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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その175 『兼六園』 その2

2017年01月19日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
『唐崎松』です。
13代藩主・前田斉泰が、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松です。



昔から著名な名勝と知られた唐崎の松並の風景を園内に写す目的でこの作業が行われたようです。
年月を確定することは難しいことですが、斉泰候が13代藩主に就任してそれほど経過していない、1830年代頃ではないかと推定しますと、樹齢は約170年くらいでしょう。



こちらも石川県立歴史博物館所蔵の兼六園絵巻に描かれている『唐崎松』です。
兼六園絵巻に描かれている唐崎の松はまだ幼い姿をしています。
しかし、小さいながら池中に張り出した広がり、主幹が蛇行形を取りながら上に向かっている様子は、現在の姿を彷彿とさせます。



兼六園では、雪害から樹木を守るため、毎年11月1日から雪吊りを実施し、兼六園の冬の風物詩になっています。
雪吊り作業は、毎年「唐崎松」から始め、テレビでも放映されます。



園内随一の枝ぶりを誇るこの松は、5本の芯柱が建てられ、総数約800本の縄で枝を吊ります。
高さ9.0m、枝張り20.0m、幹周り2.6m 、16.0mの芯柱アテ丸太5本・藁縄(荒縄)径6、8mmの縄を50~200本を使用します。



こちらは2008年の写真です。



霞ヶ池の反対側から霞ヶ池に写る雪吊り写真を撮りました。 



ガイドの人の話を聞くと、最近は暖冬のせいで雪景色になるのは10日前後しかないので、風物詩としての雪吊りを見に来る観光客が多くなったようです。



霞ヶ池を回ってみます。
面積約5800m2(1800坪)、深いところで水深1.5m、兼六園で一番大きな池です。
藩政時代は、かつて蓮池庭内にあった四亭の一つで、1874年(明治7年)に現在の場所(霞ヶ池の南西岸)に移築した『内橋亭』です。



池を拡張し現在の大きさになったのは 13代藩主・前田斉泰の時代で、栄螺山、内橋亭、徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島など、霞ヶ池を廻遊しながら四季折々の庭景を楽しめるよう配慮されています。



左に『蓬莱島』が見えるこの景色も好きです。
『蓬莱島』は霞ヶ池の中にある島で、亀の形をしているので『亀甲島』とも呼ばれます。



続く..........................................................。