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海外の都市の紹介、 その83の2 『カンチャナブリ(戦場に架ける橋)』

2010年09月05日 | 海外の都市の紹介
戦争映画の名作『戦場に架ける橋』の舞台となったのは、全長400kmにもおよぶ泰緬鉄道泰面鉄道のタイ-、ミャンマー(当時ビルマ)国境の険しいクワイ河渓谷のクウェー川に架けられる木造橋でした。
現在は写真のようなコンクリートの橋桁に支えられた鉄橋になっています。



日本は太平洋戦中の1942年、当時の日本軍が救援物資輸送網として泰緬鉄道の建設に着手します。
本来ならば5年はかかる工事を1年3ヶ月で完成させたようです。
この過酷な建設作業に、連合軍の捕虜、タイ人、マレーシア、ビルマ人などたくさんの労働者が狩り出され、栄養失調、伝染病(コレラ、マラリア)等で多くの犠牲者をだしました。



その数は連合軍捕虜15000人、現地労働者30000人とも言われ、犠牲者の数は泰麺鉄道の枕木の数のように多いため『枕木一本、人一人』と言われたそうです。
このクワイ河は一見穏やかな流れのように見えますが、実際は結構急流なので、建設工事が難航したのでしょう。



映画『戦場に架ける橋』は第2次大戦下の、タイ、ビルマ国境の日本軍捕虜収容所を舞台に日英両軍兵士の人間愛の交流を伝える一篇です。
原作はフランスの作家ピエール・ブウルの小説「クワイ河の橋」を原作にしています。
主演はウィリアム・ホールデン、また日本の俳優、早川雪洲が出演しています。



あらすじは、ビルマ・タイ国境近くにある日本軍捕虜収容所で、その所長が斎藤大佐(早川雪洲)で、クライ河に橋梁を建設せよとの命が司令部斎藤大佐に下ります。
捕虜収容所に収容されているアメリカの海軍少佐シアーズ(ウィリアム・ホールデン)らは激しい労役に脱出の機会を狙っていたある日、収容所にニコルスン大佐(アレック・ギネス)を隊長とする英軍捕虜が労役のために送られてきます。



厳しい完成期日目標は、斎藤大佐に捕虜全員に厳しい労役を命じさせます。
ニコルスン大佐はジュネーブ協定に背反すると将校の労役従事を拒否したため、営倉に監禁され、その夜シアーズは仲間2人と脱走し、1人だけ助かってコロンボの英軍病院に収容されます。
捕虜の脱走やサボタージュのため架橋工事が遅れてしまいます。



斎藤大佐はニコルスンへの恩赦を申し入れると、同時にニコルスンは自ら架橋工事に当ろうと申し出てきます。
期日までに橋を完成するために、斎藤大佐はあえてその屈辱に甘んじ、架橋の主導権はニコルスンに移ります。



橋が完成し、鉄道が敷かれれば日本軍はインドへ迫るだろう危惧したアメリカはシアーズに橋の爆破の指令を伝えます。
巨大な橋が見事完成されますが、橋桁に設置された爆薬により、崩壊します。
エンディングは、ゆるやかに流れるクワイ河の水面に、『本橋梁は英軍将士によって建造されたものなり』と書いた1枚の板が漂うばかり……です。



この映画、『The Bridge on The River Kwai』は1957年公開のイギリス映画で、第30回アカデミー賞の作品賞を受賞します。
主題曲の『クワイ河マーチ』もオスカーを受賞した。



この映画は捕虜たちを強制的に鉄道建設に動員しようとする日本人大佐との対立と交流を通じ、極限状態における人間の尊厳と戦争の惨(みじめ)さを描いたものです。
映画とは別に、ネット情報によると、建設工事に関係した旧日本軍の元兵士の話では、イギリス人の技術協力を受けて完成できたとする内容はフィクションに過ぎず、日本の高度な土木技術により、完成することができたという説もありました。

舞台となったクウェー川鉄橋は本作品の公開を通じて広く世間に認知され、公開後半世紀経過した現在でもタイの観光名所となっています。

続く.....................................................................。

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4 コメント

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Unknown (ナビパ)
2010-09-05 17:03:22
陸橋を渡るピンク色のシャツの子?の一枚に目が止まりました。
作品として良いなと思いました。
戦場に掛ける橋を思い出しました。
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こんばんは。 (アレクリパパ)
2010-09-05 18:10:24
トップの写真や下から2枚目の写真、とても爽やかですね。
早川雪洲って、もしかすると米国で一番有名な日本人俳優かもしれませんね。
東京ジョーの時、ハンフリー・ボガードが早川雪洲をキャスタリングした人ですよね。
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ナミバさんへ (TOPPO PAPA)
2010-09-07 21:17:50
たまたま観光客の流れが止まり、ラッキーな写真になりました。
この写真以外は、大勢の観光客が写っています。
戦場に架ける橋のDVDでも、もう一度観てみたいと思います。
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アレクリパパさんへ (TOPPO PAPA)
2010-09-07 21:20:18
早川雪舟は、結構海外の映画に抜擢されていたようですね。
東京ジョーですか、今度観てみたいです。
下から2枚目の写真は雲が気に入っています。
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