風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

ボケナス

2011年09月13日 | 雑感

ナスは今でも盛んに実を付けています。
盛夏の頃にもたくさん実を付けていましたが、実りすぎというか、皮は固くあちらこちらに虫食いの跡が残っていました。
この頃のナスは違います。
皮は柔らかく、形も大きすぎず、身も甘くなってきました。
一夜漬にするととてもおいしいです。
サラダ感覚でばくばく食べています。
家族でぼくが漬けた漬け物を食べるのは、ぼくだけですが(笑)

シソはとても丈夫で、これでもかというくらいに茂ります。
とてもおいしい植物ですが、なんせ量を食べられません。
シソジュースとかいろいろ活用方法があるみたいですから、そのあたりは来季の課題です。
本当はシソは天ぷらが一番おいしいと思いますが、我が家は天ぷらというものをしません(泣)

畑を始めてから一年が経ちました。
感慨深いものがあります。
去年初めて畑を耕し、堆肥を混ぜ込み、植えたのがキャベツやらブロッコリーやら白菜のアブラナ科の野菜でした。
9月中旬を過ぎていて、少し植え付けが遅かったので、たちまち虫の餌食になりました。
それでもめげずに、春菊、ジャガイモ、ルッコラ、ダイコン、ハープ類、ニンニクと植え付けていきました。
白菜以外は無事に収穫することが出来ました。

一年を通してみて、だいぶ感触が掴めてきました。
野菜も生き物ですから、種を撒くにしても、苗を植えるにしても、時期が大切だということです。
一年中あれやこれやと休む暇もなく植えていますと、流石に土も疲労してきて、ミミズやカエルの数も減ってきます。
そこで化成肥料を使ったりするのですが、土はますます枯れていくような気がします。
堆肥を多めに撒くことと、畝と畝の間(通路)の土を掘り返して、畝に混ぜ込むと土の活力が復活するような気がします。
通路の土は踏み固められるばかりで、作物を育てていませんから、栄養分が豊富に残っているのでしょう。

収穫期が終わり、畝に立ち枯れた野菜の亡骸は、細かく切って通路に埋めるというのも雑誌で習いました。
これはとてもいいアイデアのような気がします。
何でもかんでも一切の無駄を省いて、循環すべきものは循環させる。
かといって、野菜の亡骸をそのままダイレクトに畝に鋤込んでみたところで、完全に栄養素に分解するには時間がかかることですし、
やはり通路に埋め込んで時間をゆっくりかけて分解させるのが理にかなっているでしょう。

自然農法で一番味の違いが分かるのはキャベツだと思います。
薬臭さがないのはもちろんのこと、味が濃く甘みが強いです。
虫たちがこぞって寄ってくるわけです。
一畝で数個しか収穫できませんが、しかもコストパフォーマンスは著しく悪いですが、まぁ、食べたら納得です。

野菜を作っていると、今度はその調理法に興味が移っていきます。
本業の店はどんどん暇になっていきますが、野菜関連の知識欲はどんどん高まるばかりです。

ところで、満月を見ました。
愛しいこの世の瞬間です。
一つもまとまらない欲深の心で、ものもいわない中天の満月に照らされます。
中原中也ではありませんが、「ああ、おまえは何をしてきたのだ」という気分になります。
実った先の姿を欲深に想像することは得意ですが、実るまでの過程の地味さ、勤勉さ、実直さを忘れています。
ぼくは野菜よりバカです。


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