goo blog サービス終了のお知らせ 

あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

冬の生き物

2023-01-05 11:20:00 | 生き物
  暮の話です。なんとかお墓掃除も終えました。墓地の近くの放置された柿にメジロが来ていました。
 
 
 車に乗ったままぎりぎりまで近づいてこの大きさです。メジロを見ると、いよいよ本格的な冬だなあと思います。
 
 
  墓石の上の落ち葉の塊をどけてみると
 
 
 小さなヤモリが下から出てきました。逃げようともしません。寒くて体が動かないのかな。わたしはしかたなく葉っぱをもとどおりに乗せておきました。どうせきれいにしたって、そばのエノキの葉っぱが次々と落ちてくるんですもの。
 
 ヤモリと言えば、うちには何匹のヤモリが住み着いているのか・・・サッシの掃除をしていると、上からヤモリが落ちてくるんですよ。それだけではなくヤモリのミイラがでてきまして。網戸の隙間から出られなかったのでしょうか。フンもたくさん落ちていて、さすがにこれは嫌でした。
 
  
 年末はわりと穏やかな天気で助かりました。外で遊んでいたヨウコがバッタがいたと、捕まえてきました。イナゴかな。ぶかぶかのゴム手袋をしてなにかいたずらをしていたみたいです。イナゴは成虫で越冬するんでしたっけ?

  
 
 これは幼虫で越冬するつもりなんでしょうか。調べたところ、ハマオモトヨトウに似ています。彼岸花や水仙などが食草らしいので、なぜサツキの葉にいるのかわかりません。さなぎになる場所を探している?



 そしてカシの木のそばのギョリュウバイに
 
 
 ヤママユガの繭!
 どうも抜け殻のようです。秋、何個かの繭を見つけて、羽化したところを確認しましたが、まだ木に残っていたらしいです。そして小枝の先に



 これって卵?
 
 よくよく見ればあちこちに。
 葉っぱに産み付けずに枝に産み付けたのは賢いね。
 
 
 これ全部さなぎになったら緑の繭がどっさり取れますが? カシが丸裸になるかも。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のオタマジャクシ

2022-12-12 14:20:35 | 生き物
 娘が教えてくれました。 畑の貯水タンクにウシガエルのオタマジャクシがいっぱいいるんですと。
 二人で覗いてみると
 
 
 いるいる。12月だというのに。どうも牛ガエルはオタマジャクシで越冬するらしいです。こんなにたくさんウシガエルが増えたらどうなるんでしょう。
 
 
 私がブログを始めたころから鳴いていたカエル。そのころはたった1匹で鳴いていて、孤独なまま一生を終えるんだろうかと、同情した時期もありました。けれど、いつの間にかあっちでもこっちでも鳴いている声が聞こえだし、今年の夏は水の上に目玉だけ出した姿を2匹以上見かけました。これが素早くて、すぐに潜ってしまうものだから写真を撮れずじまいだったのです。ついに子孫を残しだしたか・・・
 しかし、特定外来生物のこのカエル、飼育も移動も禁止されているそうです。
 それはしってるけど、だったらどうすればいいのよ、ってことですね。
「このタンクの持ち主さんに、捕まえてもらう?」
「それからどうするの?」
「その辺に放り出して駆除する。」
 
「こんなところ、子供には見せれんよね。頭から落ちたら大ごとじゃ。」と言いながら大人二人でしばらく覗き込んでいました。
 もう40年近く前、幼い子供がタンクに落ちてなくなったことがあります。たかが2メートル四方のコンクリートとはいえそこは深く、壁が垂直なので這い上がることはできません。それに子供は頭が重たいから。
 
 その壁には  

  小さな貝がたくさんへばりついていました。

 
 こちらもますます繁殖しそうな気配です。
 
 
 ときおり、マツモムシとか、ミズスマシとかが息を吸いに浮かび上がっては素早くもぐっていきました。
 これこれ、

 そしてなんだか幽霊のようにボヤっと見えるのは




 ミズカマキリ



 ミズカマキリはオタマジャクシを食べるそうです。近くにいるオタマジャクシを狙っているかも。
 「もうミズカマキリにお願いするしかないね。」
 「こんなにたくさん食べるかなあ。」
 それからしばらく行ってなかったのですが、今日覗いてみたら
 
 オタマジャクシが見えませんでした。本当にミズカマキリのえさになったのならいいのですけど。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カメムシめ

2022-11-26 01:41:59 | 生き物
友人にブロッコリーを持っていったらどっさりお返しをもらいました。


 太りすぎた大根、アブラムシのついた白菜(もちろんきれいに洗って)そしてカメムシに食われたパプリカ。
「ごめんよ、わかっている人じゃないと上げれんのよ。もらってくれてありがとう」
いえいえ、たくさんの野菜は大歓迎です。わたしは少々虫に食われていたって平気なの。
 
 以前「迷惑な虫」として取り上げたカメムシですが、収穫の秋を迎えてからは迷惑どころではないことがわかってきました。今年はカメムシの被害が大きいそうなのです。
 
  弟宅で見つけた、真っ赤なパプリカに鮮やかな緑のカメムシ。
 
 
 目立つことこの上なし。野菜の中でもパプリカはカメムシの大好物らしいです。
 
 果物の被害はもっと大きく
 
 
 でこぼこになったところがカメムシに吸われたところ。
 皮をむくと
 
 
 
 こういう柿は産直市や無人販売所では格安で売られていて、わたしはたくさん食べたいので質より量を選んで買いますが、さすがにこれほどの傷物は、ほとんどの農家は捨ててしまっているはず。売っても、無傷の正品の5分の1くらいの値段にしかならず、被害は農家の収入に直結します。今年は米も被害が大きく、カメムシに食われた米は等級が下がって値段が安くなるのだとか。 
 
 さらにはこんなものまで
 
 


 冬瓜です。
 かたい皮でも平気なんですねえ。
 
 そしてカメムシのもう一つの問題は、今までいなかった種類のカメムシが見られだしたこと。
 今年の夏、松山市の公園で見つけたキマダラカメムシ。
 
 
 それがうちでも、娘の家でも見つかりました。
 
 
 すでに死んでいましたが、どこにいたのかしら。柿の木などにも発生するそうですからこんなのが増えてくると、さらにさらに果樹園の被害は大きくなるでしょう。
 
 そして、先日の草木染教室で聞いた話では、めったに虫のつかないクスノキにもカメムシがいるのだそうです。クスベニヒラタカスミカメムシは2015年に初めて国内で見つかった新しい外来種で、その生息範囲を広げているとか。クスノキの葉に赤い点々がついていたらこの虫の存在が疑われるそうです。
 
 本題とは逸れますがおまけの画像
 
 こんな変なパプリカが見つかりました。
 
 
 パプリカの中にもうひとつパプリカ? 緑のを元通りくっつけてみると
 
 
 ボケてしまいましたが、小さなパプリカの形になりました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハチ クモ カマキリ

2022-10-26 00:39:56 | 生き物
 ツル退治の続きです。
 レモンの木にしがみついているつるをはがす前に、木の周りだけ草を刈り取りました。たった1か月放っておいただけでクズの蔓は歩けないほどはびこっていたのです。8月に刈り取ったヨウシュヤマゴボウも新しい茎がのびていました。
 作業を始めるにあたって慎重に確認したことがあります。それは、アシナガバチの巣。たしかこの木に巣を作っていたはずーと丁寧に見てみましたがありません。そもそもないというのがおかしいのですが。というのもアシナガバチは幼虫が成長してしまうと巣を離れていなくなってしまうらしいのです。だからどこかに空の巣があるはず、と思って探しましたが、やはりありません。
 でもいなくなってよかったです。アシナガバチはおとなしいハチなので、不用意に触ったりしなければ刺されることはないのですが、気づかずに巣に触ったりしたら刺されます。お互いに不運な出会いは避けたいですから。
 これで気兼ねなく作業ができると、ハチの巣があった木のそばのヨウシュヤマゴボウを草刈り機で勢いよく切り倒したとき
 
 草むらから数匹のハチがブ~ンと飛び立ちました。
 
 うわっ! なんでこんなところに?
 
 訳が分からなかったけど、とにかく刺されるのはいやだ。わたしはハチに気づかれないようにそろりそろりと後ずさりしました。
 ハチも突然のことでパニックになったのでしょうか、右往左往するばかりで、そのうちすぐ真上の枝にとまりだしました。
 ところが、たった1匹冷静さを取り戻してこちらへ向かってきたのがいます。さすがにこれは危ない、と思ったそのとき、ハチはクモの巣に引っかかったのです。巣の真ん中でなく端っこだったため捕まる前に逃げましたが、それで気勢をそがれたのか、何をしてよいのやらわからなくなったのか、ハチは仲間の元へ帰っていきました。
 
 
 たすかった、クモさまさまでした。
 
 
 今いるのは大きなジョロウグモです。これはうちにいたクモ。
 
 
 どうやってあんな高いところに巣を作ったのか、いつも不思議に思います。
 
 


 あれから2週間ほどたって、夫が乗用草刈り機できれいさっぱり草を刈りました。
 
 
 
 おかげで私の手間はずいぶん省けました(どうせなら9月にしてよ)
 草のなくなった畑にはイナゴもいなくなりました。いるのはカマキリとクモばかり。それも緑のカマキリは見当たらず茶色のばかりです。

 
 ハラビロカマキリの褐色系。こんなのが何匹も。

 
 そして今年は卵がやたらと多いです。ほとんどがハラビロカマキリの卵です。

 
 こちらは大カマキリの卵。見つけたのは1個だけ。



 そして成虫は1匹見つけただけでした。
 
 
 それとこちらは別の場所で見つけたコカマキリ。
 


 わたしの身近なところには少なくとも3種類のカマキリがいます。
 
 ところで、ハチもクモもカマキリも、どちらかと言えば怖がられ嫌がられている存在だと思いますがー
 先日「クモの駆除方法」というPR記事を読んで軽くショックを受けました。
その記事によると女性の5人に一人はクモをみると悲鳴をあげるとか。本当ですかねえ。私の周囲には一人もいませんけど。
 この時期どこを通ってもクモの巣に引っかからない場所はなくて、わたしには迷惑千万の生き物ではありますが、「駆除する」という発想は私にはありませんでした。巣は壊して通ります。修復能力高いから壊しても壊しても翌日には元通りになっているのです。しかし、あのハチ事件以来巣を壊すのが気の毒になってきました。虫の少ないこの時期、巣を壊されたのでは食料にありつけないだろうと・・・・いずれ寒さで死んでいくのではありますが。
 
 アシナガバチもクモもカマキリもおとなしい生き物です。(スズメバチは別)見かけが怖い、気持ち悪い、それだけで殺したりするのはまちがっていると私は思っています。
 
 
 
 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続ポポー畑の生き物

2022-10-05 11:54:00 | 生き物
  せっかく収穫しても五分の一くらいしか食べないでほぼ捨ててしまったポポーです。そんな無駄なことしないでも、放っておけばいいものをーと思いますが
 
 毎日せっせと畑に通いました。なぜなら、この畑が好きだから。
 
 ポポー畑は昔は水田だったところです。田んぼ地帯には大小の水路が張り巡らされています。果樹園地帯から1キロも離れてないのに植物や生き物など、果樹園地帯とは雰囲気が違うのが好きなのです。
 
 あるときなど、水路の上をエメラルド色に輝く鳥が飛んでいきました。カワセミです。もう10年以上も前に見られたカワセミ。その鳥そのものか子孫なのか、まだここに住んでいたのです。ということは、水路には魚が? しばらく覗き込んでいたら、メダカぐらいの小さな小さな魚が泳いでいるのが見えました。
 
 それから台風の翌日には
 

 頭隠して尻隠さずー逃げようとしてネットに潜り込む際にちらっと見えたのは裏側の赤い色。これはトカゲではなくイモリでした。 これも水路から上がってきたのだと思いますが、こんなものまで住んでいたとは。
 
 田んぼによくいる両生類といえば

 
 わたしは今までずっとイボガエルと思っていたのですが、ヌマガエルだそうです。ヌマガエルは割と汚い水でも生きられるらしいので。
 葉っぱの上にはアマガエル。



 
 けれど、昔に比べてカエルは相当減りました。
 
 
 一時ネットにたくさんとまっていたこの虫
 
 
 なんだかごみに見えたこの虫。
 トビケラじゃないでしょうか。細かく分類しませんけど、おおざっぱにトビケラ。ということは、水路の中にはその幼虫がいるということですよね。

 
 水田地帯だからこその生き物がこんなにも見つかりました。 乾いた果樹園地帯では決して見つからない生き物です。
 
 それから、写真はありませんが黒い羽根のハグロトンボもたくさん飛んでいました。これも水辺に多いトンボです。
 
 トンボは写すのがむずかしいです。ピントが合ってくれません。




アキアカネはもう真っ赤っか。



 蝶はどこにもいますが、花のないポポー畑でも見られるのは、
 



 特に腐った果樹の好きなこの蝶は、よく落下した柿にもとまっています。
 羽を開いてくれないけど、タテハチョウの仲間かな?
 
 
 ヒカゲチョウ?

 
 ツマグロヒョウモン

 
 これも?



 
 これはガです。ガと聞くだけで嫌う人もいるけど、ガの模様は個性的で素敵。これなんか、背中に子供をしょってるように見えませんか?

 
 トンボはなかなか写せません。ピントが草に合ってしまってます。何トンボ?

 

 そして気になっていた泥の巣。ポポーと一緒にネットに落ちて割れていました。
 もう空のようですね。部屋が分かれているのかな? 複数のハチがここで成長したようです。

 
 

また伸び始めたギシギシの葉は穴だらけ。これは!

 
 最近になってその存在を知った、ハグロハバチの幼虫でした。濃い緑の水玉がかわいい。見方によっては緑のう◯こに見えなくもないけど。
 
 車に乗り込もうとしたら、アリがたった一人で羽を運んでいました。「ああ、ヨットのようだ」って言った詩人、だれだったかな?




 
 それから葉裏でこんなものを見つけたのですが、薄暗くて何かわからず。こうして写真を見てみると、イラガの抜け殻のように見えます。

 
 イラガはねえ、
 どこにでもいます。ポポーは虫が付きにくいと聞いていますが、イラガだけは別。小さいし、葉っぱに同化してるし、もう何度刺されたかわかりません。これだけはいまいましい虫です。いや、いまいましいのがもう一つ
 
ヤブカ
 
 小さな小さなカがものすごくたくさんいまして、虫よけスプレーするのを忘れたものなら、腕に5,6か所あかいぶつぶつがー そして、車に乗り降りするだけの間に2,3匹は中に入ってくるんですよ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今治城自然観察会2 海の生き物編

2022-09-17 22:09:20 | 生き物
 海の水に淡水が染み出る今治城の堀
 小さなカニがたくさんいました。
 

 このカニたち、犬走の土に穴を掘ってもぐっていました。
 
 


 
 と、先生が海の中から小さな黒い塊を救い上げました。
 
 


 
 見る見る角が生えて尻尾が開いて

 ウミウシでした。クロシタナシウミウシ
 一緒に行った仲間たち、いっせいに
 
 かわいい~
 
 これ、かわいいと言えるか? 私の友人、知り合いたちはみんなかわいいというのです。
 
 尺取虫を見て かわいい~
 ウミウシを見て かわいい~
 ビロードスズメの蛇のような幼虫さえ 目がかわいい~
 
 
 そこへ潜水服を着た人たちがやってきました。ちゃんと許可を得てカギを借りてきたということです。ここの堀はもぐることも可能です。捕まえた生き物を堀に帰しに来た、ということで、見せてくれました。
 
 写真にないものもありますが、
 アカニシガイ タイラガイ アサリ 下のほうにウニ
 
 
 アサリはほかのところより大きめ
 


 ワタリガニ↑ イシガニ ↓ どちらも魚屋さんで売っています。

 
 ナマコ
  
 
 フレリトゲアメフラシ
 
 水に入れると



 
 
 なんといろいろな生き物がいるのでしょう。ただ、先生は、観察や調査のために捕まえたものは写真をとったらすぐその場所に帰すべきだと言われました。ここまで連れてくる間に弱っているものがいたからです。ワタリガニはさかさまのまままっすぐ沈んでいきました。
 
 なおも先へ行くうちに一行は主に植物の生えている石垣を見る者と、ひたすら海の中をのぞく者と、半々に両方を見る者とに分かれてきました。わたしはなおもウマノスズクサに未練があったので石垣組。なので海の生き物は、ほかの人が見つけたものを見せてもらうだけでしたがー
 
 イソギンチャク
 
 
  触手をひっこめるとシルクハットみたい
 
 
 草履みたいなヒザラガイ
 
 
 
 
 わかりにくいですけど
 ホヤ
 

 
 
 
 珍しい、泳ぐウミウシ 観察箱に入れて写真撮影。

 海に帰すとゆらゆらと泳いでいきました。
 
 そして
 アカニシガイが産卵中
 

 白いコイル状のものが卵だそうです。

 磯遊びで見られるような生き物が堀の石垣で見られました。
 残念ながらメダカは見られませんでした。堀の水は汚くはないけどちょっと濁っていました。ごみも散見されました。ここへ来た人が捨てたの? ここへ来る人は限定されており名前も届け出ているわけですから、ごみを捨てる? 海とつながっている堀なので海から流れ着いたとも考えられます。
 
 お城へのお礼代わりに拾って帰りました。
 


 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芋虫ミステリー

2022-09-10 21:48:19 | 生き物

 すみません、今日も芋虫写真ばかりです。

 ダム巡りからはじまった蚕のお話はまだ続きがあります。

 ことの発端は、私がメダカの水を換えようとして、いつもの箱を覗き込んだことに始まります。この前の桑の葉がひからびたま残っていました。

 何?これ。



蚕のミイラ?


  
 私はぞっとしました。まさか娘がたくさんの蚕を持て余して?いえ、そんなはずはありません。もらった蚕は10匹、羽化したのも10匹。それじゃ、この蚕のミイラは?

 記憶をたどっていくと、葉っぱを数枚入れたまま放置していたことを思い出しました。前回書いたように、この箱に水を張って、とりあえずのつもりで桑の枝を数本突っ込んだことがありました。その後葉がしなびたので枝を捨ててしまったのですが、下のほうのかろうじて水揚げをしていた葉だけはもぎとって箱の中に入れておきました。その後新しい葉をもらったために利用せずそのままになっていたのです。

 その時こんな虫はいませんでした。

 もしかして、あの数枚の葉に卵が産みつけられていて、それが孵化して、ここまで大きくなったとか?とするとこの白い芋虫は自然界にいるクワコかもしれません。クワコは蚕の原種です。クワコの存在はれんげさんのブログで知りました。きっとそうだわ。水揚げをしない葉がしなびて食べるものがなくなって死んでしまったに違いない。

 ああ~なんてかわいそうなことを。一気にひねりつぶすのならともかく餓死させるなんて・・・

 先日葉っぱをくれたKちゃんにこのことを話しましたら、植物大先生のKちゃんもクワコのことは知らなかったそうです。だとすればまだ幼虫がいるかもしれない。そしてさっそく桑の木に確認に行ってくれたそうなんです。

 「お蚕様の一生」の記事を書くにあたって、この桑の枝の写真を見つけしみじみとみてみましたら

 葉っぱが穴だらけ!!

 



 ということは? クワコはすでにあの大きさで枝にくっついていた!

 それに気づいて娘のところに行ったら、「Kちゃんが桑の木を見てくれたんよ。」と緑色のものを差し出しました。それは

 





 すでに繭になったクワコの姿でした。すごい、このあたりにもクワコがいるんだ。びっくりです。

 そうそう、もう一つヤママユの繭のその後。いつまでたっても変化なしです。去年の繭と同じく越冬するのかもしれません。

 それではこの機会に、もう一つの残念な芋虫のことを。

 前蛹にまでは無事だったブドウスズメ

 

 
 大雨の降った翌日黒くなりかけたまま死んでしまいました。もちろん雨があまり当たらないように蓋をしていました。地面の上なら死ななかったかもしれない。後悔先に立たず。水はけの悪いコンテナが良くなかったのだろうと思いました。ブドウスズメが地面にもぐってさなぎになるのか、地表で葉っぱなどをかぶってさなぎになるのか、一応調べてはみたのですがその生態がわからなかったので前蛹になったその場から動かさなかったのです。
 
 生きていたころのいさましいブドウスズメの幼虫





 成虫の姿を見てみたかったな。

 

 もう一つ、ハウスの中できれいなアゲハチョウをの死体を見つけました。



 黒の多いタイプ。ハウスの中で行方不明になった幼虫の中にそんなのがいましたね。花のない今の時期に外から中に入ってくることはあまりないと思いますので、あの時の幼虫が羽化したものの外へ出られなかったのかと考えたのですが。それともまたフィンガーライムの木に卵を産み付けに来たとか?

 今までたくさんの虫や幼虫を紹介してきましたが、今年は今まで見たことがなかった種類の幼虫にも出会えました。私の周りには、思っている以上にたくさんの生き物が暮らしていたのです。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お蚕さまの一生

2022-09-09 23:59:00 | 生き物
 順序が逆になりましたが、蚕の成長をまとめてみました。全部芋虫とガの写真だけです。あしからず。
 
 8月11日、10匹の蚕をもらってきました。
 
 昔は周桑平野ではその名の通り養蚕が盛んだったと聞いています。地名に桑村とか桑の木というのが残っています。農家にとって蚕は現金収入を得られる大切な生き物だったそうです。お蚕様と呼んで大切に世話をしたそうです。
 当時の名残はあちこちにあって、散歩道にも桑の木はありますし、レモン畑の端っこ、多分境界代わりに残しているのであろう木もあります。けれど、そういう木は果樹園の農薬が飛んでこないとも限りません。だからうかうかと食べさせるわけにはいかないと思いました。
 幸い実家には母が実を食べるために植えた木がありましたし、われらが植物大先生のKちゃんの畑にも無農薬の木があるというし、桑の葉をスムージーにして飲んでいるという人もいるしで、餌は十分手に入りました。
 
 翌々日 (8月14日)
 
 この日Kちゃんが大量の桑の葉を枝ごと持ってきてくれました。けれど、
 
 朝から蚕の様子が変だというのです。餌を食べないんだとか。
 
 
 葉っぱを食べず頭をもたげて何やら探すようなそぶりでした。これはもしや?
 繭を作るときにそういう動作をすると、博物館の館長さんから聞いていました。しかもおしりから糸を出しているのもいます。
 
 
 念のため、繭を作る枠を入れてやったみたいです。けどちょっと早いよね、21日ごろだと思ってたのにーと娘。
 
 枠の中で・・・
 
 
 この写真、よく見ると・・・・おしりのほうに何かくっついています。洋服を脱ぐみたいに何かを脱いでいる最中なのでした。 蚕は脱皮をしていたのです。蚕は最後の終齢虫になりました。
 
 きれいに脱ぎ終わった殻。 その上にあるのが「おめん」というやつかな?
 
 
 
 脱皮している間餌を食べなかったものだからー
 夕方にはせっかくの桑の葉がしおれてしまいました。
 


 この日娘たちは出かけるので、とりあえず外に置いてあったメダカの水替え用の箱に枝を突っ込んでおきました。桑の葉って、ちっとも水をすわないのですね。昔養蚕農家が朝早く葉を摘んできては蚕に与えていたというのはこういう訳だったんだと思いました。
 
 またまたとりあえず、下のほうのかろうじて生きのよかった葉っぱだけを与えて翌日、今度は娘が直接採集に行ったみたいです。冷蔵庫の野菜室は桑の葉に占領されていました。
 
 8月15日
  脱皮の終わった蚕たちの食べること食べること。見ていて気持ちのいい食べっぷりでした。
 
 
 館長さんから、蚕は繭をとるために人間が改良を重ねてきた生き物だと聞きました。だから自然の環境の中では生きられないんですって。野生の芋虫たちは人が見ていると動かずじっとしていることが多いように思います。葉っぱや茎の陰でひっそりと身を守っているのですから。でも家畜化された蚕は人が見ていようが見ていなかろうがお構いなしに食べていました。
 
 顔がー 新幹線みたい。
 


 
 8月22日
  1匹が葉っぱの中で繭になっていました。
 
 

 
 トイレットペーパーの芯で作った部屋に入ろうとしているのもいます。





すでに繭を作りかけているのも


作りかけの薄い繭から蚕が盛んに頭を振って糸を出している様子も見えました。


 
 8月23日
  7匹が繭になりました。
 


  まだうろうろしているのもいます。
 


 翌日にはすべて繭を作りました。中で繭を作り続けます。そしてさなぎになると振ったらからからと音がするのでわかるそうです。
 産業としての養蚕はこれで終了。繭は冷凍庫に入れられて死んでしまいます。そのあと茹でて糸を取られるのです。
 
 お蚕様として大切に育てられたものの、最後は美しい糸をとるために殺される・・・人に利用されるだけの一生は哀れなようでもあり、どうせ成虫になったところで飲まず食わずのまますぐに死ぬのだから、十分に役立って死んでくれた蚕たちはさほど悲しい一生ではないのかもしれないし・・・
 私と娘は蚕を飼うにあたって話し合ったことがあります。それは、繭ができたあとの蚕をどうするかということです。わずか10個の繭から取れる糸はほんのわずかでしょう。なにかまとまったものでも作れるというならともかく、自分の好奇心を満たすためだけに殺すのはやめようと。試しに糸を作るならとぎれとぎれにはなりますが穴の開いた繭でもできそうです。
 羽化したガをどうすればいいかも館長さんにお聞きしましたが、家畜として長い年月をかけて改良されたかいこは野に放しても生きられないということでした。
 
 
 9月4日
  第1号が羽化しました。しかしこれは真っ先に葉っぱにくるまれて繭になったのとは違います。オスのほうが早く羽化し、あとからメスが出てくるそうです。繭第1号はメスかもしれません。

 
 美しい、リボンのような羽をもったガでした。ウマオが、「ぼく、蚕が一番(好き)になったと言いました。
 このおしりの形。羽化第1号はやはりオスのようです。

 穴の開いた繭



 9月5日 
  メス1号誕生 メスはお腹がぷっくりです。
 
 


 
  交尾をはじめました。
 
 
 メス2号はオス2匹で奪い合い


 
  
   
 9月6日
  産卵を始めました。
 

  産んだばかりの卵は透き通ったクリーム色。 お菓子のグミのようでおいしそう。
 
  産卵は翌日も続きました。と、ここで昨日の記事に戻ります。
 
  先にも書きましたが、羽化してからの蚕は飲まず食わずで、子孫を残すと死んでしまいます。 
 
  かいこの飼い方パンフレットの最後には
 「たくさんのことを教えてくれたかいこに感謝して、土にうめてあげましょう。」とありました。
 
















 
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蚕の産卵

2022-09-08 22:37:24 | 生き物
 久しぶりにウマオとポポー畑に行った日。
 そろそろ帰りたくなったウマオに、「これだけね。」と待たせながらネットをかけていたら娘から電話がかかってきました。そろそろ帰ってこい、かな?
 ところが
 
「蚕が産卵してるよ。」「え? すぐ帰る。」
 
 大急ぎで片付けていたらウマオも収穫したポポーを運ぶお手伝いをしてくれました。が、急ぎすぎて扱いがややぞんざいに。 完熟したポポーは皮が柔らかく、自分の重みで皮にネットの跡がつくくらいなのです。ほら、畳に座っていると自分の重みで足に畳の跡が付くでしょ・・・わかる人にはわかる。
 でも、この際大目に見ましょう。家に着くなりウマオは玄関に飛び込んで
「もう、産んですんだ?」
「まだ産みよるよ。」
「よかったぁ~」
 
 透き通るような繊細な羽をふるわせて卵を産んでいました。
 
 
 こんなお顔です。

 
 キッチンペーパーのへこみを利用しているみたいです。

 
 産んだばかりの卵は淡いクリーム色
 
 
 今卵を産んでいるメスは羽化した雌の4匹目らしいです。
 それより先に羽化した雌たちが産んだ卵は色が黒くなっていました。
 
 
 2匹分の卵

 
 赤い点々は娘が卵をチェックしたサインペンの跡。わざわざ数えたの!? これ全部で1000個近くあるそうです。
 別のところではまだまだ産みそうな気配。
 この卵全部で2000個以上になりそうだけど、どうする?
 とてもとても飼育はできません。シルク博物館に相談してみようということになりました。



 そのうち娘は1分ごとに何個産むか数えだしました。データを取っておけば来年理科研究に役立つかもしれないと。それを聞いていたウマオ、
 「いやだ、ぼくダム新聞を書くの(怒)」
 
 一番はやっぱりダムだったか・・・・
 
 
 
 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポポー畑の生き物

2022-09-05 23:49:55 | 生き物
 夏休みの間、ポチの散歩が終わるとポポー畑に行っていましたが、ウマオがお供をしてくれていました。草刈りやらネットかけやら収穫やら、私が作業をしている間、ウマオは虫を追いかけています。
 
 ポポー畑はもともと稲を植えていた田んぼで、そばに川が流れています。乾ききった畑作地とちがって、水辺を好むイトトンボやカエルもいます。
 あ、バッタ! あ、カマキリ!
 ウマオには新鮮だったようです。いちいち構ってはおられませんが、カマキリを捉まえたというので写真を撮ってやりました。
 
 う~~ん、コカマキリっぽいけど。
 
 カマキリが苦しそう。おなかをつかまず、胸をつかまなきゃ。けどカマキリって田舎の子でも怖いですから、これでもすごくがんばったのです。写真がボケボケで、何カマキリかよくわかりません。オオカマキリもまだそれほど大きくはなってない時期なので、私には何とも言えません。
 
 ここのカマキリ、褐色が多いです。
 
 
 微妙に色が違うんですよね。
 
 それからハラビロカマキリかな? 
 
   
 びっくりしたのは、黒いカマキリ。残念ながらどの写真もボケていました。大きさはコカマキリくらい。調べてみたらコカマキリには、暗褐色のものもいるらしいです。けど、わたしは初めて見ました。



 私が草刈りをするまではここも虫天国だったのだと思います。大きくて立派なバッタも。



 どうりでウマオが飽きずに付き合ってくれるはずです。
 
 ネットかけをしようとして手触りの違いにぎょっとしたものは?

 
 大きさまで似ているので、ポポーの実の一つかと思いました。泥でできた巣です。多分ドロバチの巣だと思うのですが、この形と大きさのは初めて見ました。中が見えるかな?

 
 わかりませんでした。
 これをどうすべきか、悩んだ末に、ポポーと一緒にネットをかけておきました。ハチがいたとしても出入りできる隙間は十分開けてあります。

 秋の日暮れは早い、いくらも作業がはかどらないうちに
「おなかすいた。家へ帰ろ。」
「はいはい。」まだ、手元は見える、本当はもうちょっとやりたいんだけど。
 
 
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする