風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

企業

2006年03月02日 | 雑感
近くのデパートで北海道展をしているとのことで、お客さんが有名な函館近くの森のイカ飯を買ってきてくれました。
夕方にもなったことだし、早速ビールを買ってきて、一匹目を食べました。
シンプルですが上手いです。
特に中に詰まっているもち米が絶妙です。

で、今、三匹全部食べてしまいました。
九州は関東以北のものとは醤油が違います。
なんかトロリとして、甘いです。
こういうイカ飯みたいなのは、甘くないストレートな醤油で煮付けたほうが、イカの味が引き立ちます。
そういう意味で、九州は魚が新鮮でおいしいのですが、刺身醤油がとろとろしていて、残念に思っています。

ところで、買ってきたビール、サントリーの「ワールドセレクトビア」、これ旨いです。
こういうビールが飲みたいのです、ぼくは。
久々のヒットだと個人的には思います。
コマーシャル戦略だけに長けていると思っていたサントリーも頑張っているみたいです。

かつて隆盛を誇った大企業が軒並み病んでますね。
日航、松下、ソニー等々。
企業の寿命というのは意外と短いです。
財閥系などの例外は除いて、長くて4~50年でしょうか。
上手く世代交代が出来れば、寿命は伸びますが、大抵の会社が世代交代でつまずくみたいです。

そういう意味では、創業期の会社というのが一番働いていて面白いのかもしれません。
創業期の苦労は創業者が負ってくれましたし、あとは伸び盛りです。
組織内の風通しもいいし、世間の目も概ね好意的に見てくれます。
やればやるだけ結果がでる時です。

それが10年、20年と経つうちに組織が硬直化していきます。
ガン細胞みたいな人間も居座り始めます。
トップの決断も守勢に傾き、鈍くなります。
業務がマンネリ化し始めます。
やる気のある人間の足を引っ張り始めます。

分かってはいるのでしょうけれども、どうもそういう進路を大方の企業は取ります。
でも、考えようによっては、それでいいのかもしれません。
一つの企業が退場すれば、また新たな企業が進出してきます。
そういう新陳代謝があったほうが、健全な社会だということは出来ます。

人にも言えるかも知れませんが、やはりどれだけ延命を図るかよりも、どう生きるかの方が大切なのでしょう。
企業にしても、人にしてもその存在価値がなくなれば、潔く消滅するというのもまた理でしょう。
存在価値とは?
他者に、社会に与えるものがある限り存在価値はあるでしょう。
他者や社会に寄生するようになっては、その存在価値は失います。
何を与えればいいのか?
なんだっていいです。
美味しさ、嬉しさ、喜び、安心、刺激、美、勇気、などなどいくらでも挙げられます。
与える意思がある限り、存在価値があると言えるのでしょう。

ま、ぼくは創業期というよりは創業しようとしている真っ只中です。
はなはだ頼りないです。
どういう価値を自分が生み出せるか。
ひとえにそれにかかっています。