映画「PERFECT DAYS」を見た。
主役の役所広司さんの演技が素晴らしかった。
見終わったあと、自分自身の日常にある幸せを見つめ直す事ができる映画だった。
(以下ネタバレ有りです。)
公共トイレの掃除をする主人公の平山は、プロ意識を持って仕事に取り組んでいる。
仕事以外にも楽しみがある。
古いカセットテープで音楽を聞く。
昼食休憩時には、神社の境内で木々を見上げモノクロ写真を撮る。
仕事が終わると近くの銭湯で身体を洗ったあと、浅草地下商店街の定食屋で安い食事をすませる。
家に変えると、枕元の明かりで眠くなるまで本を読む。
古本屋で買った本や昔のカセットテープが部屋にはたくさんある。
毎朝家のドアを開けるときに、空を見上げて微笑むのは、自分も真似したいと思った。
好きなものに囲まれて生き、好きなことを暮らして生きる男の姿が描かれていた。
淡々とした平凡な日常だけれども、その日常の中に幸せを見出している主人公の平山は、かっこよかった。
自分自身の日常の中にもある幸せを見つめ直す事ができる。
毎日のルーティンの中にある幸せが自分にもある。
例えば、
毎朝挽きたて淹れたてのコーヒーを飲むこと。
毎朝急須で入れた緑茶を持って職場で味わうこと。
音楽や落語や講演会の音声を流しながら通勤すること。
仕事帰りにスーパーマーケットで刺し身や豆腐や野菜など(主に晩酌のつまみ)を買って帰ること。
お風呂では20〜30分ほど、温冷浴で体を十分に温めていること。
腕立て伏せやクランチなどの筋トレをすること。
お風呂上がりに飲むビールやお酒。
妻と一緒に楽しむ夕食。
寝る前の読書・・・。
などなど、自分の日常にも幸せが溢れている。
そんな事に気づかせてくれる映画っだった。