昨日は土曜日、 どこもかしこも桜が満開でした。 なのに
無情の雨
週末のお花見を楽しみにしていた方々、さぞかしがっかりされたことでしょう。
わたしはかねてからの予定通り、「愛媛の現代工芸作家展」を見に松山市堀江にあるミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)へ行ってきました。 もう5日で終わるのです。
行くまでの道中、桜の花のきれいだったこと。
そういえば、三浦美術館では土曜日曜はお花見会が催されると葉書には書いてありました。 敷地内の桜を一般公開するらしいのです。 500円払ってお弁当をもらい、お花見もできて美術館へも入れます。 体育館ではだれかのコンサートも開かれたらしいです。 わたしは来るのが遅かったため、コンサートは聴けませんでした。
美術館に着くと、警備の方がカッパを着て手持ちぶさたに。 ごくろうさまです。 駐車場の交通整理のために立っていたのでしょうが、さすがに今日は人が少なかったようです。
駐車場の桜は特に立派です。 何本もの支柱に支えられています。
わたしはお花見客ではないのでまっすぐ美術館へ。 受付で前売り券を見せると、「きょうはお花見ですから。」と言って
ラッキー、
お弁当をくれました。
そして、もう間に合わないだろうと思っていた作品解説を少しだけ聞くことができました。
「磁器の場合土の中の鉄分を除いて白磁にするのですが、これはわざと鉄分を残して・・・・・」
「これは紐造りで作りました。 外側はわざと釉薬をかけないで、ペーパーでみがいて仕上げています・・・・」 などなど、断片的に知識を頭に詰め込んで、 改めて始めから見ていきました。
今回は銅版レリーフの作家さんが加わって、焼き物、染色、ガラス工芸、人形など12人の作品が展示されていました。 一人10点近くの作品を展示しているため、焼き物など作家の特徴がよく分かりました。 やはり多いのは焼き物です。 砥部焼の産地でもあり、ふだん生活に使われる品を作っているせいかもしれませんが、奇をてらったものではなく用の美を追究した落ち着いた作品ばかりでした。
染色はわたしの師匠とデザイン仲間のSさんが出品しています。 焼き物主体の地味な空間に華やかさを添えていました。
ゆっくりと見終えて広場の向こうにある池の桜を見に行きました。
ここも満開でした。 お天気だったらねえ・・・・・
花見客はみんな帰ってしまい、わたし一人花見です。 雨を気にしながら写真を撮りました。
池にはたくさんの鴨が泳いでいました。
花の向こうを優雅に
いただいたお弁当です。
ウーロン茶と有家(松山では名高いお菓子屋さん)の醤油餅付き。
「ただで美術館に入れるん? 儲ける気はないんじゃねえ。」
娘が感心したように、なかばあきれたように言いました。 多分、今日は市民サービスなんだと思います。
三浦工業は、主としてボイラーを製造しています。「おいらはボイラー・・・・・」ってシンスケさんが煙を吐いているCMしてますね。 美術館の入り口で等身大のシンスケさんの人形が迎えてくれるんですよ。
お弁当もらったから宣伝しておきます。