

「この曲はmidi以前のもので、midiデータはないのです。フィナーレ(楽譜ソフト)からmidiを起こしてアクセントを書き込んでみます」

から始まり、「お。言ってるみるもんだな」と思ってたら・・・

 

「A-DATのステレオデータにフィナーレから起こしたクリックを合わせたらズレる」という返信が来たので:

「それはProToolsに元のA-DATのステレオとクリックを貼って、そのクリックの下にフィナーレのクリックを貼って、それを波形編集するのですよ。私はそうして練習用のクリック+CDを作りました」

と返信したところ

「それはもうやってる。これでは全部、手で打ち込むしかなくて発狂しそうだ もうエンジニアを雇う

と金で解決するまでの道のりが大変でした

 

アンサンブル・ノマドもA-DATを持ち続けてるか、持ってても再生する機械がもうないはずなので、また弾く時にはアップロードする必要がある。

ジョンソン氏もA-DATを再生する機械をNYのスタジオにいくつか聞いて「奇跡のようにあった」と喜んで、しかしなかったらどうしたんだという危機一髪の状況だったのでした。

 

セーフ

 

その間、ヤザワもモノラル(片チャンがオケでもう片方がクリック)のデータをテンポを遅くしてみたり、CDの音源を貼って、カウントオフが短すぎるので2小節足してみたりという、なんて事ない作業を波形で(オーディオ)編集したので、それはそれはもう大変な作業となりました。クリックとCDがずれないように波形を合わせるんですよ。しかもプロツーじゃなくてLogicだしなまたプロツーも使うかなと思いましたよ。使いこなしきれないのでやめたんですが

もう最悪、A-DATは変換出来なくて、このヤザワお手製のCD音源付きクリックで本番をするしかないかもという前提で頑張ったわけです。

他の精鋭メンバーは弾けてるにせよ、企画者のオレが弾けないという事態はありえないからさ

まあピアノパートはやっぱり音は多いし大変ではあるんですよ

 

平石さんも昔のエレクトロニクスの曲はデータを変換出来なくて再演出来ない曲がけっこうあるんです

 

人類の遺産。失うわけにはいきませんぞ。そういう意味でも今回のヤザワの働きは偉かった

本番用のデータもこのブログを書いてる今、送られてきました

ビバ!90's

衣装のドレスコードもロック&90's です

 

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隠し撮りじゃないよシリーズ:Generation X (2001)

2022年10月09日 | 現代音楽

Absolute-MIXの前身、Generation Xのホームビデオ記録

 

Generation X (2001) by Tomoko Yazawa - piano + synthesizer -

 

懐かしい。この映像の不鮮明さと音の悪さ。当時はこんなもんだったんですよ〜

しかも途中で終わってるし 

全部で70分くらいのノンストップ・プログラムだったのに これしか記録が。。

 

それにしてもこの時代によく頑張ってこんなことしてたと思いますよ。

映像もブチ切れなのは色んな作家の映像を使用したから。今なら自分でiMovieでちゃちゃっとループにしてしまうとこ。

なんとVHSヴィデオテープで繋げたんだからね 

もうピアノ以上の脊髄反射的編集ですよ ビデオデッキ2台で。自分で。

元の映像はいただいているので、このプロジェクトをまたやる気になれば、編集してキレイな映像でお見せすることも出来ます。mp4に変換済み

 

かつて、理工学部でこの映像を見せながら講義したことがあるんです。その時に:

 

「どうしてこういうことをしてるんですか」という質問を受けたり、「誰もやってないことをやるのは怖くないですか受け入れられなかったらとか」とかアンケート/感想をもらいました。

 

ヤザワの返事というかリアクションは:

「自分が初めてやることだから、観る人も初めてなので、これは失敗だ、とか判断出来るとも思えない。前例がないわけだから。それだからこそ思いっきり出来る」

とか

「映像は観るもの、音楽は聴くもの、という予定調和的なことに自分は飽きている。新しいことをしてみたいから。映像と音楽を自分のイメージ通りに融合させてみたかった。自分には共感覚があるので」

とか答えたと思います。

スゲー て感じで学生は引き潮のように引いて、それ以上の質問も来ませんでしたね。。

 

ひょっとしたら、映像ループも出来ない技術で、何をこの人はしたいんだろうという遠回しな理系的な技術に対する批判だったのかもしれないですね。

しかしそんなこたーどうでもいいのだ。そう思うならバイトでやってくれないとリクルートすればいいし 今は自分でも出来るしね。

 

平石さんの曲もいっぱいかけて、この時からDJぽいことは始めてたんです。

ノンストップのプログラムというのもDJみたくしたかったから。

プログラム後半の続きはAbsolute-MIXになってからの映像でまた

 

 

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Absolute-MIX 2021

2021年10月01日 | 現代音楽

はい

と・いうことで忙しくしております。生きてますよ

6月に思い立って本日・情報公開。

こんなに刹那的に企画を立てたのは初めてかもです。

もう時間のサイクルが以前と違う。

コロナ前なら2年前から企画して、ホール決めて、というスケジュールだったんですけどね。

企画してた公演を延期にしてたわけじゃないんです。

何かこう・突き動かされるような感じで。「今、やらないと」って。これまでもそんな感じではあったけど、スピード感が違うんですよ。最速

 

チケットペイの詳細ページは公開されました。

Peatixは明日のテスト配信を終えたら公開となります もう毎日が

ほんとにタイトなスケジュールでどんどん進んでます。そして今月号(中旬に出る?)の2誌のインタビューも受けました。

 

では明日までまた気が抜けないんで

 

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ルシファーの夢

2021年01月13日 | 現代音楽

     楽譜の表紙はシュトックハウゼンの娘、マイエラ・シュトックハウゼン

 

マイエラは日本にも来て弾きました。日本初演の話題というより:

「脇毛がすごかった」という話題でもちきりでした

 

ドイツ人の女は脇毛もすね毛も剃らないし抜かないんだって。というドイツの常識を日本の現代音楽ファンに教えて帰ったマイエラでした

 

それで:みんな脇のことが気になって、演奏のことは覚えてないようなので、というワケではないんですが、当時・シュトックハウゼン信者でしたヤザワも弾きました。「リヒト(光)」のCDボックスも楽譜も持ってますよ

 

「ルシファー」は客席に向かって開脚をする曲なので、これでミニスカートとかだと、今度は「パンツから毛が出てたタワシだった」とか、また誰も聞かなくなってしまうので、動きやすい落ち着いた衣装で臨みました。約40分弱の大曲

ほとんど初演みたいなノリでしたね。ようやくみんな落ち着いて聴けて

 

そんなヤザワの前衛時代のビデオをアップしました。若かったな〜

この時は後半が「ルシファー」で、前半はメシアンとかミュライユとか一柳さんとか。久木山直さんの委嘱もあって。前半はホールのスタンウェイで弾いたんです。2台使い!譜面台も鈴も作ってもらったしね。前衛はお金がかかるんだよ〜

 

Tomoko Yazawa - "LUZIFERs TRAUM " Klavierstuck XIII / K.Stockhausen

 

キャパ680とかのホールで、PAが大変でした。。

これは親密な空間で儀式のようにやるのが良いかもしれない。フルコンの周りを歩くのも時間がかかりすぎだと今は思う。B型くらいでいいのよね。この時、文化会館のピアノは使わせてもらえなくて後半の「ルシファー」のために1台持ち込んだんです。ヤマハだったのかな?大きいからヤマハのフルコン?

 

声もマイクで拾って拡声すると、やっぱりピアノの音も拾ってしまう。小さいところでマイクなしでもいけるくらいがいいかもね。参考までに。

 

家宝のサイン入り楽譜いただいたんですよ。「弾いてね」って

 

フランス語で話してたせいで、YASAWAになっちゃったけど

シュトックハウゼンは白とフリルがお好きなようで、フリフリの白のブラウスに白のデニムというのが定番でした。お会いした時はすでに恰幅良かったけど、イケメンの名残はありました。5ヶ国語を流暢に話すので、当時、私はフランス留学中だったのでフランス語でレッスンを受けました。生徒の言語でレッスンしてくれるんですよ。5ヶ国語ならね。日本語はダメでしたが。

 

懐かしいなー。楽しい思い出しかないです。

 

今、このルシファーな時代に、全然・自分は悪魔崇拝じゃないですが、ふさわしいような気がしてアップしました。

 

Light〜リヒト〜光のシリーズは予言なんですかねぇ

久しぶりに楽譜見たり聴いたりしてみようと思います。

「ルシファー」を弾くのは・・後進にお任せします

 

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日本人らしさ、について考エル

2018年12月28日 | 現代音楽

ツルミンのコンサートの後記事も掲載されて、落ち着いたところで・友人としてツルミンではなく、作曲家としての鶴見幸代について語ってみようと思います。

 

コンサートにいらした方は、「相撲と音楽を融合させた試み」としての鶴見作品が、日本語のタイトルとはほど遠い、土臭くない、オシャレな感じで驚かれたと思います。

私もツルミンの講釈を聞くまでは:「スティーヴ・ライヒのカワイイ感じ」と思ったり、他の曲でも「ツルミンの特徴は、やっぱ『カワイイ』なんだな」と思っていました。

 

今でも「カワイイ系現代音楽」とは思うんですが、この度、初めて鶴見作品でステージに上がって色んな楽器とのアンサンブルをして、「とても日本的だ」と感じたことがあるので、例によって・自分のために・書き留めておきます。

 

ツルミンも熱演した鍵盤ハーモニカは、西洋音楽のクラシックという土壌では、地位の低い楽器です。

 

というと:「楽器に地位とかランクなんてものがあるの」と思われるかもしれませんが、邦楽でもこれは厳然とあるもので、例えば三味線は芸者が弾く楽器であるとか、雅楽の楽器群はステータスが高いとかあるわけです。三味線と一緒には決してやらないですよ。

 

アメリカ在住の華僑のピアニスト、マーガレット・レン・タンが広めたトイ・ピアノも、その高額な委嘱料にも関わらず、トイ・ピアノのための作曲を拒否した作曲家が何人もいました。

 

アカデミック系(ミルトン・バビット、エリオット・カーターなど)ではない、ダウンタウン・コンポーザーと言われるジョン・ゾーン、スコット・ジョンソンも「トイ・ピアノ ハッ」という反応だったのを覚えています。

「ジョン・ケージはトイ・ピアノの曲を書いてるのに、ジョンもスコットも実はアカデミック志向なんだな〜」と驚いた内心を悟られないように苦心した覚えがアル

 

ジョン・ゾーンは何曲かオーケストラの曲も書いてますが、「ジョンもスコットもオペラとか書いてみたいのかな?まさかね・・」とも思ったことも悟られないようにしてました笑

 

でもフツーに聞いたら:「もちろんオペラならやりたいよ。ベルカントの歌手かどうかはともかく」とはフツーに答えたような気も今ならする。

 

西洋はアメリカも含めて、なんだかんだ言っても厳然としたクラス社会で、それは日本における邦楽の世界のようにクラシック音楽にも適用されているわけです。

 

スコット・ジョンソンはエレキ・ギターをクラシックのアンサンブルに取り入れた「革新的」な作曲家ではあるんですが、エレキ・ギターはロックの世界では確立された地位の楽器であり、クラシックとのコラボレーションは「ボーダーレスな作品」として成立し得るという美意識の元に作られた実験的かつ革新的な音楽と評価されました。

 

それでもスコットの後に続く作曲家がそう多くないのは、やはりクラシック音楽としては異色すぎるし、邪道感もあるためでしょう。それにクラシックを勉強する人はエレキギターの電子音にはアレルギーすらあることもあるのでね。

 

もし、スコット・ジョンソンとかジョン・ゾーンに「鍵盤ハーモニカの曲を作って欲しい」と頼んだら、作るだろうか絶対・受けないだろうなーと思うわけです。ヨーロッパの作曲家は言うに及ばず。

 

ツルミンはバック・グラウンド的には東京芸大で、ジョンやスコットよりずっと正統派アカデミック、なんと言っても小学2年生から音大で使う和声本にママが「ふりがな」をルビして勉強したという英才教育の作曲家。

 

そのツルミンが「面白がって」鍵ハモでけっこー難しい曲を作ってしまったり、オーケストラの楽器でのアンサンブルに鍵ハモやら三線を使うということが、「みんな一緒。中(流)の上」的、とても日本的リベラルというか平等意識が反映されていて、音楽自体はオシャレでレベルが高いながら、西洋では絶対にありえないアナーキーさ(←西洋から見て)が、カワイイ感じでまとまった『サザエさんバンド』のようなクール・ジャパンを体現してたと思います。『サザエさん』をフランス語の吹き替えで観てるような感覚もアル:笑

 

余談ですが:武満徹の『ノヴェンバー・ステップス』は、色モノというか笑、全然・オケと琵琶が融合していないのでパンクというか笑、ともかく話題作りのような曲に私には思えて。何度も再演して繰り返して聞くようなクオリティとは思えないんです。他の武満作品はピアノ曲はもちろん、ほとんど好きなんですけどね。

ジョン・ケージの「4分44秒」が現代音楽というよりはコンセプチュアル・アートというのと一緒な感覚。4分44秒もPetersから出版されてるんですよ 。そのこと自体もアート行為だなぁと思う。沖縄のギャラリー、Arts Tropicalに置いてあって、「やっぱりケージのコレは現代アートなんだよね」と思った。音楽家はあの楽譜は買わないですよ

 

あ〜 アタシもやっぱオタクだなー・・と思う

まあ、女で・現代音楽なんて弾いてるようなヤツがオタクじゃないわけないけどさ

 

こちらは去年の「人工知能展覧会」オープニング・コンサートの平石博一作品を、ご本人の指揮で弾いてる本番ちう。衣裳はかなーり人工知能を意識してますよ

 

平石さんも、ものすごく日本的、もうジャポネスクと言っていい作曲家。ツルミンとは世代も違うし、バック・グラウンドも違う(平石さんはポップス出身)けど、「日本的」「日本人らしさ」という点では作風を越えた共通点を感じる。平石さんも鍵ハモ・アンサンブルの曲とか作ってるし。それはまあ頼まれたからにせよ、「鍵盤ハーモニカはプロの楽器ではない」という意識はツルミンよりあっても、どんな楽器でも自分の音楽ならステキなはず、という自信だったんだろうな〜

 

日本でトイ・ピアノを弾く現代音楽のピアニストがいるのも、あまり「楽器の格式」とか意識してないからでしょうね。「面白けりゃいーじゃん」というリベラル思想。着物とかはキッチリ、格式通りに着付けてもね。ガイジンだとガウンみたく着たり火鉢を植木鉢にするような感覚。仏壇をTVキャビネットにしたり

 

ツルミンはネオ・ジャポネスクなのかな?

 

お二人とも作曲家のせいか、基本・内省的でもの静かではある。まあそれは別に日本人だからじゃなくて世界中の作曲家に共通する気質。平石さんはこの時(去年のコンサート)以外は指揮もしないし。指揮をする作曲家というのは、性格も悪かったりするんだよね 指揮者って政治家みたいなものだから。自分は音を出さないで、他人にあーしろこーしろとか言うんだからね。

 

久しぶりに(1年ぶりに)日本ぽいなー と思ったのでした。クール・ジャパン

 

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鳥のカタログと鶴見幸代展@沖縄

2018年11月11日 | 現代音楽

オリヴィエ・メシアン『鳥のカタログ』第7巻の表紙はダイシャクシギ (Le Courlis Cendre)

ラムサール条約の漫湖でも観察出来るようです。この前行った時には見当たらなかったけど。

金武ダム近くにも飛来するそう

ここでも会えなかった

せめて弾きますか

自分もバード・ウォッチングを始めると、メシアンは鳥の声だけではなく、その場の音も聞いてスケッチしているのが分かります。

鳥の観察場所は静かな場所で、音がしたら鳥は警戒して来ない。でも音楽で「無音」でそのまま表現するワケにはいかないので、いかに静かな山奥であるとか、湿地帯であるかということをイメージさせる音楽を作るわけです。実際、曲を聞いていると、鳥の声がしないか聞き耳を立てているような感覚になる。ある種、環境音楽なのかもしれないな〜と思います。

現代音楽ですけど

 

沖縄では住宅地でもフツーに見かける「イソヒヨドリ」(Le Merle Blue)

この曲は中国っぽいオリエンタリズムが所々あって、メシアンは中国でイソヒヨドリの声を採ったのかと思いました。近所にいる鳥なので琉球音階で書いて欲しかったなぁ。明らかに「ここ(この曲)は中国」と分かるシノワズリ・テイストで、毎日鳴き声を聞いてる身としては違和感がある。曲の完成度とは全く関係ないんだけど・なんかね

 

どちらの鳥も沖縄で観察出来るのに、曲について語れる相手が沖縄では首里に、ごくわずかしか生息してなく、どっちが絶滅危惧種なんだかと思う日常。

 

絶滅危惧種仲間の鶴見幸代さん。自作についてアツく語ってます

手前は鶴見CD

音楽家にとって(おそらく美術家も)自分について語る以上のエクスタシーはないと思われます。いつもは控えめな感じがガーリーな魅力の鶴見さんも、こと自分音楽史と作品についてとなると、話す話す

 

ギャラリーの方もいつもの鶴見さんがこんなに話すとは思わなくて、トーク時間は1時間に設定したんでしょうね。シーンとして気詰まりになっても・・と気を遣ったのかな。全然・足りないです

開催中ですよ〜週末だけだけど 鶴見幸代展@アーツ・トロピカル

 

鶴見さんは「星座」をテーマに、12星座の星の地球からの距離とか、位置、光の強度を音に変換させたピアノ曲を作りました。

勉強出来そう

仕上がりはシンプルで、プラネタリウムで鳴ってたらステキそうでした。メシアンとかシュトックハウゼンの「夜空に煌めく星を表現」した曲はキラキラ系というか華やかで「天の川」みたいな感じなんですよ。

楽譜と創作ノートの展示

音も聴けます

今のツルミンにとってサイコーに心地よい生息場所。

リラックスしてるし

この円がまた五線紙になっているのだよ

こちらのオーナーは美術家でデザイナーでサウンド・アーティスト(美術系)でもあるそう。

ジョン・ケージの「4分33秒」

のスコアを初めて見ました ちゃんと楽譜として売ってるとは

横のアール・ヴィヴァンART VIVANTもなつかしー 六本木と池袋にあった80年代の西武カルチャーですよ。堤清二氏のような企業家が日本にまた出現するでしょうか。IT長者はカネの亡者のような印象しかなくて、ナゼ豊かな時代を経たのに、ボンビー臭い成金しかいないのか不思議。「衣食足りて礼節を知る」はずなのにねぇ。。

 

ところで鶴見さんの後ろに見えた本棚をよく見ると・・

ココは恵比寿のナディッフ Nadiff か という本がいっぱい

ヤザワでも持ってなかった「シュトックハウゼン音楽論集」とか etc...

ケージ本も揃ってるし

それに美術手帖とユリイカも

これは首里(沖縄県芸)の図書館より現代音楽部門は充実しています

オーナーは県芸の美術部ご出身だそうですが、この現代音楽関連本の充実度はスゴい

ちょっと自分の生息地も広がった感じで嬉しかったです

 

「このヒト(→ヤザワのこと)、フリメの話とかヤバめの話となると、まるで千夜一夜物語のように語るんですよ」とツルミンに紹介されました

 

ツルミンだって自分史をまるで源氏物語のように語っておりましたぞ

 

次回も「相撲ミュージック」について、ツルミンが源氏物語のように語ってくれますよ〜


鶴見幸代展@アーツ・トロピカル

 

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表裏一体:SM活動

2018年03月24日 | 現代音楽

鍵盤実技における取り組み」ーピアノ実技を通した現代音楽の理解ー


ご興味のある方はコチラVol.3です 平成29年度教職課程年報Vol.3


124ページから共著で書いてます。タイトルは共著の近藤さんが考えたのかな?副題は年報委員会の先生が付けて(提案して)くれました。書いてからだいぶ経ってる(1月アタマだった気が・・)ので、「ん?ずいぶんアタシにしてはカタいタイトルだし文体だなー」と他人事のように感じましたが、校正は近藤さんがしたんでしたかね 忘れましたが・・


内容は紛れも無く「矢沢節」で、書き上がった原稿を見た近藤さんが:「やはりピアノの方はコワいです・・やっぱりピアニストは・・」とさかんに仰ってたんですが・・


「教育実践記録」ですので、生々しいでーす

曰く:

「作曲を専攻する大学3、4年生と院生を対象とした『鍵盤実技』の授業における「ピアノのレッスン」の特徴として、受講生が例えベートーヴェンの中期以前のソナタまでしか弾いたことがなかったとしても、前期の授業で全員にメシアンのピアノ作品を演奏、分析させている」


ものすごいスパルタ教育でーす。2年で脱落者を1名出しましたが、「絶対に脱落させない。必ずメシアンを弾かせて語らせてみせる」という授業でーす


中期以前のソナタどころかソナチネ・レベルでも「大丈夫!ワタシが教えれば3ヶ月でメシアンが弾けるようになります!」で、ブルグミュラーのように必修なのでーす


でも

「試験で止まったら単位は出ません」のひと言は特効薬でーす これほどハードな授業でも、(自)愛溢れる先生(←ヤザワ)のおかげで、3ヶ月で全員・メシアンが弾けるようになるのでーす

しかも試験は公開で質疑応答形式というのもヤザワの案でーす。他の科目の先生やら学生も招いて、「まな板の上の鯉」状態での採点なのでーす


ドSと言われるだけのことはアル科目なんですが、実は試験の時は:ヤザワは自分が弾く時よりずっと緊張してワナワナしているのです。

「ワタシの辞書に『失敗』という文字はないのよ。だって失敗しないんだもん」という態度らしいので、みんなに「心臓に毛が生えてるそれも剛毛が」と言われてるんですが、生徒の本番となると、これが途端に・大緊張するんです。


愛情深いのか、自分は緊張しないので、他人事で緊張するスリルを味わいたくて、このような試験なのか。だとしたらアタシってばドMじゃねそれならバランス取って結局・フツーじゃん

 

先日の発表会

トップバッターのチビ生徒ちゃんを緊張して聞きながら:「ああ良かった。上手に弾けたわ」と安堵し、その後、何人もチビを聞いてると(4歳〜)、暗譜を忘れてしまって鍵盤を見つめてしまってるコ、何回か弾き直しても暗譜が思い出せなくて、急に椅子から降りてお辞儀をしたかと思うと逃げ帰ってしまうコとかも何十人もいれば何人かはいるわけで、それを見ているうちに、ものすごく緊張してしまって。

「ひぇ〜・・あんなことになったら公開レッスンになんてならないわ・・」


模範生は小学3年生なので、4、5歳とは違うはずだけど、「出来なかったら単位は出ません」で・切り抜けるほど胆力も精神力も経験値もないはず。そういやレッスン中に急に泣き出してママにしがみついて帰ってくコもいたんだった


こ〜こ〜ろ〜ちゃ〜ん(←模範生ちゃん)頼んだわよ〜お願い〜


この公開レッスン形式というのも、アタシが自分で立案したんだよな お気楽というより、やはりこの恐怖感が味わいたいドMなのか

と自問しつつステージ袖に行けば、出番を控えたチビの群れが緊張した面持ちで椅子に座っているのを見て、ますます緊張して・その群れの中の誰よりも緊張してチビに混ざったのでした。


ステージに出すはずの机と椅子、リズム叩きを拾うはずのワイヤレス・マイクなども100名近くの出演では抜け落ちていて、元NHKディレクターのママ・ボランティアさん(←役目はやっぱりディレクター)の機転でロビーの丸テーブルと椅子を運んでもらい、マイクを手で持って生徒の音を拾ってもらいました。

もう口から心臓が飛び出そうというほどアガりましたよ 半泣き

「なんでこんなレジメ作っちゃったんだろー」と震えながら原稿を読んで、「ではここでレッスンで行っている『リズム叩き』をご紹介します」と・冷や汗もので(生徒に)渡してみれば、こころちゃんは落ち着いて集中して、普段と同じように良く出来たのでした。


3課題とも完璧に叩けてメロディーも歌ってくれたので、だいぶヤザワも正気に返ってきました。


あとは「聴音」ー書き取りー(耳コピ)だけど、コレは万が一、書けなかったら、ちゃちゃっとヤザワがその場で直して、あとは弾いてもらえば大丈夫。

と思っていたけど、これも・ちゃんと聞き取れて書けて、ちゃんと弾いてくれたのでした

この時は会場からどよめきと拍手が起こりましたよ


ようやくヤザワも落ち着いたのでした。やっぱり・こころちゃんを選んだのは正解だったわ



それにしても、やはり大ホールのステージで、初めての曲を観客の前で聴音して書き取るなんて、ピアノの演奏よりずっと難しいと今日になって気がつきましたよ。いや、当日に会場で気がついて、その無謀ぶりにパニックになったんでしょうね。ブザンソンの指揮者コンクールじゃないんだから。ご両親もハラハラしてたかもな〜


ステマネもしていた鶴見幸代先生(教室とかガッコでは先生、センセイとお互い呼び合う)に、「プリント配布を忘れていてごめんない(それであんなに動揺して狼狽してたんでしょう?)」と言われて、あーこれでますますツルミにアタシは変態だと思われたなー

とヤな気持ちになったのでした

ま、出番に必要なモノ全てがスルーされてたのは確かだけど。問題はそんなことじゃなかったのだよ

みんながそう思ってたとしたら、あの講義の脆弱生(こころちゃんでなかった場合)に気がついていないということで、まあヤザワ自体は見苦しかったにしても・成功だったということにしておこう


ところで。ツルミンは何かと私を変態だと思っているような態度を以前からするので:「アンタさ、アタシのことヘンタイだと思ってない」「・・・・・・(違うんですか?という沈黙)」「言っとくけどアタシ別にヘンな趣味ないしフツーだから」「・・・・・・(ヘンタイ決定だな。という沈黙)」


なんでアタシがツルミ(←毛深いデブ好き)のようなヘンタイにヘンタイと思われてんだ

というのはヤザワの以前からの疑問であります。何をもってヤツはヘンタイと判断しているのか。

今度聞いてみよ。


喉元過ぎれば熱さ忘るる

終わって満面笑顔。きりちゃんとこころちゃん(右)と。ヴァイオリンと掛け持ちの小1男子も上手に弾けてました

出演記念品(ごほうび)のカワイイ文房具とかをもらって大喜び

センセイ以外はみんな大変・よく出来ました


 

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ルー・ハリソン生誕100年記念コンサート@福岡

2017年12月03日 | 現代音楽

ルー・ハリソン生誕100年記念コンサート@福岡に行ってきました〜

 

ガムランとピアノという、いかにもルー・ハリソンなセッティングに期待が高まります

 

1日目(11月29日)は:「ガムランを超えて〜混在化するアジアへ〜」と題したコンサートで、ガムラン・アンサンブルでのルー・ハリソンの曲、ガムランの楽器を使ったピアノとヴァイオリンとのトリオなど、アジアンな香りながらもアメリカ人のチャーミングさが伝わるステキな音楽。音楽も演奏も雰囲気も、ほっこりとした感じで温かい気持ちになれました。

 

企画の藤枝守氏が福岡に住んで15年とか経ったのかな?藤枝さんの生徒さん達が制作して演奏するまでになって、九州の音楽レベルは高くなりましたね。藤枝さんは九州の芸術文化にとって大変な功労者です。福岡まで聞きに行くに値するコンサートが、地元で制作されているんだから。

真ん中が藤枝さん

左はピアニストのサラ・ケイヒル。翌日のピアニスト。藤枝さんとも10年近くぶりの再会。だいぶデコが広くなったけど、髪もまだあって元気で良かった

「上から撮らないで下から撮って〜顔がデカく写ってるぅ」と記念写真に文句つけて撮り直し

ポーズ どうよ?

なんだかヤザワの服が特攻服のように見えますが、今期のZARAです。やっぱパツキンのモデルでないと難しかったかな〜。モード系というよりヤンキー系に見えちゃいますね 福岡っぽいけど(←偏見)

 

コンサート2日目(11月30日):「ピアノを超えて〜多元化する音律へ〜」ですよ〜

左からチェンバロ(キルンベルガー音律)、ピアノ(ヴェルクマイスター音律)、ピアノ(平均律)、アップライトピアノ(純正律)と全て音律の違う鍵盤楽器を一晩で聞く、なんともラグジュアリーなコンサート。アップライトとチェンバロまで搬入して、調律費だけでもスゴいことになってるはずだし、こんなコンサートは次にいつ聞けるか分からない。

 

アップライトは純正律での調律のうえ、ダンパーにメタルを両面テープで取り付けてた「タックピアノ」。

見える?

蓋は外してます

コンサートはサラ・ケイヒルのピアノと砂原悟さんのチェンバロ。砂原さんはピアニストでクラヴィコードは弾くけど、チェンバロも弾く人がいない時には弾くそうで京都からいらしてました。サラはサン・フランシスコから。

とても良かった 藤枝さんもサラも砂原さんもエキセントリックな感じのアーティストではないので、じんわりとした温かい優しい気持ちになれる音楽性なんです。ルー・ハリソンに藤枝さんが惹かれるのも分かる。

 

コンサートのあとはみんなで飲み食いに

サラはルー・ハリソンやテリー・ライリーの曲を紹介しているピアニストで、藤枝さんの「植物文様」ピアノ・シリーズもリリー スしてます。このコンサートの2日前は東京で「植物文様」のピアノリサイタルだったそう。砂原さんもクラヴィコードでやはり「植物文様」をリリースされてます。ヤザワも植物文様は第7集だけリリースしてます。

 

サラが弾いた:ルー・ハリソンが12音で書いてシェーンベルクに絶賛されたというAria and Conductus from Suiteという1945年の曲が、かなり良くて、ヤザワも弾きたいと思っていたら、砂原さんも同じく弾きたいと思ったそう。

ピアニスト3人

サラは「何でも食べる」と言ってタコの唐揚げを食べていたので、「それはoctpusよ」と教えたら、うえぇっと我慢して飲み込んだ後は決して食べないのでした。砂原さんも、ほぼヴィーガンだそう。

 

 

**************ここからは博多探訪記

 

沖縄は27°の日に13°の福岡に向かったので、どんなに寒いことかと思ってたら、涼しくて過ごしやすくて気持ちよかった。

イチョウ並木

紅葉

懐かしい風景

でもソテツがあって、やっぱりここもまだ南国なんだと思ったり。

街並は整備されていて東京にある店があって、なんというかジャカルタみたいな感じがする。

別に魅力もないし

東京のベイサイドのパクリ

観光したい?

こんなだから3月に来た時は日帰りしたんですよ。福岡は芸術に力を入れないと素通りの地方都市でしかない。そうは言っても韓国、中国人観光客だらけで修学旅行団体までいたけど。一体どこ観光してんだ ヤザワは「波葉の湯」でふやけてましたよ。今回はコンサートが夜に2日あったから2泊したわけで、昼にマチネならやはり帰るな〜

 

それに地方都市なのでZARAが遠くてこんなに歩かないとZARAがないのかとイラッとしました。東京だと新宿の東口と南口にもあるし、渋谷のも西武より近いし吉祥寺にもあるしで、ザラは「買い物に行く」というより、そこにあるから入って買う店だと思ってたから。やっぱここ(福岡)はジャカルタだたかが1枚セーター買うのに

 

沖縄にはないんですけどね。出店予定もないそうで。分かるけど。。

 

やはり気候がある程度涼しい〜寒い所でないとオシャレなんて出来ない。九州はかろうじて涼しい時期もあるから、ちょっとはオシャレしようという気になるだろうけど、年中・汗かいてるような所じゃオシャレなんて気合いの入ったことはそうそう出来ない。まあ今の時期なら沖縄でも特攻服(by ZARA)は着れるかな?

 

たまたま目に入った

立派でオペラハウスのような『博多座』では、「屋根の上のヴァイオリン弾き」が上演中。まあそんなもんだよな、福岡だし。とは思ったけど、アジア美術館の展示と展覧会はとても良かったです。博多リバレインの隣。リバレインの中もゆったりとした作りなのにブランド物や高級品の店が入ってるわけでもなく、趣味の良い店が多くて気に入った

 

こんな感じでマクロビのカフェが入ってたり。ここは定食とテイクアウトのお弁当もあって、ボリューミーで菜食とは思えない

米もマメもオシャレ

 

 そら豆

食べると美味しくて止まらない〜けど、高価なスナック。

こちらは米やら雑穀やらがオシャレに鎮座する穀物屋さん。1袋5合ほどのサイズ。とても高価。中国人観光客用

 こんなことになったら米はもう常食出来ないです

ヤザワも先月、自然栽培のイセヒカリ900gというのを買いましたが、もったいなくてまだ食べれてないです。古米にする前に思い切って封を切って食べなくては。おかずはナニにしようかこの高価な米に合うおかずとは・・

 

なんだかんだ言いつつ、温泉で垢擦りと足ツボマッサージもしてもらって、買い物もして、美術館も観て、すっかり充電して帰って来たのでした

 

また行くぅ〜  

 

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天上の音楽:コンロン・ナンカロウ

2017年11月07日 | 現代音楽

『人工知能美学芸術展』のオープニング・イヴェント、コンロン・ナンカロウの自動ピアノのコンサートで使用した楽器。

ヤザワは前日のコンサートに出演したんですが、そのことはまた後ほど

このナンカロウのコンサートは:想像を絶した、人知を越えた、ほとんど崇高というか神聖な境地で、まだ自分に、これほど興味をそそられて感動する新しい体験があったのかというような素晴らしいコンサートでした

まるで車の中みたい

みんな興味シンシンです

見た目はシンプル

こちらが曲のデータのロール紙

演奏した曲のデータ

このデータが展覧会の10日前にドイツで出来上がったそうで、主催者はハラハラで胃に穴が空くような日々だったことでしょう。ドイツまでスタッフが取りに行ったそうですよ

 

コンサートは:京都から運んだこの自動ピアノに、楽器修復の技術者がしずしずとロール(曲のデータ)を差し込むと、ピアノが無人で演奏するというもので、1曲終わるごとにピアノに拍手をするという、なかなかシュールな世界。

 

ホテルのロビーとか、楽器博物館にある自動ピアノとは別世界が展開されました。未体験ゾーン

 

2曲ほどピアノが演奏すると、モーターが焼けそうになるので、ファンを当てて冷却を2〜3分ほどしている間に曲の解説やらピアノの説明があって、とても面白かったです。

ファンで冷ましながら

頑張れピアノというハードなピアノ曲ばかり。20分の休憩の間にピアノの下を覗いたり、質問したり、5分また休憩したり、最後はモーターが熱くてファンを回したまま演奏したり、大変な働きようでした。

それをピアニストは人力でやってるんだからね。まあこんな激しい曲を弾くピアニストはそうはいませんけどね

 

舞台ではピアノだけが無人で鳴ってる状態なんですが、もうみんな引き込まれて、ピアノに向かって、ものすごい拍手をしてました

途中から入ってきた人が見たら、引いたと思う。「これは何かの宗教 」みたいな

 

ナンカロウの魂がピアノに乗り移っているのを観ているようでもあり、神がピアノを弾いているようでもあり、ピアノ自体に霊魂があるようでもあり、ピアノが神々しい後光を放っているようでした。天上の音楽を拝聴してるような、宇宙の叡智を音にしているような時間。エッシャーの版画を音にしたような、ナンカロウの脳をピアノに移植したような

 

自動ピアノなので、人間のようにアガったり、失敗してビクついたり、逆に上手く見せようとして身振りをつけてみたりという、一切の生臭い感情がないから崇高な感じがしたんでしょうね。

 

それと、自動ピアノの演奏の出来はピアノの技術者によって決まるので、今回はナンカロウの作品に愛着のある技術の方が、よく作品を研究されて調整していたので素晴らしかったのでしょう。ほとんど神がかりでしたよ

 

持ってた自動ピアノのCDよりずっと、別物のように素晴らしかった

今回の録音を商品化(CD?配信??)したら、絶対・買う

沖縄でこんな体験が出来るとは思わなかった。てゆーか・生きてるうちに観れるとは思ってなかった

主催者に感謝です

 

 [OIST]人工知能美学芸術展(11/5) ロール紙自動演奏ピアノ

 

 

音楽に忠実に奉仕している自動ピアノを見て思ったこと。

 

よくピアニストとか音楽家向けに「アガらないためのトレーニング」とか、メンタルの強化とか、呼吸法とか、色々と講座があるようなんですが、ヤザワは受けたことないんです。

そもそも、アガらないようにとか、そんなことを考えた時点でもうダメです:笑

呼吸は大事だけど、それより・いかに・人間くさい生臭い感情を捨てれるか、にかかってるのです。

音楽家は「嫉妬」の感情のコントロールは学生の時から修行しているけど、結局・最後はそこに行き着く。

音高、音大に行けば、周りは天才で金持ちだらけ。嫉妬をしていたら友達も出来ないし、何より自分が鬱になる。実際、桐朋でも高校では先生方が生徒に相当気をつけて自殺者が出ないようにしてました。特に地方出身だと、村や県内で評判だとか、コンクールで入賞したとか、それで周りにも期待されて自分もその気で入学してみたら、下から数えるような順位というのがザラ。落ち込んで世の中を味わって、天才に混じって試験で弾いて単位を取らなければ卒業出来ないという世界。

 

音楽家、ピアニストの卵たちに無人で感動するコンサート、ナンカロウの自動ピアノを聞かせたかったです 。

 

例え、ユジャ・ワンの後でも、自分の前にアルゲリッチが弾いたとしても、アガらずに弾く。自動ピアノになったよう気分で、一切の生臭い感情を捨てて音楽に没頭する。それが出来ない「人間らしさ」とか、ヒューマニズムというのは、鬱陶しく見苦しいだけ。自動ピアノの後に弾いてアガって下手なんてもう最悪

 

「人間万歳!」な境地に達するには、普段からなるたけ「悔しい」「羨ましい」と思わないようにするしかない。

だからテレビは観ない。美人ばかり出てるし、ブスならブスでバカにして自分が卑小になる。

 

自分に似合う服を着て、適度にシェイプアップもする。自動ピアノより完璧に弾けない上に、見た目もモッサリしてたんじゃ、どうしようもない。

色々努力しても、世の中にはどうしても、自分より美人で才能があって金持ちで年下で・・という、眠れなくなるような人間がいるものです。またそういう美人は性格も良くて・・

そんな人に遭遇してしまった時は、走って逃げるんです 見ちゃダメ目つきが悪くなるから

 

AI恐るべし 人間は今後、どうあるべきか腹を据えて生きていきます

 

展覧会では面白そうなシンポジウムも沢山開催されるので、ちょくちょく行こうと思ってます。

カフェも楽しみの1つ  たまーに美男がいて、美女がいないからくつろげる

そうそう、自動ピアノも展示されて、たまーにデモで演奏もする予定らしいですよ。

こちらも要チェキ!です

 

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ジャパニーズ・ミニマリスト:平石博一

2017年10月28日 | 現代音楽

        11月4日にヤザワが初演する『九十九折5番』もコレ系 です。

 

ただし。進化してて・かなり難しい

今回は「ヤザワが沖縄に居る」ということで、ヤザワが弾くということを念頭に置いて書かれたせいなのか、音がいっぱいあって、ものすごく難しい

たしか3番は以前に東京で弾いたことがあるんだけど、音が少なくてミニマリズム〜って感じだった。

だいたい九十九折シリーズはジャパニーズ・ミニマルのハズなのでコレ系のはずなんだけどな〜

 

 平石博一「九十九折二番」 Spiral Path of piano II by HIRAISHI Hirokazu

 

かつて平石さんに楽譜を色々いただいたりしても、コレ系は自発的に弾いたことはなく、だいたい音がいっぱいで、踊れそうな曲か、踊れるようにアレンジ出来る曲ばかり弾いてきた。もちろん平石さんの許可を得てのアレンジだけど、ご本人の本来のコンセプトとは違う曲に仕上がっていたと思う。やはり演奏家なので、「盛り」上げたいワケですよ。こういう曲を好んで弾いてたから、新曲もサービスで音をいっぱい書いてくれたのかな。。

 

Tomoko Yazawa - Fire - / H.Hiraishi / T.Yazawa

 

Fireのオリジナルは2台ピアノの音源だけ。ドラムパートを加えました。

 

平石博一 Far Away From Here (music by Hirokazu HIRAISHI)

 

カッコいい 是非・ピアノを入れたいと思うと・こうなる

 

Tomoko Yazawa -Far away from here - H.Hiraishi / T.Yazawa

 

すごくノリのいい曲を沢山作ってる平石さんのもう1つの面が、「ミニマリズム」のコンセプトを音楽にした、聞く哲学というか作法というか、「東洋の神秘」な音楽。実はアメリカとか海外では、こちらのジャパニーズ・ミニマル、東洋の神秘系が高く評価されているんだな。日本人ならではの感性だと思うんでしょうね。ジョン・ケージにも影響を与えた偉大なる日本のミニマリズム文化。

 

今回のコンサートでは弦カルの曲も「東洋の神秘」っぽい感じ。

ようやくチラシが出来たり、展覧会の全体が分かるようになりました


人工知能美学芸術展

 

弦カル+ピアノの新作も先週には出来上がって、本番3日前にはご本人の指揮でリハです。

こちらも東洋の神秘系。

どの曲もずーっと「1とぉ2ぃとぉ3とぉ・・」とカウントしながら弾いてるので(テキトーに弾いてるんじゃないんですよ)、微妙に似てて何の曲を弾いてるのか分からなくなりそうだよぉ〜 

 

4日の「人工知能(AI)の作曲」のコンサートでは、モーツァルト風など、AIがクラシックの曲をプログラムして作ったものを人間の演奏家が弾くので、こちらは「お子様」でも楽しめるかもしれません。

 

チラシの感じでも分かると思いますが、基本・展覧会とはいえ学会でもあるので、座禅、瞑想の出来る「お子様」でしたら、平石氏の個展も楽しめると思います。また、そういった日本文化、哲学に興味のある方には、とても興味深いコンサートだと思います。欧米人から見た日本というか。

 

OISTでは時々こういった情報科学芸術のようなコンサートを共催し、たいてい無料なので、内容を知らない近所?の親子連れでいっぱいになっては、コンサート途中で:「お具合の優れないお子様はどうぞロビーでお休み下さいませ」等とアナウンスが流れたりします。

 アンケートもプログラムに挟まっているとは思いますが、「もっと親子で楽しめる音楽が聞きたかった」とか、そんなことを書いても今後に反映されませんので、どうぞ学会に出席するつもりでいらして下さいませ。だいたいタダで遊園地的に楽しめては商業娯楽施設が破綻してしまいます。

 

東京ではこんなコンサートやイヴェントがわりと活発にあったりします。フツーに有料でそれなりの値段。

そこに、どういうワケか子どもの聴衆がいたりして、熱心に聞いてたかと思うと、成長して桐朋学園に来て、今はミラノ音楽院で教練を取っている指揮者になってたりするわけですよ。

 

そういう機会(世界で活躍する日本人)を作ることが真の教育の平等化だと思うので、お子ちゃま仕様でないコンサートを開催するというのは多大な社会貢献でもあるわけです。えっへん

みなさまのお越しをお待ちしておりますよ

 

くどくど書いてきましたが、要するに「女・子ども」が来るような所じゃない。というのがなんとな〜く分かれば、「男の園」を覗き見するような高揚感が女子にもあると思います。今や世界の学会や展覧会で、女性が最低3割に満たないものは差別であると言われるので、欧米先進国ではなかなかこういうマッチョなイヴェントは開催できないのだよ。当然・ヤザワも下働きですよ。

 

ところでサラウンドの方はこんな感じ?かもしれませんね。

 

平石博一 Tamayura 玉響 music by Hirokazu HIRAISHI

 

こちらはヤザワが大好きな曲。「電子音楽の先駆け」というには、クールすぎる

今でも十分、新しい。こういうのを真の「名曲」という。

 

平石博一:回転する時間 WAVE Time Turning 1 (Composed by Hirokazu HIRAISHI)

 

昔の曲なので、データがサラウンドにならないんでしょうね。本当に昔の曲とは思えない斬新さ。

 

来週には平石さんにも久しぶりにお会い出来るので楽しみです

 

月曜日までに当日、配布するプログラムに載せるプロフィールを英語と日本語と150文字程度送って下さい、と言われたので、英語をGoogleとかの翻訳にかけて、ちょっとヘンな日本語のプロフィールを送ってみようかな

「人工知能」だもんね

 

 

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