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トッポパパの再闘病記?『脳動脈瘤と耳下腺腫瘍発見、どうなるの?』  その10

2010年12月03日 | トッポパパ再闘病記 脳動脈瘤と腫瘍発見
全身麻酔での大きな手術はこれで2度目ですが、大きな手術と言っても、患者にとっては、意識がなくなると、すぐに『○○さーん、終わりましたよー、分かりますか?』って、感じの時間経過です。
今回も午後1時ごろ手術室に入り、5時半ごろ部屋に戻ったので手術時間は3-4時間だったのでしょう。
麻酔が効いている間は夢でも見るのかと思いましたが、完全にその時間は喪失してしまうようです。

部屋に運ばれた直後の状態です。
この写真を見せられて、初めて脚はこんな状態だったのかと分かりました。
これは血流を確保するため、ポンプのような感じで左右の足を圧迫して血流を確保するようです。

手術室で名前を呼ばれて覚醒した直後、『分かりますか? 目は開け閉じできますか? 口は動きますか?』の連呼に、朦朧としながら『ハイ、ハイ!』答えていたような気がします。



酸素マスクをさせられ、入れ替わりドクターが来ては『おでこに皺を寄せてくだい!(まだおでこに皺なんかないぞ!)、口をイーっとしてください、頬を膨らませられますか?』などと、顔面神経の動きを一生懸命チェックしているようです。
いろいろなドクターが来るたびに同じ質問をするので、朦朧とする意識の中で、顔面神経を切ってしまったのかな?とちょっと不安を感じました。

術後の家族への説明で、『手術は成功です。 顔面神経にダメージを与えず腫瘍の摘出ができた。』との説明があったので、その話を聞いてやっと安心しました。
摘出した腫瘍を見たかったのですが、トッポパパには見る機会がないうちに検査に回されたようです。
ママの話では、胡桃のような感じか、栗の甘皮煮(どんなのかは知りませんが)のようなものだと説明されましたが、摘出された腫瘍を見て食べ物を想像するとは、ママも気丈というか、豪快な性格ですね。



後でこの写真を見るまでは気がつきませんでしたが、最初の印象は思ったより切開されたんだ!と思いました。
頸椎の手術の時は、内部だけは溶ける糸で縫合し、外側はテープで止めただけでしたが、今回は結構縫われたようです。
顔や顎周辺は、よく動くところなので、こういう縫合になるのでしょう。
昔は切開手術と聞くと、包帯でグルグル巻きを想像したものですが、最近は透明テープで固定されるの主流なのでしょう。
テープはシースルーなのでちょっとグロいですけど、ご容赦ください。



酸素マスク、血抜きドレンチューブ、点滴、導尿管チューブ、左右の足のポンプとまるでサイボーグみたいです。
その後、半分ウトウトしながら数時間経過すると、徐々に感覚が戻ってきました。
術後5時間ぐらいで、ドクターが酸素マスクを外しにかかり、その後、脚のポンプも取り除かれました。

看護師さんに、『導尿管はどうしますか? トイレに行かなくてよいので、明日の朝までこのままにしましょうね』言われ、『いや、気持ち悪いから取ってください』と懇願する。
この導尿管の違和感がトッポパパは大嫌いで、できればすぐにでも外して欲しい感じでした。
OPLLの手術後の経験で知ったことですが、たぶん導尿管を挿入するときに尿路?が傷つけられるのか、外すと一時的に重度の尿道炎(中近東で長期間脱水状態が続き、帰国後尿道炎に罹った)に罹ったような痛みと、急激な尿意を感じます。
前回は、看護師さんと『出そうなんですけど!』、『出ませんよ!』、『ほんとに出そうなんです!』、『出してもいいですよ!』のやりとりがあり、結局何も出なかったことを思い出しました。

ところが、今回もそうだろうと思ったのが、大きな間違いでした。
今回は痛みさえ我慢すれば大丈夫だと思っていましたが、外した瞬間から我慢の限界で、看護師さんの、『急に起き上がっちゃだめですよ! 急いじゃダメですよ!』の制止も聞かず、ドレンチューブと点滴を引きずりながら、トイレへ駆け込みました。

ドレントチューブと点滴持参では、緊急対応!が遅く、トッポパパ初めての、少々ですが ”おもらし”経験です。
傷の痛みより、こちらの方が情けなく、子供のように項垂れて『すいません! 着替えます。』でした。
恥ずかしいやら、情けないやらですが、まだ下を向ける状態ではないので、子供のように後ろ向きで着替えをさせてもらいました。(看護師さん、お世話になりました。)



夕方、部屋の窓から撮った夜景です。

前回の手術で、トッポパパは痛みに強いと思ってましたが、ドクターに痛みに鈍い人もいますと言われて憮然としたことがありました。
今回は前回と違い翌日から痛みが強くなりました。
痛み止めは服用していなかったのですが、そんなに頑張らないで痛い時はは薬を飲んでくださいと看護師さんに言われ、服用するようにしました。
看護師さん曰く、2-3日目に入ると人間の体は、切開部の修復作業を始めるので、人により発熱や痛みが伴うことがあるそうです。
傷の修復のための痛みなら、大歓迎と気にならなくなりました。



4日目に待望のドレンチューブが外されました。 引き出すときに、ちょっと気持ちが悪かったですが、首からぶら下がっているのが外されると、急に身体が軽くなったような気がします。



看護師さんに、夕焼けの富士山が観えますよと言われt、ママのカメラで撮りました。
また、シャワーも解禁になり、やっと頭を洗うことができ、サッパリしました。



写真では、すっきりした傷跡ですが、やはり右半分は腫れが続いています。
ドクターの話では、この腫れが完全に引くにはあと数週間かかるそうで、さらに傷口が柔らかくなるには数カ月かかるとのことです。
えー、そんなにかかるの!と、思いましたが、これはしょうがないのでしょう。
ドクターにも、腫れが引けば日常生活に制限はありませんと言われたので、ゴルフの練習も近々再開できそうです。



退院直前のテープ張り状態です。
実際にはこの上から、肌色のテープで保護するようです。
暫くは直射日光を当てると、傷がケロイド状になる場合もあるので、テープでの保護を進められました。



次回は病院でのトッポパパの誕生日と退院の様子をアップします。