
神社はすぐわかりました。この山奥に車が数台停まっていたからです。 ははあ、新聞を見て訪れた人たちですね。紅葉はちょっと早いかな?










さて、帰り道ですがー


多分自然の木だと思うのですが、モミジがきれいでした。



道はどんどん山の中に入っていきました。




写真の左上の方です。

ほら!ガードレールが見えます。

広場には看板があって「愛媛トヨペットの森」とありました。 トヨタ自動車の販売会社ですよね。

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登り道が続きます。階段だらけは足に堪えます。わたしはついにズボンのひざのファスナーを開けて裾を取り外しました。すると半ズボンになるのです。これで膝のあたりに布の抵抗がなくなり、少し登りやすくなりました。座り込んでそれをしていたらすれ違う人が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。
語録6 石鎚を好きになってほしいから困っている人を見かけたら進んで助けることにしている(休みのたびに登山する愛好家)
立ち止まっていても「お気をつけて」と言ってくれる人も何人もいました。ベテランの人は挨拶をするときに声や表情で相手の体調を思いやるそうです。
登り続けて夜明かし峠近くまで来ました。娘が小学生の時はここまで来たそうです。(それ以前は山頂まで行っていました。事故があったりして次第に短縮され、今は登山しなくなっています)
ここまで来ると目の前に石鎚山頂が。
右から出た枝の先あたりに山頂社が見えます。 とおい~
これは私のもっともいやなパターンだわ。
人それぞれではありますが、わたしは目の前に目標が見えているのに、歩いても歩いても到達できない道は嫌なのです。堂が森もこのタイプで、森を抜けた先に頂上が見えますが、とても遠くていやでした。逆に土小屋ルートだと先が見えないので、ひたすら歩いていくうちにいつの間にか着いていて、私にはこの方がずっといいです。
で、休憩所は?
山頂社の真下、かなり上のほうにありました。そそり立つ険しい傾斜。あそこまでは行くと決めていました。
語録7 トイレは2の鎖下までありません。登山の前にトイレを済ませましょう(ロープウエイ駅での注意書き)
これ、大事。成就から2.6㎞ すでに3時間近くかかっています。めちゃくちゃ遅い。ここで引き返したら絶対トイレで困るに決まっています。だから休憩所でトイレを済ましてから下りるつもりでした。
夜明かし峠にはルート図がたっています。これでいうと、2の鎖の下に休憩所があります。
成就ルートは土小屋ルートより1㎞短いですがその分傾斜が急で、時間的にはどちらも同じ。土小屋ルートにはところどころに休憩用のベンチが設置されていますが、成就ルートにはベンチはありませんでした。2か所だけ丸太と角材の置かれた場所があって腰を下ろすことはできましたが、それだけです。観光登山者には不親切なルートです。本当に修行の道だなあと思いました。
けど、この道を1歳くらいの幼児を抱っこ紐に抱いて登ってきたお母さんがいたのですよ。母は強し! しかも、そのぼうや、自分で歩きたいと駄々をこねている。ここは危ないからダメとお母さんがなだめていました。
語録8 登山にも英才教育が必要だ。(ずっとソロで登山してきた結果、子供が一緒に登ってくれないと寂しがるお父さん)
そうねえ、親子で登った楽しい経験があるからこそ山登りが好きになるのかもしれません。一緒に登る中でいろいろな知恵もマナーも学んでいくのでしょう。学校で一斉登山をしなくなったからこそ、だれかが教える必要があります。
階段ばかりのしんどい道ですが、眺めがいいので救われました。
振り返ると、登ってきた成就の建物
一週間前に行った瓶が森。
一の鎖に着きました。 私はもちろんう回路を行きます。挑戦した人もいましたがあえなくリタイア。すぐに下りてきました。無理はしないほうがいいです。
たまたま人の姿が途絶えて、たった一人でとぼとぼと歩いていたら目の前に小鳥が。トリミングしたらボケてしまいましたが、あなたはだあれ。
逃げるふうでもなく私の前を案内でもしてくれるように歩いていきました。しばし疲れを忘れました。
語録9 ぼくらは地球の上で遊ばせてもらっている。できるだけ自然の邪魔をしないように、壊さないように気を付けたい(県外から来た大学生ふたり)
ここへ来るまでに、ガンガン音楽をかけて登ってくる若者グループに道を譲りました。わたし、ちょっと迷ったのですけど気のよさそうな青年たちだったのですれ違いざまに声を掛けました。
「お願いがあるんですけど」 息も絶え絶えのばあさんに呼び止められた若者は何事かとびっくりしたことでしょう。 「ボリュームをもうちょっと落としてもらえませんか。小鳥の声が聞こえないから。」本当はイヤホンで聞いてくれと言いたかったけどそれは言いませんでした。その時は本当に小鳥がどこかへ行ってしまってたのです。
大分山が近づいてきました。
そしてついに休憩所がすぐ上に。
鳥居の上に避難所を兼ねた休憩所と、トイレ、その上に2の鎖、3の鎖があります。
ここまでかかった時間 3時間半。標準タイムより1時間も遅かったです。がんばった。
じつはこの鳥居からトイレのある休憩所までの石段が最難関でして、最後の力を振り絞らなければたどり着けません。
小屋に入ってお弁当を食べ、娘に電話しました。
「今休憩所」
「ええ~~ そんなとこまで登ってきたん。がんばったねえ。」
山を登り慣れているお仲間でさえ、喘ぎあえぎだったそうで、わたしなんかとっくにリタイアして下山したと思っていたらしいです。
帰りの下り道は登りよりもきつかったです。
語録10 体が寒くないのに足が震える(ウマオ)生まれて初めて膝が笑うという経験をしたらしい(笑)
語録11 抜きつ抜かれつですなあ、何度も会いましたねえ。(休むたびに道を譲っていた人から)
きつい道だからこそ連帯感が生まれてきます。 きっと同じ時間に下りるんでしょうね。なんて話していたのですが、最後は私が負けました。
抜きつ抜かれつといえば、登るとき前社が森の小屋で先を越された団体ツアーの皆さんを、この下りで追い抜きました。
ツアーに付き添っていたガイドさん、「皆さんゆっくり行きますよ。このお母さんのペースで後をついていきましょう。いいですね。」わたしがペースメーカーになるなんて! みなさん相当お疲れなのかな? あとから追いかけられるのは好きではないので先に行ってもらいました。がすぐにまた追いつきました。
追いついたのは前社が森の小屋です。このツアーの一行が休んでいるのが見えました。私が追い抜いた人たちを待っていたようです。私が休憩所まで行く間に山頂まで行って私より先に帰ってきたのだと思います。皆さんかなりの健脚とお見受けしましたが、さすがに足並みがみだれたようです。
人数の多いツアーなんですよ。足並みが揃わないのも無理ないですね。こんなに大勢が休めるところは他になかったように思います。
ツアー客の一人が男性が添乗員さんに向かって、やれ、歩くスピードが遅いだの、ちんたら下りていたらかえって疲れるだの、文句たらたら言っていました。それを聞いて私も疲れていたものだからちょっとイラっとしたんですわ。ついつい言ってしまいました。
語録12 ツアーなんだから無理ですよ。自分のペースで登りたいなら一人で来なくては(顔だけはにこやかに笑いながらね)
その男性、いかに普段自分が山登りに長けているか、ツアーで来たのは交通手段がないからだとかいろいろ周りの方に言っていましたが・・・ 私も何人かの登山好きの方のブログを読ませていただいていますが、皆さん人を当てにせずぐちぐち言わず、すがすがしい方ばかり。自分で交通の手配もガイドを雇うこともできずツアーでお世話になってるなら仲間の悪口は言わないことです。おまけに地元の人の悪口まで言うなんて
その悪口とはー
登ってくるとき、買わない人にはトイレは貸さないと言った小屋のおじさんのことを、商売人として心が狭いというのです。 しかし、その人の言うように気前よく貸してあげたとしても1日に数百人の、ほとんどが再訪することのない登山者の何人が亭主の人柄に感銘して飴湯を買ってくれるでしょうか。都会の商売とは違うと、わたしは心の中で反論しました。
語録13 石鎚山は団体ツアーには向かない山だ(私他複数の人)
剣山などは、山頂に行かなくても楽しめる場所が何か所かあるし、余力のある人は隣の次郎笈までも行けます。体力に応じて楽しめる山だと思いますが、石鎚山はひたすら登るだけ。無理になったら同じ道を引き返すだけ。考えようによってはつまらない山です。少人数でガイドを雇って登っているグループに何組も会いましたが、初めて登るときはそれがベストのように思います。それに・・・さっきのツアーは人数のわりにガイドさんが少ないような気がしたなあ。去年会ったツアーはガイドさんと添乗員さん、3人以上付いていたような・・・
大勢で登るのではなく自分一人だったら、しんどいながらも楽しみはいろいろあります。
サルノコシカケの仲間でしょうか。まるで貝がへばりついているみたい。
八丁坂を下りきったときホッとしました。上り道がこんなにもうれしいとは。
成就で出迎えてくれた猫ちゃん。 どこかのお店の看板猫で玉ちゃんというんだそうです。めったに出てこないので会えるのはラッキーなんだとか。
しばらく娘たちを待ちましたが下りてこないので先にロープウエイに乗って下りました。こんなこともあろうかと、私の車で来ていたので先に帰るつもりでしたが、駐車場で電話が通じたのでさらに10分ほど待って一緒に帰りました。ウマオは天狗岳にも行ってご満悦でした。
車の中で、娘が山頂で出会った人のことを話してくれました。
なんと! 汚物の袋を持って天狗のように駆け下りて行った人が、先週私たちが廃村をうろついていた時会った青年だというのです。彼はボランティアで石鎚山の環境維持のために汚物の始末やごみ拾い、道の整備などをしているのだそうです。台風で倒れた木や枝も片付けて歩きやすくしてくれたんだそうです。私とすれ違った後、彼は夜勤の仕事に出かけたんですって。
私たちがこうして険しい山に登り自然を満喫できるのも、道を切り開いた役小角から続く先人の苦労に支えられているのだと心からありがたく思いました。そして、気持ちよく登山できるのは、たくさんの信者さんや石鎚を愛してやまない人たちの奉仕の精神があってこそ。本来は信仰の道ですから厳しくはありますが、その分人を思いやりながら真摯に登る人たちにたくさん出会うことができて、登ってよかったなあと思いました。 けど、このしんどさは、もうしばらくは味わわなくていいかな。
追記 下山した時、歩数は17000歩を超えていました。登った階数 36階。すべてが階段だったわけではありませんがそれだけ小刻みの階段が多かったということです。 ポチの散歩を終えた時には20000歩を超えていました。つかれました~ そしてさすがに筋肉痛になりました。翌日ね。まだまだ若い?
良いお天気が続きます。ウマオは、2週連続で石鎚登山に行ってしまいました。今回はお父さんと二人だけの登山です。だって、私たち先週登ったばかりなのに・・・元気者には付き合いきれません。
というわけで、紅葉がピークだった先週の登山レポートです。
私は生まれて初めて成就からの登山道を歩きました。この道は土小屋ルートに比べて距離は短いものの傾斜がきつく、みんなしんどい思いをしながら登っている、という連帯感のようなものがありました。すれ違う時挨拶をする人はほぼ100パーセントだったし、ほんの数分間立ち止まって息を整える人も多くて、見知らぬ人と会話する機会も多かったです。なんとなく温かみのある登山だったなあ、と今思い返しています。
けど、登山する人の温度差がありすぎるー信仰で登る人~観光で登る人 1歳の幼児~80台の老人 登山初心者~通算500回を超える石鎚レジェンド 地元の人~都会の人 自然保護に無関心な人~ストイックなまでに厳しい人 こんなにも様々な人を受け入れることができるのが石鎚の懐の深さではありますが、当然意識の違いからくる問題はうまれるわけで。
私の心に残る石鎚語録とともにレポートします。私が問題だと思ったことも今回は書いておこうと思います。不愉快な気持ちになられる方がいたらごめんなさい。語録は私が聞いたりまた聞きしたりした言葉です。
語録1 天狗岳はディズニーランドか!
私たちが瓶が森に行った日、石鎚山頂から天狗岳(ここが最高峰)へ行く道は2時間待ちの行列だったとか。交通整理したら逆に文句を言われることもあるそうです。
駐車場が満車になる恐れがあるというので、ロープウエイの始発時刻よりもっと早く着くように家を出ました。先に着いていた仲間が駐車場を確保してくれていました。そこからロープウエイープウエイに乗って成就へ。いつものことですがここからは娘たちとは別に、マイペースで登ります。
ロープウエイ駅から神社のある成就(地名)まで約20分
神社に続く広場は霧が深く何も見えませんでした。
赤く見えるのは赤く色づいたドウダンツツジの葉でした。途中、シロモジの葉が黄色く色づいていたり、ハガクレツリフネの花が咲き残っていたり
石鎚神社の中宮「成就社」(神社名)
ちなみに山頂にも神社があって「山頂神社」と呼ばれています。1300年の昔、修験者の役小角(えんのおづぬ)が石鎚山頂をめざしたけれどついに挫折してここまで下山してきました。しかしこの地で一人の老人が斧から針を削り出そうとしているのを見て感銘を受け、再び修行を続けてついに山頂を極めたと伝えられています。そして役小角の心願が成就したこの地に社を建て、祀るようになったとか。石鎚山では今でも7月1日のお山開きには全国から信者が集まってきます。そのための旅館もここにはあります。
本殿にお参りして、いよいよ登山開始。神門をでるとそこはだらだらと下り坂でした。
語録2 この坂がいやよねえ。帰ってきたときここを登るのはほんとしんどかった。 昔、宿泊野外学習で子供たちを引率して山に登った友人の言葉。
下ったら上るーこれ、当たり前のこと。先へ行くにも覚悟がいります。しかし、あまりきつい坂でもないのでついつい遠くまで行ってしまう羽目になるのです。
巨木がそびえる山道は、景色は見えませんがすがすがしく、しばらくは私も順調に歩きました。
鳥居が見えてきました。山頂に参拝する体力のないものがここから頂上を拝むのだそうです。ここまで20分。標準タイムで来られました。
ヒメシャラとブナ?
頭上に大きな倒木
八丁坂の始まり。成就から1km ここまで来るのに30分。ここからはずうっと上りです。
道のほとんどは木できれいに整備されています。しかし階段を上り続けるのはきつい。何人もの人に先に行ってもらいました。
語録3 修行ですねえ。役小角の苦労がしのばれます。(若い人が追いついてきて隣で一息入れながら)
道なき道を切り開いた役小角の苦労はこんなものではなかったでしょうが。
語録4 階段を作るのは本当にしんどかった。天候が悪いと山頂荘で何日も待機せんといかんかったし。(娘の知り合いの工事人さん)
本来出会ったときは登り優先ですが、私は上から下りてくる人にも道を譲りました。とろくさい私のために待たせたくはないので。そんな時、風のように、天狗のように駆け下りてくる人に出会いました。手にはトイレの汚物を入れた黒い袋を持っています。石鎚山のトイレはバイオ技術を駆使して環境に配慮したトイレになっています。そのため使用済みの紙は汚物入れに入れるのですが、それを毎日下界まで持って降りてくれる人がいるのです。お世話様です。ちなみにトイレを使うには協力金を入れることになっています。が、美しいトイレを使えるのが当たり前と思っている人もいるのではないでしょうか。あまりお金を入れる人を見たことがありません。(数回分のチケットを買って前払いしている人もいます)
木々が紅葉してきました。そしてちらほらと山の姿が見えるようになりました。
成就から1.6㎞ ここまで70分 500m登るのに30分のペースです。
ここの色づき方は水玉模様。まあ、遊ぶ時間も結構多かったですから遅いのはしかたないけど。写真を撮るのに立ち止まれば1分、30回立ち止まれば30分のロスはあります。けど、立ち止まらずにはいられません。息が切れるのと景色がきれいなのと両方の理由で。
登り始めて2時間 前社が森に来ました
ここには小屋があって飴湯などを販売していました。ショウガ入り飴湯を買いひと休み。そこへトイレを貸してほしいという登山者がきました。
語録5 何か買ってくれるというならトイレをつかってもええけど・・・・(飴湯をうっていたおじさん) 山でのトイレ管理の大変さを思うと、もっともだとわたしは思いましたが、ツアーで来た人の中には異論もあったようです。商売人としての度量が云々。これについては後編でもう一度書きます。
おじさんに上の休憩所まで何分ぐらいかかるか聞いたところ「40分くらい」と言われました。実際は50分かかるそうです。
ええ~~~ まだそんなにあるの~ がっくり。
続きます
順序でいえば瓶が森を途中で下山した後の行動を書くべきなのですが、三日後、また瓶が森へ行きましたのでその日のことを先に書きます。
水曜日、「瓶が森林道フラワーウォッチング」というツアーに参加しました。これは瓶が森林道(ユーフォーライン)を歩いて植物観察をしようというツアーで、西条自然学校の法橋先生がガイドをしてくれます。春、夏、秋の3回あるのですが今まで参加したことはありません。というのも水曜日は松山へ行く日。けどとても面白そうなので太極拳をお休みして参加しました。結論から言うと、大変面白く有意義な一日でした。
この日は中型バスに乗って新しい寒風山トンネルを抜けました。このトンネル、5432メートル、日本で2番目に長いトンネルだそうです。知らなかった。
いったん高知県に入って木の香温泉でトイレタイム
海洋堂の自動販売機ができていました。
道端には十月桜がちらほら。写真を撮りたい人のためにバスが止まってくれました。添乗員、ガイド合わせて総勢15人のツアーです。この融通の利かせ方がアットホームな感じでよかったです。
また愛媛県側に引き返して狭い道をうねうねとゆっくり進みました。小型バス一台がやっとの狭いところもたくさんあり、運転手さんも気の抜けないツアーだそうです。
このツアーは西条市の自然と歴史を理解してもらうため、西条市観光物産協会が主催しています。添乗員さんも物産協会の職員です。
ユーフォーラインはもともと雄峰ラインと言っていましたが、古文書にもUFOが出現したらしいことが書かれているため、UFOと掛け合わせてこう呼ぶようになったそうです。なんでも火の玉が目撃されたのだとか。
狭い山道を抜けると広々とした景色が広がります。
かつてカローラのCMで菅田将暉さんが気持ちよく運転していた道。あれでこの道は一躍人気が出て人が大勢来るようになりました。困ったのは、あんなふうにすいすい運転できる道だと勘違いしてくる人が大勢いること。そして、今石鎚は人が多すぎて過密状態だそうです。当然マナーの問題や環境への負荷が増えることなどの問題も起きています(今年石鎚山には例年になくたくさんのごみが落ちていたそうで、石鎚を愛してやまない山男が悲しんでおりました)
景色は広々で、舗装はされていますが山道には変わりありません。慣れない運転による事故も結構あるそうです。
さらに付け加えるならば、道端の草を刈ったり、弱いところを補修したりするのは地元西条市と高知県いの町の職員だそうで、時には木の枝で車を擦ったなどの苦情を言われることもあるのだそうです。しかし、観光客が押し寄せても管理する地元には一円も入ってこないのだとか。バスの中で、通行料をとったらいいのにねえ、という声も上がりました。私もこうして楽しませてもらうのですから通行料を払ってもいいという気持ちはあります。
このツアー、春、夏、秋の3回行われており先の2回はいずれも悪天候だったそうです。今日も怪しい・・・添乗員さんは一抹の不安を抱いていたようですがー
よい兆しが見えてきました。
こんなに空がピンクに染まるのは見たことがないそうです。家族で行ったときに車が多くて止まれなかった場所でバスを止めることができ、しばし撮影タイムになりました。このツアー、わざと観光客の少ない平日に催行しているそうです。が、この日は車が多かったです。
わたし、今まで何も考えたことがなかったのですが、この幾重にも重なる優しい山並みは高知県側。雲の下に太平洋が広がっていました。ガイドの法橋先生はこの高知県の山がうらやましくてしかたがないそうです。広葉樹の多彩なひろがり。高知県は山の多い県ですが、西条市のように急峻な山にまで植林はしておらず、自然のままの広葉樹の森が広がっています。
というのも、数年前、西条市も大雨で大きな被害を受けましたが、その一因となったのが放置された人工林でした。細いひょろひょろとした、本来間伐されるべき木が保水力を失っており、雨が降ると土砂とともに流されるのだそうです。今自然学校が取り組んでいる、放置林を自然に還す活動も災害を機に行うようになったのだとか。
次に止まったのは吉野川源流の碑があるところ。ここからは歩いて道端の植物を観察しながら、瓶が森の駐車場を目指しました。
駐車場のちょうど上あたりに来た時、石鎚に雲海がかかっているのが見えました。私たち、花も見たいし景色も撮らなきゃいけないし。なかなか忙しかったです。
駐車場のベンチでお弁当。ちょうど祭りシーズンなのでお寿司と柿羊羹(全国一の愛宕柿の生産地田滝地区のグループが作っている柿の果肉入り羊羹)でした。
お弁当を食べた後、瓶が森の氷見二千石原を歩く人と、林道をさらに下って子持ち権現まで歩く人に分かれました。私はつい3日前に氷見二千石原へは行っているので、子持ち権現行きにしました。
瓶が森駐車場付近にもガスが出て幻想的な風景になっていました。
子持ち権現は背中に子供を背負っているような形からそういわれているそうです。古くから修行の場として修験者たちが登っているそうです。ウマオに言わせれば、鎖しかない山です。なぜかウマオは子持ち権現がお気に入り。将来はここに登ってみたいんですって。
子持ち権現が正面に見えるところまで歩いて駐車場に引き返しました。
帰り道、自念子の頭(じねんごのかしら)へ寄り道して、数分登山気分を味わいました。添乗員さんはぜひここを見てほしかったといいました。というのも自念子の頭へ上る道の左側は高知県、右側は愛媛県で、尾根を境に全く違った地形になっているのでした。
高知県側
こうして楽しく有意義な一日が終わりました。
次回に、散策で見つけた植物を紹介します。
さて、一足先に帰ろうとしたころには雨はまた霧雨になってどうやら上がりそうな気配になってきました。駐車場に何台かの車が入ってきて、これから登山をしようとする人たちが4,5人。 ああ、もう少し早く雨が上がってくれればわたしは寂しい思いをしなくてすんだのに。わたしのもくろみはちゃんと当たっていたのです。天気以外は。
ともあれ、わたしは一人で瓶が森林道を運転して帰るつもり。その帰り道はー
なんてまあ、楽しかったことでしょう。
わたしは何度もこの林道をドライブしたことがありますが、いつも誰かに乗せてもらうか、誰かを乗せているか、たった一人で走ったことはないのです。魅力的なこのルートで気になるものがあってもすぐにとまって確認とはいきません。けど、自分一人なら、好きなときにとまって,好きなだけ観察して写真を撮って・・・もう自由自在、勝手気まま。
雨上がりの景色はなかなか風情があってきれい。
小さな滝もできていました。
ヤマアジサイやなんとかショウマがさいていて
走っていても目につく白い花
その大半はウツギでしたが、下界のより一回り大きいと思うんです。つぼみがぷっくりとしていて、はじめはウツギと気づきませんでした。
あれ!
もしかしてクロヅルではないですかね。わたしは実だけしか見たことがありません。だって、花の咲く時期に来なかったもの。
そして来るときに気になっていたのに後続車がいたために確認できなかった白い花。道のほとんどを白で埋め尽くすくらいに散っていたのですが、帰り道ではなかなかみつけることができませんでした。
これとは違います。
それは、思いもよらずマメ科らしい花だったのです。上を見上げましたがどの木から落ちてきたのかわかりませんでした。
ああ~、歩いてじっくり観察したら楽しいだろうなあ。じつはそういう観察会もあるのですが、いままで参加したことがありません。今度は行ってみるかなあ、そのためには別の予定をキャンセルしなきゃいけないんだけど。
こうして寄り道しては写真を撮っていたところ、後ろから子どもの声らしい歓声が聞こえ、見覚えのあるマイクロバスが走り去りました。続いて数台の乗用車も。
しまった! 遊んでいるうちに追い抜かれてしまった。
その後は、特に急ぐ必要はなかったのですがカーブの連続の薄暗い道にさしかかりましたので、わき目もふらず前方を見て運転に専念しました。
寒風山の長い長いトンネルを抜けるとあとは西条市内に向かって走るだけ。後ろから猛スピードで追いついてきた車をよけたところでこんなものを発見。これがこの日最後の写真です。
テイカカズラの花。すごいです。しかし、わたし今年3カ所で見事な蔓と花を見つけています。もしかしたらすごい勢いをつけてきているのかもしれません。