あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ザクロ酒はどれだ

2007-12-05 22:53:04 | くらし

 ザクロといえば、昔作ったザクロ酒があったはず。 
 台所の流し台の下に、梅干しなどと一緒に自家製の果実酒を入れた棚があります。 何も知らない娘が開けて驚愕し、姉のぶじこに 「まるで魔女の戸棚みたい!」と言ったそうです。 得体の知れないものを漬けたなぞの液体がどっさり・・・。 とくにザクロ酒の中のザクロのつぶつぶは鳥肌ものだったらしいです。


 何とかしてくれとのたってのお願いで、わたしは、すぼんだ果実を取り出し、適当にそこらの空き瓶に入れ直したまま放置していました。今になって見てみると、何が何だかさっぱりわからないのです。


 多少色の濃い薄いはありますがー



 このつぶつぶは?  



 取り出してみるとそれは、ヤマモモでした。 思い出したー。 2,3年前大量にヤマモモを取ってきて、スカーフを染め、残りをホワイトリカーにつけたんだった。


 


 こちらは誰かにいただいた朝鮮人参をつけたもの。 きっと体にいいのでしょうが、匂いが飲む気にさせません。



 


 このどろっとした黒いのは? なめてみました。 うわっ。薬臭い。 これは捨てるしかないでしょう。



 どぼどぼと流しにうつしたら、最後にとろとろのプルーンがでてきました。 ??? こんなものいつ作ったっけ?


 最後にわからないものが二つ残りました。グラスに入れてみたけど、まったく区別がつきません。 でも、どちらかがザクロ、もういっぽうはスモモのはずなんですが。



 飲んでみても?  一方は、甘みが強く、もう一方はちょっと酸味があってさわやかな感じがしました。 わたしは勝手に、さわやかな味の方をザクロ酒と呼ぶことにしました。


 それにしても・・・・・ もう、ワインをやめてこれらを飲んでしまわなければ。

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くさぎのくさきぞめ

2007-12-05 00:04:39 | くらし

じゃーん できました。 


 クサギの実で染めたハンカチとスカーフです。 スカーフはウール、ハンカチは木綿です。 ハンカチの色に濃淡があるのは、薄いのは1回染液につける回数が少なかったからです。 



 どんなふうに染めたかというと・・・・


 まず、クサギの青い実だけを取り、水で煮ます。 柔らかくなったところで実をつぶすと青い色がでてきます。
 煮立ったら一度実をこして、青い汁を取っておきます。
 実を鍋に戻し、さらに水を加えて煮ます。 さっきよりやや薄い液ができます。 1番目の煮汁と合わせて染液のできあがりです。 



  染めるものはあらかじめのりを落とし、水に浸します。(むらなく染めるため)


  染液を煮立たせ、その中にハンカチやスカーフを入れて20分ぐらいかきまぜながら煮ます。


  だんだん染まってきました。



  鍋から引き上げたハンカチ。 とても自然のものとは思えない、あざやかなブルーです。



 スカーフは少しくすんだ色。 ふつう草木染めは、動物性の繊維(ウールや絹など)のほうが染まりやすいそうですが、なんだか木綿の方がよく染まっているみたい。どうしてでしょう。



 スカーフなどを取り出した後の染液。 すっかり色が薄くなっています。 液の中にあった色の粒子が、繊維の中にしみこんでしまったからです。 こうしてみると布が染まる原理がよくわかります。



 本来はこのあとミョウバンをとかした媒染液に30分ほど浸して水洗いし、もう一度染液につけて煮染めします。 でも、この染液にはもう新たに染めるほどの色素が残っていませんでしたので、日を改めて実を取りに行き、染め直しました。


 媒染液は、色素と繊維をくっつける糊のような役目をするのだそうです。 同じ染料でも媒染を鉄にしたり銅にしたりすると色が変わってくるそうですが、ミョウバンは劇的な変化はないようです。 ただ、ウールのスカーフは色濃くなりましたが、ハンカチは日をおいたせいかあざやかなブルーが薄くなってしまいました。 やっぱり木綿は染まりにくかったということかな? でも、両方ともとてもきれいな色で大満足です。


 ところで、わたしが草木染めをするきっかけとなったのは、


 「月刊 たくさんのふしぎ 1985年8月号 草や木のまじゅつ」(福音館書店) という小学生向けの本なのですよ。 わかりやすいことばで、要所要所はきちんと書いてあって、やってみようかなあという気にさせられる本です。

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