goo

2017年に読んだ本ベスト5

 小生の読書スピードは遅い方だ。それに、最近は本を読み始めると、すぐ眠くなる。困ったものだ。とはいいつつも、本はいつも読んでいる。電車の中、会社の昼休み、医者の待ち時間、寝る前。この中で特に多くの時間を読書に使えるのは、朝、起きてから朝食までの時間。会社に着いてから始業までの時間。小生の起床時間は朝の4時。朝食は5時半。この1時間半は読書だ。で、6時には家を出て、7時には会社に着いている。CEタンクの点検したら7時30分。ここから8時の始業までの時間が読書タイム。小生の電話はガラケー。スマホではない。ゲームはしない。空き時間はぜんぶ読書に使える。う~む。今年はもっと読書量を増やそう。
 と、いうわけで、小生が昨年読んだ本のベスト5は次の5冊だ。

1位 サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之訳 河出書房新社
 知的興奮に満ちた本。はるか古代から、現代、そして未来までをリニアに語るホモ・サピエンス史。上質の長編SFを読むがごとき面白さ。

2位 山猫の夏 船戸与一 講談社
 カンカン照りのブラジルの太陽。死、血、金、欲望、憎悪が渦巻き、犬猫の死体より人間の死体の方が多い地。山猫が笑いながら行く。ヤツは何を考えているのか。

3位 デビルマン 永井豪&ダイナミックプロ 講談社 
 映画は天下の大愚作だが、原作は大傑作。悪魔だ。何が。デーモンか。はたまた人間か。美しく、かつ凄絶なラストは必見。

4位 遥かな海路 神戸新聞社編 神戸新聞総合出版センター
 かって神戸に日本一の巨大商社があった。鈴木商店。稀代の名番頭金子直吉が率いる鈴木商店の栄光と挫折。

5位 破獄 吉村昭 新潮社
 脱獄の天才。実在したスーパー犯罪者を主人公に、どんな牢獄からも脱獄する囚人と刑務所との壮絶なバトル。それとあわせて、刑務所という特殊な環境から観た戦中戦後。

次点 あとは野となれ大和撫子 宮内悠介  角川書店
 大統領が暗殺され政治家どもはみんな逃げた。国を司ったのは大統領の薫陶をうけた女の子たちだった。

 SFは「あとは野となれ大和撫子」だけであった。早川書房と東京創元社の本が1冊もない。2017年はSF不作の年だったのか、はたまた、小生がボケて最近のSFの良さが判らないのか。う~む。
 
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )