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あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

眠る蝶

2023-08-02 21:00:00 | 生き物
 夕方の散歩道で蝶を見つけると思い出す歌

 チョウチョウ まどみちお
チョウチョウはねむるとき はねをたたんでねむります
だれのじゃまにもならない あんなに小さな虫なのに 
それをまた ふたつになって
そっと

 眠る蝶は動かないので写真に撮りやすいです。



 こんなにアップで撮れるのも夕方ならばこそ。



 モンシロチョウって、あたまも胸も足も白いんですね。目まで白っぽくて、透き通りそうです。
 蝶って単独行動のイメージがあるけど、群れていることも多いんです。
 この中に何匹いるかな?



 少なくとも7匹以上。これでも、草むらの一部ですから、全体でいうとどれだけたくさんだったことか。
 
 ここにも2匹


 ここにも



 別の蝶も複数でいました。








 これはなかなか面白かったです。もう寝たい2匹。邪魔する二匹
 どんなにバタバタしても動かないので別の草に行ってみた。
 それでも動こうとしないのでまた帰ってきました。

 で、この蝶は? ヒメウラジヤノメ

 子供の頃からつい最近まで、小さな蝶といえばシジミチョウと、ベニシジミしか知らなかったわたしです。けど、写真を整理していたら、羽の違うのが色々写っていたのです。それがわかった以上名前を調べなければ。というわけで、わたしなりに調べてみたのですが、間違っていたらご指摘ください。

 普通のシジミチョウだと思っていたのは、正確にはヤマトシジミ


 これははっきりしています。
 ベニシジミ



 よくよくみると、羽の裏に複雑な縞模様が。波模様と尾状突起、下の方に赤い色

 ウラナミシジミ


 ところがツバメシジミにも尾状突起があららしいのです。二つを比べてみても???どこがちがう?
 やっと、羽の裏に波模様のない蝶がいることがわかりました。そして去年の写真の中にそれらしいものを見つけたのです。

 これです。たぶんツバメシジミ



 小さな蝶だけでも5種類。すごいですねー
これほどの種類がいるとは思いませんでした。
 素敵な散歩道。けれど、ここ一月程散歩道を歩いていません。そのわけは、
一緒に歩くポチが急死したからです。
追い討ちをかけるようにわたしはひざを痛めて杖をついて歩くようになってしまいました。
 次回からその顛末をぼちぼち書いていきます。

 












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小さな小さな生き物

2023-07-31 14:24:00 | 生き物
 ボツ寸前の写真集
 そろそろブルーベリーが食べごろです。うちのは販売用ではないので、たくさんなるけど実が小さい種類。摘果などはもちろんしてないので、市販の大粒の半分くらいなんですが



 その小さいブルーベリーよりもっとも小さいカタツムリ。この暑さで干からびなければいいけど。

 もう赤ちゃんとは言えない、小学生くらいのカマキリ。今年お初のハラビロカマキリです。葉っぱのように見えるのがお腹。



 たぶん柑橘の葉っぱにいたと思うのですが、3ミリくらいの小さな虫。クモかなと思ったけど、足が6本でした。綺麗な緑。


 こちらがクモ


 これも綺麗な緑です。巣を作ろうとしていたみたいです。

 さらに小さな緑。何かの卵。この葉が何だったのか、思い出せません。したがって何の卵かも不明。






 これを小さいと言っていいかどうか、?ではありますが、



 アシナガバチの小さな巣。毎年この畑に巣をつくります。最初の年はこれの4倍くらいありました。さすがに怖くてが近寄れませんでした去年は半分くらいに小さくなって、今年はもっと小さくなりました。
 しかも、この間はハチがいなくて巣も見つかりませんでした。どこへ行った?
 おとなしいハチとは言え、うっかり触ったら刺されるので、勝手に居なくなってちょっとホッとしました。



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なんだかおかしいー眠る蝶

2023-07-29 00:36:00 | 生き物
 古いネタなのですが捨て難いので。

 散歩道で見つけた蝶。
 多分眠っているのだと思います。近づいても動きません。



 では、反対側も。


 あれ?なんだか違和感が……
 クイズです。何かおかしいのですが、さて、どこがおかしいでしょう?
 ヒント 蝶が羽を閉じた時見えるのは? 一枚目の写真と比べてみてください。



 そう、普通は羽の裏側が見えますよね。けれどこの蝶は、表、開いた時に見えるオレンジ色と黒い模様が見えていたのです。しかも腹の部分があらわになっています。
 ということは?羽が欠けているのでしようか?しかし、一枚目の写真には、反対側の羽の一部が、わずかに見えています。羽が裏返ったの?それにしても、こんなに腹全体が見えるのは何故?

 もしかしたら、体の右側、後ろの羽がないのかもしれません。

追記
 去年撮った写真です。羽が整っています。 たぶんツマグロヒョウモン。羽の上の方は表も裏もオレンジに黒い紋が多数。


 別に羽が裏返っていたわけではなかったようです。そして、下の羽が欠けているのは間違いなさそうです。

 話はかわります。イベントでジャガイモ掘りに行ったウマオと母親が、芋虫を連れて帰りました。たぶんアカタテハだろうと言っていました。誰かの軍手に着いていて、振り払おうとしていた寸前、娘が見つけて危機一髪で食い止めたと言うのです。
 食草はカラムシソウやケヤキ。で、畑の近くのカラムシソウにくっつけてもち帰ったと。
 カラムシは水揚げが悪いらしく萎れていました。散歩のついでに取ってきてと言うので、農薬がかかってないか、慎重に選んでとってきました。翌日は念のため代替食であるケヤキも持って持って行ったところ、幼虫は枯れた葉の上で丸まっていたのです。
 うわー、ダメじゃん、ちゃんと葉を変えてやらなくちゃ。手遅れかもしれないけどダメ元で、新しい葉の上に枯れた葉っぱごと置いておきました。
 次の日娘からライン
 前蛹になったよ
 ホッ 死んだんじゃなかったのか

5月25日 前蛹

 枯れたカラムシソウにぶら下がっていました。
 そして
 ついにサナギに
 このサナギがキラキラと光っているんです。
 5月27日



 5月28日


 そうそう、それから蝶はどうなった?
 羽が一枚伸びなかったので、外へ置いたらおらんようになったーと言うことです。
 蝶を見たのが6月10日。羽化の時期が合うんですけど。まさかね?
 いや、そうだったらいいなあ。そうだと思いたい。いや、違う蝶でもいいのです。三枚羽でも生きている蝶がここにいるという事が素晴らしいことです。ひ弱そうな蝶の予想外の生命力に感動した夕刻でした。

追記
 これが何のさなぎかが問題です。アカタテハのサナギは灰褐色。そだてたさなぎは、金茶色。色はツマグロヒョウモンに似ています。しかし、ツマグロヒョウモンにしては、突起が目立ちません。では、育てた蝶は何なのか。ヒメアカタテハ?
 残念ながら、三枚羽の蝶と育てた蝶とは別物ではないかと思います。
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今日の一枚 カエルとウバユリ

2023-07-26 15:14:00 | 生き物
 暑いです。暑さの中、3日間旅行に行ってました。旅先も暑かったけど我が家も暑い。何をする気にも、ならずぼんやりしています。ネタはいっぱいあるのだけれど、今日は簡単に。

 梅雨明け間近の山道に咲いていたウバユリと手足が生えたばかりのカエル。



 小さいです。透き通るような体が愛おしい。

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素敵な蝶がやってきた

2023-07-20 09:54:00 | 生き物
 梅雨開けはまだだったはず。なのに毎日毎日、砂漠のような晴れようでした。砂漠を知ってるのかと? 昔、アリゾナ砂漠をドライブしたことがあるんですよ。
 ウマオとお友達がついに水かけごっこを始めました。明日から着替えを持って来てねー。止める気はありません。当然あたりは泥沼状態。
 翌日娘が、きれいな蝶がいると言ってきました。
 強者たちが散々水を撒いたあとに、水分を求めてやってきたようです。夏の日にらあることなのですが、よく見るのはアオスシアゲハです。しかしこの日やって来たのは、アゲハほど大きくなかったです。




 娘が「すごいきれいなんよ」と言う通り



 はねのブルーが鮮やかです。これって
 ほら、永衲山で見たじゃない。なかなか羽を広げた写真が撮れなかったやつ。
 そうか。
 
 ルリタテハでした。この辺で見るのは初めてではないでしょうか。

 その後別の蝶がやってきました。
 黒い蝶ではないです。それは影。くっきりした影から光の強さがわかります。



 ナミアゲハ?ちょっと黄色が濃い。そして羽の付け根の黒が広く濃いようです。キアゲハでしょうか。



 昔、近所にセロリの畑があった頃はよく見かけましたが、最近あまり見かけなくなっていました。

 さらに小さい小さい蝶が。




 ヤマトシジミかな?


 と、大中小3種の蝶がやってきたうれしい日でした。

 翌日はビワの木の下に



 ここには樹液の好きな蝶がやってきます。
落ちたビワが腐り始めて、多分発酵したいい匂いがするのでしょう。この日来たのはタテハチヨウでした。
 羽の白い模様が、問題。





 Cなのか、Lなのか?
 よく考えたら、普通のキタテハかもしれない。

 それからうちに来たのではありませんが、クロアゲハかな? わずかに湿っている用水路の底あたりを飛んでいました。



 最後に、前回の菖蒲園で見つけた蝶。人目も憚らず追いかけ続けました。だって初めて見る蝶だったから。



 写真を見て思いました。これってテングチョウ?去年石鎚山の麓で抜け殻だけを見た蝶。どこにでもいますよって教えてもらったけど、やっぱり山ぎわに多いのでしょう。

 蝶の写真がたくさんあるので次回も蝶です。           続く

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今日の2枚 抜け殻

2023-07-17 08:21:00 | 生き物
 ツユクサの葉にアブラゼミの抜け殻。今年初の抜け殻です。だって、ツユクサは今年生えて茂ってきた葉だから。


 わたしの記憶では、セミが鳴くのは、
夏休み前にニイニイゼミ。梅雨明け間近に鳴き始め、
夏休みにはアブラゼミと交代。
その後クマゼミが現れて、アブラゼミとクマゼミが夏休み中やかましく鳴き続けるというパターンでした。
 が今年は、石手川緑地で先週からクマゼミが鳴いていました。ニイニイゼミとアブラゼミは?クマゼミが早すぎます。季節の感覚が少しずつ変わってきていると感じます。
 ゆうべ、遠くでニイニイゼミとアブラゼミの声が聞こえました。夕方鳴くのは多分、たった今羽化したばかりのセミです。よかった、ニイニイゼミもいることはいるみたい。

 もう一つの抜け殻。
こちらはとんでもない場所でサナギになったモンシロチョウ。どこかというと、娘の家の玄関のドアノブのすぐ横。銀色の部分がドアノブの取り付け金具ですから、うっかり触ってしまうかもしれません。
 どうしてここに?どこからきたの?
 


 毎日何回となく開け閉めして動くドアの上で、壊れることもなく、無事に飛んで行ったみたいです。

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アサギマダラの飼育5 放蝶 +オオムラサキの幼虫

2023-07-15 00:04:00 | 生き物
 まずは

 オオムラサキの一生をまとめました

 

 羽化したオオムラサキは、7月から8月にかけて交尾し卵を産みます。 卵は一回に十数個くらいかな? 肉眼ではっきり見えます。 薄緑色で手まりのように緑の筋が入って、とてもきれいです。 残念ながら写真がありません。

 

 有精卵の卵は2週間くらいで孵化します。 だんだん色が茶色っぽくなってくるので、生きていることがわかるのですよ。 幸運にも孵化は2回見ることができました。 孵化したばかりの幼虫は、マッチ棒の先みたいに頭だけが大きくて体は透き通るようにはかなげです。

 でもすぐに緑色の体になって葉っぱと一体化してしまいます。

 わたしの1番のお気に入り写真

 この顔❤️

 11月、エノキが落葉する頃になると、体は枯れた榎の葉っぱの色になります。  冬眠させるため、子どもたちと落ち葉を一枚一枚はぐって探したことがありますが、見事な保護色で、うっかりすると見逃してしまいます。

 越冬に成功すれば、3月末には再びエノキに登ってきて、木のこぶのようにへばりついて新芽の出るのを待っています。 そして、エノキの葉っぱをもりもり食べて体長5センチくらいになるまで成長するのです。そして6月にはさなぎになって6月中旬から7月上旬に次々と羽化します。 オスの羽化のほうが少し早く、メスは遅れて出てきます。それまでオスを生かしておかなければ産卵は望めません。 

 しかし、何もしなくていいはずの越冬が一番難しかったのです。1年目に孵化した幼虫は、管理が悪くすべて死んでしまいました。 2年目3年目は卵を産まず、4年目に再び越冬に挑戦しました。 できるだけ自然に近い状態を作り万全の体制で臨んだはずなのですが、生き残ったのは数匹だったようです。わたしはこの結果を見ずに転勤しましたのでその後のことはわかりません。

 卵を産んでも産まなくても、毎年県の職員の方から幼虫を頂いていました。それは県外から手に入れてくれていたのですが、科学博物館の学芸員さんから、県外産の蝶をここで放すのはよくない、との指摘がありました。蝶にも固有の遺伝子があって、そこに他地域の遺伝子が混ざると遺伝子の撹乱を起こすと。

 結局このプロジェクトは立ち消えになったようです。

 さて、アサギマダラです。

 わたしたちが三週間も放蝶せず狭い小屋で飼い続けたのは、オオムラサキ時代の「遺伝子の撹乱」という言葉が忘れられなかったからです。他県から取り寄せた蝶をこのまま放してよいものだろうか。もっとも娘は、卵を産まないなら放せばいいと、簡単に考えていたようですが。

 オスが死んだ次の日もう1匹、動かなくなりました。多分翌日に生まれた子です。

 ダメだ、やっぱり放してやろう。



 わたしは3週間生きたらまずまずよく生きたかなと思ったのですが、調べてみたらアサギマダラは別格でした。4ヶ月も生きるんだそうです。遠く海までも超えて旅するので、そのくらい生きるんだとか。ならばわずか3週間で死なすわけにはいきません。
 愛媛に来るアサギマダラの中には北陸地方や近畿地方からもやってきていることがわかっており(マーキング調査)沖縄県までも行っているそうです。これだけ移動するのですから遺伝子云々は考えなくてもいいのではないか、という結論に達しました。
 動かなくなった蝶を外に持っていき手のひらに乗せたら……
 生きていた! あっという間に空に舞い上がりました。
 待って、写真に撮っておく、というので次の蝶を手に載せたら……
これまたすぐさま手から離れました。結局3匹とも1秒たりともとどまってくれなかったのです。
 今頃はどこを飛んでいるのでしょう。
 これは石鎚山で見たアサギマダラ。、




 ヒヨドリバナの蜜を吸っています。


 アサギマダラは桜三里にも飛んでいますし、車の多い道沿いの畑にも目撃情報があります。だったら成蝶を呼び寄せることはできるのではないか、そんな話をしていましたら、今度はどこからかフジバカマを手に入れてきました。フジバカマもアサギマダラが大好きな花です。

 さて、そんなに簡単にいくものでしようかねえ。



 それが、意外とすくすく育っているのです。


 

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アサギマダラの飼育4 産卵は? +オオムラサキの産卵

2023-07-11 07:39:00 | 生き物

 蜜さえ飲めばチョウは生きています。当然次は産卵をーと、期待したいところですが、問題がありました。

 その問題とは

 オオムラサキの飼育経験から、問題点を挙げます。

 まずはオオムラサキの産卵について以前の記事を加筆修正して再掲します。

  一カ所に集まってきたオオムラサキのオスとメスの蝶。 羽化してしばらくたつとこのようにパートナーを求めて集まるようになります。

 

 

 ただ、4,5匹ではなかなか気に入った相手を探すのは難しいのではないかと思います。 メスは毎年卵を産みましたが、無精卵のことが多く、孵化に成功したのは4年間で2回だけでした。 1匹が10数個の卵を生みますから、その年はその数だけ幼虫も見られました。もっとたくさん成虫が多ければ成功率は高まると思いますが、そのためにはたくさんの幼虫を育てなければならず、 大量のエノキの葉が必要です。 小さな小屋の中で鉢植えのエノキを並べただけでは4,5匹が精一杯でした。(途中で死んでいくのも多いのです)

 

 

 写真を見てわかると思いますが、成虫の羽はボロボロです。 近くにいるオス(メス)を引きつけるためか、猛スピードで羽ばたきを繰り返し、網にぶつけてしまうからです。 
 成虫は8月には力尽きたように死んでいきます。 ボロボロの羽は、1年という短い時間を懸命に生きたあかしです。 それを見るたびに、この狭い小屋の中で死なせていくのをすまなく思ったものです。

 アサギマダラも同じことがいえます。

 まず、うちでは飼育環境が狭すぎる。

 次に、成蝶が少なすぎる。しかもオスがたった1匹。

 オオムラサキもですが、オスはメスよりも早くに羽化して、メスを待ちます。それまで活かしておかなければなりません。そしてメスよりも早く死にます。チャンスは短いのです。

 3つめに、幼虫の餌が少ない。

 娘が取り寄せたキジヨランは本葉が3枚のまま、新しい葉も芽も出てきませんでした。これではメスもたまごを産もうとは思わないでしょう。

 そして羽化して3週間目、ついにオスが死にました。 一番よく羽ばたいていた彼の羽はボロボロでした。



 ヤママユガやカイコのように、羽化してからは子孫を残すだけのと違って、広い範囲を飛びまわって生活する蝶は、簡単には飼育できないし、
 これはわたしの推測ですが、キジヨランも小さく、山の花も少ない時期なのに、羽化が早すぎたのではないかと思います。この辺りの植物のサイクルに合ってないと思ったのです。買った幼虫の生まれた所なら、きっと羽化の時期も環境に合っていたのでしょうが。
 最初にわたしが乗り気でなかったのはこういうわけです。 
 
 幼虫を買って、卵を産ませてまた幼虫を育てて…という娘の壮大な夢はあっけなく消えました。当然ですけど。

               続く

 

 


 

 


 

 

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アサギマダラの飼育3 成蝶のえさ オオムラサキのえさ

2023-07-07 22:17:23 | 生き物

アサギマダラの好物と言えばフジバカマ。しかし今頃フジバカマなんて咲いているわけがない。私は今まで見たアサギマダラの行動を思い出しました。

 9月 ヒヨドリバナ シシウド

 6月 ウツギ 

 要するに花の蜜なんですが、あいにく花のない時期でした。家のあちこちを探して葉ボタンの薹立ちした花と咲き始めたラベンダーを鉢に植えて小屋に入れてやりましたが、一向に花にとまる様子がありません。そこで思い出したのがオオムラサキのえさのやり方です。

 ここでオオムラサキの飼育記録の一部を再掲します。

 成虫になったオオムラサキは、自然界ではクヌギの樹液を飲みます。 飼育する場合は人工のえさを作ります。 ベースはなんとカルピス。 それに焼酎を少々。 この液を日なたにおいて発酵させます。 オオムラサキはこの匂いに惹かれて飲みに来るのはずなのですが、実際は、なかなか気づいてくれません。 そこでガーゼに浸したえさを、オオムラサキの口のそばまで持って行ってやります。 すると、匂いに気づいたオオムラサキは吻をのばして液を吸います。 人間が手に持っていてもいっこうに逃げません。


  


 えさのそばに腐りかけのバナナやパイナップルを置くのも効果的でした。 果物が発酵して出る液や匂いが好きなようです。 そのうち自分でえさの所に集まるようになります。

 アサギマダラも人工的に蜜を与えるしかないか。
 そこで蜂蜜を薄めて与えることにしました。はじめは市販のアカシアの蜜を与えてみたのですが、芳しくありません。もっと自然に近いものをー

 以前ミツバチを飼っていた時の蜂蜜が瓶の底に溜まっていましたのでそれをうんと薄めてガーゼに浸してつるしてみました。すると、

 やった! とまりました。しかしこれには問題があって・・・

 アリが集まるのです。

 面倒になったわたしは、ネットの上から蜜をたらしてみました。すると

 縮めていた吻を伸ばしました! 写真で足のように見えるけど一本だけなめらかにカーブを描いている管。

 わかるかしら。網の外に吻をだして吸っています。

 
 
 吻の先が手探りするように動くのです。
 
 
 ネットの天井にとまっているのはこれでOK
 では横にとまっているのは?
 
 スプーンであげました。
 
こうして3週間が過ぎました。
こうなるとつぎは、産卵を期待してしまいます。
                          続く  
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アサギマダラの飼育2 入れ物  えのきとオオムラサキ

2023-07-06 01:18:00 | 生き物
 余計な記述もあるのですが、まずはオオムラサキの飼育記録をお読みください。
それと、過去にいただいたコメントも公開されています。過去記事をどのように扱うかまだやり方を習得できておりません。焦点の定まらない記事ですがお許しください。

 もう20年も前のこと、山の近くの小学校に赴任した年に、オオムラサキの飼育が始まりました。 前年度からの計画だったらしく、学校の付近には幼虫のえさになるエノキと、成虫になってからえさにするクヌギとがたくさんあって、オオムラサキの生育しやすい環境なんだそうです。 そこで数の減ってしまったオオムラサキを飼育して放蝶し、オオムラサキを復活させようというプロジェクトだったらしいです。県の林業課の主導で山近くの学校数校が参加していました。

 担当は3年生の担任でした。理科でモンシロチョウの飼育観察を学習するので、関連がある、という理由でしたがー

 このオオムラサキの飼育がなかなか大変。 鳥などに食べられないように専用の小屋を作り(広さは3畳、高さは2メートルほど、全体を網で覆ってありました)まちがって逃がさないようにかぎまでかけて、おいしいエノキを育てるために毎日エノキアブラムシを退治し・・・・

 学級担任が片手間で取り組むほど容易いものではなかったのです。お世話の中心はわたしに。

 苦労の甲斐あって1年目に5匹のオオムラサキが羽化しました。 オス3匹、メス2匹でした。 やがてメスは卵を産み、なんと幼虫が生まれたのです。 初めての飼育としては快挙でした。

  


 これは、貴重な羽化の写真。 この写真を撮るまでには涙ぐましい努力があったのですよ。


 羽化直前のさなぎ。 羽化が近くなると羽の色が透けて見えるようになります。 そんなさなぎを枝ごと花瓶に挿して羽化を待つのですが・・・・・・



 いつも、知らない間に抜け出しているのです。 一度などは、会議中目の前に花瓶を置いてそれをにらみながら話し合っていたのに、ふと見るともう蝶になっていたりして。


 実際に抜け出すのを見られたのは1回だけです。 もちろんビデオも撮りました。 
 セミは背中が割れ始めてから徐々に、徐々に体をだしてきますが、オオムラサキは、体を大きく一振りしたかと思うともうパックリと割れて体が出てくるのです。 あっという間です。 でも感動的な誕生でした。 


 出てきた蝶はまだ羽が縮んでいます。



 少しずつ、少しずつ羽が伸びてきます。 きれいな青紫が見え始めました。 これはオスです。



 ほとんど羽の伸びた状態。 



 羽化の瞬間を見たいがために次々とさなぎを職員室に持ち込んで、ビデオカメラをおいて・・・・と、半分くらいは職員室で羽化したものです。


 このように、大型の蝶の飼育には相当大きな小屋が必要です。本格的にオオムラサキの飼育に取り組んでいる所は、熱帯植物のハウスくらい大きいですよね。

 アサギマダラも……いやいや無理です。うちにも小屋とまではいかないけどかなり大きな鉄の枠はあったのですが、重くて移動ができませんでした。農薬のかからない、木漏れ日の差すような場所に作りたかったのですが。

 結局、使わなくなったストーブのガードに白い寒冷紗を被せて小さな檻を作りました。吹けば飛ぶような小屋です。いや、実際に飛びました。とりあえず、とりあえずのつもりでしたがー結局は改善することなく1ヶ月近く使い続けました。

           続く

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