風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

底を抜く

2009年02月28日 | 
底が抜けまいと頑張るからくたびれる。
底が抜けたらさぞかし風通しがよくなって、気持ちが良かろう。
春風が吹きぬけ、蝉の声も、落ち葉のささやきも、雪の舞いも、抜けた底を通り抜けていくだろう。

底に溜まっているのは、感情の泥。
誰にも振り返ってもらえなかった熱く積もった感情の泥。
底を抜いてしまえば、大空と繋がる空間、

底を抜くのは少しの勇気。
底を本体に止めているネジ釘を一本一本緩めて抜き取ればいい。
底が抜けた時、何のために溜め込んで溜め込んだものの重苦しさに何のために耐えていたのかが分からなくなる。

分かったつもりの感情。
分かったつもりの集積。
底を抜いてしまえば、どこまでも広がる大空ばかりがぽかんと広がる。


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