ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

秋山仁のまだまだこんなところにも数学が! 秋山仁 松永清子著 扶桑社

2010-11-13 09:57:06 | 学問

産経新聞に2009年9月から2010年6月までに掲載されたものだそうです。

しろうとがツッコめるはずがないと思っていましたが、いっぱいありました・・・・

第1章:

自然の生み出す模様の原因を説明しようとしてフラクタル図形を持ち出しているのは、常道っぽいのですが、例として出したものは、「大きい図形を細分化していくものばかり」なので、しろうとさんは、どうして?と疑問を残すばかりです。小さい図形から大きくなっていく例を使って示してくれないことには。

第2章:

一筆書きの説明には一般に3つの図ー(a)交点が偶数本だけの図、(b)交点が奇数本だけの図、(c)交点の奇数本が2箇所で、他は偶数本の図ーが出てくるのが普通だと思っていました。この本では、(c)が省かれていますが理由は不明です(cは当然ですが一筆書きできます)。さらに、ヘンな説明を引用します。”いま、図1(a)、(b)のように、点が線で結ばれた図形Fが与えられたとしましょう。”:図形としては(a)、(b)の2つが描いてあります。こういう説明のしかたって、説明無しで理解できるほどに浸透しているものなんでしょうか?(ちなみに、わたしは初見で、考え込んでしまいました)

でこの後、ドラムの設計と称した話が始まりますが、センサー?が4点なのに、3桁の2進数を使って説明が始まります。しろうとには、???です。なぜ4桁でなく3桁なのかの説明もありません。結果を読めば、ああ合ってるねとなりますが、理由は謎のままです。ついでに、このドラムは、生活の中の何なのかってとこも説明がありません。

もうひとつおまけ、”ハートA<ハート2<ハート3<・・・・<ハートK<ダイヤA<・・・”とカードの強さ順というか大きさ順を書いてあるのですが、”4種類のカードでは、ハート、ダイヤ、クラブ、スペードの順で小さく”とあります。”順で大きく”の間違いでしょう。

P60の確率計算で、壷から1個取り出すごとに、壷の中はひとつ減ります。一億から一つ減ったからってなんぼのものじゃと言わず、数学書なのだから厳密にお願いします。

P65で廊下を通り得る物体の最大面積の話題で、”円弧のかわりに伸開線と呼ばれる曲線を用いたものです。その図は複雑なので省略しますが”って、しろうとは、細かいとこはいらないんだよ、どんな格好の図形かがわかればいいんだよ。そもそも、計算式なんか見たくもないし、検算しろと言われてもごめんだぞー

とりあえず、P66からは、後日:一気に読む気力はわかない~~~~

第3章:

P87:土器の年代順ならべを”推論の否定”だけで終わってるのは残念です。付き合いの無い遺跡どうしの土器は入り混じらないという事実などもあり、Aだけ最初で他は横並びで、時代順に並べられないってとこが相場の結論なのかも。実も蓋も無いけど、これが現実?

第4章:

P111:大工は、誰もそんな積み方しませんって。大工は、ご存知のように、横に見た目できれいといわれるようにしか積みません。また、半分にしたブロックも使いますから、分断線なんかできっこありません。ここは、あくまでも数学的な遊びです。

P118:なんか、空港に2つのブロックがあって、同じブロックの中では、一機も飛ばないというとんでもなく不合理な世界のようです。また、地理的な配置も無視のようで・・・・これも、あくまでも数学的なお遊びのようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする