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鶏の竜田揚げ


 千早ふる 神代も聞かず竜田川 からくれないに水くくるとは
 在原業平の歌である。
 昔、竜田川という力士がいた。千早というおいらんに惚れた。振られた。神代というおいらんにも振られた。竜田川は力士を引退して豆腐屋になった。ある日、落ちぶれて女乞食になった千早が竜田川の豆腐屋にやってきて、おからなと恵んでくださいと頼むが、竜田川は断る。悲観した千早は井戸に身を投げる。
 それを聞いた竜田川は顔色を変えて、悔やみ悲しんだ。その竜田川の顔色を見ていたのが神代。鶏肉に片栗粉をまぶして油で揚げたものを売り出した。これが大当たり。竜田川の故郷が奈良県、当時は大和の国だったので、やまとかみよ揚げ鶏屋という店を六十四州に展開して女実業家として大成功。このやまとかみよ揚げ鶏屋の主力商品が鶏の竜田揚げである。油に入れられた鶏肉の色が変わっていく様が、竜田川の顔色が変わっていく様子に似ていることから、この料理を竜田揚げという。
 ほんまかな?
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鶏肉ときのこのオイスターソース炒め


 さしたるワケはないが、急に中華料理が食いたくなった。小生、中華は作るのも食うのも大好きである。中華料理といっても、山ほどあるが、鶏肉の中華が食いたい。
 鶏肉ときのこのオイスター炒めを作る。鶏肉はもも肉を使う。きのこはまいたけ、しめじ、干し椎茸。鶏肉は塩、こしょうして、酒、醤油で下味をつけておく。干し椎茸は半日ほど水に漬けて戻しておく。戻し汁は捨てないように。
 中華鍋を油ならしをして、油を少し入れる。そこに長ネギの青い所、にんにく、赤とうがらしを入れて、油に香りと風味をつける。この時、ゆっくりと加熱すべし。にんにくと赤とうがらしは焦げやすい。
 下味を付けた鶏もも肉はグリルで皮目に焦げ目をつけておく。鶏もも肉を使うときは必ずこの工程を行う。鶏肉のおいしさがぜんぜん違う。鶏肉の苦手な人は皮のブツブツが気持ち悪い人が多いのだろう。こうしておけば気持ち悪さは消え香ばしさが引き立つ。
 長ネギは斜め切り。鶏肉はひと口大に切っておく。しめじとまいたけはバラす。椎茸は切る。
 中華鍋に鶏肉と長ネギ、椎茸を入れる。しばし炒める。時間差をつけてしめじとまいたけを加える。干し椎茸の戻し汁を少し(大さじ2杯程度)入れ、塩、砂糖、酒、醤油、オイスターソースで味付け。これらの調味料は前もって量を計って合わせて、小皿にでも入れておく。中華料理はスピードとタイミングが大切。調理しながらもたもた調味料を出してはいけない。
 あとは水溶き片栗粉でとろみをつけ、ごま油で照りをつければできあがり。
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阪神。いちおう勝ったけど、もひとつスカッとせんな。

 勝つには勝ったけど、スカッとした勝ち方ちゃう。打つ方はええ。マートン、ブラゼルが二人そろってホームラン打ったやんか。このところホームランついてきた、あのお方はきょうはさっぱりやったけど。打つ方も守る方も。
 初回の攻撃は見事やった。平野、鳥谷、新井、の3連打で2点先制。まことにあっぱれや。ところがあかんのんはピッチャー陣。合格は榎田、渡辺、藤川だけ。先発久保は毎回のように先頭打者を塁に出す。小嶋もあかん。小林宏はいつものようにあかん。
 なんで小林宏を1軍に置いとくのか判らん。いっこもチームの勝利に貢献してへんやんか。優勝するため小林宏の復活が必要ゆうけど、復活ちゅうねんから、今はあかんけど昔は良かったちゅうこっちゃろ。ロッテ時代は知らんけど、こやつが阪神に来てからええことあったか。言葉の使い方をまちごうとる。復活とちごうで、化けるやろ。正解に言うなら、阪神優勝のために小林宏大化けが必要と、いわなあかん。といいつつも、小林宏は大化けせえへんのんとちゃうか。とっととファームに落として、榎田を8回、7回は渡辺、小嶋、福原、その他でやりくりせなしゃあないな。
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とつぜん対談 第31回 女中さんとの対談

 ここは、とあるお屋敷の勝手口の前です。ここで待てといわれています。きょうの対談相手の職場はこのお屋敷です。なにしろ忙しい方で、ご自分の時間が非常に取りにくい方です。むりをいって時間を割いてもらいました。
 あ、出て来られました。

雫石
 お忙しい中、申しわけありません。

女中
 いえ、今はちょっと手がすいてるの。3時になると、買物に行って、夕食のしたくをしなくちゃならないから、それまでだったらお相手したげるわ。

雫石
 このお屋敷のお手伝いさんになって、何年ですか。

女中
 あの、いっておきますけれど、私、お手伝いさんではありません。私は女中です。

雫石 
 え、女中という言葉は 差別的なニュアンスがあるとかで、最近は使いませんけど。

女中
 なにが差別なのよ。私は女中です。プロの女中です。女中でいけないのなら、私はなんなのよ。

雫石
 だから、家政婦とか、お手伝いさんとか、ハウスキーパーとか。

女中
 それらが女中とどう違うの。やってる仕事は女中の仕事じゃない。そんなの言葉のいい替えよ。そのうち、家政婦、お手伝いもダメとなるわ。そして新しい言葉を創るの。その言葉もダメになるわ。

雫石
 昔、女中という仕事が軽く見られていたころの名残でしょう。

女中
 少なくとも、私は軽く見られるような仕事はしていないつもりよ。プロの女中として、お金をもらっている以上、私は女中の仕事に誇りを持ってるわ。

雫石
 いままでいろんな家でお仕事したのではないですか。

女中
 そうね。私も、この仕事長いからいろんな所で仕事したわ。

雫石
 有名な人の家で仕事したこともありますか。

女中
 そうねえ。俳優の○○とか、プロ野球選手の△△とか、大臣の◇◇とかの家で女中をやったわ。

雫石
 え、△△というと阪神タイガースの△△ですか。

女中
 そうよ。

雫石
 私、阪神ファンなんです。△△は家ではどんなんですか。奥さんはどんな人ですか。

女中
 バカね。あんた。そんなこと女中の私がいえますか。職業上得た他人のプライバシーをぺらぺらしゃべるような女と思ったの、私を。

雫石
 すみません。でも、週刊誌なんか見ると。

女中
 確かに、自分が仕事してた家庭の秘密を週刊誌やテレビのワイドショーにぺらぺらしゃべる女中がいるね。あんなの女中の風上にもおけないクズよ。プロの女中は絶対にあんなことしないわ。

雫石
 あなたは本物のプロですね。

女中
 お金もらって仕事してるんだからあたり前よ。
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鏡の中の私

 三日前の髭剃りで、アゴを少し傷つけた。小さな傷だからもう治っている。鏡で見ると小さな カサブタができている。あれ、なんだかおかしい。確か。もっと下くちびるに近い所を切ったはずだ。まさか傷が移動するはずがない。記憶違いだろう。そう思ってその時は会社へ出かけた。
 いささか酔っている。日付が変わった深夜だ。課の飲み会だった。課長のぐちに付き合っていたら、こんな時間になってしまった。他の課員は早々に帰宅したが、独身で課の最古参で、課長とのつき合いが最も長い私が、最後までつき合うはめになった。いわゆる中間管理職の悲哀というやつをたっぷりと聞かされた。幸い今日は土曜日だ。ゆっくり二日酔いを覚ます時間はある。
 さて、顔でも洗って寝るとするか。洗面所に来て蛇口をひねる。火照った顔に冷たい水が心地よい。タオルで顔をふこうとして、なにげなく鏡を見る。顔面のあちこちに紫色のアザが出来ている。殴られたようだ。
 正直、今夜のことはほとんど記憶がない。課長と二人で4軒ハシゴをしたのは覚えている。かすかな記憶だが、課長とは機嫌よく別れたはずだ。課長に殴られたのではない。彼は人を殴れるような男ではない。だったら、路上ですれ違ったちんぴらにでも殴られたのか。いくら酔っていても、顔がこうなるほどの暴力を受ければ記憶に残っているはずだ。それに不思議なことがある。アザが残っているのだから、痛みも残っているはずだ。ところが痛くない。さらに不思議なことに、手で顔をさわっても、腫れが手のひらに感じない。
 二日酔いなんてものは寝ていればたいてい治る。昼まで寝たらずいぶん楽になった。腹もへってきたので、何か食べようと思って、冷蔵庫を物色するが何も残っていない。買い置きのインスタントラーメンも切らしている。元気になったことだし、外に出て牛丼でも食べよう。外出するのだから、髪の毛を整えていかなくては。鏡を見る。ギョッとした。口の周りと胸が真っ赤だ。シャツの胸のところも赤黒く変色している。ところどころに食べ物のかけららしいものが付着している。吐いて、吐瀉物だけではなく、吐血もしたようだ。まったく記憶にない。昨日、とういうか今日の深夜1時ごろ帰宅して、ベッドで休んでいたが、吐いた記憶はない。鏡の中の私をみれば、かなりゲーゲーやったはずだが、覚えていない。それに胃はたしかに、朝のうちはムカムカしたが、今はすっきりしている。
 鏡をよく見る。そこに写っているのは、顔を紫色に腫れ上がらせ、口から血を吐いた男だ。その男は間違いなく私だ。あたり前だ。鏡の前に立っているのは私なのだ。鏡の中の男が私だとするのなら、暴力を受け、過度の飲酒によって、急性の胃潰瘍を発症して派手に吐血しているはずだ。顔面、胃、と身体中を痛めていなくては不思議だ。ところが実物の私は、すっかり二日酔いも抜け、気分が良く、顔には小さなカサブタがあるだけ。
 どうやら鏡の中の人物は私ではないようだ。その詮索は後にするとして、ともかく腹が減った。食事に出かけよう。
 牛丼屋に入った。トイレを借りた。鏡を見た。そこに写っているのは、なんでもない顔をした私だ。殴られた跡も吐血した跡もない。 やはり、家の鏡で見た人物の鏡像は、私ではない。私と同じ顔をしているが私ではない。
 食事を済ませて家に帰る。真っ先に鏡を見る。アザだらけの顔の男が写っていた。どういう理屈か知らないが、私でない私が写っている。気になる。気にはなるがどうしようもない。また、不気味ではあるが実害がない。私は元気だ。
 休日も終った。月曜の朝、出勤すると、課長と目が合った。首をペコと下げ、片手を顔の前に上げた。どうもすまんすまんといっているらしい。会社のトイレに行って鏡を見た。私が写っていた。
 社員食堂で課長と同じ席になった。
「金曜はすまんかった。すっかりグチを聞かせてしまった」
「いえ」
「ところで、二日酔いしなかったか。かなり酔っていたようだが」
「ちょっとお聞きしますが、オレ、だれかと殴り合いのケンカしなかったですか」
「それはないな」
「なぜ」
「オレがタクシーをつかまえて、お前を乗せ、住所のメモを運転手に持たせたんだ」
「お前は、オレと別れた後、お前のマンションの入り口に直結さ」
 そうか、金曜の夜はタクシーで帰って来たのか。やはり私は誰にも殴られていない。
 会社のトイレ、駅のトイレ、デパートの試着室、車のバックミラー、ショーウィンドーのガラス、私の顔が写る、考えられる限りの鏡を見た。どの鏡も私が写っていた。顔のカサブタもすっかりきれいに治っている。
 家に帰って、自宅の鏡を見る。顔のアザも消え、血で汚れたシャツもきれいになっていたが、そこに写っている男の顔には表情がなかった。目はぼんやりと開けているが、すき間から覗く瞳には視線がなかった。顔色は血の気がなく、唇の色が紫色だ。そうだ死人の顔だ。鏡の中の私がなぜ死んだのかは判らないが、死因は判った。絞殺された。殺人の被害者となったのか、また、絞首刑になったのかも知れない。首には赤くみみずばれのリングがある。
 もうがまんできない。ドライヤーを振り上げて鏡を壊そうとした。
「カガミヲ、コワスト、タタリガ、アルゾ」
 鏡の中の死人の私が、私にいった。
 天井に細かいひびがいった。壁に裂け目が走った。床が抜けた。落ちない。床が抜けたが、私は落ちない。中空に浮かんでいる。天井、壁が私を中心に、小さな破片となって、パッと飛び散った。部屋が突然破壊された。いや、部屋ではない。マンションが、いやマンションではない、地球が、宇宙が破壊された。
「カガミヲ、コワシテヤッタ。ソッチガ、コワスト、タタルガ、コッチガ、コワスト、コッチノセカイガ、コノヨニナル」
 首に赤いスジを巻いた私が、地上に降り立った。世界は死人でいっぱいになった。鏡を見る。私の顔にはアザ1つない。 
 
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渦中のお方がホームラン打つも負ける

 あ~あ、負けてもた。広島に3連敗。借金2。Bクラス転落。今までさんざんピッチャー陣に借りを作った野手陣も7安打と打つことは打っとう。先取点を取ったし、中押し点も取ったし、ダメ押し点も取った。それでも広島に今一歩およばなかった。失策3ちゅうのんが命取りやったな。阪神も点とっとうけど広島も点取るんやから、ミスした方が負けるんや。
 渦中のお方も2試合連続ホームラン打ったけどあかんかった。このお方の金銭トラブルがチームに悪影響しとると見るムキもいるが、ワシは関係ないと見る。
 野球選手が本業以外に金もうけしたちゅうて非難する人もおるけど、ワシはお門違いやと思うな。ワシらファンはグラウンドの上の選手に興味があるんであって、そのご仁がプライベートに何しようが勝手や。野球選手はグランドの上でちゃんと野球やってくれたらそれでええねん。
漁船に乗って漁師しようが、トラクターに乗って百姓しようが、AK47かついで傭兵しようが、金出して投資ファンドしようが勝手にしたらええねん。野球さえやってくれたらそれでええねん。
ワシらは別に選手に聖人君子になれちゅうとんとちゃう。彼らに人生のお手本を求めとるんとちゃう。野球一筋、ストイックに野球道に邁進して欲しいなんてワシは思うてへん。例のお方が、投資ファンドに出資して金もうけたくらんだちゅうて悪口ゆう人がおるけど、そのお方もお金がいるんやろ、悪口ゆう人は、そのお方の人生に責任持てるか?ワシは責任持てん。そやから、ワシはそのお方が何しようが非難する気になれん。 
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パイナップルARMY


工藤かずや+浦沢直樹          小学館

 うう、面白い。この漫画、私のツボにはまってしまった。私は、SF者でありながら、冒険小説も大好きだ。「男のロマン」なんて、口にだしていうのも、こっぱずかしい言葉が好きなんだから困ったもんだ。
 この漫画の主人公はジェド・豪士。男性、30代後半、日系人。元アメリカ海兵隊員でベトナム戦争の従軍経験あり。ベトナム後、傭兵となり中南米、アフリカなどを転戦。傭兵引退後戦闘インストラクターとなる。
 豪士は自分では戦わない。あくまでインストラクターである。必要があって敵と戦わなければならない素人に戦闘を教える。銃器、格闘技、爆弾処理、そのようなモノと無縁であった市井の人に、訓練を施し、戦闘のプロと戦うすべを教える。それが豪士の仕事だ。
 豪士は主人公とはいいつつも、実質は狂言回しといってもいい。物語のテーマを具現化するのが主人公であると定義するのなら、この漫画の主人公は豪士に戦闘のレクチャーを依頼する依頼者だろう。本作は連作短編集だから、エピソードごとにいろんな依頼者が登場する。
 女性の依頼者もいるが、ほとんどが男性の依頼者だ。実にいろいろな男が登場する。男の図鑑ともいうべき漫画である。男の沽券、男の矜持、男の嫉妬、男の未練、男の野望、男のけじめ、男の義務、男の夢。男たちはそれらのものを、守るため/捨てるため/拾うため、戦う。
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阪神ファンが一番見とうない悪夢を見る

阪神、能見、広島、前田健太。投手戦になるやろな思とった。その通りやった。6回まで0対0の投手戦。7回に能見1点失って均衡がやぶれるけど、8回、なんかしんどそうなマートンが、しんどいなりにセーフティスクイズを決めて同点。9回は藤川がおさえて、サヨナラを期待した。
 ところが恐ろしい悪夢としかいいようがないことが起こった。日曜の9回のドタバタのたたりか、藤川が勝ち越し打を打たれて降板。ワシ、藤川が打たれてイニングの途中でマウンドを降りるのなんて初めて見た。見とうない見とうないこんなん。
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菅さんが辞めるのだから、うまくいくのだな!

 二枚腰の粘り強さを見せてがんばった菅首相も、いよいよ辞めることになる。しかし、ここ数ヶ月の「菅、辞めろ」コールは異常だった。菅さんは確かに首相としては満点はやれないだろう。しかし、みんながいうほど、ひどい首相だっただろうか。小生はそうは思わぬ。満点ではないが、ギリギリ及第点をやってもいいのではないかと思う。
 確かに菅直人さんは、これまでの首相に比べて異質だ。まず、自民党に在籍したことがない。労働組合出身でもない。もちろん世襲でもない、サラリーマンの子供だった。市川房江さんの弟子ともいうべき人で、社会運動家出身だ。      
 菅さんは今までの首相とは異質な人物ゆえ、政界というムラ社会に出現したよそ者と捉えられたのではないか。よそ者を排除したがるのは日本のムラ社会の悪しき習慣が政界にも出たのだろう。それで菅さんは毛嫌いされ、それをマスコミがあおり、国民が乗せられたのだろう。こう解釈しないと解せない。菅さんは決定的な失点をしたわけではない。特定の企業から巨額の賄賂をもらったわけでもないし、森さんみたいに、その品性を疑われる発言をしたわけでもない。
 菅さんがそんなにダメなら、最近の首相、安倍、福田、麻生、鳩山たちは合格なのか。連中が首相として合格ならば、なぜ1年経つや経らずで辞任させた。
 東日本大震災への対応がまずい。菅さんの下では復興ができない。というが、今の政治家を見渡して、この人だったら菅さんとは比べ物にならない、構想、指導力、思想、発想力を発揮して、だれが見ても安心という首相にふさわしい人物がいるか?小生はいないと思う。
 浜岡原発の稼動を認めず、玄海原発のストレステストの指示、など菅さんのいってることは正しいのではないか。ただ、そのいい方、やり方がまずかったから反発を招いただけで、菅さんの考えを素直に受け止め、それをスムーズに実行に移せば良かったのではないか。
 ともかく菅さんは辞める。菅さんさえ辞めれば協力する、菅さんさえ辞めればうまくいく、といっていた人たち、菅さんが辞めるのだから、本当に協力するのだな、本当にうまくいくのだな。あれほど邪魔にした菅さんがいなくなるのだぞ。これでうまく行かなかったら、どう言い訳する。
 次はだれが首相になるのか知らないが、こんどの首相は長い目で見てやろうではないか。あ、こいつもダメだったじゃすまない。そんなことなら菅さんに続投してもらおう。もう首相をコロコロ替えるのは、そろそろ止めにしようではないか。首相はデパ地下の試食品ではない。ちょっと口に入れてまずけりゃポイではさすがに具合が悪いのでは。車だって最低3年は使うだろう。あなたが乗ってる車と日本の首相ではどっちが使用期間が長い?
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墓参をする


 お盆なれど出勤。液化酸素と液化炭酸のCEタンクのバルブを開放す。小生、高圧ガス取扱い主任の有資格者ゆえ、小生がガスを出してやらねば現場が仕事ができない。お盆ちゅうのに仕事するヤツがいるのだ。1時間、会社で仕事す。
 その後、墓参。JR西宮からタクシーで満池谷の墓園へ。JRを使ったのが失敗であった。いつもは阪神西宮からタクシーに乗るが、今回はちょっとでもタクシー代安あげよと思ってJR西宮からにしたが、なかなかタクシーが来ない。炎天下でタクシーを待つ。考えてみれば、阪神西宮には阪神タクシーの営業所があるからタクシーは待たずに乗れる。それにタイガースキャブに乗れるし。次回の墓参のおりは、阪神西宮からタクシーに乗ろう。
 満池谷の墓園はいつにかわらぬにぎわい。ここは広い駐車場もあり、車で来るには便利だが、車がないと不便。バスかタクシーでしか来れない。小生も車を持っていたころは車で来ていたが、今はもっぱらタクシーである。途中、広田神社の前を通る。えべっさんとともに、阪神タイガースが優勝祈願をする神社である。車中からではあるが、阪神優勝を祈願す。
 この墓園のすぐ北に、西宮市のシンボル甲山が見える。ごらんようにきれいなお椀型の山。小生は、神戸市民ではあるが、西宮生まれだ。小生にとっては故郷の山がこの甲山だ。
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インド風チキンカレー


 カレーというと前の晩から、コトコトと煮て、時間が経った方がおいしいなんていわれる。あれはイギリス風のカレーのことで、日本にはカレーはイギリス経由で入ってきたため、カレーというと、コトコト長時間一晩という先入観ができてしまった。
 インドのカレーはそんなことはしない。だいたいがインドにはカレーなる料理は存在しない。来日したインド人が日本のカレーを食べて、「おいしい日本料理ですね」といったとか。ただ、インドでは豊富なスパイスを色んな料理に使うことは事実だ。カレーの語源は諸説あるが、各種スパイスを使ったインドの料理が、日本でいうところの「カレー」だろう。そのデンでインド人が日本の料理を見れば「ショウユ、カツオブシ、コンブ」といってもいいだろう。
 と、いうことで今日はインド風のチキンカレーを作る。暑い時は暑い国の料理がいいだろう。
まず、前の晩から鶏肉をプレーンヨーグルに漬けて置く。鶏肉はなんでもいいが、できれば骨付き肉がいいだろう。今回は手羽元を使った。ヨーグルトにはカレー粉とスパイスで香りを付けておく。翌日、この鶏肉をフライパンで焼く。いわば簡単タンドリーチキンを作るのだ。焼いた鶏肉はゆでる。ゆで汁は置いておく。
 玉ねぎ、しょうが、にんにくをみじん切り。これを油で炒め、カレー粉、スパイス類を加える。今回はカーダモン、クミン、ターメリック、コリアンダー、クローブ、オールスパイスを入れた。できれば粒のものを乳鉢でゴリゴリやった方が香りがいっそう引き立つ。ここに鶏肉のゆで汁を加える。しばし煮こむ。味を見て物足りなかったら、ガラスープの素を足してもよい。鶏肉を入れ、野菜も入れよう。野菜は夏においしい野菜ということで、なすを入れる。鶏肉を漬けていたヨーグルトを入れる。最後にガラムマサラとマンゴーチャツネを入れたらできあがり。
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眉村さんを囲んで酒宴。眉村さん作家生活50周年

 昨日は、眉村さんを囲む会。梅田の阪急東通り商店街の割烹居酒屋で1次会。アイリッシュパブで2次会。メンバーはいつもの大熊宏俊さん、西秋生ご夫婦、藤野恵美さん、総勢13人。それに久しぶりに岡本俊弥さんも。楽しいお酒でありました。
 待ち合わせは御堂筋沿いの旭屋前。この旭屋、今年いっぱいで閉店とのこと。いろいろ思い出もある書店ではあります。さみしいことです。
 この酒宴で決まったこと。大熊さんがヘリコニア談話室でも、触れておられるが、眉村さん作家生活50周年。われわれとしても、なんかしなくてはいけません。と、いうわけでなんかすることになりました。関係各位にもご協力をあおぐことになるでしょう。その時はよろしくお願いします。
 ええ気分で酔っぱらって帰宅すると。阪神、大敗してます。メッセンジャー、この前ようけ投げさせたんがたたったんですね。困ったもんです。
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煮なす


 なすのたいたんの妖女である。夏のなすはいかように料理してもうまい。焼きなすは強火で焼く、天ぷらは衣をつけて揚げる。夏のなすはシンプルに素材のうまみを生かした料理がいい。
 今日は煮なすだ。なすに包丁目を入れて煮る。それだけの料理だ。出汁は昆布鰹節の出汁は使わない。干しエビの戻し汁を使う。
 鍋に戻し汁となすを入れる。もちろんエビもそのままで。調味料は味醂と醤油だけ。シンプルに行こう。先に味醂、時間差をつけて醤油を入れる。落とし蓋をして20分ほど煮る。そままま冷ましたら出来上がり。煮て時間が経ったものを食べよう。味がしみておいしい。
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ねじまき少女


パオロ・バチガルピ  田中一江・金子浩訳     早川書房

 この作品には特定の主人公はいない。タイトルの「ねじまき少女」は日本製「新人類」エミコのことだが、この物語を駆動させているのはエミコだけではない。
 外国人企業家アンダースン。アンダースンの工場の工場長で虐殺を生きのびた中国人難民のホク・セン。工場の女性従業員ナン。環境省の検疫取締官で「バンコクの虎」と呼ばれる白シャツ隊隊長ジェイディー。ジェイディーの次に隊長になる女性取締官カニヤ。通産大臣アカラット。これらの人物を中心に何本ものストーリーが有機的からまって物語りは進む。
 舞台は未来のタイ。いまどきのSFだから、昔の新聞の元旦企画のごとき明るい未来のはずがない。
 環境破壊による海面上昇、遺伝子操作の弊害と暴走、化石燃料枯渇、疫病蔓延によって特定の作物しか栽培できない、巨大バイオ企業の世界支配、と今考えられる頭の痛いことのデパートみたいな世界。その世界で、タイはなんとか女王陛下を中心に国として形を保っている。
 化石エネルギーを使えないから、もっぱら動力は「ぜんまい」とメゴドントという象を遺伝子操作した家畜。バンコク市内をタクシーかわりに足踏み式の「リキシャ」が走り回る。明かりはメタンガスを燃やす。コンピュータも有るが足踏み式だ。
 こんなバンコクで二つの勢力が陰に陽に勢力争いを繰り広げている。環境省と通産省だ。アカラットひきいる通産省と、プラチャ将軍を後ろ盾とする、ジェイディーとカニヤの環境省。小競り合いをやっていたが、最後にはとうとう大規模な武力衝突にまで、対立が激化する。
 エミコは日本人富豪の持ち物だったが、この動乱のバンコクに置き去りにされる。今は娼館で働いている。そしてエミコに某重大犯罪の嫌疑がかかる。タイ官憲に追われるエミコは逃げられるか。
 エミコは「ねじまき娘」といわれ、ぎくしゃくとした動きをする美少女アンドロイドとなっているが、機械人形ではないだろう。どうもクローン人間と見た方が正鵠を得ているのではないか。
 エミコはもともと秘書として製造された。それだけではなく、すけべ目的にも使用されるから、美しくなければならない。そのため、すべすべしたきれいなお肌にするため、毛穴が少なく造られている。そんなエミコが暑いタイで生きる。発汗が少なく体温が発散されない。すぐ体温が上がる。しょっちゅう水を飲み身体を冷さなければならない。
 むせ返るような熱気のバンコクでエミコは必死の逃亡。体温は極限まで上昇。エミコに感情移入して読めば、こっちまで息苦しくなる。
 と、いうわけで本作を読むのなら今だ。節電でクーラーをフルに使えない、猛暑の今読めば、ノドがからからになることうけあい。エミコの運命を見届けて、ビールをグィと飲もう。うまいぞ。この夏に読むべきSFがこの「ねじまき少女」だ。冬に読んでも面白いと思うが、こんな面白いSF、冬まで待てるかな。
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やればできる子じゃのう。新井のスリーランで勝つ

 野球は相性やな。5位中日にあれだけ苦戦して負け越したのに、首位ヤクルトに快勝。わからんもんや。
 先発久保、7回被安打6失点1。ええんちゃうん。8回の小林宏もちゃんと仕事したし、藤川は3者三振はさすが。見事。
 きょうはなんちゅうても新井やね。チャンスにスリーラン。久保の調子から見て、この新井のスリーランで勝負あったな。久保の調子と、青木、畠山を見とったら追加点はいらん思うた。ま、追加点は取れんかったけど。快勝やな。

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