風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

天使たち

2005年03月29日 | スピリチュアル
友人の子供が小学生になった。
昔から正義感の強い子で、一歳違いの妹を虐めるどころか、ことあるごとに庇っていた。
いたずらをして、母親に叱られると、その妹は兄のせいにした。
兄は否定もせず、母親から黙って叱られていた。

その子は3~4歳のころ、天界にいたときのことをよく話したという。
母親の子になるために、地上に降りてきたのだと言う。

その子と話していると、いわゆる子供と話しているという気がしない。
何でも話すと、染み透るように伝わっていくのが分かる。
いらぬ自己主張もないし、いらぬ疑いもない。
媚びるわけでもないし、冷たく距離を置くわけでもない。
ただ、共に、人と一緒にいれる。

近頃、こういう子供が増えてきているのではないかと思っている。
天使たちが舞い降りてきている、と思うのだ。
近い将来の破壊のときに備えて、彼や彼女たちは舞い降りてきているのだ。

僕が子供の時と比べると、あまりも伸びやかで、すがすがしい。
毒々しいものに興味を示さず、物事に真っ直ぐな興味を向ける。
今は絵を描くこととプラモデルを作ることに夢中になっている。
興味の対象が、どこまでも真っ直ぐに伸びていって欲しい。

今の社会は、制度的、年代的に更生の過渡期で、粗野で荒々しくなる一方だ。
社会の中堅層は何を指針とし、何を守り、何を改革するかのヴィジョンをとっくに失っている。
ただいたずらに無為の日々を積み重ねていく。
誰が悪いというのではない。
歴史は摂理に従って動いていくのだ。

そんな世の中で、彼や彼女たちのナイーブさが保てるのかどうかは分からない。
彼らの多数が、ぼろぼろに擦り切れ、押し潰されていくのかもしれない。
それでも彼らは、自らの意志で、この世に舞い降りてきた。
透き通った、好奇心に溢れた輝く目を持って。