photo: La tasse haute
スープが3種類も出てくるホームパーティが終了し、
「オチャ飲む?」 タイムがやってきた。
8名それぞれに コップやマグカップに入ったお茶が配られた。
「・・・・・・・・。」
スス、 スス・・ 私は ハーブっぽいそのお茶を まず2口飲んだ。
「・・・・・・・・。」
天井の高い部屋には、20wの電球の入った2本のスタンドライトだけに明かりが灯っている。
フランス人の家は、電気が暗い。瞳の色素にも関係しているんだろうな。 外国人は、瞳の色素が薄いから外でもまぶしさを日本人より感じているようで、サングラスはするけど、帽子はまず被らない。 一般的なフランスの家庭で使う電球も、日本の100wは稀で、20-40wくらいが多かった。 目の悪い私は、さらに悪くなってしまいそうな・・ いや、これ以上悪くなりようがないか。
お腹もいっぱいで ぽけ~っとしながら 3口目のお茶を飲む。
すると、視線を感じたので ”そっち”の方向を見てみると、2人のフランス人と、1人のベトナム系フランス人が 好奇心の恐る恐るな まなざしでこっちを見ていた。
「なに? ドウシタノ? 」 私は尋ねる。(以降、仏語での会話)
「熱くないの?」 と一人のフランス人。 他のフランス人もうなずく。
「ま、熱いけど、飲めるよ。」
「すごいね、 無理だわ。 」 と、そう言っている人と、それ以外のそこにいた人達を改めて見てみると、誰一人としてそのお茶に口をつけているひとがいない。
みんな、全員、カップを両手で包みこんだそのままの体勢で静止していた。
「熱いの?」
ア~。 よく映像でみる外国のキャンプのシーンがふと頭をよぎった。 両手でマグカップをもちながら、外国人が会話している映像。 あれって、熱い飲み物がすぐに飲めなくて 両手で温度を感じながら、多少冷めるのを待っているっていうだけだったんじゃないの?
よくよく考えたら、日本人って、温泉とか、ラーメン、鍋焼きうどんとか、人によっては ”熱いお茶”を要求する人もいるし、”熱いうちにひとくち。”っていう状況が生活の中で外国に比べて多いような気がする。 こっちが思っている以上に西洋人は ”アツアツ”に弱いようです。どうやら。 フランス人とゴハンで行動をともにするとき、”味”の選択肢のことしか考えてなかったけど、今度から熱さのことも気にしてあげたほうがいいかもだね。
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