"フカヒレが入ってる料理"、と言われても、"ふーん。"程度なのですが、気仙沼でどうせ買うんだったら、乾燥のフカヒレを買おうと思って、ヒレ酒用の乾燥フカヒレを買ってきてみました。 このフカヒレでも、一応、フカヒレスープみたいなものにできるようですが、ホントかな。 魚翅白唇とかいてありますが、どうやらこれは、フカヒレの根元のあたり、"鮫のえんがわ"と呼ばれる部位のようです。
←「ふかひれ香彩酒」(ヒレの両面を軽くあぶって、ヒレ酒を作るための乾燥フカヒレです。)
フカヒレスープといえば、いつも "あの同じ味の中華スープ" しか知らないわけですが、結局、"フカヒレスープおいしい!"という感想というのは、フカヒレの味ではなく、スープの味に他ならないわけで。 ということで、フカヒレとあわせる味や料理法をいろいろ試してみたいと思います。
まずは、未知の領域、下処理です。
鍋に水とフカヒレ、生姜を入れ火にかける。5分くらい煮立たせ、火をとめて、水を入れかえ、再び10分ほど煮る。 水を入れた器にフカヒレを入れ(一緒に生姜もいれておいた。)、ラップをかけ一晩おく。 一晩おくと、黄色っぽい色のヒレは、ふやけて真っ白になります。 これでも十分、"コラーゲン"な感じ。フカヒレ独特の繊維っぽいかんじではないけど。 フカヒレのえんがわは、このコラーゲンが、繊維タイプのフカヒレより多いということです。 ってことは、コラーゲンを摂取したい人は、繊維タイプのより、この"フカヒレえんがわ"を食べたほうがいいということですね☆
これを 細めに切って、台湾のサンラータンスープに入れてみましょう。
「フカヒレと素麺のサンラータン」
nouille fine de la soupe aigre-piquant à la nageoire de requin
材料:サンラータンスープの素(クノール台湾)・卵・オクラ・素麺(又は線麺)・フカヒレ
Ingrédients: soupe aigre-piquant chinoise,oeuf,Okura, nouille fine,nageoire de requin
一番最初の写真↑の半透明に丸まったものが、フカヒレです。この"えんがわ"にも、繊維部分は端のほうにあるようで、丸まった背中側に繊維質のものが見えます。 見た感じもっと食感が残っているのではないかと思いましたが、意外や意外、"トルンッ"とフカヒレは口の中で溶けました。
フカヒレを何とあわせるか考えて、まずは、サンラータンのスープの中に入れたわけですが、よく考えたら、フカヒレスープは常に、トロミのあるスープに入ってでてきます。 これは、トロミのない液体スープだと、フカヒレがすべて、器の底に沈んでしまうからという理由だろうと推測し、インスタントではありますが、トロミが出るサンラータンにまず入れてみました。 片栗粉の代わりに、オクラを加えることで、さらにトロミを強調。
なるほどねー。 フカヒレって、ほんとに、手間によって高い料理なんだなと実感。 とりあえず、やわらかく水で戻して・・だけだったら、そう手間ではないですが。 その手間ではない方法で、次回は、スープでない料理を作ろうと思いますので、お楽しみに。
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