![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/7c/9d9e15d388b4fac029f22341093129b7.jpg)
猿田彦「どうだ、このありさまは?」
ヤタガラス「いつものことです」
猿田彦「うん、そうだな。おまえの言うとおりだ。なにも変わっていない、何千年前も何千年も。でもなぁ・・・」
ヤタガラス「それよりも大神様、今は変わり目でございます。本当の変わり目でございます」
猿田彦「それは知っておる。で、このありさまだぞ。民がみずから変わろうとしなければ、なにも変われない。誰も手出しができない」
ヤタガラス「大神様はあきらめなさるか?」
猿田彦「あきらめたことなどない。ただ、いつになったら機が熟するのだと・・・。永いこと待ちすぎた」
ヤタガラス「あらあら、いつから大神様は時間などを気にするようになったのですか?」
猿田彦「ハハハ。民を見すぎて、感じすぎて、このごろは民とおんなじ心持ちになってしまう」
ヤタガラス「民こそはお宝、そうですね?」
猿田彦「うん、そうだ」
ヤタガラス「民を憐れんではいけません。そうなったら、いけません。民は憐れむべきではなく・・・」
猿田彦「うん、おまえの言うとおりだ。民を導くのがわしの使命だ。尊い尊い民の幸を願うのがわしの使命だ。だが、民はなかなか導かせてはくれんからのぉ」
ヤタガラス「百も承知のことではありませんか」
猿田彦「もうよい、わかった。それでは行くぞ」
ヤタガラス「行きますか?」
猿田彦「くどい!」
ヤタガラス「あら、怒っているんですか?」
猿田彦「こやつめ。わしが悪かった。許せ。役目を忘れかけていた。支度せよ」
ヤタガラス「はい!」
*昨日、宮崎で撮った写真を見ながらの妄想です(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます