あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

アサギマダラの飼育2 入れ物  えのきとオオムラサキ

2023-07-06 01:18:00 | 生き物
 余計な記述もあるのですが、まずはオオムラサキの飼育記録をお読みください。
それと、過去にいただいたコメントも公開されています。過去記事をどのように扱うかまだやり方を習得できておりません。焦点の定まらない記事ですがお許しください。

 もう20年も前のこと、山の近くの小学校に赴任した年に、オオムラサキの飼育が始まりました。 前年度からの計画だったらしく、学校の付近には幼虫のえさになるエノキと、成虫になってからえさにするクヌギとがたくさんあって、オオムラサキの生育しやすい環境なんだそうです。 そこで数の減ってしまったオオムラサキを飼育して放蝶し、オオムラサキを復活させようというプロジェクトだったらしいです。県の林業課の主導で山近くの学校数校が参加していました。

 担当は3年生の担任でした。理科でモンシロチョウの飼育観察を学習するので、関連がある、という理由でしたがー

 このオオムラサキの飼育がなかなか大変。 鳥などに食べられないように専用の小屋を作り(広さは3畳、高さは2メートルほど、全体を網で覆ってありました)まちがって逃がさないようにかぎまでかけて、おいしいエノキを育てるために毎日エノキアブラムシを退治し・・・・

 学級担任が片手間で取り組むほど容易いものではなかったのです。お世話の中心はわたしに。

 苦労の甲斐あって1年目に5匹のオオムラサキが羽化しました。 オス3匹、メス2匹でした。 やがてメスは卵を産み、なんと幼虫が生まれたのです。 初めての飼育としては快挙でした。

  


 これは、貴重な羽化の写真。 この写真を撮るまでには涙ぐましい努力があったのですよ。


 羽化直前のさなぎ。 羽化が近くなると羽の色が透けて見えるようになります。 そんなさなぎを枝ごと花瓶に挿して羽化を待つのですが・・・・・・



 いつも、知らない間に抜け出しているのです。 一度などは、会議中目の前に花瓶を置いてそれをにらみながら話し合っていたのに、ふと見るともう蝶になっていたりして。


 実際に抜け出すのを見られたのは1回だけです。 もちろんビデオも撮りました。 
 セミは背中が割れ始めてから徐々に、徐々に体をだしてきますが、オオムラサキは、体を大きく一振りしたかと思うともうパックリと割れて体が出てくるのです。 あっという間です。 でも感動的な誕生でした。 


 出てきた蝶はまだ羽が縮んでいます。



 少しずつ、少しずつ羽が伸びてきます。 きれいな青紫が見え始めました。 これはオスです。



 ほとんど羽の伸びた状態。 



 羽化の瞬間を見たいがために次々とさなぎを職員室に持ち込んで、ビデオカメラをおいて・・・・と、半分くらいは職員室で羽化したものです。


 このように、大型の蝶の飼育には相当大きな小屋が必要です。本格的にオオムラサキの飼育に取り組んでいる所は、熱帯植物のハウスくらい大きいですよね。

 アサギマダラも……いやいや無理です。うちにも小屋とまではいかないけどかなり大きな鉄の枠はあったのですが、重くて移動ができませんでした。農薬のかからない、木漏れ日の差すような場所に作りたかったのですが。

 結局、使わなくなったストーブのガードに白い寒冷紗を被せて小さな檻を作りました。吹けば飛ぶような小屋です。いや、実際に飛びました。とりあえず、とりあえずのつもりでしたがー結局は改善することなく1ヶ月近く使い続けました。

           続く

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする